坂戸駅北口
今年の梅雨入りは遅く、四国は先日ようやく入りましたがなんと九州北部はこれからで、もちろん関東地方もまだ。
そんな関東地方ですが、梅雨は来ずとも紫陽花は咲き出しました。ということで今日は紫陽花を観に。天気はといえばここのところ晴れの日が続き、そしてかなり暑いです。この日も晴れなのはいいのですが気温は真夏並みになりそうだとか。
高麗川の土手
さて、やってきたのは埼玉県の坂戸市。駅前からちょっと走って高麗川(こまがわ)の土手に出ました。ここから向かうは越生のさくらの山公園なのですが、この近くには私たちが大好きな沈下橋があるので、まずそれを見てから。
若宮橋
これが高麗川に架かる沈下橋の若宮橋。2016年(平成28年)に架け替えられたこの橋は、橋脚は木製の丸太からコンクリートに、床板は木から人工木材に変更されたのが残念ですが、平面的に一部分が広がったところはかつての橋を想起させます。
若宮橋を渡るサンダリアス
新しいだけあり床板のガタゴトもなくすんなり通ることができますが、あのガタゴト音もよかったな〜
毛呂山町西大久保
若宮橋を渡ったら高麗川の土手をさらに進んで、支流の流入で土手が切れたところから畑の中を行きます。
鎌倉街道上道
毛呂山町に入るとそこにはかつての鎌倉街道上道が一部残っています。もちろん今ではこの道はごく普通の道に見え、これが鎌倉街道上道だと言われなければそれとわかるようなものではありませんが。
越辺川
大類グラウンドの横で越辺川(おっぺがわ)に出ました。この川は坂戸の北で先の高麗川を合わせ、川越で入間川に流れ込みます。
上流側はというと、越生の街中を通り抜け、黒山三滝付近に源を発しています。ということで、これよりしばらくはこの越辺川を遡ります。
越辺川沿いの田んぼの中を行くミッチー
越辺川を渡って田んぼの中をどんどこ。
越生の山々
やがて先に越生の山々が見えてきます。これから向かうさくらの山公園はあのどこかにあるはず。
今日は気温がかなり高くなる予報ですから、あまり無理をせず休み休み行きましょう。このカントリーロードを抜けた先にコンビニがあったので早々にアイスクリーム休憩です。
越生のまち
アイスクリームでちょっと体を冷やしたら、越生のまちに入ります。
商店街らしき街灯が立ち並ぶ通りの向こう側に、さくらの山公園がある山並が見えてきました。
越生町中央公民館
八高線と東武越生線の線路を渡って進み、越生町役場の前までやってきました。役場の向かい側には中央公民館が立ち、その奥に目指すさくらの山公園はあります。
さくらの山公園
さくらの山公園ですからここはきっと桜で有名なのでしょう。しかしこの日訪れたのはもちろん桜を見るためではなく紫陽花を鑑賞するためです。
町のホームページにもこの公園は紫陽花が見られるところとして紹介されており、私たちもかつて訪れたことがあります。前の写真を見てもわかるようにここは山の中の公園なのでちょっと登らなければなりません。
ヤマアジサイ
紫陽花は3000種類以上あるようですが、その原種はガクアジサイだそうです。そのガクアジサイによく似ているのがヤマアジサイです。
ヤマアジサイはガクアジサイより花のように見えるガクが変化した装飾花の数が少なく、枝や葉も細いのが特徴です。これはたぶんヤマアジサイでしょう。
アザミ
アザミが咲いていました。これは花が小さいので野生のものでしょうね。
ブルーのアジサイと
抜けるようなスカイブルーの紫陽花。
サリーナとガクアジサイ
これはガクアジサイでしょう。先ほどのヤマアジサイより装飾花が多いのがわかると思います。
これは装飾花の花びらが4枚ですが、ほとんど同じよう咲きぶりのもので花びらが3枚というのもありました。
登るユッキー
『この公園、結構きついぜ〜』 と、階段を喘ぎつつ登るユッキー。
さくらの山公園より越生のまちを望む
登り着いた先からは越生のまちがよく見えます。
いや〜、こうして見るとだいぶ上ったね〜
さくらの山公園の紫陽花はかつてより減ってしまったのか、全体としては少し寂しい感じでしたが、まあ足腰を鍛えるためのちょっとした運動と思えば登ってもいいでしょう。
さくらの山公園最上部に立つ世界無名戦士之墓
前の写真の地点は実は公園の中段部でさらにそこから上に階段が続いており、その先には世界無名戦士之墓というものが立っています。眺めは上まで登った方が良いのですが、アタシはパスしました〜(笑)
