小作駅前
今日は昨日雪で流れた企画に変わり、大王さまからマージコに指名が下された特別復活企画の「多摩川の用水めぐり」です。
しかし小作(おざく)駅前に時間に集まったメンバーは二人、あれれれクッキーは? これじゃぁ〜「ジオポタ」じゃなくて「ジジポタ」ですねー!
クッキーは福生で合流すると連絡が入りほっとする二人。写真は通行中の方に撮ってもらいました。
小作駅前を出発
昨日と打って変わった気持ちの良い晴天にいざ出発! 幸い道に積雪はほとんどなく、快調に走り出します。
頬に当たるひんやりした冷気が気持ちよく、まず向かうは多摩川に8つある取水堰の一つ、小作取水堰です。
小作緑地公園
途中、公園の脇を通ると歩道にうっすらと雪が積もってました。
この公園は自転車乗り入れ禁止ですので、突き抜けてショートカットできません。そこで公園の周りを大きく迂回して反対側に向かいます。
小作取水堰
小作取水堰に着きました。
想像よりも大きいのでびっくりしました。このあと行く予定の羽村の取水堰の方が一回り小さかったような。
小作取水堰正面
取水堰の多摩川側の写真です。多摩川から引き込んだ水は狭山湖に流しているそうです。
多摩川沿いに走り始めると、おやおや一本下の道を走らないといけなかったみたい。どうしようかと迷っていると、道路脇のお家の2階のベランダからおじさんの声「右戻って回ると降りられるよー」。このあたりのおじさんは優しいんですね!
阿蘇神社入り口
取水堰から少し走ると阿蘇神社がありました。
東京都指定の有形文化財で、なんと推古天皇の御代の601年に創建された由緒ある神社でした。多摩川サイクリングロードの最終地点になってます。神社脇の多摩川に続く河原には「まむし注意」の看板がありました。
阿蘇神社の神殿
中に入ってみると大きな神社でした。
旧称は阿蘇大明神、明治2年に阿蘇神社と改称したそうです。平将門や徳川家康などの名前も出てくる由緒正しき神社のようです。
根がらみ前水田
うっすら雪が積もった根がらみ前水田にやってきました。
ここは春になると広大なチューリップ畑に見事に変身します。畑の周りには屋台が沢山出て大賑わいになります。また夏には、大輪の大賀ハスが咲き広がる憩いの場所になりますが、残念ながら今の時季は何も咲いていません。
羽村取水堰
羽村取水堰は、江戸時代に開削された歴史的にも有名な玉川上水の取水堰です。江戸の飲料水不足を解消するために、幕府の命により構築されました。
隣接する園地側から取水堰を撮影しました。
玉川上水
これがその玉川上水。
玉川上水は江戸の上水のひとつで、幕府により上水開削の計画が立てられました。羽村から江戸の四谷大木戸まで43km流れ、江戸に飲料水を供給してました。上水路は玉川兄弟により人力の露天堀で掘り進められましたが、大変な難工事だったそうです
牛枠(川倉水制)
こちらは園地に展示されていた「牛枠(川倉水制)」。
身近な素材を生かして水の勢いを弱め堤防が壊れるのを防ぐため作られました。水中で浮き上がらないように川底の玉石を詰めた蛇籠を置き固定しています。おそらくここの羽村取水堰でも使われていたのでしょう。昔の人達の知恵はすごいですね。
玉川上水沿い
玉川上水に沿って下ります。
秋は紅葉がきれいだろうとなと思いながら、周りの景色を楽しみながら気持ちよく走れました。クッキーが下車するという福生駅を目指して、さて次は福生に向かいます。
田村酒造
福生手前で玉川上水から離れ多摩川沿いに向かうと、きれいな白壁に目を引かれました。
東京の嘉泉で有名な田村酒造場でした。 酒蔵の大きな煙突が象徴的でした。中に入れそうなので入ってみようっと。
田村酒造の酒蔵
正面の大きな門を入ると見事な酒蔵がありました。
蔵の前には大きな杉玉が吊るされていました。スギの葉を集めてボール状にしたものです。日本酒の造り酒屋などの軒先に緑の杉玉を吊すことで、新酒が出来たことを知らせる役割を果たすようで、酒の神様に感謝を捧げるものとか。今は新酒の時季が終わって、杉玉は枯れ葉色の茶色に変わっていました。
福生駅でクッキー合流
福生駅に到着しました。予定のコースから少し外れてますが、無事にクッキーと合流できました。
初めて来た福生駅でしたが、遠くに富士山も頭を出して、賑わいのある駅前の町並みともよく調和してました。
ワークマン
福生のワークマンです。にわかワークマンファンのマージコの一押しでやって来ました。
ワークマンがはじめてと言うサイダーとクッキーは、興味深々で店に入る前からわくわく・そわそわしています。
皆さんショッピングに期待を膨らませてま~す。
ワークマンでお買い物
気に入ったものを見つけて笑顔満面です。
二人ともしっかりと数点のお買い物です! 見てみて、満足げなクッキーの顔!
