浮間公園
2015年の走り納め企画は、川沿いにある公園を軽く巡って忘年会に突入というもの。
集合は荒川の川岸にある浮間公園。この公園は北区と板橋区に跨がり、JR埼京線の浮間舟渡駅のすぐ前です。
浮間公園東岸
広い浮間ヶ池があり、その畔の芝生の中に公園のシンボルの風車が建っていて、なかなか雰囲気がいいです。
浮間ヶ池は元は荒川の本流でした。昭和初期に荒川は大改修され、築堤により残った部分がこの池の原形となったそうです。
荒川右岸
しばし浮間ヶ池に浮かぶカモさんを眺めたら、浮間公園を出て荒川の土手に上ります。
河口まで25kmほどのこのあたりは、河川敷が広く、空が広くて気持ちいい。
狭い土手上
荒川を上流に向かって上り出すと、土手上の道はかなり広く、やがてぐっと狭まります。
ここはエーちゃん先頭でのんびり行きます。
再び広がった土手上の道
東北新幹線とR17をくぐると、再び道幅が広がります。
久々に登場のミワプッチは6kgの減量に成功したらしく、スイスイ。
新河岸川
首都高速をくぐったところで荒川の土手を出ると、そこには新河岸川が流れています。
ここでは荒川に並行して流れ、岩淵水門の先で隅田川に合流しているこの川は、かつては江戸と川越を結んだ舟運ルートで、江戸時代末期から明治時代初めにかけて隆盛していたそうです。
新河岸川から白子川へ
ここでその新河岸川に流れ込んでいるのが白子川で、この川は練馬区東大泉の大泉井頭(いがしら)公園から僅か10kmの小さな流れです。
白子川出口付近
ここからはその白子川を遡っていきます。
白子川が新河岸川に流れ込むあたりは和光市下新倉と板橋区三園の境で、住宅と工場が建ち並ぶ雑然としたところ。
和光市南の白子川
序盤は川の両側に道があるものの川面はフェンスがありあまり見えず、この川の名の元になったと思われる和光市白子になると川沿いの道はなくなり、しばらく迂回しなければなりません。
しかし川沿いに復帰すると、意外ときれいなその流れが見えてきます。この川は雨水が流れ込まず、湧水だけが流れる川なのだそうです。
越後山橋より
越後山橋に出ました。越後山橋というからには、このあたりに越後山という山があるのでしょう。この橋のすぐ先に『越後山憩いの森緑地』があるので、もしかするとそこが越後山かもしれません。
近くには『稲荷山憩いの森』や『清水山憩いの森』もあります。これらの森の中には湧水があり、そうしたものが流れ集まって、白子川をつくっているようです。
越後山橋で談笑する面々
この日のコースは距離が短く時間はたっぷりあるので、気の向いたところで立ち止まって休憩を入れます。
ということで、越後山橋で自転車談義に盛り上がる面々でした。
八坂児童公園付近
ユキちゃん先頭で白子川の左岸を進んで行くと、あれれ、行き止まり~
左岸の道は八坂児童公園のところでなくなるのでした。仕方がないので八坂小学校の角まで戻って右岸を進みます。
カモさん行列
ここで覗いた白子川には、カモさん親子が行列です。
大泉町
『ここはずいぶん狭いのね~』 とサリーナ。
大泉町で再び左岸に渡ると、住宅と川の間にある道はぐ~んと狭まっています。こうしたところを行くのも都市部ならではの面白さ。
あかまつ緑地
右岸にちょっとした緑地があるので覗いてみます。あかまつ緑地です。
紅梅
なんとここではすでに紅梅が咲いていました。
梅は品種により咲く時期が異なりますが、いくらなんでも、ちょっと早すぎやしませんか。
遊歩道
大泉JCTが近付くと、道はインターロッキングの舗装に。ここは遊歩道としてきれいに整備されています。
大泉JCT付近
大泉JCT付近は現在工事中でちょっと迂回しなければなりません。
ここから見ると白子川の河床はずいぶん深く見えます。洪水対策で河床を下げる工事が計画されているようですが、ここはすでにそれが終わったところかもしれません。
小泉牧場
大泉学園にあるのは、23区では唯一の牧場の小泉牧場です。
入口までやってくると、あの動物特有の匂いが。
子牛ちゃん
ここには搾乳牛の、白黒まだらのホルスタインとジャージーの子牛ちゃんがいました。
牧場といえばのアイスクリームもありますが、この時は販売の方がいなくて食べられませんでした。残念。
南大泉
両側に戸建住宅がびっしりと並ぶ南大泉の西武池袋線の手前で、道はぷっつり途絶えます。
そこにちょうどコンビニエンスストアがあったので、小腹を満たしつつ休憩。
西中山妙福寺
その隣にはかなり境内が広い妙福寺が建っています。
西武池袋線
西武池袋線の踏切りを渡ってちょっと迂回。
この時やってきた電車は新型車輛の急行池袋行きでした。
大泉井頭公園付近
さて、大泉井頭公園までやってきました。この公園が白子川の源流とされるところで、親水公園として整備されていて、池に降りられるようになっています。
実は白子川はここから上流もあるようですが、それはほぼ暗渠と化されており、西東京市では新川と呼ばれているそうです。
練馬大根
大泉井頭公園の横にはちょっとした畑が広がっています。
左のバサバサした葉っぱの中にはブロッコリーが実り、手前の葉っぱの下からは練馬大根が立ち上がっています。練馬大根は漬物、特にたくあん用として重宝されており、辛味が強いことから大根おろしにも適しています。
井頭憩いの森
大泉井頭公園で白子川を離れ、東へ向かうと『井頭憩いの森』があります。
これまで何度か『憩いの森』の近くを通りましたが、『憩いの森』は狭山丘陵の『トトロの森』のようなもので、練馬区が区内に残る樹林地等を所有者から借りて開放しているものです。
牧野記念庭園記念館
『井頭憩いの森』の次は牧野記念庭園に向かいます。
「日本の植物学の父」牧野富太郎は1926(大正15)年に大泉の地に居を構え、1957(昭和32)年に生涯を閉じるまで過ごしました。現在この庭園には、約300種類の草木類が植栽されており、それらの中には珍しい種類の植物もたくさんあります。
カエデ
牧野記念庭園入り口では巨大なダイオウマツと、赤い実を付けたマンリョウが出迎えてくれます。
これはカエデで特に珍しいものではないと思いますが、なんとこの時が紅葉の盛りでした。
石神井台
牧野記念庭園からは石神井公園へ向かいます。
帽子がトレードマークのキルピコンナは、この日は仕事をこっそり抜け出しての参加で、あまり写真に写ると具合がよろしくないとのことですが。。
石神井公園の紅葉
石神井公園の入口に辿り着くと、ここにも真っ赤なカエデが。
カエデの紅葉ってこんなに遅いのでしたっけ?
