ついに関東地方周辺にも紅葉の季節がやってきました。今年の関東以北の紅葉は例年より遅いという予想でしたが、どうしてどうして、ここ二週間ほどでそれは一気に進み、例年並みになったように思います。
ということで、首都圏ではもっとも紅葉が早いところの一つ、山梨県東部に出かけることにしました。やってきたのは中央線の上野原駅です。お天気良好。今日は最高の紅葉狩りができそうです。
今日はここから鶴峠(標高 870m)を越えて小菅に下り、できたらそこから松姫峠(1,250m)に上りたいと思います。
駅付近は標高が200mほどしかないため周辺の山々はまだ緑色で、紅葉はごくうっすらで始まったばかりです。駅からいきなりきつい坂道を上って高台に出ると、うしろに道志の山並みが見えるようになります。あの山々の紅葉もまだもうちょっと先になりそうです。
r33上野原あきる野線を離れ鶴川の左岸に続く道に入ると正面に要害山(536m)が見えてきました。
この山はお椀を伏せたような均整が取れた丸っこい形からオッパイ山と呼ばれているそうです。山頂に飛び出した木がまるで乳首のように見えますよね。私が大好きな山です。(笑)
そしてその向こうに鶴川の北に横たわる笹尾根の山々が見え出します。
これらの山々も全体としてはまだ緑色をしていますが、道の周辺には紅葉した木々がちらほら見え出します。
この道は鶴川の対岸にr33が平行して通っているので、ほとんど車が通らず快適です。
道幅や周囲の景色の変化もサイクリングにぴったりの良い道です。
鶴川の対岸の山がいい色になってきました。ちらっと見える集落は尾続です。
この道の幅員は前の写真ようにかなり狭いところもあれば、このようにその倍ほどの広いところもあります。
広いところはちょっとオーバースペックに感じられます。この日はここで一台の車にも出会わなかったですからね。
突然これまでの橋とスケールが違うトラス橋の小和田大橋(こわたおおはし)が現れます。
この橋、鶴川の蛇行部分に架かっているために他の橋の倍ほどあり、長くなっているのです。
小和田大橋を渡るとすぐに道幅が狭くなり一車線になります。
それがさらに狭くなり、片側から山が落っこちてきて、渓谷ぎりぎりを行く山道になります。
この素敵な山道を抜けると棡原(ゆずりはら)の交差点に出るのですが、ここで一気に現実界に引き戻されたと感じます。先には広いr18上野原丹波山線の上り坂が見えます。
ここからはこのr18上野原丹波山線で西へ向かいます。上り出すとほどなく、これまでやって来た鶴川の谷がうしろに見えるようになります。
r18に入った途端に道の勾配がきつくなります。すると久々に登場のジーコマリアが先行し、それにシュンシュンが付いて行きます。目指すは棡原の交差点から17km先の鶴峠。
足がないサイダー、マコリン、サリーナは彼らのうしろでえっこらよっこら。
このr18沿いには点々と小さな集落が並びます。ここは大垣戸(おおがいと)。この辺りの集落の名の読みは難しいところが多いですね。
ここには最近滅多に見掛けなくなった火の見櫓が立っています。
沢渡(さわたり)にやってくると、ここにもオッパイ似の山が。でもこの山には乳首はないようです。(笑)
そうそうこの前ここに来た時、先に見える民家のおばあさんに道を訪ねたら、柚子をたくさんくださったのを思い出しました。
木々の色は徐々に深みを増しているようです。
小川を渡り、大きなカーブを廻ると先に素晴らしい民家が見えてきました。ここは坂本という集落です。緩い斜面地にその斜面とほぼ同じ勾配の切妻屋根が架かった民家が数軒。
その坂本の民家の間からやってきた鶴川の谷を見返ってみました。重なる山並みがなんともいいですね。
このあたりから大きなカーブがいくつか連続します。先に見える集落は梅久保。
梅久保には立派な土蔵が残る民家がありました。
さて私たちはと言うと、ここまではまあなんとかふんばっていますよ〜
