2022年のお正月を迎えました。さて今年の新春ポタは、四国に行かなくても東京でお遍路ができるお寺を巡ろうという企画です。
コロナ下で昨年はみんなで走りに行けないので、ウェブアプリを作って家の近所をひとりで走った距離を積算、四国のお寺を巡ったつもりになってグーグルマップ上に各人がバーチャル位置として表示して遊んでました。ちょうどその四国八十八ヶ所のバーチャル巡礼がほぼ終わった時期でもあり、やっぱりみんなで走りたいよねということで、リアルな企画の今回になりました。
スタートの高輪ゲートウェイ駅に集まったのは5人。左から、おめでたい赤服のミルミル、企画者のマージコ、はるばる栃木から参加のベネデッタ、舎人ライナーのライダー・コムラン、そして、腰痛で欠席のサイダーに代わり写真はサリーナです。
この駅は山手線の操車場跡地に新しくできた駅で、2020年3月開業。空港ビルのようなモダンな作りになってます。
高輪ゲートウェイ駅は江戸の昔は海の中だったそうで、駅から最初のお寺に行くまでは上り坂が続きます。
宇都宮から前泊で参加のベネデッタは「平地企画だから参加したのに、何この坂は!(怒)」と言いながら、一生懸命先頭を切って登って行きます。
すぐに高野山金剛峯寺東京別院に着きました。とても立派なお寺です。高野山にある金剛峯寺の東京別院ということで、お寺独自の寺院名はありません。
お砂踏みとは関係ないのですが、江戸には御符内八十八ヶ所めぐりというのがありまして、弘法大師ゆかりの江戸八十八ヶ所のお寺を祈願して回れるように、宝暦5年(1755)の頃までに開設されました。この高野山金剛峯寺東京別院は一番札所に当たります。
今回の企画にあたって探してみたら、東京でお砂踏みできるお寺というのが意外と少なくてびっくりしました。23区では北西部と湾岸部にいくつかあるのですが、昨年末の都内紅葉企画でもっぱら北の方を走りましたので、新年企画は湾岸部に沿って走ることにしました。今回のコースは最初と最後と真ん中にお砂踏みのある3寺院が入っていまして、高野山金剛峯寺東京別院と深川不動と善養寺になります。
さてこの高野山金剛峯寺東京別院、正門を入ったところで、早速ミルミルが目的の四国八十八ヶ所巡礼ができるお砂踏みを見つけ、「わーあった」と感動の声が上がりました。
「どれどれ、お砂踏みってどんな風にするのかな」と一同、気がはやります。
意気揚々と一歩いっぽ踏みしめながら先頭を行くミルミル。その後を遅れじとマージコ、ベネデッタ。一同は列をなして踏み歩み始めます。
寺の名が入った石柱の上に仏像がちょこんと鎮座し、石柱の前に番号が入った四角い踏石が整然と一列に並べられています。
本堂では護摩が焚かれてました。外にまで響き渡る読経の声に合わせ間欠的に上がる大きな炎に皆ビックリ。
晴天の青空の下の荘厳なお堂と、お堂の入り口から見える赤黒い炎のコントラストが、すこぶる絶妙です。しばらく本堂で静かにお参りさせてもらいました。
高野山金剛峯寺東京別院を出て、マージコの絶妙な案内でくねくねと曲がる路地を下っていくと、ほどなく泉岳寺に着きました。泉岳寺は赤穂藩藩主の浅野内匠頭や赤穂浪士のお墓があることで有名です。正月なのでかなりの人出を覚悟してましたが、とても静かで人出も閑散としていました。
最初にくぐるのは中門です。入って右手に大きな大石内蔵助の銅像がありました。
中門を過ぎると山門がありますので、そこを越えてお寺へと入ります。