多摩川沿い
石川酒造に向けて多摩川を下ったのですが、後ろからサイダーの声「おーい、マージコ~。道一本上だよー!」って。「マージコのカンピュータも当てにならないなー」って言われてしまいました。
とほほ、目印にしていた五日市線の橋脚を完全に見落としていました。お蔭で、予定していた熊川分水を通り損ねました。
石川酒造
なんとか石川酒造に辿り着きました。ここも趣のある東京は拝島の地酒屋さんです。
「多満自慢」の看板がいいなー。
売店の酒世羅
石川酒造に入ってすぐ、売店の酒世羅がありました。
ここは我慢がまんで、まずは昼食に向かいます。
予約しておけば邸内の見学が無料でできるのですが、今回は急な復活企画のため予約できませんでした。
熊川分水の碑石
石川酒造の庭を貫く熊川分水の碑石。
この辺りの集落は多摩川沿いの崖線の上にあり水に乏しく井戸に頼っていました。そこで石川酒造が東京府知事に上願して、明治19年から明治23年にかけ生活用水や灌漑用水・酒造用水などとしてとして利用するため玉川上水から分けて引かれたものです。
大けやき
石川酒造の庭に立つ大きなけやき。
数十メートルあるでしょうか。立派な木が何本も林立していました。
樹齢はどれも400年近いそうですが、中でも庭にそびえるご神木は、えーっ?樹齢700年とか。
麦酒釜の館
「麦酒(ビール)釜の館」です。
明治20年にビール醸造事業に着手しましたが、時期尚早でわずかな期間だったとか。その記念として、昭和62年にここに館を建立したそうです。
なぜかピースサインのクッキー!
酒造の庭の紅梅
石川酒造の庭にはきれいに紅梅が咲いていました。
今年のポタリングで初めて見る見事な一輪を写真に撮りました。
ビール小屋でランチ
石川酒造内のレストランのビール小屋でランチしました。サイダーのこの嬉しそうな顔!
予約してなかったので、店の前のテーブル席での食事となりましたが、店員さんが用意して下さった毛布と電気ストーブで、寒さも何のその!
食事が終わって席を離れようとするサイダーに、先に立ったクッキーが何やら尋ねると、意表を突かれて慌てたサイダー、「それはあれ!」と意味不明な返答。「なにそれ〜、全然文章になってな〜い」と大つっこみ。さっそくサイダー珍語録としてメモメモするマージコなのでした。
シンチェンゾー現る
多摩川沿いに自転車道を下っていると、上から「オーイ」と手を振るライダーが。
なんとそこにはシンチェンゾー。ロードの練習で近くを走っていたそうです。いやぁビックリ!
かっこいいですねー、夜の宴会に飛び入り参加するとのことです。
シンチェンゾーと並走
しばらくシンチェンゾーと並走です。
しかしさすがにロードバイクは早い。あっという間に消えていくシンチェンゾーでした。
根川緑道を行く
立川の手前で多摩川自転車道を離れて、根川緑道に入ります。
やっと用水巡りっぽくなってきました。まずはひと安心です。
水辺に佇む白鷺
水辺に佇む白鷺です。
川魚を狙っているのでしょうか? 首を長くして川面を注視していますね。
カワセミのカップル
カワセミのカップルに出会いました。
左中央の岩の上にカワセミのカップルを見つけました。カップルでというのはとても珍しいらしく、大きなレンズを担いだカメラマンの方が何人もいらっしゃいました。
根川
ここは春は桜が見事です。
満開の頃、また来てみたいですね。
貝殻坂橋
根川の端にある貝殻坂橋です。
中世ヨーロッパの橋を彷彿させるデザインです。
矢川弁財天
矢川弁財天に着きました。
狛犬が蛇になっている珍しい弁天様ですが、大きな錦鯉が泳ぐ池の橋にも蛇が這っていました。
流れのない矢川
弁天様から道を横切り矢川緑地に出て、緑地を源泉とする矢川沿いを走りました。しかし去年通ったとき、とうとうと水量豊かに流れていた川は、すっかり水が干上がってました。
近くの子供連れのお母さんにその理由を聞くと、水を止めて川底の清掃をしてるとか。びっくり!
