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房総の素掘り隧道と麻綿原の紫陽花

開催日 2023年07月02日(日)晴れ/最高32°C
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度 ▲▲
走行距離 50km
累積高度 900m
地域 関東

麻綿原天拝園
麻綿原天拝園

コース紹介

房総半島の真ん中で手掘り隧道を沢山くぐり抜け、大福山に上ってどこまでも続く山並を眺めたら、大福山林道、戸面蔵玉林道、星井畑林道、老津線と繋いで麻綿原へ上り、天拝園で2万株の紫陽花を鑑賞。鴨川へ下って太平洋を眺めます。

動画(12'44" 音声:一部にあり)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
飯給駅
いたぶ 70m
START 発10:25 r160
田圃道
水道橋07:55→08:06錦糸町08:12
→09:01五井09:06→09:57飯給駅 2,050円
柿木台第一トンネル
90m
1km 着10:35
発10:35
細道 将棋の駒形の五角形素掘りの観音掘り
推定1899年(明治32年)
柿木台第二トンネル
105m
1.5km 着10:40
発10:40
細道 馬蹄形または円形に近い素掘り
1900年(明治33年)
永昌寺トンネル
70m
2km 着10:45
発10:45
一般道 将棋の駒形の五角形素掘りの観音掘り
北側はボールト状、1898年(明治31年)
市原クオードの森
70m
4km 着10:50
発12:00
園内路
月崎2号林道
第1&第2(素掘り、下部川廻し)
&第3トンネル、もう一つ極狭トンネル
林道月崎1号線終点
100m
6km 着12:00
発12:00
月崎1号林道
r32
台山第1隧道(天井抜け二連)
台山第2隧道(短い)
昼食
90m
8km 着12:20
発13:10
r32 たむら 090-1042-6791
柳川分岐
95m
11km 着13:40
発13:40
浦白川沿い 東に大久保林道
柳川第一隧道、第二隧道
石塚
220m
15km 着14:10
発14:10
一般道 上の道に出る直前が激坂
大福山
260m
17km 着14:25
発14:25
大福山林道 女ヶ倉林道合流。大福山展望台にWC
砂利道
坂畑林道分岐
235 m
18km 着14:35
発14:35
大福山林道 砂利道
立体交差
210m
21km 着14:45
発14:45
戸面蔵玉林道 トンネル
黄和田畑
150m
24km 着15:10
発15:10
R465 自販機
筒森
140m
26km 着15:25
発15:25
星井畑林道
老津線合流点
300m
28km 着15:55
発16:05
老津線 麻綿原天拝園まで5.5kmの標識
御嶽山
peak 310m
29km 着16:10
発16:10
老津線

265m
31km 着16:20
発16:20
老津線 アップダウンがありあまりはっきりしない
麻綿原
peak 340m
34km 着16:45
発17:15
老津線 妙法生寺天拝園、紫陽花:7月上旬〜下旬
ヒメハルゼミ:7月中旬〜8月上旬
天津林道入口
285m
35km 着17:17
発17:17
天津林道
天津漁港
10m
42km 着17:50
発17:50
一般道
安房鴨川駅
5m
50km 着18:20 - 丸藤/04-7099-2205
バス:安房鴨川駅20:33→22:48東京駅
/2,600円/自転車無料
日の入り 18:58/大多喜町観光/要ヤマビル対策グッズ/乗り換え上、水道橋からの総武線は6号車、錦糸町からの総武線快速は1号車(最後尾車両)前方が○

五井駅の小湊鐵道の車両五井駅の小湊鐵道の車両

土曜日は雨で、日付が変わってもまだかなり強く降っていました。しかし日曜日はピーカン予報。とあればやはり出掛けなければならないでしょう。

しかし最高気温は32°Cや33°Cというところが多く、どこへ行っても暑そうです。そこで木蔭が多く熱中症になりにくいところということで、房総の山の中にしました。そこには面白い素掘りのトンネルと日本古来のあの水色のあじさいが咲く素敵なお寺があります。

上総鶴舞駅上総鶴舞駅

五井駅で乗り換えた小湊鐵道の車両はキハ200形というちょっとレトロな2両編成で、養老川に沿って田んぼの中をゆっくり進んで行きます。私たちは乗り換え時に切符を買えなかったので車掌さんから買ったのですが、その車掌さんは肩から黒い皮の伝統的な鞄をぶら下げており、パンチで穴を開けた紙の切符をくれました。

