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目黒雅叙園と東京都庭園美術館

開催日 2015年02月07日(土)晴れのち曇り
参加者 ムカエル/シロスキー/サイダー
ビジター プロちゃん/キヨちゃん
総合評価
難易度
走行距離 23km
地域 首都圏

レインボーブリッジの下にて
レインボーブリッジの下にて

コース紹介

都心の歴史的な建物をいくつか巡り、浜離宮の鴨場を眺めたら、水上バスで浅草へ。『昭和の竜宮城』と呼ばれた目黒雅叙園で唯一残る木造建築『百段階段』は豪華な装飾。東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)は、アール・デコの傑作。

動画(05'29" 音声:BGMのみ)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
増上寺 START 発09:05 一般道 徳川家菩提寺
芝公園 0.2km 着09:10
発09:10
一般道 日本で最も古い公園の一つ
有栖川宮記念公園 5km 着09:40
発09:55
一般道 江戸時代は盛岡南部藩の下屋敷
有栖川宮家、高松宮家の御用地をへ公園に
東京大学医科学研究所 7km 着10:10
発10:15
一般道 設計:内田祥三
東京都庭園美術館 8km 着10:20
発11:20
一般道 幻想絶佳:アール・デコと古典主義 1,200円
旧朝香宮邸
目黒雅叙園 9km 着11:25
発12:30
一般道 百段雛祭り 1,500円
高輪消防署 13km 着12:50
発12:55
一般道 1933年(昭和8年)竣工の歴史的建築物
泉岳寺 13.5km 着13:00
発14:25
一般道 赤穂浪士の墓
昼食:金門閣
レインボーブリッジ下 19km 着14:50
発14:55
一般道 芝浦と台場を繋ぐ
自転車通行不可
竹芝桟橋 21km 着15:05
発15:10
一般道 伊豆諸島、小笠原諸島などへ
浜離宮恩賜庭園 22km 着15:15
発16:10
一般道 300円、徳川将軍家の庭園
海水を引き入れた『潮入の池』と二つの鴨場
日の出桟橋 23km 着16:15
発16:30
水上バス  水上バス:日の出桟橋16:30→17:10浅草 780円/0120-977311
浅草 GOAL 着17:10 台北屋台
日の入り 17:18/

増上寺増上寺

コンタから、『新しくなった東京都庭園美術館を見に行きたい』というリクエストがあったので、その周辺を巡ることに。近くの目黒雅叙園の『百段階段』ではちょうど雛祭りがあるので、この二つを中核に据え、いくつか歴史的な建築物などを加えてみました。

集合は芝の増上寺。ところがそこに、首謀者のコンタの姿がありません。なんとコンタはインフルエンザでダウンだそうな。ありゃりゃ。

増上寺は室町時代にここから少し離れた場所に開かれたようです。安土桃山時代に徳川家康が関東を治めるようになると、家康はこの寺を菩提寺とし、1598年(慶長三年)にここ芝に移したとされ、二代秀忠など六人の将軍の墓所があります。

芝公園と東京タワー芝公園と東京タワー

増上寺を囲むこの一帯は、1873年(明治6年)に開園した芝公園になっています。これは東京都内でも上野公園などとともに、もっとも古い公園の一つだそうです。その一角には、すでに歴史的な建造物といってもいい、東京タワーが聳えています。

東京タワーは、自立式鉄塔としては東京スカイツリーに抜かれるまで、半世紀以上に渡り高さ日本一の座にありました。東京スカイツリーが、川、線路、ビル群などに囲まれた狭隘なところに建っているのに対し、東京タワーの周辺には緑も多く、塔を眺めるロケーションとしてはこちらのほうが断然優れていますね。

芝公園内を行く芝公園内を行く

芝公園の中を抜けていくと、すでに梅がちらほら。

赤羽橋から三田通りへ赤羽橋から三田通りへ

赤羽橋から三田通りへ入ると、ここは歩道が広く、自転車も安心して通れます。

イタリア大使館イタリア大使館

さて、今日はほぼ港区を走ります。港区といえば各国大使館が集まっていることでも知られています。ということで、ここからしばらくは大使館巡りを。

三田通りから細い横道に入れば、まずイタリア大使館が現れます。ここは江戸時代は松平隠岐守の中屋敷で、あの「忠臣蔵」で知られる赤穂浪士のうちの10名はこの庭で自害したのです。明治時代には内閣総理大臣・松方正義(松方コレクションの松方幸次郎の父)が所有していました。