山門に向かう道の右側には土産物屋が数件並び、店先には陣太鼓などのお土産品が所狭しと並べられています。「あれ、なんでここに忠臣蔵の陣太鼓があるの?」とは正月早々ボーっと生きていたベネデッタ。
赤穂浪士の討ち入りの話は年末には忠義物語としてTVで流れますので、他のみなさんはよくご存知と思いますが、江戸城の松之大廊下での浅野内匠頭と吉良上野介の刃傷事件から始まり、家老の大石内蔵助が率いた赤穂浪士四十七士の吉良邸の討ち入りとなって、討ち取った吉良の首を掲げて吉良邸から雪中を十数キロ行進し、この泉岳寺に入ったそうです。
土産物屋の壁には江戸の古地図が貼ってあり、吉良邸の位置や泉岳寺の位置、当時の海岸線などが載っていました。お店のご主人が色々と詳しく解説してくれました。
目の前に大きな本堂が見えます。お参りに来たと思しきカップルが1組いらっしゃいました。旧本堂は第二次世界大戦の空襲で焼失、現在のものは昭和28年築だそうです。
山門の左手の道を進むと、赤穂義士の墓地がありました。墓地の入り口で参拝料代わりの寄付300円でお線香が入った束をもらいます。50基近くの墓石がありますので、お線香を小分けにしてお墓参りをします。お線香を供えるミルミル。
少し階段を上ったところに四十七士のお墓が並んでいます。コムランは泉岳寺が初めてということで、お線香を供えつつ、ゆっくりと墓石を確認しながら回ります。
お参りが終わったら泉岳寺を後に、次の東京タワーに向かって走り始めました。
快晴の青空の下、少し寒いですが風もなく、走っていてとても気持ちいいです。
東京タワーが正面に見えてきました。晴れ上がった青空にすくっと伸びた赤白のタワーが映えてます。(実際には赤ではなくインターナショナルオレンジの黃赤色だそうです。昼間障害標識として国際的に色が決まれれているとか!)
先頭のマージコ、ペダルを漕ぐ足も、心持ちとても軽やかです。
東京タワーに到着。タワーは標高25.69mの愛宕山の上にあります。登りの傾斜が思った以上にきつく、みなさん汗かきながら漕ぎあげました。
タワーに着くと一同は、暑いあついと言って防寒着の上着を1枚脱ぎ始めました。そんな穏やかな新春です。
ところで実は、東京タワーをコースに入れたのには、隠された意味があります。橋脚の地面設置部分の幅が88mなんです。もうお分かりですね? そう四国八十八ヶ所巡礼の88につながるでしょう?
タワー前では、台湾祭というグルメイベントをやってました。表に回ると、トランポリンを使った逆バンジーのような子供向けの遊具アトラクションをやっていて、子供が代わる代わる元気に空高く飛び跳ねてました。
楽しそう!ほらほら、子どもたちの嬌声が聞こえるでしょう? 自分たちもやってみたいと言う衝動に駆られましたよ。でも体重オーバーだろうなあ。。
続いて、すぐ東にある増上寺へ。敷地の北側には千躰子育地蔵尊があります。千体ある子育地蔵尊を右手に青空を突く東京タワー、見事に1枚のショットに収めたのは本日の名(?)カメラマンのサリーナ。
さすがに千体は凄かったですが、それぞれのお地蔵様は風ぐるまを持ったりとっても可愛らしいです。奥に行くと徳川家の墓所がありましたが、ここは時間の都合でパスしました。
想定以上に増上寺は正月の参拝客で人出がとても多かったです。時節柄密は避けたいので早々に退散しましたが、徳川家の菩提寺だけあって、とてもりっぱなお寺でした。
