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ソロア〜プラヤ・バラコア/Soroa - Playa Baracoa

キューバ 11

開催日 2005.01.05(水)晴れ
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★☆
難易度
走行距離 85km

ラス・テラサス付近
ラス・テラサス付近

コース紹介

ピナール・デル・リオ州の小さな村ソロアからロザリオ山脈の中を行き、ちょっとしたアップダウンをこなして緑豊かなラス・テラサスの自然保護区を通り抜け、メキシコ湾に下ってプラヤ・バラコアで夕やけ空を眺めます。

地図ベース:Perry-Castaneda Library Map Collection
地図ベース:Perry-Castaneda Library Map Collection

地図:Googleマップgpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  備考
Soroa
180m
START 発08:30 民泊:Maite/25CUC
朝食:トルティージャ/パン・バター/カフェ・コン・レチェ
ピーク
370m
5km 発09:10 10%くらい
Las Terrazas 18km 発10:00 自然保護区、湖周辺にホテル
El Rancho 32km
34km

道を間違える
Autopista 43km
下り基調の広い直線道
Autopista出たところ 50km 着12:30
発12:50
屋台でトマト6個/3CUP(人民ペソ)
Mariel 56km
60km
着13:15
工業都市
銀行で両替
Mariel郊外 61km 着14:00
発15:00
Marielから1kmほどのところのレストラン
昼食:トマトサラダ/キャベツサラダ/ランゴスタのトマトソース/ポーク+ハム・チーズ/黄金水5/18CUC
Playa Baracoa 85km 着17:00 民泊:Luis/20CUC
夕食:JADE/春巻/スープ/チョプスイ/ミックスサラダ/チャーハン/白ワイン/8.95CUC/味は悪くないが中身の具がみんな同じ
1CUC(キューバ・ペソ)=1.11US$=117円=24CUP

ソロアの民宿のおじさんとサリーナソロアの民宿のおじさんとサリーナ

自然保護区にあるソロア(Soroa)の朝は涼しくてとても気持ちいいです。

今日はここからグアニグアニコ山脈を上ってその東端まで進み、そこからメキシコ湾に出て青い海を眺めつつプラヤ・バラコア(Playa Baracoa)まで走ります。距離は私たちとしては少々長めで80kmほど。

ソロアのモゴーテソロアのモゴーテ

ソロアはグアニグアニコ山脈に入ったところにあるため、走り始めから上りです。しかし序盤の勾配は緩く、気持ちよく走り出します。

前にぽっこりした小山が見えます。あれは石灰岩が侵蝕されてできたモゴーテ(Mogote)と呼ばれるものです。

ピーク付近ピーク付近

穏やかだった上りも4kmほど進むと勾配が一気に上がり、10%ほどに。

1kmほどハヒハヒするとピークを越えたようで、今度は穏やかに下り出します。

これより下りこれより下り

分岐が現れ、北へ向かっていた道から東に方向を変えると、そこから下り勾配がきつくなり、先に山並みが見えるようになります。

谷を行くサリーナ谷を行くサリーナ

この道が通っているのはグアニグアニコ山脈の中でもその東部に位置するロザリオ山脈(Sierra del Rosario)と名付けられたゾーンで、さらにそれを南北に分つ谷状の地形の中です。

ピークから一気に高度を下げると、道はほとんどフラットになりました。しかし10km少々走ったところからは穏やかな上りに。

上るサイダー上るサイダー

『上りは終わったのかと思ってた〜』 と、よろよろ上るサイダー。

このあとはまた下って上り。何とか山登りをこなして、簡単なバーがあるゲートを通り抜けます。ラス・テラサス(Las Terrazas)に入ったようです。このあたりは自然保護区になっていて緑豊かなところですが、実は19世紀に作られたコーヒー畑のために自然が破壊され、40数年前から始まった森林再生プロジェクトによって森が蘇ったのだそうです。

朝練習のサイクリストたち朝練習のサイクリストたち

涼しい木陰の道は格好のロードバイカーたちの練習コースになっているらしく、駆け抜ける自転車集団に出会いました。昨日出会ったラザロがいるかな〜と思いましたが、この中にはいなかったようです。

森の中をしばらく行くとラス・テラサスの中心部らしく、湖とその畔にホテルが現れます。美しい景色を横目で見ながら通り過ぎると(今日は長距離なので…)、ゲートがあって自然保護区が終わります。

