新鹿沼駅前
2018年の紅葉企画第二弾は栃木県那須塩原の秘境、スッカン沢です。しかしスッカン沢まで自転車で行ってハイクするのは一日ではしんどいので、前泊することにしました。
せっかく前泊するなら近場の紅葉を楽しもうと、ベネデッタ推奨の鹿沼市の古峯神社(ふるみねじんじゃ)と大芦渓谷に行ってみることにしました。本日の参加メンバーは左より、サイダー、ベネデッタ、シュンシュンの三名。
新鹿沼駅西口を出発
やってきたのは東武日光線の新鹿沼駅。
お天気は今日明日とも晴れの予報で、上々です。
色づく街路樹
駅前からまずは西へ向かい、大芦川を目指します。
メインストリートの街路樹はすでに色づき始めていて、今日の紅葉に期待を持たせてくれます。
西の山
新鹿沼駅の西には小高い山がありますが、これはうっすらと紅葉が始まったばかり。
山を越える
道がその山間を行くようになるとちょっと上りになりますが、これはすぐにおしまいになり、大芦川の筋に下って行きます。
うっすらと男体山
坂道を下ると、右手に山が見えてきます。
中央にうっすらと見えるのは日光の男体山です。
田んぼの中を行く
大芦川の周囲はすでに稲刈りが終わった田んぼ。
この田んぼの中を北に進路を取ります。
大芦川と二股山
r240に出たところで大芦川を渡り右岸に出ます。
先に見えるのは二股山です。この山はその名のとおり、南北に分かれた二つの頂を持つ双耳峰です。
紅葉のドウダンツツジ
その二股山に向かって進めば、道脇のドウダンツツジがいい色になっています。
深岩山
右手には先ほどから見えていた気になる山が。深岩山という名のようです。
遠目には崩落して白い山肌が現れたようにも見えたのですが、これは明らかに石を切り出した痕ですね。このあたりは大谷石の産地で、ほとんどの山が凝灰岩でできているのです。
二股山
左手には先ほどから見えている二俣山。
ベネデッタとシュンシュン
『お天気だし、この道気持ちいいですね〜』 と快調ベネデッタ。
けんちん汁をごちそうになるサイダー
10kmほど走ったところで下沢引田農村公園に到着。ここには大勢の人が集まっていて、何やらイベントの準備をしているようです。受付の方に聞いてみると、このあたりの地域の収穫祭を行っているのだそうです。
子供たちは竹馬の練習をしています。シュンシュンはその一人をサポートしてあげていましたが、残念ながらお手本は見せられませんでした。(笑) このあと子供たちが植えて育てた、ジャガイモやネギの入ったけんちん汁をいただきました。ネギはしゃきしゃきしていてとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。
r280付近の大芦川
下沢引田農村公園の先で道は大芦川沿いを行くようになります。
このあたりの紅葉はこれからのようで、まだぼーっとしています。
オレンジ色に染まった木
しかし道端には時々、こんなふうにいい色になった木が現れるようになります。
虎岩
山が近づき大芦川側が杉の木立に覆われるようになったところで、道端に虎岩と書かれた標識が目に留まりました。どうやら大芦川の中にその岩はあるようです。
杉の木立のすぐ向こうに川が見えているので下りてみました。すると川の真ん中に大きな岩が二つ横たわっています。しかしどうみても虎には見えません。よく見るとこの岩には白黒の縞模様が見えます。虎岩の名はどうやらこの縞模様から来ているようです。
虎岩上流
ここの大芦川はこれまでの流れとだいぶ様相が変わり、渓流の趣があります。
大芦渓谷はこのさらに上流の東大芦川を指すようですが、もしかするとそこもこんな感じかもしれません。
r58古峰原街道
虎岩の先でr58古峰原街道(こぶがはらかいどう)に出ます。
これまでは大芦川右岸のカントリーロードを進んできましたが、ここからはこの古峰原街道の一本道です。
ニラ畑
道脇の青い作物はニラです。鹿沼は蕎麦とニラで有名なのだそうです。
西大芦フォレストビレッジ南の橋より
20kmほど走ると、夏には川遊びやバーベキューそして鮎釣りができるという西大芦フォレストビレッジがあります。
ここにはトイレがあるのでちょっと休憩に立ち寄ります。私たちはフォレストビレッジのすぐ南の橋を渡って、大芦川の右岸からアプローチしました。
西大芦フォレストビレッジ
西大芦フォレストビレッジには親水広場やせせらぎ水路のほか、大きな広場やゲートボール場があるようです。
私たちは大きな広場の横を廻って進みます。
フォレストビレッジの紅葉
