039 ダウランド/歌曲集/コンソート・オブ・ミュージック

アルバムの写真しばらくイギリスがなかったのでそれを。

16世紀のイギリスはエリザベス王朝。 イギリスでもっとも有名な音楽家たちがこのころに集中して現われました。 タリス、バード、モーリー、ギボンズ。 そしてこの時代でもっともポピュラーなのは『涙のパバーヌ』の作者、このジョン・ダウランド(1563-1626)でしょう。 この人のは、シンタグ・マムジクム・アムステルダムので少しだけ紹介しましたが、その録音は現在は手に入らないようですから、別のものを紹介します。

この時代のイギリスでは声楽の分野が大きく栄えました。 バードの教会音楽、それにマドリガルやバレットなどです。 しかし、それと同じくらいにリュートという楽器が繁栄した時代でもありました。 このダウランドはリュート弾きでその楽器の為の音楽を多く残しました。 独奏曲も多いのですが、リュート伴奏の歌曲にもすばらしいものがあります。 そのなかでもっとも有名なのが『流れよ、我が涙』というもので、のちにダウランド自身が器楽用に編曲したものが『涙のパバーヌ』です。

ここでは1597年に出版された彼の最初の歌曲集を取ってみます。 リュートとヴィオールによる伴奏付きです。 ちなみに『流れよ、我が涙』が入っているのは1600年出版の第2巻。

このレコードについて

コンソート・オブ・ミュージックはリュート奏者であるアンソニー・ルーリーが主宰するグループで、ここではあのカークビーヒルといったところが柔らかく歌っています。 このグループはダウランドの歌曲集やリュートを数多く録音していて、そのいずれもがすばらしいものです。 もちろん第2巻も出ています。

レーベル:L’OISEAU-LYRE

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uploaded:2004