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プラヤ・バラコア〜ハバナ/Playa Baracoa - Habana

キューバ 12

開催日 2005.01.06(木)晴れ
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 34km

プラヤ・バラコアのビーチ
プラヤ・バラコアのビーチ

コース紹介

フロリダ海峡に面するプラヤ・バラコアの美しいビーチを散策し、マリーナ・ヘミングウェイで豪華ヨットを眺めたら、ハバナに戻ってクラシカルなパラダールでおいしい海の幸をいただき、夜の旧市街でキューバ音楽を楽しみます。

地図ベース:Perry-Castaneda Library Map Collection
地図ベース:Perry-Castaneda Library Map Collection

地図:Googleマップgpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  備考
Playa Baracoa START 発10:20 民泊:Luis/20CUC
朝食:オレンジジュース/トルティージャ/パン/カフェ
Marina Hemingway 8km
12km
着10:45
発11:15
運河と高級住宅地
Miramar 18km 着12:00
Super mercado70横のカフェで休憩
昼食 25km 着13:00
発14:45
昼食:Paladar Calle10
ツナトースト/セビチェ/マリスコス詰の魚+ソース/細くほぐしたビーフと野菜のトマトソース煮/赤/コーヒー/60CUC
La Maison 26km 着14:50
発15:40
ショッピング/Tシャツを買う
Necrópolis Cristóbal Colón 28km 着15:50
発16:10
広大な墓地/著名人多数
Habana Vieja 34km 着16:40 民泊:Liset y Orlando/30CUC
夕食:La Dominica(伊)/フルーツとマリスコスのサラダ/ペストパスタ/フレッシュベジタブルのトマトソースサラダ/コーヒー/白/55CUC
1CUC(キューバ・ペソ)=1.11US$=117円

プラヤ・バラコアの海岸で漁をする人プラヤ・バラコアの海岸で漁をする人

いよいよキューバサイクリングの最終日です。今日はフロリダ海峡に面したプラヤ・バラコア(Playa Baracoa)から今回の旅の出発地の首都ハバナ(Habana)までです。

民宿で朝食をいただいたら浜に出てみます。砂浜は奥行きは浅いですがとてもきれいです。(TOP写真) さすがにこの季節の朝ですから海で泳いでいる人はいませんでしたが、貝をとっているおじさんが一人いました。

キューバ革命46周年記念のポスターキューバ革命46周年記念のポスター

このビーチの横の東屋にはキューバ革命46周年記念のポスターが貼ってありました。

カストロらによるキューバ革命は1959年に成し遂げられています。こうした現政権寄りの政治的なポスターの多くは政府側によるものが多いわけですが、ここキューバはその例外で、ほとんどのものが一般の人々の手によるものだと思います。今でもカストロやチェはここでは英雄です。

海辺のサイダー海辺のサイダー

朝の光は眩しい! 時刻は9時。時間設定の問題なのか、このあたりのこの時期の朝は遅く、この時刻でも太陽高度はかなり低くて眩しいです。

壊れ行く家壊れ行く家

ここプラヤ・バラコアはハバナの西わずかに20kmというところにあり、近くには新しい住宅地区も開発されているようなところなのですが、人々はあまり儲けることに敏感でないのか、このように打ち捨てられたままになっている家もあります。

あっ、社会主義国だから家や土地は国のものなのかな? 売買できないのかも。

移動八百屋移動八百屋

海岸から戻ってくると道端で移動八百屋さんが店を出していました。小さな屋台といった感じのものです。

見えるのはトマトやパイナップル、そしてびんに入っているのはビールではなく、トマトピューレです。

プラヤ・バラコアの民宿の人々プラヤ・バラコアの民宿の人々

ここが私たちがお世話になった民宿。

オーナーのルイスとお母さんはとても親切。昨夜、夕食から帰ってコーヒーを飲めるところを探していたら、『何でここで飲まないの? コーヒーならいつでも言いなさいね。』とお母さんがごちそうしてくれました。