矢川おんだし
「矢川おんだし」に来ました。「おんだし」は「押し出し」の意味のようで、流れてきた矢川が青柳崖線の下におんだされるように見えたのでしょう。ここは矢川と府中用水の分流である谷保分水の合流点になっていて、小魚やザリガ二が沢山取れるため、夏休みの頃に来ると網を持った子供達で溢れかえっています。
青柳崖線に沿って流れている小川を西に行けば、湧き水が溢れ出る「ママ下湧水」があり、この水も生活や農業用に利用されてきました。ちなみに「ママ」とはこの辺りの古語で「小さな崖」のことだそうです。
谷保天満宮
谷保天満宮にやって来ました。
亀戸天神社・湯島天満宮と合わせて関東三大天神と呼ばれる東日本最古の天満宮です。交通安全祈願発祥の地としても知られています
谷保とは「湿地帯の多い台地」を意味する言葉だそうです。この近辺では水が豊かで稲作が盛んに行われていました。
座牛とチャボ
境内にチャボが放し飼いにされていました。
驚いたことに、チャボが木の枝に群がって休んでいました。大きな声で鳴いていましたが、天敵から身を護る習性があるのでしょうか?
神牛蔵とクッキー
境内の神牛蔵です。
神社の境内でよく見る像ですが、クッキーが茶目っ気たっぷりにスキンシップしています。こらこら、ご利益なくなるよ!
梅林の白梅
谷保天満宮の中にある梅園です。
紅梅のほうが白梅よりも早く咲くらしいのですが、こちらの梅園ではすでに白梅が咲いていました。
二ケ村緑道
サントリー工場の横を通り、府中の森公園の東で新田川の跡となる二ケ村緑道に入りました。
実は谷保天満宮からの府中用水は完全に水が枯れていました。ここまで枯山水を見続けていたクッキーは、やっと水の流れを見ることができてホッとしたのでした。
二ケ村緑道の湧水口
二ケ村緑道の湧水口です。二ケ村緑道のこのあたりは新田川跡ではなく二ケ村用水の跡になるようです。
気持ちよく、ザアザアと水が溢れ流れる湧水口です。ここから溢れた水は府中街道をくぐってボートレース場の北を流れて行きます。
続く二ケ村緑道
二ケ村緑道沿いの用水の流れを眺めながら軽快に走り抜けます。
憩いの空間が眼下にあるなんて、こういう環境のマンションに住んでみたいですね。
浅間山公園
最後の休憩ポイントの浅間山公園にきました。今回のコースの最高地点です。
クッキーから、マージコの企画はまったりでいいね〜と褒められました。いつもの企画は時々クマ出没注意の看板が出るからって。ははは今日はまむしの看板あったけどねー。
武蔵小金井駅
武蔵小金井駅にゴールしました。
これから雰囲気良い高級焼き鳥屋のツンさんで宴会です。途中で別れたシンチェンゾーの飛び入り参加で、きっと楽しく盛り上がることでしょう。
鶏白湯鍋
おいしい焼き鳥を頂いた後は、恒例のシメ「鶏白湯鍋」です。
最後はラーメンを入れて、残さずきれいに頂きました。サイダー、シンチェンゾーの怪しいジジ放談もあって、ははは、楽しく宴が進みました。
◆ひとこと by 企て人マージコ
昨日予定されていたつくば方面の企画が雪で中止となり、東京は大丈夫だろうと大王様のお計らいで今日の特別企画になりました。実は今回の企画は去年の忘年会企画だったのですが、その日は生憎の悪天候でお蔵入りになってました。幸い東京方面は積雪がほとんどなく、天気も気持ちのいい快晴で、参加の皆さんに楽しく走ってもらうことができました。
たまにはハプニングがあるもの楽しい!