2023年の新春企画は干支にちなんで都心のウサギ巡りです。さて、ウサギは何羽見つかるでしょう。
出発は東京の玄関口東京駅。うららかな陽気の中、丸の内北口を出て皇居の外堀沿いに日比谷公園へ。
お正月休みで人気は少なめとあり、日比谷公園内もすいすい行きます。
もしかして日比谷公園にウサギがいるかもと思ったのですが、残念ながらここにはいないようでした。しかし公園を抜けた先に目当てのウサギがいるはず・・・
新年最初のウサギは富国生命ビルの庭に立つハローキティ! あっ・・・キティちゃんは猫でした。企画段階でなぜかウサギだと思い込んでいました。(汗)
こんなところになぜキティがいるのか謎ですが、富国生命がイメージキャラクターとして採用しているからでしょうか?
さて、ここで本年初めてのビジターを紹介しましょう。ブンちゃんです。すみません、背中だけの紹介になります。
そのブンちゃんが背負うリュックから顔を出しているのは、ウサギ? 猫? いえいえ、チワワ犬のマッキーです。マッキーはとてもおとなしく、ブンちゃんが走っている間、ずっとリュックの中でじっとしているのでした。ジオポタ初のわんわん会員誕生? あっ、先輩に三太郎がいた!
キティちゃんのあとは再び日比谷公園を通り抜け、桜田門から国会議事堂へ。
お堀端では、箱根駅伝の復路を応援する人の群れや皇居ランナーとすれ違います。
国会議事堂は言わずと知れた国政の中心。年の始めにここで天下国家に思いを馳せましょう。ここにはウサギはいません、たぶん。いるのは狸や狐だとか。(笑)
正門から手を伸ばして写真を撮ろうとしたら、センサーが反応するからやめてください、と警備員さんに注意されました。お正月からご苦労さまです。
次のウサギはどこにいるのかな〜
首相官邸の脇を抜け、溜池山王から赤坂、六本木方面へ向かいます。あれれ? 途中、道を曲がり間違えて日枝神社に出ちゃいました。この神社にはちょっとした森があるので、もしかしたらウサギがいるかもしれませんが、見たものはないそうです。
あ、いたいた、こんなところに!
この坂道、本日最初で最後の「押し」です。予定ではこの坂は上らないはずでしたが、なぜかみなさん、ウサギを追って頂上まで行ってしまいました。
そんなこんなですが、なんとかミッドタウンに到着。AM11時と遅めにスタートしたライドでまだ体は温まってもいないのですが、ここでランチタイムです。
ミッドタウンの裏庭には遅い紅葉が残り、その横に小さなスケートリンクが設えられていました。
ミッドタウンはさすがに大型のショッピングモールだけあり、お正月でも人はぎっしり。
ここで思い思いにランチを選んでテイクアウトします。
ランチ会場は室内のパブリックスペースの予定でしたが、そこはお正月のイベントに占拠されていたので、やむなく屋外のテラスへ。この日はそう寒くなくてよかったです。お正月のポタは休業しているレストランが多いのでランチスポットが難しいですね。
ランチ後はミッドタウンの日本庭園を散策する予定でしたが、時間が押してきたのでこのまま次の目的地、出雲大社に向かいます。
出雲大社? えっ、それ島根県でしょ。いえいえ、なんと六本木にも出雲大社があるのです。
ここは大都会のど真ん中。この出雲大社にはお庭はなく、3階建のビルでした。
いました、白うさぎ!
出雲ときたら因幡の白うさぎ、と連想しましたが、この神話の舞台となる因幡は、島根ではなく鳥取なんだそうです。出雲大社で祀っている大国主大神が、若いころに因幡に向かう旅の途中で白うさぎを助けた、というお話でした。
ウサギだけに、ぴょんぴょん飛び跳ねて飛躍の年に!なんて願うのでしょうか。
今年は穏やかないい年になりますように。
さて、六本木の出雲大社にお詣りしたら青山墓地を抜けて、原宿キャットストリートへ向かいます。あれれ、またウサギじゃなくてキャットだ・・・(笑)
青山墓地は広大で緑がたくさんありますね。道横にはドウダンツツジが紅葉をまだ纏っていました。ここにはウサギ、いないのかな。
神宮前は表通りを避けてこんな裏道を行きます。
そして辿り着いたのは原宿の雑踏の中にひっそりと立つ、ちょっとシュールなウサダー像。
これ、多分ウサギです。ライフガードという飲料製品メーカーのマスコットらしいです。ん〜〜ん、どんな飲み物?