石神井公園
とにかくこの紅葉に驚きつつ石神井公園の中に入れば、地面にはふかふかの落ち葉が敷き詰められています。
このふかふか感がたまらなくいい気持ち。
三宝寺池の上の日だまり
石神井公園は石神井池があるブロックと三宝寺池があるブロックに分れますが、私たちがアプローチしたのは三宝寺池側です。
池の上の日だまりに自転車を置き、池まで降ります。
三宝寺池
三宝寺池は水鳥のサンクチュアリで、湖面にはカモが浮かび、低い木の上には灰色のゴイサギと真っ白なシラサギの仲間らしきものが止まっています。
この池はかつては武蔵野三大湧水池の一つとされていたようですが、現在は残念ながら環境の変化により、井戸から汲み上げた水によって池に水が満たされているそうです。
黒い水鳥
カイツブリと川鵜は潜りっこ比べをしていて、岸辺にはバンと思われる黒い水鳥が浮かんでいます。
しばし三宝寺池で水鳥と戯れたら石神井池へ向かいます。
石神井池
石神井池は、かつては三宝寺池から水路が引かれ田んぼが広がるところでした。
昭和の始めごろその水路が塞き止められ、現在の石神井池になったようです。
石神井池南岸
ここは湖面にボートが浮かび、開放的で賑やか。三宝寺池の静に対し、動的な雰囲気があります。
石神井池の北岸は静かな住宅街に沿って舗装路が延びていますが、今回はマサちゃん先頭で南岸の石の舗装を行きます。
石神井川
石神井公園の南を流れるのは石神井川。この川の源は石神井池かと思ったらそうではなく、小平市花小金井南町だそうです。
石神井公園の東の石神井川はその両側が遊歩道になっていて気分よし。今回は川に近い遊歩道ではなくさらにその上にあるゾーンを進みます。
長命寺
笹目通りに出たところで、エーちゃんが近くに面白いお寺があるというので、行ってみました。笹目通りを北上し、西部池袋線を渡った先にある長命寺です。
このお寺は広い境内の中に、石仏や仏塔がたくさん並んでいます。奥には閻魔大王さまらしき像が何十体も。
富士見台
レイナが引いてどんどこ行くと、石神井川が大きくカーブし桜並木が続く富士見台です。
都内には富士見と名が付くところがたくさんありますが、今はそのほとんどから富士山は見えないといいます。ここでちょっとあたりを見回してみましたが、やっぱり富士山は見つかりませんでした。
春日町
石神井川の両岸とも同じような普通の道になったので、陽当たりのいい北岸を進んでいきます。
この日は風もなく穏やかで、陽当たりがあればポカポカでいい気持ちで走れます。
緑のところが豊島園
先に豊島園が見えてきました。石神井川はその豊島園の中を通っていくので、ここは北側に迂回。
豊島園には閉園や東京都が公園にするなどの噂があるようですが、さてはて、真実は?
早宮
豊島園の迂回が終わり、再び石神井川の畔に戻ってきました。
特に何の変哲もないところですが、川辺の小さな緑地がいい感じ。
大門通り
練馬総合運動公園で石神井川を離れ、江古田の森公園へ向かいます。
練馬駅の付近で通ったのは大門通りで、この道沿いはちょっとした商店街になっています。
江古田の森公園
江古田の森公園は江戸時代に将軍の鷹狩場だったところだそうで、最近まで国立療養所中野病院が建っていました。廻りには江古田川が流れますが、それは平時は幅数十cmの小川で、ほとんどコンクリートの擁壁と底盤しか見えません。
緑豊かなこの公園には芝生広場やビオトープなどがありますが、自転車進入禁止なので入口を覗いただけで次へ。
哲学堂公園
次は哲学堂公園。ここは東洋大学の創設者である哲学者の井上円了が、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った「四聖堂」を建設したのがはじまりだそうです。
ここは瞑想しつつ散策するにはうってつけなのですが、忘年会を準備しているレイから連絡で、早く来いという。仕方なくここで哲学するのは次回ということにして、妙正寺川を辿り東中野へ。
東中野駅前
そして東中野の駅前で買い出しをして、いざ忘年会場へ。
ジオポタ秘密基地
今年の忘年会はジオポタの秘密基地で。エーちゃんが発見した中野サイダーとレイが厳選したワインで乾杯後、ミワプッチとレイナのスモークもの対決、キルピコンナのイカめんたい、サリーナのタイとブリのカルパッチョ・サラダと続き、メインはレイナのパエリャで大いに盛り上がったのでした。