ラス・テラサスラス・テラサス

ラス・テラサスの中心部から4kmほど東へ進むと森が開いて周囲の山が見えるようになります。先ほどまではあの山の中にいたのです。

その後はローカルな一般道。でこぼこ道もあったりしますが、休んでいると『疲れたのかい?』とおじさんが声をかけてくれたりして、気分よく走ります。

ロザリオ山脈を出るサイダーロザリオ山脈を出るサイダー

下るにつれ、山が遠くなってきます。そろそろロザリオ山脈から抜け出そうです。

北に開いた景色北に開いた景色

さらに15分ほど下ると左手の木々が低くなり、北側の視界が開きました。

メキシコ湾メキシコ湾

下っていく森の向こうに湖か入江のようなものが、そしてそのさらに向こうにうっすらと海が見えます。

あそこがキューバの北海岸です。ついにメキシコ湾が見えたのです。

メキシコ湾を眺めながら下るサリーナメキシコ湾を眺めながら下るサリーナ

『わ〜、とうとう海が見えたわね〜』 と、喜ぶサリーナ。

小さな村の建物小さな村の建物

道沿いには集落が現れ始めました。キューバの住宅はほとんどが一戸建ですが、ここは比較的新しく作られた村なのか、珍しいことに集合住宅のようなものがありました。

カントリーロードを行くサリーナカントリーロードを行くサリーナ

村はどれもとても小さいのですぐに終わってしまいます。集落を抜けるとだだただカントリーロードが続くだけになります。

標高130m標高130m

今朝走り出したソロアの標高は180mで、先ほど通ったラス・テラサスもほぼ同じです。それより少し下ってきましたが、海まではまだ130mもあります。

そしてこの道、ラス・テラサスからも意外とアップダウンがあって長いのです。

カントリーロードを行くサイダーカントリーロードを行くサイダー

『この道、下りだと思ったけど、意外と上りがあるね〜』と、少し疲れ気味のサイダー。

このあと、走っていた道は高速道路(Autopista)に突き当たりました。ここから6kmほどは高速道路に乗って移動です。

高速道路は昨日のペイジで紹介したものとほとんどいっしょで、広い道が続くだけで面白くありませんが、ここは下りなので快調に飛ばします。しかし、暑くて喉が乾いて疲れました。(笑)

道端の八百屋道端の八百屋

高速道路を下りたところで一休みします。一般道に入る交差点に八百屋が2軒出ていたので覗いてみました。フルーツはなかったのでトマトを買ってみたのですが、なんとこれが最高のおやつになりました。

6個で3人民ペソでしたからだいたい15円也! 1個2〜3円ということです。こういうところで現地の本当の物価がわかります。

上:兌換ペソ/下:人民ペソ上:兌換ペソ/下:人民ペソ

そうそう、ここキューバは二重通貨制です。主に外国人が使う兌換ペソ(CUC、クック)と、キューバ国民が使う人民ペソ(CUP、ペソ・クバーノ)があり、私たちのような外国人旅行者は兌換ペソを使わなければならないのですが、ローカルな商店などでは兌換ペソが手元にないことも多く、おつりを人民ペソでもらうことがあります。兌換ペソと人民ペソの交換レートが1:1であるなら問題はないのですが、これが 1CUC=24CUP なのでちょろまかされないようにしないといけません。

両者の見分け方は、兌換ペソは、紙幣には "pesos convertibles" と入っており図柄は建造物や彫像で、硬貨は八角形です。一方の人民ペソは、紙幣には先の表記がなく図柄は肖像画で、硬貨は円形です。

マリエルの食堂マリエルの食堂

高速道路でだいぶ高度を下げたようで、トマト休憩の場所の標高は50mになっていました。ここからは一般道で海へ向かいます。

5〜6km走ると入江の奥にある工業都市のマリエル(Mariel)に到着。時は1時過ぎで、

『意外に早く着いたね。これならプラヤ・バラコアまで行けそうだね。』と、ちょっと安心。

さあ、ここでお昼にしようとレストランを探しますがこれが見つかりません。道行く人に聞いても『ええ〜? 知らないわね〜』

ランゴスタランゴスタ

そこに通りかかったオランダ人のサイクリストが街を出たところにあると教えてくれて、そのロードサイドのレストランへ。

この昼食はちょっと豪勢にランゴスタ(伊勢海老?)にしてみました。ここは海辺ですからね。これは旨いです。

しかしサラダは超シンプルに、ただ切っただけのキャベツとトマト。(笑)

マリエル付近の海岸マリエル付近の海岸

マリエルを出ると海沿いの平地です。

でも思い出したように、この旅の前半と同様に向い風が襲ってきました。

パン・アメリカーナ高速道路を行くサリーナパン・アメリカーナ高速道路を行くサリーナ

この道は首都ハバナに続く幹線道路のパン・アメリカーナ高速道路。ハバナ中心部から40kmほどしか離れていないにもかかわらず、車はご覧の通りで滅多に通りません。

しかし遮るものがないので、風でハヒハヒ。

プラヤ・バラコア付近プラヤ・バラコア付近

マリエルの外れで海に出てからプラヤ・バラコアまでは20kmほどしかありませんが、風のためまったく前に進みません。

『海はきれいだけど、もうこの風はいやになっちゃう!』 と、のろのろ進むサリーナ。

プラヤ・バラコアのオールド・アメリカン・カープラヤ・バラコアのオールド・アメリカン・カー

なんとかプラヤ・バラコアに到着したときには5時になっていました。

へとへと〜(笑)

プラヤ・バラコアの夕焼けプラヤ・バラコアの夕焼け

旅の途中で出会った方に教えてもらった民宿に部屋をとり、その近くの『地元の浜辺』というのんびりした雰囲気の海岸で夕陽が沈むのを眺めました。

今日のコースは前半は山で最後は海辺。キューバの西部は山と海の両方がいっぺんに楽しめるのがいいところです。

さて、明日はキューバサイクリングの最終日。ここプラヤ・バラコアからメキシコ湾沿いを行き、ハバナに戻ります。

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