今日は入らないけれど、気持ちのいい洗練された建物とともに、日本式庭園も見どころです。

綱町三井倶楽部綱町三井倶楽部

イタリア大使館の横の坂は綱坂といい、結構な勾配で下ります。実は港区は結構坂が多いところで、今日はちょっとした坂巡りでもあります。そうした坂にはここのように、大抵名前が付いているのも面白いところ。

綱坂のイタリア大使館の反対側には高い塀の中に森があります。その森を廻るようにして、別の坂を上って表通りに戻れば、塀の中の綱町三井倶楽部が現れます。この建物は、日本に大きな影響を与えたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計によるもので、1913年(大正2年)に建てられました。

倶楽部とあるように、ここは三井系の会社の役員かその紹介によってしか利用できませんが、豪華な内装は一見の価値あり。

オーストラリア大使館オーストラリア大使館

綱町三井倶楽部の横はオーストラリア大使館。

ここは、江戸時代には阿波蜂須賀家のものでした。阿波藩最後の藩主の長男で、ケンブリッジ大学に学んだ蜂須賀正韶侯爵が、昭和時代の始めにここに洋風の邸宅を建てますが、20世紀の半ばに、オーストラリアがその土地と建物を購入します。現大使館はモダンな建物。

この前も坂道で、日向坂といいます。

麻布十番の蚤の市麻布十番の蚤の市

麻布十番にやってくると、ちょっとした坂道の途中に島状のゾーンがあり、そこで蚤の市が開かれていました。東京のど真ん中の小さなスペースの蚤の市ってのも、なかなか乙なものですね。

この先はもの凄い勾配の狸坂を下ります。かつてはこのあたりに狸が出たのでしょうね、きっと。

アラブ・イスラーム学院アラブ・イスラーム学院

狸坂の先は、なにやら警官がやたらに多いところ。そこにあったのはアラブ・イスラーム学院。このあたりに警官が多いのは、最近のイスラム国の問題ででしょうか。

このすぐ横には中国大使館があります。

有栖川宮記念公園有栖川宮記念公園

ちょっと物々しいエリアを抜け、木下坂を下っていくと、有栖川宮記念公園です。都心のオアシス!

江戸時代、ここは陸奥盛岡藩の下屋敷でした。明治時代以降、有栖川家と高松宮家の御用地となりますが、昭和時代の初期に高松宮が公園地として東京市に下賜、今日に至ります。この南にはドイツ大使館があります。

東京のいいところの一つは、こうした比較的纏まった土地が公園として残されていることでしょう。

フランス大使館フランス大使館

有栖川宮記念公園からパキスタン大使館とフィンランド大使館の間を行き、青木坂を下るとフランス大使館が現れます。

かつてここは尾張徳川家の屋敷でしたが、昭和時代の初期にそれは目白に移されます。その後、アメリカ人建築家アントニン・レーモンドの設計により、フランス大使館の建物が建てられますが、これは第二次大戦の空襲で破壊され、戦後に建てられた建物も老朽化が進んだことから、近年、新しい建物が建てられました。その代償は敷地の一部を定期借地にし、マンションを建てるというものでした。

天元寺で首都高速道路をくぐり、北里大学から清心女子学院高等科の横の蜀江坂(しょっこうざか)を上ります。この坂、序盤は緩やかですが中盤から勾配が増し、結構きつい。

東京大学医科学研究所東京大学医科学研究所

目黒通りに出れば、いかにもクラシックな建物が目に入ります。東京大学医科学研究所です。ここは先ほど横を通った北里大学に関係のある北里柴三郎が100年ほど前に創立した私立衛生会附属伝染病研究所を前身にしており、『伝研』と呼ばれていました。

この建物は関東大震災のすぐあと、のちに東大総長となる内田祥三が設計したもので、内田ゴシックとも呼ばれる手法によるもので、東大の安田講堂などによく似たデザインです。