ルイスとお母さんに別れを告げたら、さあ、ハバナへ向けて出発しましょう。

マリーナ・ヘミングウェイマリーナ・ヘミングウェイ

ここからハバナ・ビエハまでは30kmほどなので、今日は余裕です。

少し行くと隣町のサンタ・フェ(Santa Fé)に入ったようで、道の両側に建物が増え、交通量が多くなってきました。サンタ・フェを出たところに、マリーナ・ヘミングウェイというヨットハーバーがある高級リゾート地があったのでに立ち寄ってみました。

ヨットが乗り付けられる高級住宅地ヨットが乗り付けられる高級住宅地

この高級リゾート地には何本もの運河が造られていて、それに沿って住宅が並んでいます。

運河をヨットで行って家の前に乗り付けられるというわけですね。ここにはホテル『老人と海』なんていうのもあります。

マリーナの先端へ向かう運河の横の道マリーナの先端へ向かう運河の横の道

マリーナの先端がどうなっているのかちょっと興味があったので、行ってみることにしました。

埠頭に造られた誰もいない道をしばらくヨットと併走して走ります。

マリーナ・ロードを行くサリーナマリーナ・ロードを行くサリーナ

ヨットとおいかけごっこをして埠頭の先端まで行きましたが、そこにはには特別なものはなく、海へ出るる口が開いているだけでした。

真っ青な海を眺めたらやってきた道を戻ります。

マリーナ・ロードマリーナ・ロード

ここは先ほどまでいたプラヤ・バラコアとはまったく違った印象で、すべてが人工的に造られており、ちょっとシュールです。

マリーナ・ヘミングウェイを出たらハバナへ続くAv.5を飛ばします。もうこの先はほとんどハバナで、街中になります。高層の大型建築物が見え出すと、日本大使館を始めとする多くの国の大使館があるミラマール地区(Miramar)に入ります。時は正午。極めて特徴的な建物であるロシア大使館の近くのSuper-mercado70の横にあるカフェで一休み。

給水車給水車

さて、ハバナの中心部へ向かいつつ適当なところで昼食にしようと、目星を付けたレストランを目指して行きます。

その途中でこんな車を見掛けました。キューバでは時々見るタンクローリーです。最初は何の車だろうと思いましたが、これは給水車です。キューバでは配水システムに問題があり、安定的な水の配給がややむずかしいようです。特に干ばつ時には高地とハバナ中心部で問題が大きく、給水車によって水が供給されることが度々あるようです。

お屋敷のようなレストランお屋敷のようなレストラン

やってきたのはcalle 10にあるちょっとしたお屋敷のようなレストラン。その名も "Paladar Calle10" これは『10番通りのレストラン』みたいな名前です。

キューバのレストランには国営のものと民営のものがありますが、パラダールは民営で、個人宅を改装した家族経営の小さなレストランを指すようです。

バラダールのバールバラダールのバール

中に入ると気持ちのいい庭に設えられたバーがあり、飲み物がいただけるようになっています。

これは南国キューバのいいところですね。

緑がある庭が見えるテーブル緑がある庭が見えるテーブル

室内に通されるとテーブルは緑の庭が見える窓辺で、ここも気持ちよし。

前菜はまず、ツナが載ったトースト。写真の手前のまるっこいやつ。おしゃれ〜

セビチェとサイダーセビチェとサイダー

そしてセビチェ。

さすがにキューバでは完全な生魚を食べるのはむずかしいですが、魚介類のマリネのセビチェがあるのがうれしいです。

中庭の自転車中庭の自転車

メインには、介類を詰めた魚とビーフをいただきました。満足!

