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トトロの庭 '24

開催日 2024年10月26日(土)曇り
参加者 マコリン/シンチェンゾー/マージコ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 52km
累積高度 600m
地域 首都圏
埼玉県・東京都

小手指ヶ原
小手指ヶ原

コース紹介

トトロが棲む森から狭山湖へ上り、軽便鉄道跡の狭い隧道を通り抜け、多摩湖を巡って八国山に登ります。後半は野火止用水、黒目川、南沢湧水群などを。

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
小手指駅
南口
START 発08:00 一般道 西武池袋線:池袋07:02→07:31小手指
白旗塚 2km 着08:10
発08:20
一般道 新田義貞が源氏の白旗を掲げたところ
トトロの住処の塚森
トトロの森
1号地
5km 着08:35
発09:10
山道
畑道
森の散策1.5km
狭山湖 6km 着09:20
発09:30
自転車道
散策路
正式名称:山口貯水池
東側斜面の公園は自転車乗り入れ禁止
かぶと橋 10km 着09:50
発09:50
武蔵野の路 地道
横田トンネル 12km 着10:05
発10:05
自転車道 羽村山口軽便鉄道の隧道
赤堀、御岳、赤坂、5号隧道と続く
多摩湖 19km 着10:40
発11:00
一般道 正式名称:村山貯水池、富士山眺望、狭山公園
南詰にWCと自販機
荒幡の冨士 22km 着11:10
発11:30
一般道 高さ12m
鳩峰公園 25km 着11:50
発11:50
森林内道 トトロの森2号地
鳩峰八幡神社、久米水天宮
八国山緑地 26km
28km
着11:55
発12:15
一般道 トトロの七国山のモデル
野口製麺所 29km 着12:20
発13:20
一般道 うどん
北山公園 30km 着13:25
発13:40
一般道 稲架け
さいかち窪 34km 着14:05
発14:10
一般道 小平霊園内
柳窪天神社 35km 着14:20
発14:25
黒目川 東京の名湧水57選黒目川天神社前
しんやま親水公園 37km 着14:40
発14:40
黒目川 久留米西団地
野火止用水
歴史環境保全地域
39km 着15:00
発15:00
一般道 野火止地区
清瀬松山緑地
保全地域
40km 着15:10
発15:10
一般道 結核研究所跡地、アカマツを主体とした雑木林
野火止用水
歴史環境保全地域
42km 着15:20
発15:20
一般道 小山地区
黒目川・落合川合流点 45km 着15:35
発15:40
落合川
竹林公園 47km 着15:50
発16:10
落合川 孟宗竹2,000本/6,000m2
東京の名湧水57選
南沢緑地 48km 着16:20
発16:20
一般道 25,000m2平成の名水百選落合川と南沢湧水群
東京の名湧水57選、雑木林、南沢氷川神社
ひばりが丘団地 50km 着16:30
発16:35
一般道 スターハウス53号棟、ひばりテラス118
ひばりヶ丘駅 52km 着16:45
西武池袋線
かぶら屋
日の入り16:52/東京都保全地域

小手指駅南口小手指駅南口

真っ白な曇り空で天気は残念ですが、トトロに会いに行きます。やってきたのは所沢市の小手指駅。

トトロは埼玉県と東京都にまたがる狭山丘陵というところに棲んでいるようです。このあたりを一般的な地図で見ると、あちこちに『トトロの森〇〇号地』の文字が見えます。今日はこうした『トトロの森』のいくつかと、トトロが隠れていそうなところを巡ります。

西武池袋線の線路沿いを行く西武池袋線の線路沿いを行く

まずは西武池袋線の線路に沿って北西に進みます。この駅前には高層の団地やタワーマンションが立っており、こんなところに本当にトトロがいるのかな、と思うようなところです。

戸建住宅が並ぶ戸建住宅が並ぶ

しかし500mも進めば団地はなくなり、畑のすぐ側に戸建住宅が立つようになります。

畑の中を行く畑の中を行く

そして道は完全に畑道に。

コスモスコスモス

所沢入間バイパスを渡って進めば、道端にコスモスが咲いています。ここのコスモスはもうしばらく見られそうです。

畑の中に白旗塚畑の中に白旗塚

こんもりした林とも森ともつかぬ緑色の塊が畑の中に見えてきました。あれは白旗塚です。

このあたりは小手指ヶ原と呼ばれるところで、南北朝時代に何度か戦があったところだそうです。その中でも有名なのは新田義貞と鎌倉幕府との戦いで、義貞はあの白旗塚に陣を張り、源氏のシンボルである白い旗を掲げたという伝承が残っています。