小湊鐵道の駅舎は映画に出てきそうなかわいらしいものが多いです。この写真は上総鶴舞駅で、車掌さんが列車から降りて乗客の切符を回収していました。

飯給駅飯給駅

私たちが下車したのは房総半島のほぼ中央部に位置する飯給(いたぶ)という駅で、バス停のような駅舎というか、待ち合い所があるだけのところです。

この外に公共のトイレがあるのですが、女子用は高い塀に囲まれた200m²ほどありそうな草むらの中にあり、ちょっと面白いです。

飯給駅を出たキハ200形飯給駅を出たキハ200形

私たちを降ろしたキハ200形は、ガタンゴトンと音を立てて森の中へ消えて行きました。

柿木台柿木台

房総半島と聞いてまず思い浮かぶのは海でしょうか。地形的には小高い山が多く、川廻しや素掘りのトンネルを思い付く方も多いかもしれません。今日の前半はその素掘りのトンネルをいくつか巡ります。

飯給駅を出ると道はすぐに田んぼから山に入って行きます。ここは周囲に柿の木は見当たりませんが、市原市柿木台というところ。

柿木台第一トンネル北側柿木台第一トンネル北側

ちょっとした上り坂の上に最初のトンネルが見えてきました。

柿木台第一トンネルです。

将棋の駒のような形の柿木台第一トンネル将棋の駒のような形の柿木台第一トンネル

このトンネルは素掘りで、将棋の駒のような断面形をしています。この形状は観音さまが手を合わせたように見えることから、観音掘りと呼ばれるそうです。

ゴツゴツした岩肌からは鑿の音が聞こえてきそう。現地の解説板によれば1899年(明治32年)に完成したと考えられています。

柿木台第一トンネル南側柿木台第一トンネル南側

抜けた先は鬱蒼とした竹林と林で雰囲気満点。 いや〜、これぞ房総!

上るサリーナ上るサリーナ

トンネルを抜けると下りになることが多いですが、この柿木台第一トンネルは抜けた先も上りです。

柿木台第ニトンネル北側柿木台第ニトンネル北側

そして200〜300mほど行くと、今度は丸い柿木台第ニトンネルが現れました。このトンネルはその手前にある壁も曲面になっているのが面白いです。そして道も穏やかな上りでカーブしているため、空間全体が柔らかく、ちょっと不思議な感覚になります。

このトンネルは第一トンネルとほぼ同時期の 1900年(明治33年)に完成していますが、第一トンネルが観音掘りなのに対し丸くくり貫かれているという違いがあります。鑿の痕を見ても第一トンネルがランダムに打たれているように見えるのに対し、第ニトンネルは明らかに水平方向の筋目が見え、方向性を感じます。

柿木台第ニトンネル南側柿木台第ニトンネル南側

なんだかワクワクする!

この柿木台第ニトンネルの南には『浦白川のドンドン』という川廻しのトンネルがあるのですが、今朝までの雨とこの辺りがヤマビルの生息地であることを考えてこれは今回はパスします。もし季節が良い時期にここを尋ねたら是非ご覧になってください。

永昌寺トンネル北側永昌寺トンネル北側

柿木台第ニトンネルから400〜500mほど行くと、今度は一見普通の鉄筋コンクリート造らしいトンネルが見えてきます。永昌寺トンネルです。

北側の断面形状は下部は垂直で上部はアーチ、立体的に言えばボールト状になっています。

永昌寺トンネル南側永昌寺トンネル南側

ところがこのトンネル、不思議なことに途中で形状が変わり、南側は柿木台第一トンネルと良く似た観音掘りになっています。

北側は元の観音掘りに問題が発生し、鉄筋コンクリートで補強したのでしょう。

いちはらクオードの森いちはらクオードの森

三つの素掘りのトンネルを楽しんだら、『いちはらクオードの森』に入ります。ここにも面白そうなトンネルがあるのですが自転車進入禁止なので徒歩で散策します。

いちはらクオードの森は100ha以上あり、その一部はキャンプ場や植物園などになっていますが、ほとんどは森でバードウォッチャーがたくさん集まってきています。菖蒲園の横を通ると、小川の向こう側に砂岩の岩肌が露出しているのが見えます。房総半島の地質は砂岩や泥岩が多く、素掘りのトンネルが多いのはこうした比較的柔らかい地層であることと関係があるのでしょう。

蓮

菖蒲園の花菖蒲はほとんどおしまいでしたが、蓮はまだこれからです。

この池には真っ白な睡蓮も咲いていました。

遊歩道を行く遊歩道を行く

木道を進んで行くとだんだん空間が狭くなり、これ以上行けないんじゃないの? というところまで来ました。

するとその先に突然、

極狭トンネル極狭トンネル

でた〜、極狭トンネル!

