材料 作りやすい量
- オオコシオリエビ 200g
- 臭み取り用:塩 大さじ1/2、片栗粉 大さじ1、酒 大さじ1
- 塩茹で:水 500ml、塩 大さじ1/2、酒 大さじ1/2
- 味噌汁:味噌、小ねぎ
- ホイル焼き:酒
- 素揚げ:酒、揚げ油
準備 臭み取り
- オオコシオリエビはブラシを使いよく水洗いし汚れを落とす
- 背わたを取る
- ボウルにエビを入れ、塩と片栗粉を加えて揉み込む
- ザルに移して水洗いし、汚れと匂いをきれいに取る
塩茹での作り方
- 鍋に水、塩、酒を入れ火に掛ける。分量はエビの量に応じて調整を
- 沸騰したら火を止め、エビを放り込み、蓋をして5分置く
- 引き上げて水気を切り、余熱で火を通す 2-3分
- 粗熱が取れたら縦半分に割り、器に盛り付ける
味噌汁の作り方
- エビを塩茹でして残った汁を適宜濃度調整し、茹でたエビを戻し、味噌を解く
- 器にエビを入れ汁を注ぎ、小口切りにした小ねぎを散らす
・塩茹でしない場合は、鍋に半分に割ったエビ、水、酒を入れ、強火で沸かして出てきたアクをすくい取り、弱火にして20分炊いて火を止め、味噌を解き入れる。エビは半割りにした方が出汁がよく出る。様々な具材を加えた漁師鍋にしても美味
ホイル焼きの作り方
- 塩茹でしたエビをアルミホイルに載せて酒を一振りし、アルミホイルで包む
- オーブントースターに入れ、5分蒸し焼きにする
- アルミホイルのまま器に盛る
素揚げの作り方
- 臭み取りをしたエビの水気をよく拭き取る
- 鍋に揚げ油を入れ170°Cに熱する
- エビを加えて揚げる
- エビから出てくる泡が小さくなってきたら油の温度を180°Cまで上げ、15秒したら引き上げる
- 油切り用の網に載せて油を切り、器に盛る
備考
- オオコシオリエビはエビではなくヤドカリの仲間だそう。地域により、ガシャエビ、クモエビ、金四郎エビなどと呼ばれる
- 深海に生息しており底曳き網で捕獲するため、殻や足に泥や汚れが付いていることが多いのでよく洗うこと
- 棘があるので怪我をしないように注意を。作業は手袋を着けて
- 背わたは、腹殻(腹側の皮)の尾扇(尾っぽ)のすぐ上に黒く見えるので、ピンセットを差し込んで途中で切れないようにそっと引っ張って抜き取る。背の節からも抜けるが殻が硬いので、この場合も竹串より鋭利なピンセットを使った方が抜きやすい
- むき身にしても良い場合は、まず頭をもぎ取り、次に腹肢(体の横に付いているビラビラ)の内側にハサミを入れ、背殻と腹殻を切り離し、頭側の腹殻をつまんで身を押さえながら尾側に引っ張り、身から殻を剥がす。続いて背殻を同様にして外す。最後に尾扇をそっと引くようにすると背わたがスッと抜ける
- 身は非常に少ないので、塩茹でには大ぶりのものを選んだ方が良い。小さなものは味噌汁にすると良い
- 塩茹での塩水濃度は1.5%とやや薄めにし、茹で汁はスープや味噌汁にする
- 塩水の量はエビがひたひたになる程度で要調整
- このエビは火が入っても赤くならないので注意を。湯温が高温過ぎても長く茹で過ぎても硬くなり、パサつく
- 塩茹では適切に茹でると身が痩せず、肉はぷりっとしていて甘い。少ないがハサミの肉の味はカニに近く、味噌もある
- 味噌汁は産地でもっとも一般的な食べ方で、なるほどと思わせるものがある。良い出汁が出て、とてもオススメ!
- ホイル焼きは塩茹でよりさらに味が凝縮され美味。これも大きな個体で作りたい
- 素揚げは小さな個体に向いている。味はまずくはないがそれなりで取り立てて言うほどのものはなさそう
- 身は少ないものの刺身は意外と美味
- 総論としては、身の味は美味い方だと思うがいかんせん小さいのと棘があって扱い難いことから、出汁にして食すのが正解だと思う。パエリャにしてみたが、これはいい出汁が出た。まだ試していないがビスクにするとかなり美味と思われる