するとこんな紅葉が。
芦の子橋
一休みしたら芦の子橋を渡って再び古峰原街道を行きます。
道は穏やかな上り。
フォレストビレッジ付近の大芦川
大芦川の畔には紅葉をはじめた木々が多くなってきます。
このあたりになると古峰原街道は交通量がとても多くなります。ベネデッタによれば普段この道はほとんど交通がないそうですが、この紅葉の時期だけは古峯神社に紅葉見物に行く車でいっぱいになるんだそうです。
真っ赤な木
『お〜、あの木は真っ赤ですね〜』 と先を指差してシュンシュンが叫ぶ。
時々こんなきれいな木も現れますが、山全体としてはこのあたりはまだまだこれからといった感じです。
大芦川と一の鳥居
大芦川の畔の紅葉を眺めながら進んでいくと、川の向こうに鳥居が見えてきました。あれが古峯神社の一の鳥居です。
東大芦川方向を見る
鳥居のすぐ手前に架かる橋から右手の北方向を見れば、ちょっとした山が見えています。
大芦川はこの先で東大芦川を合わせているのですが、その東大芦川沿いを行けば、こちらも紅葉で有名だという大芦渓谷です。大芦渓谷には古峯神社のあと行くことにして、ここはまず古峯神社に向かいます。
古峯神社一の鳥居
古峯神社の一の鳥居はかなり巨大。
ここまではずっと上りではあったものの、道の勾配は緩くまったく問題ありませんでした。しかしこの鳥居をくぐると急にきつくなり、えっさこらさが始まります。一の鳥居から古峯神社までは、距離5.5km、平均勾配5.6%。
不動明王像
ちょっとハヒハヒして勾配が緩むと、緩いカーブの正面に不動明王様が。
パッと見たところここにはお寺はないようで、道端にこの像だけがいきなり現れるのでちょっとびっくりします。しかしこのすぐ先に金剛山瑞峯寺がありました。この不動明王はこの寺のものでしょう。
色付き始めた山
周囲の山々はうっすらと色付き始めています。
色付く木々
手前の木々はなかなかいい感じになっています。
唯一の下り
一の鳥居から4.5kmほど上り詰めると、この道で唯一の下り坂が現れます。
ここまで10%を越えるところも少しあってきつかったのですが、このごく短い下り坂で一息付きます。
盛期の紅葉
この坂の先の紅葉は盛期といって良い頃合いです。
古峯神社の裏山
カーブを廻ると程なくちょっとした山が見え出し、道の先に車が並んでいるのが見えます。
古峯神社に到着したのです。
古峯神社入口
古峯神社の入口には土産物屋が数軒並んでいて、結構な人出です。
この入口廻りの紅葉はなんだかボーっとしていて、あれれ、という感じでしたが、さらに奥に進んで二の鳥居をくぐり、
三の鳥居
三の鳥居付近になると、色鮮やかな木々が目に飛び込んできます。
四の鳥居と紅葉
そして三の鳥居のすぐ先に立つ四の鳥居付近は、今まさに見頃の木々でいっぱいです。
『わ〜、ここは紅葉真っ盛りですね〜』 と叫び声をあげるベネデッタ。
四の鳥居奥のカエデ
四の鳥居をくぐって進めば、
『わお、ワオ、ワオォ〜』 と、声にならぬ呻きが。
ベネデッタとサイダー
緑色、黄色、オレンジ色、赤と、微妙な色の取り合わせが美しい。
池に映る紅葉
池に映り込んだ赤もいい感じ。
オレンジ色のモミジ
オレンジ色から赤に移り行くモミジ。
この入口付近の紅葉だけでも素晴らしいのですが、古峯神社には日本庭園があり、そこの紅葉はもっと素晴らしいというので、小さな門をくぐってその古峯園(こほうえん)に向かいます。
古峯神社の渓流
ちょっと面白い日本語の読みを紹介します。このあたりは古峯ヶ原というところですが、これは『こぶがはら』と読むそうです。そして古峯神社の古峯は『ふるみね』、古峯園は『こほうえん』です。日本語ってむずかしい!
古峯園の入口にはこんな渓流が流れていて、木造の橋を渡ってアプローチします。
古峯園に向かう橋見返り
橋から見返ると、これまた素晴らしい紅葉です。
古峯園の峯の池
古峯園は回遊式庭園で、その中心となるのがこの峯の池。
池の向こう側は、赤、黄色、オレンジ色が入り乱れています。
峯の池前のベネデッタとシュンシュン
『ぎゃ〜、ここは凄い〜〜』
『来て良かったね〜』
と叫び声をあげる、嬉し楽しのベネデッタとシュンシュンです。
緋色の下の和装の人々
緋色のモミジの下にはあでやかな着物を着た女性たちが集っています。
オレンジ色と赤
ここからは解説不要でしょう。
自然な感じの木々
この庭園はかなりしっかり手入れされていますが、妙に刈り込んだ造形的な木々はほとんどなく、自然な感じのものが多いのがいいです。
真っ赤なモミジ
真っ赤!
