リゾート三昧!
いよいよ今日からリゾートだ!
今日は移動も少ないのでゆっくり朝寝坊。 ジットでのんびり朝食を取り、いざ出発です。 お天気もリゾート日和!
今日の宿は同じヤンゲンの反対側で、昨日通り越してきた所。 一度通ったところっていうのは、何故かしら近く感じるものです。 昨日よりずいぶん近かった。
坂道もこちらのほうがずいぶん楽に感じたのは気のせい?
そしてついにリゾートホテルに到着!
ビーチに出るとヤシの木がならんだならんだ、です。 ビーチサイドにはプールも完備。 卓球、サッカーゲーム、ビリヤード、それにペタンクという現地の遊びもできる!
さあ、まずはビーチ。 そしてバーでビールをグビッ! お次はペタンクといきましょうかね。
おっと、こんなことも出来るんです、無料で。
春にジーコマリアが教えてくれたカヌー。 習っておいてよかったね~、と御満悦のサリーナ。 でもここは外洋。 海です。 インストラクターなんていないのです。 全部自己責任で。 大人の世界ですね。
『おいおい、そんなこと言ってる場合じゃないよ。 波が高くて沈没しそうだよぉ~~』
でも、御安心あれ。 ここはまだ遠浅の珊瑚礁の上、沈没してもなんとか背が立つからね!
さて、翌日。 昨日はカヌー以外にもシュノーケリングなんてしてみました。 それがすばらしいのなんの。 ビーチからちょっと行くとそこには珊瑚礁が広がっていたのです。 そしてもちろんそこには無数の熱帯魚!
『すごいぃ~』 『きれい~』の連発。 そんなんで、今日は近くの島まで行ってシュノーケリングを楽しむツアーに参加の予定。
あれっ、なんでジャングルなの? えへ、そうなんです。 実はアイランド・ツアーはいっぱいということで、急遽予定変更です。 こちらはプランテーション・ツアー。
近くの農園を巡り、そのあとこのあたりの奇岩をピロッグで廻るツアーに参加してみました。
『これがタロイモであっちがヤムイモ、それで、これがパパイヤ』 『おっと、見逃すところだった、これはバニラだよ。』 先頭のおじさんが説明してくれます。 『へえ~、バニラってあのアイスクリームの?』 と匂いを嗅ぐサイダー。 実はサイダーの好物でした。 『でも、バニラの匂いしないよ、これ!』 当たり前です。 サイダーの嗅いだのはただの葉っぱ、あのバニラは実から取るんだよ!
ジャングルを抜けると広場に出ました。 するとこんな建物が。 こちらが伝統的なこのあたりの建物で、これはどうやら集会所に使われているもののようです。 でもこのあたりにはまだ、このタイプの家に住んでいる人もいるのです。 構造はいたってシンプル。 木の骨組みにニアウリという木の葉っぱの壁、屋根はヤシの葉っぱ。 窓はなくて開口部は入口のドアだけです。 ドアの左右にはカナック(ここの先住民)独特の、男と女の木彫りの像が添えられています。
プランテーションだからなのか、一般的に作られているのかは良くわかりませんでしたが、とにかく色々な作物を見ました。 でも作っているというよりはそのへんにただ生えているようにしか見えなかったけれど。
そして、ピロッグに乗り奇岩巡りです。 橋の上には投網で魚を狙っているおじさんなんかもいて楽しい。
奇岩はといえば、これもとってもめずらしい、へんな形をしたものばかりでした。 ある所に止まると『ここは音が反響するんだよ』 『ワーォ』 ワーォ ワーォ ワーォ~
そんな、こんな、あんなでたっぷりと、のんびり2日間のリゾートを楽しんだ私たち。 明日は北部州でもっとも美しいと言われるコルネットあたりを自転車で越える予定でした。 しかし、ダートでアップダウンの60km。 カルメン2世はダウン。 どうしましよう?
雨の中、満員バスで越えた渡し
しかし、予定は立ちませんでした。 宿の予約はここまでしかなかったのです。 コルネットのあたりにある唯一の宿にはどうやっても連絡が取れません。 そして当日は土砂降りの雨。 こりゃあ、とても自転車での移動は無理。 運良くヌメアでは予約が取れなかったウエゴアの宿が取れた。 ここが取れなかったら立ち往生するところでした。
土砂降りの中をヤンゲンの中心部へと走ります。 中心部といっても、小さな観光局のオフィスと本当に小さな雑貨屋さんと少しの建物があるだけの所。 なぜそこまで走ったかというと、バスがあるのかないのか、何時にあるのか、正確なことがはっきりしなかったからです。
ヌメアの観光局でもらったバスの時刻表にはこのルートは載っていない。 観光局のおねえさんが教えてくれた情報だけが頼りだったからです。 それによれば、1便/日だから逃したら大変なことに。
ヤンゲンは、人口はたったの2千人しかいないけれど北部州の観光の中心地。 観光局があるのも北部ではここだけ。 でもおかげで正確な情報が得られて助かりました。
『バスは1時ごろ来ると思うわ。 でも12時にはスタンバイしておいたほうがいいわよ。』
大きな街には一応バス停がある。 けれど、バス停でなくてもどこでも乗り降り自由です。 それは当然のこと。 ちょっとした町の間は30~50kmは離れているのだから。
バスは予定通り1時にやってきました。 しかし今回のバスは小さい! 自転車積めない? 『お~い、こっちへ来いよ!』 モシャモシャ頭のレゲエのお兄さんが手招きしてくれます。 この方、乗客。 どこにあるのかと思われた荷室がちゃんとありました。 でもそこは先客の荷物でいっぱい。 『それじゃあ、こっちに!』 そこにも先客の荷物が。 しかし、レゲエのお兄さんが荷物の整理を手伝ってくれて、なんとか2台の自転車を入れ込むことが出来た。 言葉は通じないけれどみんな親切。 あっ、さきほどの『』内はもちろん想像での会話でした。(笑)
物凄い勢いでバスは飛ばします。 そしてウイィ~ンとうなり声を上げると、その先にはものすごい坂。
『うっ、すっごい坂!』
『この坂、このまえ登ったんだよねぇ~』
『えっ … あっ!』
じきに道はダートに。 それでもバスは飛ばしまくります。 右手は海への断崖絶壁! 小雨になったとはいえ、スリップしやすい状況に変わりはない。 乗客が心配そうに窓から顔を出して、車輪が落ちないか覗いている。 恐怖!!
