ケロガメ企画は『上州からっ風ポタリング』ときた。上州は群馬県である。『からっ風』は赤城山からの吹き下ろし、一般的に『赤城おろし』と言われているやつだ。
せっかく群馬県まで行くのだから前泊して温泉にでも浸かってやろう、と思ってやってきたのは渋川駅。向かうは伊香保温泉。しかし強烈に寒くて、雲行きがあやしい。時計の針は14時を指している。かなりゆっくり出発してきたようだ。
伊香保温泉までは上り。それも高度差で600m以上ある。えっこらよっこらとゆっくり上り詰めて行く。
どこまで上ったのか、下に渋川の街が見えるようになってきた。この時15時だから、おそらく渋川駅と伊香保のちょうど間くらいのところだろう。
このあたりで空から白いものが落ちてきた。雪! ここは上州、群馬県だ。
16時、伊香保神社に着いた。
周囲はすでに雪景色になっている。
伊香保神社まで上ってくる石段は日が暮れるとなかなか味わいがあるのだが、雪景色のそれは寒々しいだけに感じる。
温泉に浸かった帰りなら少しは印象が変わるだろうか?
泊まったのは伊香保の中心部からちょっと外れた河鹿橋のところにある橋本ホテルだったようだ。なぜ洋風のホテルになったのかについてははっきりした記憶がないが、たぶん前泊することにしたのが開催日の直前で、条件のいい旅館がすでになかったからだろう。あるいはすぐ近くにある露天風呂を目当てにしたか。
残念ながら温泉についての記憶がまったくないのは、寒くて外湯に行かなかったからなのかどうなのかよくわからないが、石段の湯に浸かった記憶が僅かにある。はて、それはこの時だったか。。
夜、誰か明日来るやつはいないかと思ってメンバーに連絡してみるも、すでにみんなこっち方面の天気が悪いことを知っていて、引っかかってこなかった。残念。
翌日は伊香保温泉からだーっと下って『上州からっ風ポタリング』の企て人のケロガメと合流。
この日はタイトルのとおりに天気は『空っ風』予報で、気温もかなり低いということだったので、遅めの集合にしたんだったろうか。この写真は11:30撮影。場所はどこだかちょっとわからない。案の定、サリーナ、サイダーそしてケロガメの他に参加者は現れなかった。
で、さっそく昼食か。ひもかわうどんは桐生あたりの名物らしいが、群馬県では広範囲に食べられているのだろうか。
うれしそうにひもかわうどんを食べるケロガメ。
渋川から電車移動したのか、それとも伊香保から走って南下したのか、ケロガメとの合流点は榛名山の南東だったらしい。おそらくゆっくり目の集合なので、伊香保から走ったと思われる。
前方に榛名山、右手は烏川で、右奥に見える超高層ビルは高崎市役所だろう。
こうしてみると、榛名山の周辺の山々が成す姿はとても複雑な形をしている。
どこをどう走るつもりにしていたのか忘れてしまったが、とにかく風が冷たくビュービュー吹き付けてくるので、たまらん。走りは程々にして、街中に逃げ込む。
高崎の中心部にやって来た。市役所に展望ロビーがあるというので上ってみた。
真下にはレーモンド設計の名作、群馬音楽センターが見える。こうして見るとこの音楽ホールは、まるで昆虫かなにかのようだ。
西を見ると烏川が見える。左から碓氷川が流れ込んでいる。このあと烏川は鏑川と神流川を合わせて、15kmほど下流で利根川に合流する。
このあと展望ロビーを降りて、サイクルテックIKDに向かったと思う。
この企画、伊香保温泉に上る途中で雪が降り出したことと、翌日の寒風だけが、妙に記憶に残っている。