白旗塚を眺める面々白旗塚を眺める面々

この白旗塚は『となりのトトロ』のサツキとメイの家のとなりにある塚森のモデルと言われています。

メイちゃんが登ったかもしれない階段メイちゃんが登ったかもしれない階段

サツキとメイが引っ越してきた家から小さなトトロ達が逃げて森へ入って行くあのシーン、覚えていますか。メイちゃんは小トトロ達を追い掛けて森へ入って行き、大トトロに会うのです。

この階段のようなところをメイちゃんはよじ登っていったのかもしれませんね。以前はこの塚の上に祠があったのですが、それは今はなくこの近くにある北野天神社に移されたそうです。

黒い畑黒い畑

トトロが住んでいるあたりの畑です。真っ黒できれい!

庭先の農産物直販所庭先の農産物直販所

そんな畑で採れた農作物が民家の庭先で売られていました。ネギ100円、枝豆100円!

トトロの森1号地付近トトロの森1号地付近

トトロが棲む塚森から『トトロの森1号地』にやってきました。『トトロの森』はナショナルトラストによって取得された森で、1991年にこの1号地が誕生しました。現在は60箇所近くにまでなっているようです。

トトロの森1号地を歩くトトロの森1号地を歩く

今日はこの1号地をちょっと歩いてみます。

1号地の標識付近1号地の標識付近

ここは所沢の市街のすぐ外側ですが、ただただ森が広がるだけで、本当に静かなところです。

きのこきのこ

この季節はきのこがニョキニョキ。食べられるのかな〜

堀口天満天神社堀口天満天神社

トトロの森1号地のすぐ横には堀口天満天神社があります。

どうしてこんなところに神社が、と思えるところにこの神社は立っていますが、これには狭山湖が関係しています。堀口天満天神社はかつては堀口村の鎮守で天神山というところにあったようなのですが、狭山湖の造成に伴いこの地に遷座したそうです。しかしまた、なぜこんなところにとやはり思ってしまいますね。地図を見るとわかるように、ここと狭山湖は目と鼻の先ではあるのですが。

トトロの森から下るトトロの森から下る

トトロの森1号地と堀口天満天神社を巡ったら、その狭山湖へ向かいましょう。

狭山湖狭山湖

狭山湖は正式名称を山口貯水池といい、東京の水甕として1934年(昭和9年)に完成しました。

埼玉県の所沢市と入間市に跨がるところに位置していますが、元々東京の水甕として造られたためか東京都の水道局が管理しており、ここの水は埼玉県には上水道としては供給されていないそうです。

狭山湖で休憩の図狭山湖で休憩の図

今日は残念な空の色ですが、晴れていればここからは富士山がきれいに見えます。

狭山湖の堤の上を行く狭山湖の堤の上を行く

心象風景の富士山を眺め、狭山湖の堤の上を行きます。

多摩湖自転車道多摩湖自転車道

堤の南端に出て少し行くと車の道に沿って自転車道が通っているので、これを反時計回りに進んで行きます。

かぶと橋かぶと橋

この自転車道はぐるりと廻って多摩湖方面へ向かいますが、私たちは途中で降りて『かぶと橋』から森の中に続く『武蔵野の路』を行きます。

『武蔵野の路』『武蔵野の路』

武蔵野の路は東京都を周回出来る散策路で、全部で21コース、270kmほどあるようです。ここはその中の『多摩湖コース』です。

武蔵野の路を行くシンチェンゾーとマコリン武蔵野の路を行くシンチェンゾーとマコリン

昨日の朝方に雨が降ったので少しぬかるんだところもあり、序盤の上りはちょっと滑りましたが、その後はなんとか進んで行きます。

多摩川方面へ延びる野山北公園自転車道多摩川方面へ延びる野山北公園自転車道

ちょっとだけワイルドダートを楽しんだら一般道に下って所沢武蔵村山立川線に出ます。

そこには4kmほど続く野山北公園自転車道があります。この野山北公園自転車道は狭山湖建設のために羽村の多摩川から狭山湖まで敷かれた軽便鉄道の跡を利用したもので、その下には現在も使われている水道管が埋設されています。