食事をしている間、自転車は中庭に置いてもらっていたのですが、帰りにパラダールのスタッフが出てきて、これはいくらするんだ、譲ってくれとしきりに頼まれてしまいました。残念だけれど、まだ乗り続ける予定なので丁重に断りましたが。

結婚式の車結婚式の車

このあたりには20世紀前半に建てられた建物が残っており、そんな一軒の玄関前に、真っ赤な花飾りが付いたアメリカン・オールド・カーが停まっていました。おそらくこれから結婚式があるのでしょう。

アルメンダレス川アルメンダレス川

アルメンダレス川(Río Almendares)を渡ってハバナのベダード地区(Vedado)に入ります。

アルメンダレス川の畔の工場アルメンダレス川の畔の工場

このイエロ橋(Puenta de Hierro)の先がベダート地区ですが、珍しいことにこには工場らしき建物がいくつか見えます。

ハバナではこれまで工場は旧市街ビエハ地区(Vieja)の南のハバナ湾に面したゾーンでしか見掛けませんでしたが、ここは海のすぐ近くの川沿いということで、水上交通を使った利点があるゾーンなのでしょう。

ネクロポリスの教会ネクロポリスの教会

ベダード地区には広大なネクロポリス(Necrópolis=墓地)があるので覗いてみることにしました。

墓地やお墓は国や民族、宗教などの違いによって、その造りが少しずつ違うのが面白いところ。

お墓の一つお墓の一つ

そうは言ってもキューバは歴史的に見てもスペインの影響が大きいので、ネクロポリスもほぼ西洋のそれと同じです。墓石ではなく建物が建てられていたり、大きな彫像がたくさん置かれていたり。何も知らないでここにやって来ると、何のテーマパーク? と思うかもしれません。

著名人も多数ここに眠っているようですが、その中でも特に有名なのが、政治見解を述べるためにキューバで始めてラジオ放送を使ったエドゥアルド・チバスでしょう。カストロが権力掌握後にここの彼の墓で演説したことでも知られています。

巨大バス・カメリョ巨大バス・カメリョ

さて、ネクロポリスを通り抜けたら、いよいよ旧市街へ向かいましょう。サルバドール・アジェンデ通り(Av. Salvador Allende)を行くと巨大なトレーラーが走っています。

このトレーラーのうしろには人が乗っていてびっくり。これはトレーラーで引っ張る大型バスで、通称カメリョ(駱駝)。二両連結でかなりの人が乗れるのですが、このバス、いつ見ても超満員。本数が少ないのかな?

オルランド、リセット、サリーナオルランド、リセット、サリーナ

4時半過ぎ、ハバナ・ビエハの民宿に着くと、『まあ〜! よく陽に焼けて!』 と、笑顔で迎えてくれたリセットとオルランド。

ここは出発時に泊まった民宿で、家に戻ったみたいでほっとします。

夜のビエハ広場夜のビエハ広場

今日はキューバ最後の夜なので部屋で少し休憩したら、食事がてら散歩に出かけます。

東に向かって歩いて行き着いたのは、ビエハ広場(Plaza Vieja)。この広場の周囲にはレストランが何軒もあり、夜も賑やかです。

歴史を感じさせる建物が並ぶ歴史を感じさせる建物が並ぶ

さすがにハバナ・ビエハはキューバでもっとも歴史があるところだけに、スペインコロニアル時代の建物がずらりと立ち並んでいます。

そうした建物は夜の明かりにも映えます。

カテドラル近くの街角でダンスする老カップルカテドラル近くの街角でダンスする老カップル

夜のカテドラルも見ておこうと、カテドラル広場へ向かいました。カテドラルとその前の広場は夜も美しいのですが、これは残念ながら写真にできませんでした。

カテドラルに近い街角のレストランで、キューバ最後の夕食をとることにした。道に張り出したテラス席に案内されると、バンドが生演奏を始めました。サラダやパスタをいただきながらこの演奏を聴いていると、道を通りかかった老夫婦が立ち止まってダンスを始めました。この踊りが何とも決まっています! 動きはゆるやかですが、ダンスが体から自然に溢れ出てくるようです。キューバの人たちは音楽もダンスも大好きなのです。テラス席の客は思わず拍手。キューバ最後の夜のステキな思い出となったのでした。

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