ウサダーの近くにはこんなものも。
USAは「うさ」と読んでね。うさぎのようなネコというネーミングらしいけど、ま、いいか。
ウサダー、USA NEKOと繋いだ後は表参道に平行する裏道を行きます。
するとこんなテントに出くわしました。イラストの中にウサギを発見。ここはビスケットで有名なギンビスのイベントスペースらしいです。みなさんギンビスの『たべっ子どうぶつ』を知っていますか。COWとかHORTHとかの焼き印が押されたあの動物形のビスケットです。なつかしい〜〜 その中にウサギもいたようですね。
たべっ子どうぶつで子供の頃に思いを馳せたら、ここからは大人の世界へ。
代官山を抜け、桜並木の目黒川沿いに目黒不動を目指します。このあたりは桜の季節にまた来たいですね。
目黒不動に到着。ここのお正月の人混みは想像以上でした。都心の有名神社よりも住宅地の社寺の方が混雑している気がします。
目黒不動はお寺の各所に十二支の動物を祀っているそうです。ウサギは本堂にいるらしいのですが、そこへ向かう長い行列を見て今年はお参りするのをあきらめました。ここまでだいぶ時間が押しているので。
そこで比較的人の少ない阿弥陀堂にお参りしました。
仁王門を入ってすぐのところには『獨鈷の瀧』という池があり、そこに龍の口から水が流れ落ちています。兎の次の干支は龍ですから、ここは来年も来ないといけないですね。
目黒不動からは戸越銀座へ。戸越銀座商店街はかなりの人の出で、人混みを掻き分けるようにして進みます。
この商店街ではフロレスタというドーナツ屋さんのウサギドーナツが狙いだったのですが、まだお正月休みで残念でした。そこで同じ生き物系ということで鯛を探すことに。
鯛は鯛でも鯛焼きです。看板には『天然鯛焼』とあります。天然? 焼き型が一匹だけのものが天然、複数まとめて焼くのは養殖。知る人ぞ知る、たい焼き用語です。
ポタの途中でおやつ、最高〜
名物商店街を抜けて戸越八幡神社へ。
ここも住宅街にあるせいか、初詣の長い行列です。お目当ての『夢叶うさぎ』はこの参道の途中にちんまりと座っています。思いのほか注目されておらず、私たちが騒ぐので気づいた人たちも多かったみたい。
なかよし? マッキーはちゃっかりウサギさんとツーショット。夢が叶うといいね〜
『夢叶うさぎ』と対になっているのは『福分け猿』で、言い伝えではこの猿と兎は神社のご神体が発見された泉に住んでおり、猿は村人に食べ物を分け与えていたので、神様の化身ではないかと言われていました。
猿といつもいっしょにいた兎はとてもかわいらしかったので、この兎を見ると村人たちは美しい笑顔になっていったそうです。
タイミングがよければ獅子舞も見られたのでしょうか。これにぱくっとやられたいっ!
『夢叶うさぎ』のように人を幸せにできるほどかわいらしい人になりたいな〜 と思いましたが、それはちょっとむずかしいか・・・(笑)
それはともかく、本日のポタリングは最終盤に入りました。目黒から向かうは東品川の湾岸です。するといきなり目の前にバーンと2本の超高層ビルが。あれは大崎の駅前の再開発ですね。品川あたりは古くから開発された地域ですが、それが逆に街の現代化を妨げていたところもあり、このあたりに超高層ビルが林立するようになったのは比較的最近のことです。
さて、ウサギ巡りのフィナーレは東品川海上公園のミッフィー像です。
あれれ、マッキー、主人公はキミじゃないんだけど。すっかり今日の主役になったマッキーでした。
うさこちゃん、船に乗る。うさこちゃんはミッフィーの和名です。
なぜこの公園にミッフィーがいるのか、これまた謎です。
予定より1時間遅れの到着となり、あたりはすでに夕暮れの趣です。
まだ陽はあるものの、すっかり寒くなりました。
ということで、日照を気にしながらそそくさと締めくくりの記念撮影をおこなう二羽のウサギと一匹の犬、そしてジオポタの面々。
無事に記念撮影を終え、さあ新年の乾杯をしようと居酒屋さんに予約の連絡をしますが、どこも満席とのことでびっくり。新年早々だし、早い時間帯なので余裕で入れるだろうと事前に予約していなかったのが間違いでした。数軒当たったのち、ようやく品川駅前に席が確保できたので全員で移動です。
いや〜、ミッフィーの前で解散せざるをえないかとドキドキしましたが、なんとか見つかってよかった〜
みなさま、新年早々、今日はお疲れさまでした。今年もみんなでたくさんポタリングを楽しみましょう。
◆ひとこと by 企て人レイナ
新年の始まりは東京駅から。都内各所の七福神巡りもネタが尽き、新年にふさわしい企画を、と頭を悩ませてたどり着いた干支巡り企画第一弾です。
Google先生のおかげで都内のあちこちのウサギ像は比較的簡単に見つけられたものの、土地勘のないエリアで魅力的かつ現実的なコースを組み立てるのは想像以上にやっかいでした。歩道橋や工事中、階段など、試走してみなければわからなかったこともいくつもありました。都心ならではの難しさですね。ポタリング当日も、休憩時の自転車置き場やランチスポットが予定通りにいかなかったり、初詣の人混みが予想外だったりで慌てたシーンも数々ありましたが、ともかく全員でゴールまでたどり着けたことに感謝です。