軽便鉄道のトンネルを行く軽便鉄道のトンネルを行く

上の写真の反対側にはちょっと奇妙な印象を受ける横田トンネルが口を開けています。

この横田トンネルも野山北公園自転車道の一部で、ちゃんと通れるようになっているので入ってみましょう。

トンネルの先の森トンネルの先の森

横田トンネルはとても狭く、その先にもいくつもトンネルが続いているので、かなり面白いです。これらのトンネル群の奥は鬱蒼とした森で、トトロが出てきそう。

中藤から多摩湖通りへ上る中藤から多摩湖通りへ上る

トンネルを抜けたら中藤から多摩湖通りへ上ります。

だんだん狭くなる谷状の土地に民家が並んで立っている姿はいかにも日本的です。

再び多摩湖自転車道再び多摩湖自転車道

多摩湖通りの横を走る自転車道に出ました。この道は先ほどかぶと橋のところで降りた多摩湖自転車道の続きです。

多摩湖の堤を行く多摩湖の堤を行く

多摩湖自転車道をどんどこ行き、狭山湖と対になる多摩湖に到着。

多摩湖は正式名称を村山貯水池といい、先の狭山湖より少し早い1927年(昭和2年)に完成しています。この湖も狭山湖同様に東京の水甕で、狭山湖が埼玉県にあるのに対し東京都の東大和市に位置しています。

多摩湖多摩湖

狭山湖と多摩湖はとてもよく似ており、ちょっと見ただけではなかなか判別しにくいと思いますが、取水塔の帽子が狭山湖はとんがり帽子で、こちらの多摩湖はドーム型という違いがあります。空が白いので湖面も真っ白で、周囲に広がる森が真っ黒に見えます。

ここでマコリンは急用が発生したためリタイアし、多摩湖駅へ向かうことになりました。

荒幡の冨士へ向かう荒幡の冨士へ向かう

残った面々は西武遊園地の北にある『荒幡の冨士』へ。

荒幡の冨士荒幡の冨士

荒幡の冨士は富士山信仰により明治時代に築かれた小山で、荒幡浅間神社の境内にあります。

富士塚は各地にあり東京都内にもたくさんありますが、それらの頂上からご本家の富士山が拝めるところはあまりないと思います。ところがここはそれが見えるといいます。

荒幡の冨士山頂荒幡の冨士山頂

ということで登ってみました。今日はこのお天気なのでもちろん富士山は見えるはずもないのですが、周囲はかなり開けているので、晴れた日はちょっとした眺めでしょう。

鳩峰公園・トトロの森2号地付近鳩峰公園・トトロの森2号地付近

荒幡の冨士を下山したらトトロの森2号地がある鳩峰公園を通り抜けます。

この森の中にも鳩峰八幡神社や久米水天宮といったものがあるからびっくりです。日本人というのはよほど神様が好きなのでしょう。

八国山緑地入口の階段八国山緑地入口の階段

鳩峰八幡神社の前から住宅地を抜けて八国山緑地の入口にやってきました。

この八国山緑地のメインエントランスは緑地の南側にあるのですが、写真は東の端の入口で、狭い階段が奥へ続いています。ここは自転車を担いで少しだけこの階段を登らなければなりません。

所沢のタワーマンション群所沢のタワーマンション群

八国山緑地は所沢の中心市街地のすぐ南に位置しており、ちょっと上ると所沢のタワーマンション群が見え出します。

所沢は条例で塔屋を勾配屋根にしなめればならないようで、どのマンションにもちっちゃな屋根が架かっているのがちょっと面白いですね。

八国山緑地を行くその1八国山緑地を行くその1

トトロのサツキとメイのお母さんは七国山病院に入院していますが、その病院のモデルはこの緑地の南側に位置しているある病院だといいます。

つまり七国山のモデルはここ八国山緑地ということでしょう。

八国山緑地を行くその2八国山緑地を行くその2

八国山緑地は現在も木々に覆われた魅力的な場所です。その上には尾根を行く道が続いていて、ここは自転車でも何とか乗って進むことができます。

そう多くはいないと思いますが歩行者もいるので、スピードには気をつけて。

西武西武園線沿い西武西武園線沿い

八国山緑地を通り抜けて西武線沿いに下りてきました。八国山緑地のすぐ下はこんなところです。

正午を廻ったのでこのへんで昼食にしましょう。

野口製麺所野口製麺所

このあたりは武蔵野うどんで有名だそうで、シンチェンゾーがどうしてもうどんがいいと言うので近くにあったこちらの野口製麺所へ。

製麺所がうどん店を併設するというのは讃岐スタイルだと思いますが、ここは天ぷらなどはセルフになっていて、これまた讃岐スタイル。麺は一般的な武蔵野うどんより柔らかく、食べやすいものです。今はきのこの季節ということもあり、全員きのこうどんにしました。あれ、シンチェンゾーは肉汁うどんのはずじゃあ?