増上寺の三解脱門から車道を東へ進むと大門。道路を塞ぐように現れる大門を初めて見た時にはびっくりした覚えがありますが、これが増上寺の表門にあたります。大通りの入り口に威風堂々な門構えです。
イタリア公園に向けて大門駅を経て、浜松町駅方面に向かいます。
ここまで来ると人混みもなくなり、気持ちよく走れます。
浜松町駅のガードくぐり抜けてすぐの信号を山手線に沿って左折して少し行くと、イタリア公園になります。ちょうど上にはモノレールが走っていて、公園とモノレールを1枚の写真に収められました。
このイタリア公園は、2001年に行われた日伊両政府によるイタリア紹介事業『日本におけるイタリア2001年』を記念し、イタリアから寄贈された可愛らしい庭園です。園内にはイタリア製の彫刻や噴水が多数あります。
また近くには汐留イタリア街があって、なかなかいい雰囲気な街並みになっています。
トレヴィの泉に思いを馳せて、コインでも投げようかと思い迷う一同でしたが、泉に物を投げ入れちゃダメ、という看板があり断念。
イタリア公園を抜けて、道の反対側にある浜離宮脇を走ります。次に目指すは築地本願寺です。
築地本願寺は東京帝国大学の伊東博士の設計です。シルクロードのオリエンタルな雰囲気を出していて、国の重要文化財に指定されています。
中を覗いてみたいところですが、金剛峯寺別院や泉岳寺で時間を多く取り過ぎ、もう時刻は12時過ぎ。入口での写真撮影のみにして通過しました。
佃島に向かって、超高層の聖路加病院近辺を走り抜けました。そびえ立つこの聖路加病院、リッチな方でないと費用的に入院できないらしいハイレベルな病院です。
佃島へと渡る佃大橋に上がろうとすると、何と階段しかありません。というわけで、階段を担ぎ上げとなりました。
実は、道路の反対側の歩道にはスロープがあり自転車で上れたみたいなのですが、すみませんマージコの早とちりです。反対側の歩道をすいすい走る自転車を見て、一同ブーイング。『サイダー道』に倣って、とほほ、『マージコ階段』の命名を頂きました。
佃大橋に上れば、そこからの眺めは最高です。進行方向左手が、これから行く佃島です。
右手には、もんじゃで名を馳せた月島がありまして、何十件ものお店が細長い区画の中で営業しています。
本日、ジオポタのしんがりを務めるのはコムラン。佃大橋を軽やかに走るコムラン、クールに決まっていますね。
やっと佃島に入りました。正面に見えるのは佃堀にかけられた朱色の粋な佃小橋です。
そして橋の奥が住吉神社で、あと左手奥の墨田川沿いに1837年創業の佃煮の天安本店があります。
佃小橋に出る手前の密集した民家の間に細い路地があり、「佃天台地蔵尊 入口→」なる看板が掲げてあります。
この路地は人が肩をこすり合わせてやっとすれ違えるくらいに狭く、路地を入っていくと、途中の右手に地蔵尊がありました。
ミステリアスな感じが醸し出された一角に地蔵尊が祀られていました。
入り口に手水があり、イチョウでしょうか大きな木が一本、天井を突き抜けて伸びていました。樹齢が300年だそうです。
奥には小さい祠があり石版に掘られたお地蔵さんがあります。江戸時代中期に建立されたそうで、地元に愛され地元に守られた可愛らしい地蔵尊でした。
次に向かったのは住吉神社です。しかし、この神社は地元の参拝客で長蛇の列でした。密は避けたいので、今回は神社の脇を抜けるのみで参拝はパスしました。
佃島を出て次は深川不動です。深川不動と富岡八幡宮は道を隔てて並んでおり、新年には参拝客で大変に賑わう社寺です。
