1106-4

レイクルイーズ〜エメラルド湖

総合評価 ★★
カナダ・カナディアンロッキー 4
開催日 2011年08月09日(火)晴れ 難易度
参加者 サリーナ/サイダー 走行距離 50km

エメラルド湖
エメラルド湖

コース紹介

バンフ国立公園内のレイクルイーズでルイーズ湖を眺め、アメリカ大陸の大分水嶺Great Divideを越えてヨーホー国立公園内のエメラルド湖まで。

途中にあるキッキングホース峠はアメリカ大陸の大分水嶺Great Divideをなしており、ここから東の水は遠く大西洋に、そして西の水は太平洋に注ぎます。 ルートの最低標高地にあるのはナチュラルブリッジ。 川の水が長い時間をかけて作り出した石の橋と小さな滝が見られます。 ナチュラルブリッジから100mほど上ったところにあるエメラルド湖は小さくも美しい湖で、周回ハイキングとカヌー遊びを。

ルイーズ湖まではちょっときつい上り。 Great Divideへ向かう1Aは少し荒れた舗装路の下り。 トランス・カナダ・ハイウェイは激しい交通で要注意なものの、ずっと下り。 最後のエメラルド湖までは少し上りです。

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総合データ(GARMIN Connect:ルート、高度、速度など。ダウンロード可)

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
Lake Louise Village
 1,545m
START 発07:30 Lake Louise Dr
(8)1A Hwy
泊:Lake Louise Inn
サムソンモールのバスディーポでバス情報を確認
Lake Louise
 1,745m
5km 着08:20
発08:30

(8)1A Hwy
ターコイズブルーの湖とビクトリア氷河
Great Divideの表示門
 1,645m
13km 着09:05
発09:10

(8)1A Hwy
このあたりがKicking House峠1,627m。
ここからヨーホー国立公園。すぐにSummit Lake
Wapta Lake
 1,600m
18km 着09:30
発09:30

Trans-Canada Hwy
Spiral Tunnels
 1,475m
22km 着09:40
発09:50

Trans-Canada Hwy
8の字を描いて登るカナディアンパシフィック鉄道
Field
  1,265m
30km 着10:15
発10:15

Trans-Canada Hwy
ヨーホー国立公園の観光案内所がある
Natural Bridge
 1,225m
34km 着10:30
発10:45

Emerald Lake Rd
川を渡る橋のような岩
Emerald Lake
 1,310m
41km 着11:25
発15:20

Emerald Lake Rd
湖周回ハイク5km 2h、 カヌー$35/h
昼食:弁当/休憩:Emerald Lake Lodge
Field
 1,265m
50km 着15:50
発16:00

バス
バス:Greyhound16:00→16:20Lake Louise $25
要輪行袋
Lake Louise Village
 1,545m
着16:20 夕食:ティンバーウルフ(ホテル内イタリアン)
泊:Lake Louise Inn 12,300円
ルートの()はMOUNTAIN BIKING AND CYCLING GUIDE Banff National Park 2009年版の番号(リンク先ページ中ほどにあるPrintable version (PDF 893 kb)を参照)

ルイーズ湖への上りルイーズ湖への上り

今日は大イベントがあります。 アメリカ大陸の大分水嶺Great Divideを越えるというものです。 とは言っても出発地のレイクルイーズはその分水嶺まで高度で100mほどのところなので、大した上りではないのです。

まずはルイーズ湖に向かいます。 ルートは昨日と同じで、しょっぱなから10%近い上りにアヘアヘ。

樹間に白いビクトリア山樹間に白いビクトリア山

道端にルイーズ湖から流れ出している小川が流れるようになり、大きな岩の塊のような山が見え出し、そして木々の間からルイーズ湖の先きにあるビクトリア山(3,459m)が顔を出します。