北山公園北山公園

午後の部は八国山緑地の南にある北山公園から。北山公園は花菖蒲が有名ですが当然今の時期にそれはなし。菖蒲田の周囲に作られていた稲が刈られ、稲架(はさ)掛けされて天日干しされていました。

この先に見えるこんもりした森が先ほど通ってきた八国山緑地です。

北山公園の鴨北山公園の鴨

北山公園内にはちょっとした池があり、鴨が泳いでいました。この鴨はカルガモのようなのでここに定住しているのかもしれません。

周囲の木々を見れば、うっすらと黄葉を始めたようです。今年はなかなか気温が下がらずに紅葉はどうなるのか心配ですが、ようやくその気配が漂い出したというところでしょう。

久留米駅付近の商店街久留米駅付近の商店街

北山公園を出るとトトロはおしまい。東村山から久留米の市街地を抜け、小平へ向かいます。

小平霊園小平霊園

小平には東京都下有数の霊園である小平霊園があります。ちょっと失礼してこの霊園内を通らせていただきます。

ここは立派なケヤキ並木。

さいかち窪さいかち窪

この小平霊園の一角に雑木林に囲まれた『さいかち窪』という窪地があります。この中にはこれからその横を行くことになる黒目川の水源となる湧水が湧き出ています。しかしその湧水付近はこの時は立ち入り禁止になっていて、源流付近の流れを見ることはできませんでした。

このあたりから、トトロは隠れていなくてももしかしたらその親戚あたりがいるかもしれないと思わせるようなところが何箇所か出てきます。

柳窪天神社柳窪天神社

さいかち窪から黒目川に沿って少し下ったところにひっそりと柳窪天神社が佇んでいます。

天神社前の黒目川天神社前の黒目川

その前は『東京の名湧水57選』に選定されており、きれいな黒目川が見られます。

柳窪天神社付近の通り柳窪天神社付近の通り

柳窪天神社の前で黒目川の流れを覗いたらその南側を通る道に入ります。

この道沿いには4千坪もある敷地を持つ村野家住宅(顧想園)が立っています。

村野家住宅(顧想園)村野家住宅(顧想園)

村野家住宅は1838年に建てられたという茅葺き屋根の主屋を始め、計7棟が国の有形文化財に指定されています。村野家住宅はかつてのこのあたりの一般的な農民のものではないにせよ、古き良き武蔵野の面影を残す住宅の一つとは言えるでしょう。

東久留米市立第十小学校の黒目川東久留米市立第十小学校の黒目川

黒目川の上流部の多くにはそのすぐ横に遊歩道が設えられています。これらは場所によって作りに少し違いがありますが、ここは木製のデッキが続いています。残念ながら自転車は乗っては入れないのでゆったり歩いて散歩してください。

ここの黒目川の流れは幅50cmほどしかありませんが、水はとても澄んでいるように見えます。

東久留米西住宅内を流れる黒目川東久留米西住宅内を流れる黒目川

東久留米西住宅の中にやってきました。

ちょっと川らしくなってきたかな。

しんやま親水公園付近しんやま親水公園付近

このあたりの黒目川沿いは自転車も通れる遊歩道が続いています。

夏には子供達が水遊びに忙しい『しんやま親水公園』ですが、さすがに今の季節は静かです。

しんみやまえ親水こみちしんみやまえ親水こみち

団地を抜けると黒目川の周囲は工場、戸建住宅、畑と雑多になり、その中に『しんみやまえ親水こみち』が続きます。ここも自転車は押してね。

下里氷川神社下里氷川神社

その終点にあるのは下里氷川神社。氷川神社はおよそ川の氾濫を鎮めるために祀られたものですが、現在は静かな流れの黒目川もかつては洪水を起こすような川だったのかもしれません。

下里第二住宅前の黒目川沿い下里第二住宅前の黒目川沿い

下里氷川神社からは一般道を少し行き、新宮前通りを渡ると再び黒目川沿いの遊歩道に復帰します。

ここまで来ると黒目川はコンクリートの護岸を施された都市河川になります。

かわいい郵便受けかわいい郵便受け

野火止の住宅地に入ると玄関先にこんなかわいいロボットのような郵便受けを置いてある家がありました。ここの方はアーティストでご自分で作られたのでしょうか。

野火止用水歴史環境保全地域(野火止地区)野火止用水歴史環境保全地域(野火止地区)

この付近には野火止用水や緑地を保全する地域がいくつか設定されているので、ここからはそれらを巡ります。

ここは野火止用水歴史環境保全地域(野火止地区)で、今から370年ほど前の1655年に徳川幕府老中の松平伊豆守信綱によって開削された野火止用水とそれに隣接する樹木地の保全を目的としています。