道脇の木々はだいぶいい感じになってきました。
赤いカエデの木の横に『さいはら』の表示。ここまでの住所は上野原市棡原でしたが、このあたりから上野原市西原になります。
上の『さいはら』の表示を過ぎるとすぐ初戸(はど)の集落で、r18から細道が分岐します。
ここからはr18か細道の林道腰掛線を使うかの選択ですが、r18は田和峠を越えなければならず、当然ながら林道より車が多い。林道の方は峠がなく車もほとんど通らないので、ここは林道を選択。
初戸の集落で珍しいものも発見。『いもがら』です。
いもがらは八ツ頭や里芋などの葉柄(葉と茎の間の部分)である芋茎(ずいき)を乾燥させたもので、水で戻して食用にします。これは今ではあまり一般的ではなくなった食材だと思います。
細道を奥へ進むと林道腰掛線の入口に辿り着きます。しかしそこには『全面通行止』の看板と警備員が。
あれれ、通行止めなんて聞いてないな、、、県の林道通行止情報を確認したんだけどな〜 だいたいそのペイジには腰掛線そのものが載っていなかった。県営じゃなくて市営だからか? それはともかく、警備員に確認したところ重機が入っているので通せないということで、林道を行くのは諦めざるをえません。
止むなく林道からr18に切り替えた私たちですが、そこに待っていたのはのっけからのきつ〜い坂道でした。まあ林道の序盤も同じようなものではあるのですが。
道脇の流れは鶴川本流からその支流である初戸川に変わりました。
六藤(むそうじ)に入るときつい勾配がさらにパワーアップして、私たちもアップアップです。
ほとんど峠初挑戦のマコリンはここまでなんとかふんばってきましたが、この上りはかなりきつそう。
そのマコリンを後ろから見守りながら上るサリーナ。
先行していたジーコマリアとシュンシュンが六藤のバス停のところにちょっとしたふくらみを見つけてくれていたので、ここで一息入れます。
あ〜、助かった〜
このバス停からはちょっときついです。アヘアヘと喘いで田和峠になんとか到着。
カーブにある田和峠に見晴らしはなく、これに直行し北と南にそれぞれ延びているもの凄い勾配の細い道のさらに上に、そこに暮らす人々の生活が見えます。
一息付いて田和峠から下ると、r18はすぐに私たちが使うはずだった林道腰掛線を合わせ、道脇に再び鶴川が流れるようになります。初戸から先の鶴川は林道腰掛線に沿って流れていたのです。
鶴川が道から少し遠ざかるとそこにスペースができ、民家が現れるようになります。西原の集落です。ここは住居表示も上野原市西原ですが、集落名つまり地区名としても西原です。
遠ざかっていた鶴川が戻ってくると、その先に真っ赤なカエデが。
ここは旧西原中学校の前です。西原中学校は残念ながら2008年(平成20年)3月に廃校となったようです。
ハイになったら飛ぶのがジオポタ。
あれ、バランバランだよ〜ん。
見事な三色の紅葉。
向こうにちらっと見えているのが『道の駅びりゅう館』で、蕎麦などちょっとしたものがいただけます。この道沿いにはほとんど飲食店がなく、鶴峠までの間にはこの僅か500m先に蕎麦屋が一軒ある切りで、そのあとは小菅の道の駅まで行かなくてはなりません。
私たちは鶴峠を越えたあと、行けそうだったら松姫峠に上る計画なので、小菅の道の駅だと行き過ぎで上り返さないとなりません。時は10時なり。このあたりでもう少し時間をつぶして、先にある蕎麦屋で昼食にすることにしました。
地図を見るとこの上に郷原(ごうばら)、そして原という集落があるようなので、そこを一回りしてみることにしました。
坂を上り出すと上から大きな路線バスが下りてきました。驚いたことにこの道はバスが通るのです。地図を見ると集落は下のr18沿いにはなくこの道沿いにあるのですから当然と言えば当然なのかもしれませんが、やっぱりちょっとびっくりします。