トンネルを抜けたサイダートンネルを抜けたサイダー

このトンネル、幅も高さも人一人がやっと通れるくらいです。

こんなトンネル、何のために掘ったのでしょうね。このすぐ近くにはもっと大きなトンネルがあるので、それが造られる前に人だけ通る必要があったのでしょうか。

林道月崎2号線第2トンネル林道月崎2号線第2トンネル

いちはらクオードの森の中を通るメインの道は林道月崎2号線で、この道には三つのトンネルがあります。ここでは入口側から順に第1、第2、第3と呼ぶことにします。

第1トンネルは菖蒲園から見えたのですが、坑口は鉄骨で坑壁はコンクリートで補強された整ったアーチ型断面のものでそう特徴があるものではありません。先ほどの極狭トンネルのあと、林道月崎2号線の第2トンネルに出ました。このトンネルは素掘りですが極短く、これと言った特徴はないように見えます。しかし横を見ると蓮池に流れて行く小川がトンネルの下から出てきています。規模は小さいですがこれも川廻しですね。

小川沿いを行く小川沿いを行く

その小川に沿って上流へ向かいます。

林道月崎2号線第3トンネル林道月崎2号線第3トンネル

切り立った岩山というか、土の壁に見えるところに第3トンネルは開いていました。観音掘りでもボールト状でもなく、スクエアな形状がちょっと珍しいでしょうか。

予定ではここまでのつもりでしたが先に散策路が延びているので、ちょっとだけ行ってみることに。小吹池の横を通りもみじ谷コースに入って砂防ダムまで辿り着きましたが、道が怪しくなったのと、ヤマビルがたくさんいるよ〜と、オオルリを狙ってやって来たというバードウォッチャーに脅かされたので引き返しました。

林道月崎1号線林道月崎1号線

いちはらクオードの森を出てそのすぐ近くにある林道月崎1号線に入ります。

ここには2つの素掘りトンネルがあります。

泥岩の崖泥岩の崖

この道の脇にも泥岩らしい崖が露出していました。

そして良く見れば小川が流れているのですが、それが道の左から右へ、右から左へと移動しています。橋はないので道路の下を川廻ししているようです。

台山第1隧道/西側より撮影台山第1隧道/西側より撮影

草原から杉林の中に入って行くと、まず台山第1隧道が現れます。

このトンネルはどうやら天井が落っこちて二つに分かれたようです。googleマップには月崎トンネルという名も見えるので、分かれた片方をそう呼ぶのかもしれません。

台山第1隧道/東側より西側を向いて撮影台山第1隧道/東側より西側を向いて撮影

ぽっかり開いた天井の穴がなんとも幻想的でいい感じです。頭の上に木が生えているのはやっぱりちょっと面白く感じますね。

この台山第1隧道は房総の数ある素掘りトンネルの中でも見物の方でしょう。

台山第2隧道/西側より撮影台山第2隧道/西側より撮影

そしてその先には台山第2隧道があります。

これは小さなトンネルで第1隧道ほどの特徴はありませんが、この先で林道は突然終わりを迎えるのでちょっとびっくりします。その先へも細い山道は続いているのですが、これは歩いてしか行けません。そしていちはらクオードの森からやってくる散策路『きのこコース』がここへ出てきています。

ひっそりとした林道月崎1号線を戻って、r32大多喜君津線に出たところにあるピザ屋さんで昼食にしました。

大久保林道分岐付近大久保林道分岐付近

午後の部はまず大福山に上ります。月崎方面から大福山に上るルートはいくつかありますが、今回は浦白川沿いを上って行くことにしました。このあたりの地名は市原市柳川というので川の名は柳川なのかと思いましたが違いました。浦白川です。

林道大久保線の分岐を過ぎると針葉樹林の中に入り、これまでもそれなりに薄暗かったのですが、周囲はほとんど真っ暗に。(笑)