ホンアジサイ
ガクアジサイを日本で改良した園芸品種が私たちがよく知るアジサイ(ホンアジサイ)です。そして西洋で品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれます。これらの違いはどこで品種改良されたかということだけなので、一見してはなかなかわかりにくいです。一般的にセイヨウアジサイは派手な作りのものが多いですが、ホンアジサイも最近のものは特にそういった傾向にあるので、それだけでは見分けが付きにくいのです。
越生の西の山々
さくらの山公園からはあじさい山公園へ向かいます。それはあの山の奥にあるはず。
あじさい街道入口
越辺川を遡って『あじさい街道』の入口までやってきました。越生長沢線の麦原入口バス停からあじさい山公園までの道は『あじさい街道』と呼ばれているのです。
あじさい山公園へ向かうサリーナ
ここから緩い上りが始まります。ここまでもごくごく穏やかな上りではあったのですが、ここからははっきり上りとわかる程度に勾配が変化します。
あじさい街道を上るサイダー
あじさい街道には3kmの沿道に紫陽花が2,000株ほど植えられているそうです。
今年のここの紫陽花は咲き出しが遅いという情報があったのですが、ここ一週間ほどでたいぶ咲いたようで、ほぼほぼ見頃といって良い状態です。
民家の庭先のアジサイ
沿道の民家の庭の紫陽花はきれいに手入れされていました。
牽くユッキー
赤い紫陽花も。紫陽花の色は品種や土壌のPH値などによって大きく変わるそうです。
道端のアジサイ
こちらはよく見かける青い紫陽花。
麦原川弁財天付近
あじさい街道はそこそこに木陰がある上に横を麦原川が流れているのでかなり涼しいです。弁天様がいらっしゃるところにベンチがあったので一休み。
麦原川
その横から川に降りられるようになっていたので入ってみました。水は気温が高く川が浅いのであまり冷たくはありませんが、清涼感を感じさせてくれます。
イトトンボ
対岸にひっそりと身を潜めで羽を揺らしている生き物が。イトトンボですね。よく見ると結構きれいです。
さらに麦原川沿いを上る
あじさい街道に入ってから弁天様までは1kmちょっとしか走っていなかったのであと2km上らなければなりません。
休憩で身体が冷えたので暑さは問題ないのですが、このあたりからまた道の勾配が上がったように感じます。
麦原の集落とアジサイ
ポツポツと民家が現れ出すとそこは麦原の集落。ここには小さな時計台が立っています。
ここまで来ればあじさい山公園まではすぐです。
あじさい山公園入口の橋
空間が開いて道幅が広がったように感じるとあじさい山公園に到着。麦原川に架かる入口の木造の橋はかつてのまんま残っていました。
このあじさい山公園はかつては紫陽花の名所でしたが、十数年前にその紫陽花が病気で壊滅し、近年ようやく少し回復してきたということです。
あじさい山公園のアジサイ
橋からの眺めではほとんど紫陽花が咲いているようには見えなかったのですが、登って行くと養生フェンスに囲まれた中に少し咲いていました。しかしまだまだかつてのそれには及びもつきません。
あじさい山公園から北の山を望む
まあそれはある程度はわかっていたので、せっかくここまでやって来たので、少し上まで登ってみることにしました。上からは北にある小築山が見えました。
それとこれまでは気がつかなかったのですが、ここには楓の木がたくさんあり、秋の紅葉も良さそうだと感じました。狂い咲きというかなんと言うのか、この時すでに赤い葉っぱがたくさんありましたよ〜
ちょっと変わったガクアジサイ
上から降りてくるとちょっと変わったガクアジサイを発見。とにかく紫陽花の種類は本当にたくさんありますね。
あじさい山公園の紫陽花はまだ復活の途中でした。完全復活まではもう少しかかるかもしれませんが、まあ気長に待ちましょう。
あじさい山公園から下る
さて、あじさい山公園の状況を確認したら次は上谷(かみやつ)の大クスノキを観に行きましょう。
あじさい山公園から大クスまでは距離は大したことはないのですが、かなりの激坂が待ち受けています。
激坂の続あじさい街道
やってきた道をほんのちょっと戻って枝道に入ると、実はこの道もあじさい街道らしいのですが、いきなり激坂になります。
自転車が悲鳴を上げて、あちこちからパキパキだのギリギリだのという音が聞こえてきます。
ついに押し!