ルイーズ湖ルイーズ湖

40分ほどペダルを踏み続けると大きなホテル、シャトーレイクルイーズが現れ、その脇を回り込むようにして進むとルイーズ湖の畔に出ました。

このルイーズ湖の色もターコイズですが、昨日見たモレイン湖のそれとは微妙に異なり、もうすこしエメラルド掛かって見えます。

ビクトリア氷河ビクトリア氷河

そして正面にはビクトリア氷河を抱くビクトリア山。

この風景はとても美しく周囲の散策をしたいところですが、それは明日にすることにしてGreat Divideに向かいます。

1Aハイウェイを行く1Aハイウェイを行く

ルイーズ湖から少し引き返し1Aハイウェイに入ります。

この1Aはハイウェイとはいっても旧道のようで、現在は車の侵入は禁止されており路面の舗装もかなり傷んでいます。 そんな訳でこの道はまったくといっていいほど使われておらずちょっとうら寂しい。 その上展望はなく、ほぼ直線なので変化に乏しく魅力は今一つです。 しかし交通が激しい現ハイウェイを通ることを考えれば、断然こちらのほうがいい。

穏やかに下り続けると、変化がなかった道の先に岩山が現れ、急な下りとカーブになります。

GREAT DIVIDEGREAT DIVIDE

その先に鳥居のようなものが建っています。

そこにはGREAT DIVIDEの文字が。 どうやらここが大陸の大分水嶺、キッキングホース峠付近のようです。 坂道を下ってきたところが分水嶺というのはちょっと変な気がしなくもないのですが。。

ここはアルバータ州とブリティッシュコロンビア州との境でもあるようで、柱の向こう側とこっち側にはそれぞれの州の名が刻まれています。 そしてそれはすなわち国立公園の境を意味し、ここからヨーホー国立公園に入ります。

大陸大分水嶺付近を行くサリーナ大陸大分水嶺付近を行くサリーナ

GREAT DIVIDEから道は平坦になり、すぐ右手に湖が現れます。 なんとその名はサミット湖。 その先には1Aハイウェイから見えた岩山が聳えます。

シンク湖シンク湖

さらに先きにもう一つの湖、シンク湖。 これらの湖はもとても静かで綺麗です。

トランス・カナダ・ハイウェイトランス・カナダ・ハイウェイ

カナディアンパシフィック鉄道の線路を越えると国道1号線トランス・カナダ・ハイウェイに出ます。

ここからは交通が激しいこの道を進まなければならないのでちょっと気が重いのですが、路肩が広く(写真は狭いところ)、ずっと下りなのでなんとかなるでしょう。

右手が谷になり渓流が見え出すころから、『確かにこの坂は馬を蹴っても登らないかも』と思わせる急な下りになりました。 キッキングホース峠の名はこんなところから来ているのかと思いましたが、実はまったく違うものでした。

スパイラルトンネルスパイラルトンネル

坂の途中にたくさん車が停まっているところがあります。 スパイラルトンネルの展望所です。

カナディアンパシフィック鉄道はキッキングホース峠を越えるため、線路を8の字を描くようにして距離を作り出し、なんとか列車が上れる勾配にしたのです。 そのために開けられたトンネルがここにあり、大勢の観光客が列車がやってくるのを待っていました。

この時は残念ながら列車はやってきませんでしたが、写真中央付近の『つ』の字のような影の部分にトンネルと線路があり、ここで一つのループが作られています。 もう一方のループは道路の反対側にあります。