そしていよいよコルネットが近づく。 川には橋がない。 かわりに渡しで渡るのです。 その後もバスは豪快なスピードで走るものだから、まったく写真が取れなかったのですが、無数の川を渡り、山側にはそこかしこに滝、滝、滝! 晴れた日、自転車で走ったらすばらしいだろう景色の数々。 でも、どろんこのダートじゃあどうしようもないね。
ものすごいアップダウンのダートもプエボの町に近づくと平坦な舗装路に変わった。 ガソリンスタンドでようやく休止した運転手のおじさん
『君たちどこまで行くの?』
『プエボです。そこからウエゴアまで自転車で!』
『へぇ~、自転車でウエゴアまでかい、そりゃあたいへんだぜ。 あそこまではちい~とばかし、きつい山を越えなくちゃあならないぜ! ここがプエボだけど、もうちっとばかし先まで行くから乗ってゆきな!』
バスを降りた先は何もない、ただの野ッパラでした。 ここが正規のバスのルートなのか、それとも運転手が温情で、もしくは何らかの事情で乗せてきてくれたところなのかはわかりません。 雨は上がったようです。
走り出すと、ほどなく海岸を離れ登りに。 やっぱりプエボの中心部からは大分北までバスで来てくれていたようです。
8%、10%、15% … とにかく登り、登り、登り!! 来た道を振り返れば東海岸が見えるのだが、その余裕すらない… これで東海岸とはお別れなんだけれど…
『ここは西伊豆の海岸だったっけ~ぇ?』 『そぅぉ~ねぇ~、ちょっと近いかもね、ニューカレドニアの東海岸だって!』
『ウァォ~、ニューカレドニアって伊豆にあったんだ!』
まあとにかく、そんな坂の連続なのです。 登って登って、登って下って、登って登って…
そして、ついに登り切った! 東を見れば水平線。 目指す先には豪快なダウンヒルが待っている。
ふうハア、ふうハアいいながら、カルメン2世をいたわるように走ったサリーナ。
『うわ~、きもちいい~っ!』
『下りは、より慎重にいかなくちゃあ。 カルメンが本当に昇天しちゃうからね。』
慎重に下るも、やっぱり下りは速い。 ウエゴアの町にはあっという間に到着です。
しかし、宿の場所がわからない。 トラックの運転手に聞けば、『それならあそこをこう曲って、それから、、 え~い、面倒だ、俺に付いてきな!』 ということで宿まで道案内してくれました。 とにかくみんな親切!
そしてこれが宿。 いえいえ、宿が同じく経営する雑貨屋さん。 この町にしてはりっぱなものである。 宿はこの建物のすぐ隣。 そしてサリーナの隣が店のオーナー。 『私の日本名、フクオカっていうのよ。 よろしくね!』 彼女の少し前の先祖は日本人だという。 しかしちょっとしたハプニングが。
『え?、ホテル~ … 』 『ナンジャカンジャ ナンジャカンジャ』
『え~と、予約したんですが~』
『ナンジャカンジャ … 』 (だあれ~、予約とっちゃったのぉ~? と言っているような?) しかし、
『そうなの、部屋はあるわよ。 こっちよ。』 と案内してくれた。 だが、
『でも、今日はレストランはお休みよ。 夕食はお店でなにか買って済ませてね。』
え~ん、今日は昼もろくなもの食べていないのに~ … である。 ここのレストランはとってもおいしい、ということで期待していただけにちょっと残念。 しかし、泊れればそれで良し! である。
実はこのホテル、ヌメアから電話した時は満室との返事でした。 ところが私たち以外に客がいる様子はありません。 どおやら、クリスマスから年始にかけてはお休みというのが実体らしい。 北部はあまり観光化が進んでいなくて、ヤンゲンのリゾートホテルのようなところはともかく、一般的な宿には観光客なんて来ないのかもしれませんね。
夕食はこのお店で買ったカップ麺、フクオカさんがお湯とフォーク、そしてレストランの場所を提供してくれました。 『え~、1人でカップ麺2個も食べるの? ウエップ!』と言いつつ…