『あたしはもうだめ〜』と、ついにサリーナは押しに。ここはまあサリーナ以外にも数名は押したんですがね。(笑)
この激坂のピークには二十二夜塔があり、その足元に紫陽花が咲いていました。ここはちょっとした眺めがあり、一息付きます。(TOP写真)
クルミの実
一息付いたら下り。あ〜これでもうすぐ大クスかと誰しも思うのですが、そう簡単には問屋が卸ろさないのが世の常。
いったん下った道は林道妙ケ沢線に入ると再び上りに。この上りは先ほどの二十二夜塔付近ほどの勾配はないと思いますが、かなりねちっこくていやになっちゃう。
ヘアピンカーブのところに流れる小さな沢の横にクルミが生っていました。クルミ、おいしいですよね〜
林道楠線
ピーク付近の分かれ道に出ました。ここを左に行けば大クスへの近道なのですが、その先は谷道になり良く水が出る地形です。先行していたサンダリアスがそちらから引き返してきて、今日は水浸しで通れそうにないということで、右手へ。こちらは遠回りの上、また上らなくてはなりません。(泣)
とにかくいったん下って、大菅のお地蔵様から大クスに向かって再び上ります。そして穏やかに下るとその先は林道楠線。この先にあの大クスは立っているのですが、またまた上りだ〜
上谷のガクアジサイ
ふらふら〜となんとか上った先は大クスの下にある駐車場で、その脇に私たちを慰めてくれるように可憐なガクアジサイが咲いていました。
ガクアジサイっていいね〜
上谷の大クス
大クスノキはこの駐車場から見えるところにありますが、周囲の木々が鬱蒼としていてあまり目立ちません。そして近づいてみると、なんとしたことか周囲にトラロープが張り巡らされており近づけないようになっているではないですか。
状況はよくわかりませんが、クスノキが痛んだか、その周囲に設けられたデッキに問題があるのか、きっとどちらかでしょう。
大クスの足元
遠目にはどちらもあまり問題があるようには見えないのですが・・・
ここからだと幹回りの太さもあまり実感できないのが残念です。
大クスの前で
人物を入れるとこの木の大きさがよくわかるのですが、どうでしょう。木まで少し離れ過ぎなのですが、まあイメージを膨らませて観てください。
大附の激坂
さてさて、ここは山の中なので昼食をいただくところがあまりありません。一番近い大附のお蕎麦やさんに向かうことにしました。
大クスから大附までは下りです。ガーっと下って、下って、あれ、ユッキー、そっちじゃないよ〜と大声を上げたのですが届かず。慌てて追いかけたものの、どうにも追いつきそうにないので諦めて、蕎麦やに向かうことにしました。
その蕎麦やの前がまたまたの激坂〜!(泣)
グラジオラス
ここには最近は見かけることが少なくなったグラジオラスが咲いていました。私たちが子供の頃はあちこちに植えらられていたのですが。
激坂をよじ登るようにしてお蕎麦やさんに到着。もうへとへと。
いこいの里大附の蕎麦
ここで追い打ちをかけるように、なんと蕎麦は売り切れとのことで、がびーん! 時間がかかってもよければこれから打ちますというので、待つことにしました。もう一歩も動きたくない!(笑)
蕎麦を注文している間、ユッキー来ないね〜と言っていたら、下まで下ってしまって上り返す気力がないからここでリタイアします、と連絡が。え〜っ!