一時、ここはほとんどお化け屋敷のようになっていましたが、現在は新しい建物が建つなどして開かれ、少しマシになりました。

東京都庭園美術館東京都庭園美術館

『伝研』のすぐそばには、広大な森に囲まれた東京都庭園美術館があります。この建物は朝香宮邸として1933年(昭和8年)に建てられました。

設計は宮内省内匠寮ですが、内装はフランスのインテリアデザイナー、アンリ・ラパンの手によるもので、正面玄関のガラスレリーフや大客室のシャンデリアなど、要所の装飾は、フランスの宝飾デザイナーかつガラス工芸家であるルネ・ラリックが担当しています。この内装は日本のアール・デコの傑作とされています。改修のためしばらく休館中でしたが、2014年11月にリニューアルオープンしました。

今回の改修では、内装の壁紙などが当初の色合いに復元されており、建築当時に近い姿が見られます。見どころの内部は写真撮影禁止なので、公式ページからどうぞ。

目黒雅叙園目黒雅叙園

さて、東京都庭園美術館の次はもう一つの見どころ、目黒雅叙園です。

目黒雅叙園は結婚式場やホテルなどの複合施設で、日本で最初に総合結婚式場を始めたところだともいわれています。

奥の屋根が『百段階段』奥の屋根が『百段階段』

かつてここは『昭和の竜宮城』と呼ばれ、昭和初期に建設された木造の旧館の各所には豪華が装飾が施されていました。さらに数千点にもおよぶ膨大な美術工芸品などのコレクションがあったそうです。一時期の経営破綻状態下で、多くのコレクションは散逸し、木造の建物もほとんどが取り壊されました。

そうした中、現在唯一残る木造建築が、通称『百段階段』と呼ばれるものです。

エントランスの雛人形エントランスの雛人形

『百段階段』は、通常は食事付きの見学ツアーで見ることができますが、この時は雛祭りが行われていました。エントランスに置かれていた雛人形は新しいもののようですが、『雛祭り』のほうには歴史的なものなどがずらり。『百段階段』の豪華な装飾とともに、見応えがあります。

その『百段階段』は撮影禁止なので、これも百段階段の公式ページをどうぞ。

エレベーター扉の装飾エレベーター扉の装飾

『百段階段』以外は新しい建物なので、豪華な装飾は見られないかというと、そうでもありません。新しいけれど、かつての様子を垣間みられるものがいくつかあります。

まずその一つはエレベーターです。表の扉のみならず、内部の壁・天井に至るまで、こんな螺鈿の装飾がびっしり。

トイレ入口トイレ入口

そしてなんとこれ、トイレの入口。この華麗な装飾、この入口だけにとどまらず、

個室天井個室天井

小用の天井は格天井風で、格子の中に絵。そして個室に入れば、その天井にも。

いや~、ただただ驚くばかりです。

明治学院大学明治学院大学

目黒雅叙園で『百段階段』の装飾と『雛祭り』を楽しんだら、目黒川沿いを下り、首都高速の下の坂を上ります。この坂は勾配は大したことはないのですが、ちょっと距離が長い。

白金台におしゃれなキャンパスを構えるのは明治学院大学。ここには、チャペルや都内最古の宣教師館であるインブリー館 など、歴史的建築物がいくつか残っています。

飯能駅高輪消防署二本榎出張所

明治学院大学のすぐ近くには高輪消防署二本榎出張所があります。1933年(昭和8年)に建てられた歴史的建築物で、設計は警視庁総監会計営繕係の越知操。

この建物の設計図は鳥の子紙に烏口で描かれています。鉄筋コンクリート造ですが、火の見櫓の円柱部は鉄骨にラスモルタル造で、ちょっと驚き!