ヨーホー川ヨーホー川

スパイラルトンネルからすぐのところでヨーホー川が現れます。

この川の上流には私たちが向かっているエメラルド湖と人気を二分する有名なタカカウ滝があります。

キッキングホース川沿いを行くキッキングホース川沿いを行く

ヨーホー国立公園の小さな村フィールドを過ぎエメラルド湖方面への道に入ると、キッキングホース川が流れます。

このあたりの川は湖同様に石灰分を含んで白っぽく濁り、トルコ石を薄くしたような色です。

キッキングホース川キッキングホース川

ほどなくナチュラルブリッジの駐車場に到着。

この川はキッキングホース峠から流れ落ちる川とヨーホー川が合流したもののようで、写真が上流側。 川の名はキッキングホース川といい、この流れは氷河の解け水なのです。

ナチュラルブリッジナチュラルブリッジ

その川の流れが長い年月をかけて石灰質の岩を削り溶かしてできたのが、このナチュラルブリッジ。

石が川を渡る橋のように見えることから付けられた名だそうですが、現在は中央部分が少し途切れていて、そこから水が小さな滝のように流れ落ちています。

夏のこの時期は水量が多く滝も豪快ですが、雪解けのころの水量はずっと少なく流れも穏やか、色も白っぽい濁りが少なく、透明なエメラルドに近いといいます。

エメラルド湖へ向かうエメラルド湖へ向かう

ナチュラルブリッジからは少し上りです。 一気に70〜80m上るとほぼ平坦になり、エメラルド湖の先の険しい山々が見えてきます。

エメラルド湖とサリーナエメラルド湖とサリーナ

緩いカーブの先からちょっと上るとエメラルド湖に到着です。

この湖もモレイン湖やルイーズ湖と同様に、この時期は少し白っぽく、透明なエメラルドというよりはターコイズに近い色をしていますが、春先にはナチュラルブリッジのところと同じように、濁りが少なくなりエメラルドになるのかもしれません。

エメラルド湖湖畔の散策路エメラルド湖湖畔の散策路

湖のまわりにはいくつかトレイルがあり、私たちはもっとも簡単な湖一周のハイキングに出かけました。

ロッジの中を行く舗装路の先から針葉樹林の中に入ります。

エメラルド湖と山々エメラルド湖と山々

木々の間からターコイズの湖面がちらちらっと見え隠れします。 時々大きく開ける視界の先には、山と山の間に流れる小さな氷河を見ることができます。

エメラルド湖とボートエメラルド湖とボート

この素晴らしいロケーションの中、ターコイズの鏡のような湖面を一艘の赤いカヌーが白い軌跡を残しながら横切って行きます。 絵になるなあ…。

エメラルドの湖面に映る森と山エメラルドの湖面に映る森と山

湖一周ハイキングが進むにつれて、景色は変化し湖に映る森や山並みの姿も変わっていきます。 このあたりでは湖の色も変わり、まさにエメラルドになってきました。

エメラルド氷河とサイダーエメラルド氷河とサイダー

約半周を過ぎたところで少し開けたところに出ました。 エメラルド氷河が間近に見えています。 氷河から湖に注ぎ込む小川が流れています。 氷河とエメラルドの湖をバックにしたベンチで手作りサンドイッチのお弁当休憩です。 通りすがりのハイカーたちは『パーフェクトなランチスポットね!』と笑顔で声をかけてくれます。

花畑花畑

さらに半周の湖畔ハイキングを続けます。 ときどき開けたところがあり、そこにはピンク、白、紫のお花畑が広がっています。

ターコイズの湖面に浮かぶターコイズの湖面に浮かぶ

二時間ほどハイキングを楽しんだあとは、湖畔のロッジで一休み。 あまりにきれいな湖の色を眺めているうちに、どうしてもこの湖面に浮いてみたいと思いました。 そこで隣のカヌー小屋でカヌーをレンタル。

慣れない手つきでパドルを操りなんとが漕ぎ出すと、湖面の色は陸から見るのとはまた違った、もっと生き生きとしたものに変わりました。 なんと表現したらいいのかわかりませんが、とにかく驚くべき色がまわりを覆っています。 これは幻想的な世界の体験です。

湖の奥へと進み、エメラルド氷河が見えるところまで進んでUターン。 帰りは向かい風でちょっとあへあへです。

思わぬ向かい風で予定の時刻を超過して陸に戻った私たちは、あわてて自転車に飛び乗ります。 フィールドから一日一本のバスに乗るためです。 下り基調の道も向かい風でなかなか進まず、あせるあせる。 下りなのにペダルを漕ぎ続け、なんとかフィールドまで下りました。

ここにバス停はないので村の入口付近のハイウェイの適当なところで待つことにします。 バスの出発時刻まで5分。 ところがハイウェイを渡るのに時間がかかったサリーナはまだ来ません。 とにかく安全な場所を確保して自転車を折たたみにかかります。 サリーナもなんとか到着。 自転車を輪行袋に入れ終わった瞬間に、グレイハウンドの大きなバスはやってきました。

バスはスパイラルトンネルの脇のトランス・カナダ・ハイウェイの急勾配の坂をものともせず、難なくキッキングホース峠を超えて、僅か20分でレイクルイーズに到着。 トランス・カナダ・ハイウェイは大変交通量が多く坂もきついので、走れば二重苦です。 ここはバスで大正解でした。

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uploaded:2011-08-28