野火止用水(伊豆殿掘)野火止用水(伊豆殿掘)

そしてこちらが伊豆殿掘とも呼ばれる野火止用水です。

松平伊豆守信綱は玉川上水の開削を成功させた功績を認められ、生活用水に難渋していた領内の野火止に玉川上水の分水を許可され、この野火止用水が引かれたのです。野火止用水は立川市を起点とし、新座市の平林寺を経て志木市の新河岸川に至る全長24kmほどの流れです。開削当初はこのあたりは野火留村であったため『野火留』用水と表記されていました。

清瀬松山緑地保全地域を行くマージコ清瀬松山緑地保全地域を行くマージコ

ここは清瀬松山緑地保全地域でかつては結核研究所付属の療養所がありました。結核研究所は現在も隣にあり、ここには当時植えられた赤松を主体とした雑木林が残っています。

小山5丁目の野火止用水小山5丁目の野火止用水

野火止用水は所により少しずつその姿を変えています。先ほど見た所は味気ないコンクリートの護岸でしたが、ここはスペースに少しゆとりがあり緑が見え、コンクリートも目立たなくなっています。

野火止用水歴史環境保全地域(小山地区)野火止用水歴史環境保全地域(小山地区)

小山地区の保全地域を通り抜け、

桜の公園付近の黒目川桜の公園付近の黒目川

再び黒目川沿いに出ました。

このあたりは護岸のコンクリートは醜いものの、緑がそれをある程度覆ってくれているので少し心が和らぎます。

幸町1丁目の黒目川幸町1丁目の黒目川

流れがまっすぐではなくてちょっとカーブしている様もいいですね。

ヒドリガモヒドリガモ

そして水鳥がさらに心を和ませてくれます。

これはヒドリガモのカップルでしょう。カモの仲間でもっとも多く見掛けるのはカルガモだと思いますが、このヒドリガモも珍しくはありません。

紅葉紅葉

今年はいつまで経っても気温が下がらないのであまり紅葉は期待できないと思いますが、この木は紅葉を始めていました。

黒目川と落合川の合流点黒目川と落合川の合流点

黒目川に落合川が合流する地点にやってきました。

見えている川は黒目川で、ここで右から落合川が流れ込んでいます。

落合川落合川

ここからは落合川沿いを行きます。黒目川同様に落合川沿いにも遊歩道が設けられていて、これは自転車も通行可能です。

落合川の周辺にはたくさん湧水があるため川の水もかなりきれいで、夏には子供達が水遊びをする姿も見られます。

竹林竹林

落合川からほど近い南沢1丁目には竹林があります。

竹林公園竹林公園

この竹林は公園として位置付けられており、6,000m2の敷地に孟宗竹2,000本が植えられています。

竹林公園下の湧水竹林公園下の湧水

竹林公園の中には湧水点があり、この水が落合川の水源の一つになっています。

南沢氷川神社南沢氷川神社

竹林を眺めたらいったん落合川に戻って神社の前にやってきました。

ここも氷川神社ですね。川のあるところにこの神社は付きものようで、氷川神社より勧請を受けた神社は関東地方を中心に1,000社ほどあるようです。

南沢緑地南沢緑地

この氷川神社の前には南沢緑地があります。この緑地もまた豊富な湧水を湧き出させています。夏には子供たちがカニを獲ったりして遊んでいますが、さすがにこの時期、その姿はありません。

湧水を眺め南沢緑地の中を抜けたら本日はおしまい。

ひばりが丘ひばりが丘

ひばりが丘へ向かいます。

ひばりが丘には1959年(昭和34年)に日本住宅公団が建設した巨大な『ひばりが丘団地』があります。これは1999年(平成11年)から建て替えが行われ、すっかり新しい顔になりました。

ひばりが丘団地ひばりが丘団地

その中にかつての53号棟であるスターハウスが保存されています。写真の手前がそのスターハウスで、うしろは建て替え後の新しい住宅。

スターハウスはY字型の平面を持ち、標準的には1フロア3住戸というもので、当時を代表するモデルの一つとして全国にたくさん建設されました。ここは予約すれば内部見学ができるので、興味があったらぜひどうぞ。当時の生活がどのようなものであったか想像できると思います。

打ち上げ打ち上げ

街中でありながらそうではないところを探して巡った1日の〆は、街中のザ・居酒屋さん。(笑)

今日はお天気が残念でしたが、もし青空であれば気持ちよく走れるコースだったのではないかと思います。トトロ好き!


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