だいぶ待つことになったのですが、打ちたてのお蕎麦はおいしかったです。
明覚駅
お腹を満たしたら午後の部開始。午後はときがわ町の玉川にある『ときがわ花菖蒲園』にハナショウブを観に行きます。
その途中、八高線の明覚駅に立ち寄りました。
明覚駅内部
木造のいい雰囲気の駅舎で、内部も素敵です。
都幾川明神淵
ときがわ花菖蒲園は都幾川の畔にあります。その近くの岩渕神社の裏手に明神淵というところがあるので覗いてみました。この日は生憎水が濁っていたので下に降りませんでしたが、条件が揃えばひっそりしていていいところかもしれません。
ときがわ花菖蒲園
1921年(大正10年)に竣工した埼玉県内最古のアーチ橋である玉川橋を渡るとときがわ町役場を始めとする町の施設が集まったゾーンに出ます。ときがわ花菖蒲園はこの一角にあります。
この花菖蒲園は地元の有志が遊休農地を活用しようと2000年(平成12年)より花菖蒲の植え付けを始めたもので、花菖蒲まつりは今年で22回目だそうです。しかしその有志も高齢化し、花菖蒲園は今年で最後となるそうです。
赤紫色の花菖蒲
かつては10,000m²、8,000株あったものが、今年は7,000m²、5,000株のようで規模も縮小されているようでした。
それでもこんなきれいな花を見ることができます。
サリーナとシュンシュン
この眺めにごきげんなサリーナとシュンシュン。
青紫色の花菖蒲
ハナショウブの品種は2,000以上あるとされているようですから、アジサイ同様にこれもとても多いです。
フリルのひらひら
花菖蒲園は今年で終わりますが、花菖蒲の代わりに町はコスモスやヒマワリを植えることを検討しているようです。機会があったらまた立ち寄ってみましょう。
この日はまつりのメインの日だったようで屋台やキッチンカーが出ていました。手元の温度計は33°Cを示しています。ここはやっぱりかき氷!
都幾川沿い
かき氷を食べつつ『このあとど〜する〜』となりました。計画では川島町で醤油を買ってから坂戸に戻ることにしていたのですが、後半は日影がないのでこれはやめ、嵐山渓谷に寄ってから小川町に向かうことにしました。
ということで都幾川沿いを行きます。
飛び石
このあたりの都幾川はコンクリートの護岸がなくいい感じです。こんなぴょんぴょん飛び石も楽しそう。
都幾川と越生あたりの山
振り向けば、都幾川の流れの向こうに今日の午前中に走った越生あたりの山が見えます。
嵐山渓谷
桜の季節は賑やかな都幾川桜堤の横を通り、嵐山渓谷に入ると、空気がひやっとして気持ちいい。流れているのは都幾川の支流の槻川。
槻川沿いの遊歩道
その槻川に沿う遊歩道で大平山を廻って進みます。
遠山
遊歩道が終わると遠山です。周囲を低い山に囲まれたひっそりとした集落と田んぼ。
川や田んぼなど水面が多く、周囲の山も木がたくさん生えているので気化熱が大きいのでしょう。このあたりはあまり暑さを感じずに走れます。
旧下里分校
下里に出たところでサンダリアスがこのあたりに分校だったところがあるのかと聞くので、通りがかりなので寄ってみました。
この建物は小川小学校の分校でした。校舎は1964年(昭和39年)築で、2011年(平成23年)3月に廃校となったようです。現在はNPOが管理・運営をしていてカフェがあります。
反省会
16時半に小川町に到着。もう開いているだろうと思ったいつもの居酒屋は17時開店でしたが、ふらぶらして時を過ごし、オープンと同時に反省会に突入。
いや〜、大クスのあたりは予想よりだいぶキツうござんした、という意見が多かったです。(笑)