泉岳寺泉岳寺

高輪消防署から、うねうねの激坂を下ると、泉岳寺。このお寺は、「忠臣蔵」で有名な浅野内匠頭と赤穂浪士が葬られているところです。

現在、この周辺は『マンション建設反対!』で大騒ぎのよう。

泉岳寺から表通りに出て、伊皿子坂を上って行きます。

旧高松宮邸旧高松宮邸

伊皿子坂の上、スリランカ大使館の向かいにあるこんもりした森は、旧高松宮邸。高松宮家は断絶し、ここは現在は使われておらず、宮内庁の管理下におかれているようです。

隣にある都営高輪一丁目アパートなども含め、このあたり一帯は、かつて肥後熊本藩細川家下屋敷だったところで、赤穂浪士の大石良雄(大石内蔵助)ほか16人が切腹したところでもあります。

首都高速とレインボーブリッジ首都高速とレインボーブリッジ

さて、都営高輪一丁目アパートからは、蛇坂など、いくつも細かい坂を上り下りし、慶応大学の正門前に。ビルディングとなった慶応大学をちらりと眺めたら、ベイエリアに向かいます。これで本日の坂巡りは終了。あとはフラットです。

札の辻の交差点を過ぎるとほどなく、運河が現れ出します。運河と運河の間の島にはもうびっしりと建物が建ち並んでいます。その先に首都高速が見え出すと、そのさらに向こうに、レインボーブリッジが。

首都高速下を行く首都高速下を行く

レインボーブリッジは芝浦と台場・有明を結ぶ吊り橋で、車と新交通システム『ゆりかもめ』のためのものです。歩行者は歩道を歩いて渡ることができますが、自転車は乗ってはおろか、押しても通行できません。自転車専用の貸し出し台車に載せて渡ることはできますが。ということで、自転車にとっては、ひどく残念な橋なのです。

レインボーブリッジの橋脚の下まで行き、『しまなみ海道』を見習ってほしかったと思う私たちでした。(TOP写真)

竹芝桟橋の中央広場竹芝桟橋の中央広場

レインボーブリッジからは首都高速の下を東に向かいます。巨大な構造物ということでは、高速道路は恐ろしく巨大なものの最右翼かもしれません。それが美しいかどうかは別にしても、今日では都市の日常的な風景の中に埋没さえしている。

ベイエリアといえば、やっぱり船。竹芝桟橋は伊豆諸島や小笠原諸島などへの船が出航するところで、中央広場の帆船を模したモニュメントが、旅情をそそります。

竹芝桟橋からレインボーブリッジを見る竹芝桟橋からレインボーブリッジを見る

そうした船はいるかな、と思って、ちょっと覗いてみましたが、残念ながらこの時間、船は一隻もなし。

竹芝桟橋からベイエリアの建物群を見る竹芝桟橋からベイエリアの建物群を見る

代わりに見えるのは、超高層のビル群でした。

1968年(昭和43年)に霞ヶ関ビルが建って以来、新宿を始めとし、あちこちに超高層のビルが建ってきましたが、このあたりのニョキニョキ度も凄まじい。

浜離宮の中島の御茶屋浜離宮の中島の御茶屋

竹芝桟橋からさらに東に進めば、浜離宮です。ここはかつて徳川将軍家の鷹狩の場で、アシが生い茂る地だったそうです。その後甲府藩の別邸となり、庭園として整備され、さらに徳川将軍家の浜御殿となります。

地平線付近を見ている分には気持ちいいのですが、

中島の御茶屋遠景中島の御茶屋遠景

実は、こんなことになっています。さすがにこれは、ギョギョギョの世界。

ここには海水を引き入れた『潮入の池』と二つの鴨場があります。『潮入の池』は潮の満ち引きによって池の趣を変えるもので、水門があります。

鴨場の見張り場鴨場の見張り場

鴨場は、鴨の狩り場なのですが、鉄砲で撃つわけではありません。池から引堀という細い堀を設け、そこに餌とおとりのアヒルを使って誘き寄せ、江戸時代は鷹で、その後は網で鴨を捕らえるという手法だったそうです。

写真は、引堀の突き当たりにある、覗き窓を備えた見張り場。

浜離宮から出る水上バス浜離宮から出る水上バス

浜離宮には水上バス乗り場があります。ここからの経路は、日の出桟橋を経由して浅草へ行くというもので、これはちょっと楽しそう。ということで、ここから浅草へ向かうことにしました。

しかし、浜離宮内に自転車はそのままでは押し入れられず、輪行袋に入れて担がなければならないといいます。移動距離は400~500mでしょうか。しかもその経路は砂利道です。

日の出桟橋乗船所入り口日の出桟橋乗船所入り口

担ぐなら1kmほどのところにある日の出桟橋に戻ったほうが楽ね、ということで浜離宮をあとにし、日の出桟橋へ。

日の出桟橋は近距離の航路だけが出入りするところなので、竹芝桟橋からすると、とてもあっさりした施設で、建物の入口には庇もなし。雨の日はひどいことになりそうだな、と思いつつ、建物の中に入れば、小さな待ち合いスペースのすぐ先に券売所があります。

遊覧船?遊覧船?