山の中の民家山の中の民家

この道にもトンネルが2つありますが、これらはいずれも普通のもので特に面白みはありません。この道、見晴らしも何もなくあまり面白くありませんでした。かつてここは上から下ったことがあるのですが、やはり道は走る向きによってまったく印象が異なりますね。

突然空間が開けたと思ったら、そこに一軒だけ民家がありました。こんなところにまたなぜ・・・

激坂を上ってきたサリーナ激坂を上ってきたサリーナ

この民家までもそれなりに道の勾配はきつかったのですが、このあとはあへあへものの激坂で、途中路上に座り込んでしまいました。(笑)

大福山へは一部砂利道が残っていたとしても、この東を通っている林道月崎大久保線を選択した方が良かったかもしれません。

石塚石塚

気を取り直して上って行くと、ようやく石塚の集落が見えました。ここまで来れば大福山はすぐそこです。

ところがここから菅野から来る上の道に出る直前がコンクリート舗装の超激坂で、押し上げるのもきついくらいでした。(泣) うしろから住民の方の声援を受けたので、余計にね。

石塚から大福山へ石塚から大福山へ

菅野からの道に出るとその先もちょっとだけ上りですが、ほどなく穏やかな下りになります。

産業廃棄物最終処分場産業廃棄物最終処分場

大福山の横には産業廃棄物の最終処分場ができていました。

この最終処分場は想像を遥かに越える規模です。今後どのような姿になっていくのか・・・

大福山付近からの眺望大福山付近からの眺望

大福山にはそう高くはないものの展望台があるので行ってみることにしたのですが、残念ながらそれは破損しているらしく立ち入り禁止になっていました。

仕方がないので道端にある東屋付近の開けたところから房総の山並みを眺めました。どうです、これが房総ですよ〜 山ばっかり〜(笑)

林道大福山線林道大福山線

大福山からは林道大福山線を下ります。

この道は産業廃棄物最終処分場ができたので舗装されたかと思いましたが、相変わらず砂利道のままです。しかし路面は締まっているのでそう走りにくくはありません。ただし、中には鋭利な砂利があるのでパンクには要注意です。

大福山線からの眺め大福山線からの眺め

大福山線はほぼ尾根を行くようで、視界が木々に閉ざされていなければ眺望があるのですが、この時期はほとんど開けたところはありませんでした。

産業廃棄物最終処分場の南端でアスファルト舗装の林道坂畑線が分かれた後も砂利道は続きます。そして立体交差になっている林道戸面蔵玉線に下るとようやくアスファルト舗装になりました。

R465R465

そして林道戸面蔵玉線で蔵玉のR465まで下ると、そこで久しぶりにセンターラインを見ました。ここまで細道や砂利道ばかり走ってきたので、この二車線道路がとっても広く見えます。

時は15時、1日でもっとも暑い時間帯です。これまでは木々に覆われた道だったので暑さはあまり感じずにいられたのですが、この道は木蔭がないのでさすがに暑く、飲料水も底を尽きそう。今日は補給ポイントがほぼないのですが、旧道の黄和田畑の集落に自動販売機があったので飲料水を補充。

筒森もみじ谷分岐付近筒森もみじ谷分岐付近

写真のR465はフラットに見えますが、実は君津市と大多喜町との境にある黄和田トンネルまで穏やかな上りで、地味に苦しいです。

その黄和田トンネルをくぐり抜けると、筒森までは下りであっという間。

林道星井畑線林道星井畑線

筒森もみじ谷方面へ行く道を横目に進むとほどなく、午後の部の目的地である麻綿原方面へ向かう林道星井畑線の入口が現れます。

この林道星井畑線に入ったとたんに激坂で、アヘアヘよろよろ。しかもサイダーの自転車にトラブル発生で予定よりだいぶ遅れてしまいました。

老津線合流点老津線合流点

なんとか小田代からやってくる町道の老津線に合流。写真左の道が私たちが上がってきた林道星井畑線で、正面は老津線の小田代方面。ここには麻綿原天拝園(まめんばら てんばいえん)まで5.5kmという標識が立っています。

お〜、あとたった5.5kmか、とこの時は思ったのですが、、、

御嶽山付近御嶽山付近

ここから麻綿原天拝園まではアップダウンの連続。

御嶽山付近は下り基調ではあるのですが、細かく上って下っての繰り返しで、ちっとも楽になりません。

切り通し切り通し

この道は眺望はありませんがほぼ尾根付近を通っているらしく、小さな切り通しが何ヶ所か現れては消えて行きます。

最後の上り?最後の上り?