久々に登場のジーコマリアはかつては400kmブルベを走ったり、200km/日くらいは走らないと気が済まない質で『アニマル』の異名を持つのですが、時々私たちの軽いポタリングに付き合ってくれます。まあ、今日は軽いポタリングではありませんがね。(笑)
みんなが押しのこの激坂をアニマル・ジーコマリアはガシガシ上って行くのでした。
一方のマコリンは本格的な峠に挑戦するのは今回が初めて。
『あたし、本当に鶴峠に上れるかしら。』 と、実は今朝からちょっとドキドキなのです。
さて、郷原には古い建物が多く残っていてなかなか興味深いです。写真は倉庫や作業小屋として使われたものでしょう。ぶら下がっている植物はちょっとなんだかわかりませんでした。
北にきれいに紅葉した山が見えます。あれは三頭山(みとうさん、1,531m)でしょう。
上の『原』集落に入りました。この民家の大屋根はすごいですね。建物全体としては三層構造のようで、屋根の中が二層になっているようです。この屋根はかつては茅葺きだったのでしょう。
土蔵と木の倉もいい味です。
梯子が架けられているのでこれは現役で使われているのかもしれません。
こうした小屋は作物や飼料のストック、そして農機具類の格納場所、家畜小屋として使われたのでしょう。
道は緩いカーブを描きつつ北に下っています。そこに軽トラックがやってきました。
やっぱりこの景色に一番似合う車はこれですね。
原で昔懐かしい空間を楽しんだら、r18に下ってお昼です。
山の中の定番の蕎麦と天ぷらを。この日は残念ながら刺身こんにゃくはありませんでした。こんにゃくはもう季節だと思うので期待していたのですが、残念。
お腹を満たしたら鶴峠に上りましょう。午後の最初の集落は飯尾です。
このあたりの伝統的な家の多くは大きな屋根を持っていたようで、先に見える民家の屋根も立派です。この集落には太田商店と長田酒店という小さな商店があります。
ヘアピンカーブを回って飯尾を出ると、大雨時に通行止めにするゲートが出てきます。
このゲートからはちょっときつい上りです。しかしその先は進行左手に開いた谷が美しい。
今日は松姫峠まで行くかどうか迷っているサリーナですが、ここまでは快調。
鶴川沿いの色はいつの間にかかなりカラフルになっていました。
前原あたりなると道の勾配が上昇し、ちょっとハヒハヒ。
そのかわり、右手に移った鶴川の先に紅葉の壁が連続します。
カーブを回って再び鶴川が左手に来ると、その流れはほとんど消えそうなくらい。
なんとか粘ってきたマコリンはここでついに足を付き、あとは押しに。ありゃりゃ。まあ、このへんは押しても乗っても大してスピードは変わりません。
栗山の集落から下りてくる道が合流するヘアピンカーブに差し掛かると、路面に注意喚起の舗装が施され出します。
ここまで来ると鶴峠まではあと一漕ぎ。
ヘアピンカーブをさらに三つ回って、鶴峠にゴール! よくやった、マコリン! がんばったよね〜
『あたし、やりました〜!!』
棡原からこの鶴峠までは17kmほどと長く、勾配が頻繁に変わるために一定ペースで走れず、初級者には少々辛い道のりなのでした。
この時期の鶴峠は周辺に紅葉が見られいつも以上のご褒美が与えられますが、実はここには『鶴峠』と書かれたバス停以外にはなんにもありません。バスは今朝私たちが出発した上野原駅を起点に、この鶴峠を経由して松姫峠まで行きます。な〜んだ、全部自転車輪行というのも可能なのね。(笑)
バス停のうしろには『JTの森小菅』の案内標識が立ち、そしてなぜかリスの木彫りがその脇にそっと置かれています。この案内標識には『奈良倉山登山口』と書かれた木の札が打ち付けられています。よく見ればここから南に上って行く登山道があります。これを行くと奈良倉山の山頂を経由して、私たちが次に目指す松姫峠に至ります。
この登山道の話を聞いた山女のマコリンは自転車を担いで山道を行きたい様子でしたが、他の面々はこれには到底付いて行けないと制止、このままr18で小菅に下ることにしました。