深川不動の内仏殿の中にはお砂踏みのできる四国八十八ヶ所巡拝所があります。本日のタイトル『お砂踏み』の3箇所のうちの一つなのですが、あまりの人の多さ、そして時刻はもう1時を回りお腹もすいていたので、誰もあえて「行こう」とは言い出しません。というわけで、深川不動には寄らずに昼食処へと向かいます。
ちょうどコース上の木場公園手前でファミレスを発見。鎌倉パスタという幟を掲げたパスタ専門店で、生パスタを食べさせてくれます。正月三が日に開いているお店は少ないようで、ちょっと混んでいましたが、しばらく待って席を確保。
種類が多く、みんな迷いに迷って好みのパスタを注文。生パスタと銘打つだけあって新鮮で食感が良く、全員ニコニコとご満悦でした。腹ぺこコムランは大盛りを注文したら、普通盛りの2倍の大皿がやってきました。(大丈夫かなー、17時には市川で2次会ですがねー)
後半のポタ開始。木場公園脇を抜けて、横十間川親水公園の中を走り抜けます。
道は歩行者と自転車と分けられていて、大変走りやすいです。川沿いには水を生かした施設が沢山あって、住民の憩いの場所になっていました。
川に沿う公園内に伸びる道の左手には桜の並木が続いています。春にはきれいな花を咲かせて見せてくれることでしょう。
横十間川親水公園を走り終えて、葛西橋を渡ります。橋まで上るのはまた『マージコ階段』かと思ったら、スロープがあって一同「ホッ」。
葛西橋は荒川を跨ぐ大きくて長い橋です。みなさん元気に走り抜けて行きます。
葛西橋は荒川に続いて中川を渡ります。
荒川を渡り終えたところで振り返ると遠くに東京スカイツリーが見えたので、ここで記念撮影。おや、ベネデッタの帽子のシッポからスカイツリーが伸びているみたい。
葛西橋を渡りきって、江戸川区立自然動物公園にやってきました。ここは行船公園の中にあって自然動物公園が併設されています。
なんと入場料は無料、江戸川区太っ腹!
しかし、大変残念なことに自然動物公園は、正月の3が日はお休みでした。
この動物公園は、1989年3月にオーストラリア政府認定動物園になったというお知らせの石版がありました。
江戸川区とオーストラリアのゴスフォード市の姉妹都市1周年記念として、平成元年(1989年)にゴスフォード市からワラビーが寄贈されたことがどうやら関係していそうです。わー、ワラビー見たかったなー!
自然動物園の隣に、平成庭園という純日本庭園があります。名前の通り平成元年に整備されたようです。静かでほっと落ち着く絵のような空間。
主池のほとりには、源心庵という浮御堂様式の月見台がある数寄屋造りの純日本建築があります。源心庵の横には「雪吊り」が見えます。雪吊りは、降雪時に枝が折れないように縄で守る造園技法です。
「ここは初めてだけど、ステキなところね〜」とミルミル、ベネデッタ。みなさん庭園風景をバックに、なかなかいいお顔をされています。
ここも入園無料です。この行船公園には、あとヘラブナ釣りができる釣り池がありますが当然無料です。遊具広場もあって子ども達を遊ばせるのに最適な公園です。江戸川区は東京23区で住みやすい区ランキング1位だという理由が分かる気がしますね。
軽やかにケンケンパッ! みんなで童心に帰って遊んでいるのではございませんですよー、源心庵の裏手に迷い込み、途中で道が途切れてしかたなく。
バランスを崩し、落ちそうになった者約1名。わはは、見なかったことにしてくださいねー!
