コンパクトVブレーキの取り付け

サイダーの自転車雑記

2025年07月03日 木曜日 晴れのち曇り

コンパクトVブレーキ DIA-COMPE BA85EX を取り付けます。

ハンドルとデュアルコントロールレバーを取り付けたベネ号ハンドルとデュアルコントロールレバーを取り付けたベネ号

材料が揃ったので組み付けに入りましょう。まず全体の印象がわかるようにハンドルにデュアルコントロールレバーを取り付け、ハンドルポストにセットしました。そうです。これです。やっぱりブルホーンが乗りやすいな〜

デュアルコントロールレバーは一度使ったら手放せないものとなりましたが、この形はドロップハンドル用でブラケットを握ることを前提に設計されています。ブルホーンの場合はブラケットを握ることはないので形状が不自然に見え、かなり頭でっかちで仰々しく感じるのが難点です。ブルホーン用のデュアルコントロールレバーを出してくれないかな〜(笑)

ブレーキとフレームとの隙間/奥に見える金色のところがブレーキのボトム部ブレーキとフレームとの隙間/奥に見える金色のところがブレーキのボトム部

続いてブレーキです。ところがここで躓きました。ダイアコンペ BA85EX を後輪側からセットしていき、前輪の右側を仮止めしたあと左側を取り付けようとしたところ、なんとうまく嵌りません。ブレーキの回転止めのピンがフレームの受けの孔に入らないのです。え〜、なんで! ピンが曲がっているのかな? いやピンはまっすぐみたいだ。じゃあピンが短い? いや他のものと同じ長さだ・・・

よく観察してみると、台座の長さが長い! この前ブレーキを外した時にでも台座のボルトが緩んだのか、ボルト部が全寸法埋まっておらず少し飛び出ています。ブレーキは台座の中間部の出っ張りで当たり止まりとなっていてそれより奥にはいかないため、ピンがフレームまで届かないのです。そこで台座を埋め直してブレーキを再度取り付けてみると、今度はピンが孔に入りました。

ここでちょっとしたことに気付きました。ブレーキを台座にしっかり固定してもフレームとブレーキの間に隙間があるのです。つまりフレームからブレーキが浮いているように見えるのです。シマノのブレーキはこの隙間があってもなくても機能するように設計されているのですが、その他のメーカーのものの中にはブレーキのボトム部が回転するようにできており、ボトム部とフレームとが干渉しないようにこの隙間が必要なものもあります。ダイアコンペについてはボトム部は回転しないので基本的にはなくても良いのですが、ねじりコイルバネの下部が出っ張っているので事実上必要です。しかもダイアコンペの構造は真のボトム部は中心にある金色のところで、その外側の黒い部分はそれよりオフセットしているため、一見するとだいぶ広い隙間があるように見えます。

ブレーキと台座ブレーキと台座

ブレーキと台座との関係をよく観察してみましょう。

台座の手前側のネジ山が見えるところとその先にあるもっとも出っ張った部分(ボルトの頭に相当する部分)がフレームに埋め込まれます。もっとも出っ張った部分の先にはスパナをかけるところでもある少し出っ張った部分があり、さらにその先により細いパイプがあります。

ブレーキの中央部の金色のところはボトムから4.5mm奥(この寸法はシマノDEORE/BR-M590と同じ)で段が付いており、その段のところが台座との接触部分、つまり力のやりとりをしているところです。ちなみに写真にはありませんが、台座の頂部もブレーキと接触しているように見えました。ただ一般的な設計では二箇所当たり止まりを設けることはしないので、ここには僅かにクリアランスがあると考えるのが妥当でしょう。

Vブレーキ台座の種類と寸法Vブレーキ台座の種類と寸法

ここで理解を深めるために台座について調べてみました。まず台座をフレームに固定するボルト部の規格はM8とM10の2種類。ベネ号はM10で長さ9mm。そのネジピッチは1.0mmと1.25mmの2種類があります。これについてはピッチゲージがないので正確にはわかりませんが、ノギスで測ったところ1.25mmのようです。中間部分の出っ張りは6mmが標準のようでベネ号も6mmですが、シマノ対応としているものに4.5mmという記載が見られます。この4.5mmは上の金色のところの飲み込み代に対応しているのでしょう。シマノ対応型は出っ張り部の下の部分(ボルトの頭に相当する部分)の厚みが厚く、さらに台座全体の長さが一般のものより長いように見えますが詳細は不明です。台座の長さですがベネ号は全長34.5mmで、この寸法は他の製品に記載されているのを見かけたのでおそらくこれが標準なのだと思います。シマノ対応型については長さは不明ですが、5mm違うという記載を見かけました。ベネ号には標準タイプの台座が付いており、それにシマノのブレーキが付いていましたからこの組み合わせで問題ないのでしょう。シマノ対応型を採用した場合と比べるとこの組み合わせでは、ブレーキのボトムとフレームが接触しないこと以外に、回転止めのピンの挿入が1.5mm浅いということになります。

台座にブレーキをセットしたところのシミュレーション台座にブレーキをセットしたところのシミュレーション

台座にブレーキをセットするとこうなります。

隙間と回転止めのピンとねじりコイルバネ端部の出っ張り隙間と回転止めのピンとねじりコイルバネ端部の出っ張り

横から見ると、ブレーキのボトム部である金色のところとネジ山の左に見える出っ張りの間に隙間が確認できます。

この隙間は、ブレーキが台座を飲み込んでいる寸法が4.5mmなので計算上1.5mm。回転止めのピン長はボトムからだと4mmなので、台座が完全にフレームに埋まっていればその挿入寸法は2.5mmとなります。台座の頭が0.5mm出っぱっていたとすれば2mm。まあこれだけ挿入されていれば大丈夫でしょう。

ねじりコイルバネの端部の出っ張りはおそらく設計上は金色のところの出っ張りと同寸なのだと思いますが、遊びがあるのでバネが移動し、最大で金色のところよりさらに1mmほど出っ張ります。つまり現状の隙間の1.5mmというのはこのバネの出っ張りがフレームに干渉しないためにほぼ必要な寸法だということになります。仮にこのバネの1mmの出っ張りがなければシマノ対応型の台座を採用することも考えられますが、先に述べたようにこのダイヤコンペのブレーキは台座の頭部も当たり止まりになっているので、シマノ対応型の台座の長さが一般のものより長いのであれば取り付けられないということになります。

隙間が必要であることと全長が長いのであればシマノ対応型の台座は採用できないことがわかったので、あとは見え方の問題ということになります。金色部の下にワッシャーを咬ますことはすぐにできますが、外からの見え方を変えるのはむずかしそうなので、当面はこのままにして作業を続けます。まずは緩んでいた台座を取り外し、ねじの緩み止め剤『LOCTITE ねじロック中強度』を塗って1日間置いて固定させます。

P.S. 問題はないと確信してはいるのですが、念の為ブレーキの発売元の株式会社ヨシガイに問い合わせたところ、この取り付け方で問題ないとの回答がありました。また台座の寸法に関しては D のφ8mm(表では7.9mm)xL2の16mm が全ての台座においての共通寸法であると教えていただきました。ヨシガイさま、ありがとうございました。

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