マコリンは去年の今頃、旧碓氷峠の山道を自転車を担いで登ったのでした。
峠ではゆっくり休みたいところですが、あまり長く休憩すると身体が冷えてしまうのでほどほどにし、出発します。鶴峠の小菅側は序盤にヘアピンカーブがいくつか連続するのでオーバーランしないように慎重に下ります。
ほどなくヘアピンカーブが終了し豪快な直線区間に。しかしこの直線区間を楽しむ間もなくあっという間に道の最低部に到着。ここでこの先の行程について検討。マコリンは松姫峠はちょっときついと判断しこれは断念、他のメンバーは松姫峠にアタックすることにしました。
ここからはまずR139との合流点まで上らなければなりません。小さな吉野の集落を過ぎると勾配がきつくなりちょっとヘ〜コラします。
左手の視界が開いて紅葉した山と小永田の集落が見え出しました。あの山の様子からすると松姫峠の紅葉はかなり期待できそうです。
最後の力を振り絞って激坂を上るマコリンと、それをサポートするアニマル・ジーコマリア。
この2人、自転車も体格もまるで違うので、見ているとその対比がとて面白いです。
先にR139と松姫峠に続く山の入口が見えてきました。
なんとかR139との合流点に到着です。ここを本日の5人のゴールとしましょう。やった〜い!
メンバーは左から、19年前に鶴峠をそして15年前に松姫峠を上ったサリーナ、超絶パワーの持ち主アニマル・ジーコマリア、いつもにこやか今日も娘の自転車で登場のシュンシュン、私今日はやったわ〜のマコリン、へぼカメラはいつものサイダー。
マコリンはここから小菅の湯に向かい、残った4人はマイペースで松姫峠を目指します。R139の上り口から松姫峠までの村道松姫峠線は6.6kmで470mの上り、平均斜度7.1%です。
多くの山道がそうであるようにこの松姫峠に向かう松姫峠線も入口がちょっときついのですが、そのあとは勾配が落ち着き一定のペースで上れるようになります。
ジーコマリアとシュンシュンはあっという間に視界から消えていなくなり、サイダーとサリーナはそのあとからゆっくり上って行きます。
約7%の一定勾配となった松姫峠線はアップダウンがないためかなり走りやすいと言えます。同じ平均7%でも2%もあれば12%もあるというような道はペースが掴めず走り難いのです。
ほどなく東に位置する三頭山が見えてきます。昼前に原から見上げたあの山です。
松姫峠線は鶴峠のr18とはだいぶ様子が異なり、幅員はそこそこあるものの完全な山道でヘアピンカーブだらけ。したがって開ける空間も右左、右左と頻繁に変化します。
先に松姫峠の北に位置する枝尾根の瘤が見えてきました。かなり良い色合いに染まってきています。
ここまで山の色は黄緑色から黄色が主流でしたが、ここに来てオレンジ色のカエデが出てきました。やはり赤い色が入ると紅葉が一段と引き立ちます。
再び東の視界が開いて三頭山。
『わ〜、いい景色ね〜 今日は松姫峠にアタックして正解だったわ〜』 とこの景色に感動のサリーナ。
松姫峠線の中盤になると北の視界が開きます。
手前に木立があって写真には写らないのですが、彼方に東京都の最高峰の雲取山から七ツ石山あたりの稜線が見えているようです。
標高1,060mまで上るとカーブの先に小さな窪みがあったので小休止。地図によればこの先に浅間神社があるようです。そこに続くのだろう小径がいい感じで森の中に入って行っています。
ここまで松姫峠線の半分と少し上ったことになります。
さらに上って標高が1,100mを越えました。松姫峠まで高度であと150m、残り三分の一です。
このあたりから周囲の紅葉は最高潮に。
午後になって日差しがなくなったのが残念ですが、それがあればこのあたりは黄金色だったことでしょう。
左手の視界が開きました。このすぐ下には新しく掘られた松姫トンネルが通っており、小菅村と大月市を結んでいます。
このトンネルが開通したことにより今私たちが通っているこの道は通常の移動交通網から外れ、登山者などが使うだけの観光的な道になりました。そのため交通量は俄然減り、サイクリングに最適な道になったと言えます。
