いよいよ最終日、サイダー復活はなるのか?
洞爺湖の水辺を一周道路が走っている。とりあえずそれを行ってみましょう、と快調に走り出すサリーナ。
一周道路は雑木林に囲まれていて森林浴しているみたいに爽快だ。
木々の間から洞爺湖の水面がちらちらと見えかくれする。
おお〜、これなら今日はばっちり! と木々の間を下るサイダー。
しかし、下りばかりじゃあないからね。しばらくはなんとか痛みを伴わないで走ることができたサイダーだが、10kmを越えたあたりから、再発。いったい今日はどうなることやら…
地図を見ると『キムンドの滝』というのがある。とりあえず行ってみよう、ということで一周道路を離れて山中へと向かう。ちょっと上り。足、痛いよ! とサイダー。
到着すると、渓流沿いに散策路があり滝まで続いている。ここは涼しくて気持ちいい。
この滝は、源義経がアイヌの首長キムンドに面会を求めて、しばらく待っていた所だとか。
落差8mほどの滝は、そのうしろの岩肌がオレンジ色をしていて白い水とのコントラストが美しい。
キムンドの滝からは洞爺湖まで下り。ダウンヒルなら速いサイダーが、どんどんいきます。
でも洞爺湖周回コースの平地になると、サリーナがすぐに追いつきます。快晴の中、木々の間から透明な湖水を眺めながら楽しく走ります。途中、湖沿いでちょっと休憩。釣り人がのんびりひなたぼっこしています。
洞爺村の中心部に入ると、集落と畑が。山裾の傾斜地が広~いこんな風景に『北海道だね~』と感動します。
そしてここは、『浮見堂』。
旅の僧が持っていた聖徳太子像を祀って、昭和時代に建てられたというお堂です。湖岸の公園から続いていて、のんびり昼寝するにはいい感じ。
浮見堂からは洞爺湖の西を廻って今日の出発地の洞爺湖温泉へ向かいます。
洞爺湖はカルデラ湖なので、その周囲には小高い山が続いています。
浮見堂から洞爺湖温泉までの湖畔道は、景色も雰囲気もよく、楽しめます。
国道230号と合流し少し行くと洞爺湖温泉街です。ここでお昼を、と見つけた洋食屋の望羊蹄で、北海道最後の豪華ランチはステーキ定食とヒレカツ定食。
サイダーの足が心配なので、洞爺駅を目指すショートカットコースに変更し早めにスタート。宿のおばさんの言葉、『洞爺駅なら遠くはないけど、どこを通ったって山を越えるからね…』が頭をよぎります。
このコース、またまた景色はすばらしい(さすが北海道!)。振り返れば、有珠山の荒々しく雄大な山並み。
そして右手には、一周した洞爺湖の中に中島がくっきりと浮がび上がってきます。
とはいえ、上りです(笑)。
サイダーは時速5kmでのろのろ。噴火口の煙を背に余裕なく上るサイダー。代わりにサリーナが写真班として活躍。
『勾配が12%になったときには、さすがに押そうかと思った!』とサイダー。
それでも上って、上って、やっと頂上に。そこからは豪快なダウンヒルです。
ダウンヒルになると飛ばすサイダー、置いていかれるサリーナ。このダウンヒル、視界が大きく開け、広大な有珠山の傾斜地の風景や海が見渡せます。『そんなに速く走るともったいないよ、サイダー!』
午後3時前に洞爺駅到着。予定した1本前の電車に乗り、新千歳空港へ。初めての北海道ツーリング、ハプニングはあったけど、このコース、雄大な北海道の入口としてすばらしく、とてもお薦めです。いつかオロフレ峠・登別カルルス温泉コースをリベンジしたいな。