モミジの下の撮影会
このモミジの下には滝があり(TOP写真)、そこであの和装の女性たちが代わる代わる記念撮影をしています。
彼女たちの会話が聞こえてきましたが、それは日本語ではありませんでした。どこの国からいらっしゃたのでしょうか。
空色の下のモミジ
朝方は快晴でしたが、ここに来て雲が空を覆い始めています。
空色が残っているところを狙って、モミジの木を納めてみました。
緑色からオレンジ色へのグラデーション
ここは緑色からオレンジ色へ移ろい行くグラデーションがいいです。
ツタの紅葉
松の木に絡まるツタも赤くなっています。
水場のモミジ
この庭園には茶室があるので水場が用意されています。そこに偶然落ちたのか、それとも誰かが置いたのか、赤いモミジが二枚、いい具合に浮かんでいました。
池の北からの見下ろし
刈り込まれたドウダンツツジはおしまい。オレンジ色と赤のモミジは盛期を少し過ぎたところです。
この庭園全体としては、紅葉のピークは一週間くらい前でしょうか。
池の東端より
池の廻りをぐるりと廻って、ほぼ一周しました。
この写真右手の石垣の上には簡単な食事ができる峯の茶屋があるはずなのですが、そこに建物はなく、どうやら火災で焼失したらしい跡だけが残っていました。火災だとすれば園全体に被害が及ばなかったのが幸いというべきでしょうか。
峯の池の紅葉
庭園に入ったところの正面に見えた紅葉を東から見た絵。
御神木?
池の反対側には注連縄が巻かれた杉の木があり、
御神木近くのモミジ
その廻りでも紅葉は盛りです。
古峯神社
古峯園を廻ったら古峯神社にお詣りします。
この神社は『天狗の社』とも呼ばれる天狗信仰の地だそうです。
屋根の天狗さま
ということでここには至る所に天狗がいます。
屋根にもこのとおり。
烏天狗
そして建物の中にも、鼻の高い大天狗とくちばしを持つ烏天狗がそこら中に飾られています。これらはみんな熱心な崇敬者によって心願成就の暁に奉納されたものだそうです。
時は13時半。峯の茶屋で食事ができなかったので、参道にある土産物屋の一軒で昼食にすることにします。空には雲が広がり、お日様はその中に隠れてしまって、だいぶ気温が下がってきていて寒くなってきました。
栄屋
ここには三〜四軒ほど食事ができるところがありますがどこも満員で、栄屋という店に飛び込みました。席が空くまで少し時間が掛かりましたが、ここにはこたつがあったのが良かったです。
鹿沼は蕎麦が有名だというので蕎麦を頼んでみました。つまみにこんにゃくが出てきましたが、これはおいしかったです。ところがそのあとはいくら待っても蕎麦は出てきません。お腹がグーグーなので、朝、下沢引田農村公園でいただいた里芋の煮っころがし柚子味噌添えを頂いてしまいました。これでお腹が収まりました。
古峯神社からの下り
だいぶ時間が経ってから出てきた蕎麦はどうかと言うと、つゆが関西風のとでも言ったらいいか、とにかく関東の普通のつゆでなかったのにびっくりです。鹿沼はみんなそうなのかと思いましたが、この店が特殊なようです。
とにかく満腹になり身体も暖まったところで、古峯神社をあとにし、やってきた道を下りだします。行きは強いが帰りはらくちんです。あっという間に一の鳥居まで下ってしまいました。一の鳥居のところにも蕎麦屋があるので、上が混んでいるときはここまで下ってしまった方がいいかもしれませんね。
カフェ休憩のケーキ
予定では一の鳥居から東大芦川沿いを行き、大芦渓谷の紅葉を楽しむつもりでしたが、時間が押しているので今見頃だという上流の大滝付近までは行けそうにありません。
下の方の白井平橋(しらいたいらばし)あたりはまだ色づき始めたばかりのようですし、日差しがない上にだいぶ寒くなってきているので、今回は大芦渓谷は見送ることにしました。
そうと決まればあとは今宵の宿に急ぐだけですが、この宿からは送迎車が来てくれるとのことなので、下大久保のカフェでピックアップしてもらうことにしました。下大久保のカフェはこんなところになぜこんなカフェが、と思わせるような、なかなか感じのいいところでした。ここでベネデッタとシュンシュンは満腹のはずなのにケーキも注文。デザートは別腹とは良く言ったものですね。
ケーキを食べ終わって一息ついた頃に、ちょうど宿の送迎車がやってきました。この車が高級セダンだったので自転車が載るか心配でしたが、なんとか三台納まり、宿に向けて出発します。途中、宇都宮界隈にはかなりの数の温泉があるので、その中の一つのただおみ温泉に寄ってもらいました。アルカリ性単純泉ですが源泉かけ流しで500円成。好みの温度のぬるめの湯で、ゆっくり浸かって身体はぽかぽかです。
宿泊地は宇都宮郊外にある会員制の超高級宿シャトー・ベネプリ。そこでシェフご自慢の料理をいただきながら今日の紅葉を振り返り、食後はクラシック音楽を鑑賞してまったり過ごしました。
さて、明日はこの企画のメインイベント、那須塩原の奥地にあるスッカン沢のハイクです。いくつもの滝が連なるそこはまだあまり人に知られていないようで、紅葉も良さそうなところです。楽しみ〜