前方に稜線が見えます。あれは大マテイ山から松姫峠に続くもので、あの尾根が左に下ったその先に松姫峠はあります。
ここまで来れば峠までもう一漕ぎ。
いくぶん勾配が緩み出したかと思うと路肩に駐車している車が現れ出します。その先が本日の最高地点である松姫峠です。
先に大月市と書かれた大きな道路標識が見えます。その下で先行していたジーコマリアとシュンシュンが待っていてくれました。
振り返れば反対側には小菅村の大きな標識が。その背後の名もなきポッコリ山は鮮やかなオレンジ色。
この時はすでに雲がだいぶ厚くなっていて、西の空には大菩薩嶺から続く大菩薩連嶺の稜線が薄ぼんやりと見えているだけで、富士山の姿はありませんでした。ちょっと残念。
ということでとりあえずここは松姫峠の碑をバックに証拠写真を。
松姫トンネルが開通して以来、この先の大月側の林道松姫峠線のゲートは閉じられたままのようです。大月市ではこの道の舗装をトンネル開通後もしていたようなので廃道にするつもりはないと想像するのですが、詳しいことはわかりません。
大抵ここにはサイクリストが一組か二組やって来ています。この時も最近流行のグラベルロードバイクに乗る方が一人いたので話を聞くと、猿橋を出て林道を上ってきたと言います。大月側の路面は小石が散乱しているので細いタイヤのロードバイクではちょっと厳しいけれど、その他は落ち葉が多い以外あまり問題ないということでした。
という情報を得られたので、私たちはここから大月側へ。(笑) 峠付近は見た通りで落ち葉と小枝が散乱しており、この先どうなるかと思われましたが、
300-400mも行くとそれも解消され、そう困難なく下れるようになります。
突然前方の視界が開くと、お〜、あ〜、う===〜
雲の合間から一瞬差し込んだ陽の光で山が照らされ、幻想的な風景が現れました。これから下って行く道が谷の中に続いているのが見えます。
この景色に惚れ惚れとし、満足げな面々です。
紅葉の山の中に道が消え、そのずっと先には大菩薩嶺あたりがかろうじて見えています。
これからこの紅葉の中を下って行きます。
この林道はまったく手入れがされていないようで、所によっては落ち葉が山になっています。枯れ枝も落ちているし、小石もゴロゴロしているので慎重に下って行きます。
落ち葉と小石ゾーンを抜けたらちょっと心が休まります。しかしこの写真のようなきれいな道がいつまでも続くわけではなく、やっぱりまた落ち葉と小石ゾーンが現れるのでした。
ゆっくり慎重に慎重に下り続けて、下に松姫トンネルの出口が見えるところまでやってきました。松姫トンネルはまだ大分下に見えます。
あのトンネルは3kmを超える長大なもので、車で移動する方にとっては小菅村と大月市はとても近くなったと言えるでしょう。
私たちは上の写真の松姫トンネル眺望点からもう一下りして奈良倉トンネルの出口に辿り着きました。ここのすぐ北に先ほど見た松姫トンネルの出口があります。この大月側の林道松姫峠線の下りはパンクやメカトラブルが心配でしたが、なんとか全員無事に下って来られました。
さて、これで本日のメインイベントは終了です。ここからは大月に下るだけです。
R139を下り出すとすぐ深城湖で深城ダムが見えてきます。このあたりの山はほとんど紅葉前と言っていい状態でまだ緑色です。
下って下って下って、とにかくひたすら下って最後にきっつい上りをこなすと、大月のまちが見えてきます。
この下りの寒いこと寒いこと、奈良倉トンネルから大月駅までは17kmあり、このほとんどが下りですからね。このあとはもちろんあったかいアルコールで身体を温めつつ、本日のコースの完走を祝したのでした。
今日は私たちとしてはかなり珍しい上級の企画でしたが、最高の紅葉狩りになりました。トラブルもなく、マコリンも鶴峠に上れたし、言うことなしですね。