行船公園を出て、訪れたのは新川の穏やかな流れ。この川は、荒川と旧江戸川を東西に結んでいます。
ここは新川千本桜という桜の名所で、桜が咲く春には多くの人出がありますが、今は時季でないので人も疎らです。桜が咲く頃にもう一度来てみたいですね。
誰だこの爺さんは!と思って見たら、ははは、私マージコでしたね。
「ここまで来たら今日のポタも何とかゴールまで行けそう」と、案内人としてほっと安心の笑顔。気持ちよく日向ぼっこ中でーす。
しばし休憩したら、これから一之江境川親水公園に沿って走ります。
ここは、その名の通り一之江境川を利用した親水公園です。野川の再生をテーマとした公園で全長は3.2kmと長く、魚や昆虫・水生植物が生息できるように新中川の自然水を流していて、冬から春にはカモが飛来する親水公園です。
とてもきれいなので途中から親水公園の中を少し行きました。
左手に自然を模した疎水、水生植物や水棲動物で溢れてます。
カルガモがいっぱい来ている場所がありました。ツガイでしょうか? 仲良く餌を探しています。「このごろ不忍池でカルガモを見なくなったと思ったら、ここにいたのね〜」とは、最近にわかバードウォッチャーのサリーナ。
上を見上げると、枝が茂る大きな木の上に沢山のムクドリが。赤い実のごちそうを盛んについばんでいました。
そして通りかかった変わった建造物は、親水公園の脇に建つ村井染工場の反物干場です。ここでは伝統的な手染めで浴衣や手ぬぐいをつくっているのだそうです。
昔は目の前の一之江境川で洗いを行っていたそうですが、一之江境川が親水公園となってからは、井戸水を引いて工場内での作業に切り替えました。この干場で反物を干す風景は、『江戸川百景』に選ばれてるそうです。
コースは新中川の一之江橋を渡ります。
そろそろ日も傾いてきましたが、今日は日差しがあって風も弱く、最高のポタ日和です。
親水空間はまだまだ続きます。『流堀親水はなのみち』を抜けて『興農親水緑道』に入り、最後の善養寺に向かいます。
ところでこのあたりの地名は『鹿骨』(ししぼね)といいます。この地名は奈良時代、多くの神鹿を連れて鹿島神宮から奈良の春日大社へ向かう途中、ここで死んでしまった鹿を埋葬したことに由来するそうです。教えてくれたのは歴史に詳しいミルミルでした。
そんな街角で「このあたりにやきいも屋さんがあったはず」とマージコが急停止。探したら、細い路地を入ったところの途中に壺やきいも『みやせん』さんを発見。やっぱり冬はホカホカの焼き芋ですよね。
でも残念なことにこちらも正月3が日はお休みです。メニューが豊富でどれも大変美味しそう。またいつか寄ってみましょう。
実はなんと、この辺りはベネデッタの生まれ育った元実家の近くだそうです。とても懐かしそうに走っていました。
やっと本日の最終ポイントの善養寺西の山門に着きました。本日のお目当ての四国八十八カ所霊場のお砂踏みがあります。
このお寺は室町時代の1527年に創建されました。別名の『小岩不動尊』でも親しまれています。秋には広い境内で趣向を凝らした菊花展が開催されます。
このお寺で有名なのが、境内にある『影向(ようごう)のマツ』。国の天然記念物に指定されている樹齢600年以上と言われている松の巨木です(すごい、お寺より古い!)。
太い幹から横に伸びる何十本もの枝が沢山の支柱で支えられています。かなり遠くに離れないと1枚の写真の中に収まりきれません。
影向のマツの中に近づいてみると、すっごく大きくて横に広がっています。奥に小さく見えるのが太い幹の部分です。
「600歳というのに、若い枝がたくさん出てるね」「だね〜、根元の幹なんてムチムチしてる」と驚くサリーナとベネデッタ。長年の間ずっと大切に守られてきたに違いありません。
松の南の脇に小さなお堂がありました。弘法大師が祀られている大師堂です。可愛らしいお堂ですね! 自然に親近感が湧きますね。
そして弘法大師ということは、そろそろ我々のメインイベントがやってきました。