後半はちょっと長い上りで、結局、麻綿原天拝園のすぐ近くになっても上りが終わることはないのでした。

いや〜、この5.5kmは長かった〜

妙法生寺妙法生寺

本日の目的地である麻綿原にあるのは妙法生寺というお寺さんで、ここは別名あじさい寺とも呼ばれています。

ここに植えられているあじさいの数は2万株!

大日天堂から太平洋を望む大日天堂から太平洋を望む

今回私たちは北側の標高の高い方からやって来たので、本堂の上にあるアプローチしやすい大日天堂から廻ることにしました。このお堂には日蓮菩薩が納められており、太平洋を眺めておられます。

道脇に咲くあじさい道脇に咲くあじさい

大日天堂からは道沿いに咲くあじさいもよく見えます。若い白っぽい花が見えるのでピークより少し早いのかもしれませんが、全体が淡いブルーで美しいです。盛期を過ぎると枯れた花が出て来るので、このあたりがちょうど良いかもしれません。

到着がだいぶ遅れてしまったので、山陰になって陽の光がないのが残念。

あじさいとサリーナあじさいとサリーナ

大日天堂から下りて本堂にお参りしたら、あじさい鑑賞といきましょう。

本あじさい本あじさい

ここに植えられているのはホンアジサイで、その花は咲き始めは薄い黄緑色で白っぽく、徐々に青くなり、そして赤味を帯びてきてピンク色から紅紫色、そして最後に退色してまた白へと移り変わります。

ホンアジサイは原種であるガクアジサイを品種改良して作られたもので、これが西洋に渡って様々な品種が生み出され、セイヨウアジサイとして逆輸入されて、今日では日本でもよく見るようになりました。

観音さまとあじさい観音さまとあじさい

しかしここにはそのセイヨウアジサイは一本もなく、みんなホンアジサイばかりなので優しい水色の色調で落ち着きを感じます

少し赤味がかってきたあじさい少し赤味がかってきたあじさい

この花は水色に少し赤味が加わり、薄い紫色になってきています。

あじさいの花の色は時間軸で変化すると同時に土壌の酸性度によっても変わり、酸性なら青、アルカリ性なら赤になるそうです。

道脇のあじさい道脇のあじさい

水色一色に見えても、花によって微妙に色合いが異なります。

六即門六即門

道脇に小さな門が立っています。この門を入って奥へ進むと道路の西側の高台にある展望所に至るのですが、今日は時間的にあまり良い眺望は望めなさそうなので、これはまた今度。

あじさいに満足なサリーナあじさいに満足なサリーナ

このコースはきつかったけれど来てよかったわ。 と、麻綿原のあじさいに満足げなサリーナ

麻綿原を貫く道の両側に広がるあじさい麻綿原を貫く道の両側に広がるあじさい

さて、天拝園をひと廻りし終えたら、鴨川へ向かいましょう。

麻綿原を貫く道の両側に広がるあじさい麻綿原を貫く道の両側に広がるあじさい

名残惜しいですが道の両側に広がるあじさいを眺めつつ、妙法生寺を後にします。

麻綿原からの下り麻綿原からの下り

麻綿原は本日の最高標高地点で、このあとはずっと下りっ放し。

天津林道天津林道

すぐに天津林道に入ります。

この道もかなり鄙びていて通行するものはほとんどおらず、最初から最後まで木立の中で、ダウンヒルのラジエーター効果で寒いくらいでした。

天津天津

林道を抜けて天津まで下ってきましたが、R128外房黒潮ラインに出るまではちょっとワイルドロードです。

天津漁港天津漁港

天津漁港に到着。

匂いが山から一気に海の潮のものに変わります。

ニタ間海岸ニタ間海岸

海に出た〜!

ニタ間海岸から東を望むニタ間海岸から東を望む

ずっと山の中だったので、海を見たら感動しました!

入道ヶ岬入道ヶ岬

穏やかな弧を描く海岸線の先には入道ヶ岬が見えます。山と海と二つが同時に楽しめるのが房総の良いところです。

ここからひとっ走りして鴨川駅まで走り、おいしい寿司をいただきました。やっぱり房総は海の幸だよね〜(笑)


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