自転車は輪行状態にすれば無料、そのままだと手荷物料金が掛かるようなので、ここはもちろん、折りたたんで輪行状態にします。

ここは近距離用の船ばかりなので、出航時刻が近いものもあり、台場行きか何かが出て行きました。浅草行きのゲート方面に進めば、そこには妙な姿の船が一隻浮かんでいます。これはきっと遊覧船でしょう。

浅草行きの船浅草行きの船

その船の向こう側に浅草行きの、私たちが乗るべき船はありました。

セーヌ川を行くバトームーシュを一廻り小さくしたような平べったい船で、バトームーシュと違うのは屋根までガラス張りじゃあないことでしょうか。

隅田川ライン内部隅田川ライン内部

日の出桟橋から浅草へ行く航路は「隅田川ライン」というようで、その内部はこんなふう。

日の出桟橋を出航日の出桟橋を出航

さて、いざ出航! 日の出桟橋から浅草までは40分ほどの旅です。

船内ではちょっとした飲物などを売っているカウンターがあるので、ここで一杯もできます。

「隅田川ライン」内のキヨちゃんとプロちゃん「隅田川ライン」内のキヨちゃんとプロちゃん

自転車を持ち込んだ私たちは船の末尾に陣取りました。

『ここは三方が開けていて気持ちいいですね。』と、地図を見ながら遊覧を楽しむキヨちゃん。

続く水上バス続く水上バス

そう、この船、最前方は操縦席などの関係で、いまいち見晴らしが良くないのですが、最後尾はエンジン音が少々うるさいけれど、見晴らしは抜群。

うしろからは、やはり水上バスなのか、同じような船がやってきます。

清洲橋清洲橋

この経路は、いろいろな橋が見られるのがいいところでしょうか。

これは清洲橋で、このあたりでは一番好きな橋です。だって、これ、チェーン・ブリッジって構造なんだよ。自転車のあのチェーンと同じ。

浅草のシンボル浅草のシンボル

自律式鉄塔および電波塔として世界一の高さを誇る東京スカイツリーが見え出し、アサヒビールの火の玉が近づくと、浅草に到着です。

セーヌ川には及ばないけれど、隅田川は隅田川で、それなりに楽しい船旅が楽しめます。

新仲見世新仲見世

浅草は浅草! ここは古くからの繁華街で、下町そのものの雰囲気が漂います。

神谷バーのデンキブランや文明開化の洋食、伝統的な和食もあるけれど、今宵はググッと猥雑なところへ。

地下商店街地下商店街

浅草には日本で初めての地下鉄、銀座線が通っています。その地下道の一角に、ちょっと日本離れした飲屋街のようなものがあります。

地上の看板には地下商店街とありますが、商店はごく僅かでほとんどが飲食店のここは、どこか東南アジアにでも来たような雰囲気。天井は低く、空調ダクトや電気の配線はむき出し。

台北屋台台北屋台

ムカエルが、タイ料理が喰いたい、というのでここにあるタイ料理屋を目指したのだけれど、そこは開店まで時間があったので、台湾の屋台風の店へ。

この店、台湾といえばのシジミ、豚の耳、豚足など、それなりに揃っています。あっ、麺もなかなかいけます。

今日のコースは、自転車で『走る』には大して面白くないコースです。車は多い、飛ばせるところはない、景色がいいところもない。しかし、そうした環境の下でも、何らかの視点を持てば、それなりに楽しめるコースになるのではないかとも思います。

今回は二つの建物での美術鑑賞を中心にし、最初と最後に新旧の電波塔を入れてみました。主たるエリアであった港区には、短いけれど『激』がつく坂がたくさんあるので、そうしたところをターゲットにして巡るのもいいかも。

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uploaded:2015-02-09