善養寺仁王門の左、『新四国遍路道』と書かれた案内板の奥に、たくさんの石仏の並ぶ小径がありました。
この『新四国遍路道』は四国八十八カ所霊場として作られた道で、道に沿った両脇に四国八十八箇所の各霊場から持ち帰った土を敷いて各霊場を示した石祠を建立しています。というわけで、本日2箇所目の『お砂踏み』開始。
石仏は単体の像を成しているものもあれば、石碑の中に刻まれたものもあります。よく見ると、『第○番○○寺』という文字も。
これは第八番と刻んであるようです。文字は読めないところもありますが、可愛らしい仏さまですね。風雨に晒されて、いい雰囲気になっています。
八十八ヶ所ともなると、結構長いですねー。神妙に足を運ぶ面々でした。企画者マージコも、左右の石仏を拝みながらゆっくりお参りします。
本日最初の『高野山金剛峯寺東京別院』のお砂踏み場は最近つくられた新しいものでしたが、ここは大正時代につくられたそうで100年くらい前のもの。お砂踏み場の歴史も感じられて面白いですね。
やったーのガッツポーズはミルミルとサリーナ。これで本日のお砂踏みは無事終了です。みなさんおつかれさまでした。
お寺を出る前に、境内にある『横綱山』に上り、そこからもう一度『影向の松』を眺めます。松の高さは約8メートルですが、その枝ぶりは東西約31メートル、南北約28メートル、繁茂面積が日本一です。
ところで、影向の松の脇に盛土されたこの『横綱山』の横綱とは、地元小岩出身の横綱栃錦のことだそうです。
お寺を南に回って仁王門の前で記念撮影。門の表側は寺門でよく見る金剛力士像ですが、裏側は横綱栃錦の像が収まっています。
おやっ、メンバーがひとり増えてますねー! 左の4人が今回参加の面々でして、右端の電動自転車の人はマージコの会社時代のお友達です。彼は偶然お参りに来たところ、私を見つけて声をかけてくれました。世間は広いようで狭いですねー、今年はいいことありそうです。
ここからは、ゴールの市川駅を目指して江戸川の土手を疾走します。
ところで、江戸川区は住みたい区ランキングが世田谷区を抜いて1位。人口に対して子どもが多いのが特徴で、子ども・子育て支援制度が充実しており、子どもへの福祉制度が手厚くファミリー層に人気となっているそうです。水と緑に囲まれ公園も多く、都心へのアクセスもいい。商業施設や生活に欠かせない施設も揃っていて、日常の買い物に困らないのも魅力とのこと。私も今日走ってみて、そう思いましたよ。
広い江戸川の土手を気持ちよく走るジオポタメンバー。日も暮れかけて夕焼けが綺麗です。
江戸川を渡って市川側の河川敷に来ました。富士山とスカイツリーが夕陽に映えてくっきりと見えました。しばらく川辺にたたずんでステキな景色を楽しみます。
市川住民のミルミルは、富士山が江戸川の川べりからこんなにきれいに見えるのは珍しいですよ〜ってはしゃいでました。2022年新春ポタ最後のご褒美となりました。
市川駅に着いたのは、ちょうど17時少し前。案内人、すばらしい時間配分です。
無事ゴールのあとは、駅前の「焼肉わいわい」さんで2次会です。今回正月空いているお店を見つけるのが大変でしたが、千葉県なので人数制限もなく感染対策に気をつけながら楽しく、ほぼほぼ女子会状態で盛り上がりました。
このお店は一人2000円で17品とコスパ最高。みんな賑やかにワイワイ食べるも、お昼に1人パスタ大盛りを食したコムランは次第に無口に。。(笑)
みなさん、ありがとうございました。
◆ひとこと by 企て人マージコ
正月のコロナ第6波でどうなることかと心配していましたが、密な場所をできるだけ避けて何とか企画にすることができました。昨年も同じような状況でサリーナが富士塚巡りを企画しましたので、それを参考に今年は四国お遍路お砂踏みポタとしました。
企画後半に偶然だったのですが、ベネデッタは元実家近辺を周れて大満足だったようです。私も元会社の同僚に会えてよかったです。事務局会長のサイダーが急遽腰痛で参加できないハプニングから始まりましたが、みなさんのご協力もあってとっても楽しいポタとなりました。