保田駅
恒例の房総の水仙企画。今回は保田の『江月水仙ロード』から。
近年のJRのダイヤ改正でこの辺りは本数が減少したようで、都心からは連絡が悪くなり少し時間距離が延びました。そのため、今後は少し足が遠のくかもしれないと思うと、ちょっと残念な気持ちです。
それはともかく、3時間掛けて保田駅に降り立てば、空は見事に晴れ渡り、都心とはやはり一味違う清々しさです。
保田中央海岸
保田駅からほんのちょっと走ると保田中央海岸に出ます。
ここはちょうど東京湾から出た辺りで、穏やかな弧を描いた湾になっていて、とても気持ちがいいです。浜辺では釣り人が長い竿を海にかざしていました。
保田中央海岸を行くサリーナ
「久しぶりに保田にやってきたわね〜」 と、保田の海岸との再会を喜ぶサリーナ。思い起こせばここに来るのは6年ぶりです。
保田中央海岸に立つサリーナとコテッチャン
この海岸からは条件が良ければ海の向こう側の三浦半島の上に富士山が見えるのですが、この時はその富士山の周辺だけ雲に包まれていました。残念! でもここまで来る間、車窓からしばらく見えたので良しとしましょう。
江月水仙ロード入口の河津桜
保田中央海岸をあとにし、江月水仙ロードに向かいます。するとその入口付近に桜が咲いていました。河津桜のようです。
頼朝桜
この辺りでは河津桜を『頼朝桜』と呼んでおり、特に保田川沿いの桜並木が有名で、600本ほど植えられています。
『頼朝桜』の名は、石橋山の戦いに敗れた源頼朝がここ鋸南町の竜島海岸に上陸し、再起を図った歴史的エピソードにちなんでいるとか。ここ以外にも鋸南町では、今日のルートになっている佐久間川周辺と佐久間ダム公園にそれぞれ約400本が植えられているそうですから、もしかするとまたあとで見られるかもしれません。それにしても今年の頼朝桜は早いですね。通常は2月に入らないと開花しないのですが今年は1月19日に開花宣言が出されてるので、例年より2週間ほど早いようです。いや〜、びっくりです!
江月水仙ロード
江月水仙ロードに入りました。その名のとおりにこの道は水仙が道脇にたくさん咲いています。
江月水仙ロードの水仙
鋸南町は、越前、淡路と並ぶ水仙の「日本三大群生地」の一つとして知られており、この時期は町中が水仙の甘い香りに包まれます。
水仙と菜の花
畑の中には黄色い菜の花も咲いていて、もうすっかり春の気分です。
水仙を眺めながら走るサリーナ
久しぶりの江月水仙ロードに感動のサリーナ。
菜の花畑の上を行くサイダー
今日は気温が低く、風が出ると厳しくなりそうなのですが、今のところそれはほとんどなく、日差したっぷりでポカポカといい陽気です。
「寒そうだったけど、やっぱり来てよかった〜」 とサイダーも満足気。
白梅
道沿いにはまだまだたくさんの種類の木々が花を咲かせています。これは白梅。真っ白な花は桜とはまた違った清々しさがあります。
頼朝桜を横目に進むサイダー
頼朝桜、ここにも咲いています。
狭い棚田の縁に咲く水仙
江戸時代の安政年間(1854~60年)ごろ、鋸南町(当時は元名(もとな)村など)に咲く水仙は、船で江戸へ運ばれていました。当時、この地の水仙は『元名の花』と呼ばれ、江戸の武家屋敷や町家で冬の気品ある花として非常に重宝されました。 房総半島は海を介して江戸とつながっていたため、鮮度を保ったまま大量に出荷できたことが、知名度を全国区にするきっかけとなりました。
鋸南町は現在でも、切り花の日本水仙において日本一の産出額を誇るそうです。
水仙を眺めつつのんびり行くサリーナ
「たくさん咲いているわね〜」 と、今年の咲きっぷりに感動するサリーナですが、実は今年は例年の半分くらいしか咲いていない不作の年だそうですから、びっくりですね。
水仙ロードを上るサイダーとサリーナ
ポカポカの陽気に真っ白な水仙を眺めながら走るのは気持ちがいいのですが、この道はずっと上りです。
ここはちょっときつので休憩しましょう。
水仙に囲まれるサリーナとコテッチャン
「こんなにたくさんの水仙、見たことないよ〜」 と、どこもかしこも水仙だらけなのに驚いたコテッチャンでした。
日本水仙
一般によく知られている水仙はラッパスイセンですね。これは西洋水仙(洋種水仙)で、花は大ぶりで一茎一花。春に咲き、香りはあまりありません。一方ここに咲いているのは日本水仙で、花は小ぶりですが房咲きで、強い甘い芳香が特徴です。
江月山頂へ向かうサリーナ
だいぶ上ってきました。民家が数軒立っています。江月上の集落です。この集落を通過すると山頂まではあとわずかです。
房総の山と水仙
左手には小さな谷があり、その奥まで水仙畑が広がり、さらに先に房総特有の低い山が連なっているのが見えます。房総らしい風景です。
江月上の頼朝桜とサリーナ
道の突き当たりが見えると、頼朝桜が私たちを出迎えてくれました。
上るコテッチャン
コテッチャンはこの坂に備えて20段ギアの新車で登場。これまでの自転車は3速だったから上りが辛かったんだそうです。それがいきなり20速になったので大張り切りで、この日は朝からずっと先頭を走っていました。
江月山頂
道の突き当たりには『いぼ神様』があり、これにお参りしたら、南に進路を変えて進みます。
すると道の周囲の雰囲気ががらりと変わり、針葉樹の間を進むようになります。この入口は急坂ですが、それを過ぎると勾配が落ち着きピークを迎えます。ここが江月山頂です。
眺望点
江月山頂からわずかに下るとパッと視界が開けます。
白梅が咲き、その隣では夏みかんなのか、大きな黄色い実の柑橘類が生っています。
どこまでも連なる房総の山
房総半島には高い山はありません。低い山ばかりですが、それがどこまでも続いています。
江月山頂からの下り
眺めを楽しんだら佐久間川の谷に下ります。
中佐久間
中佐久間に下ってきました。
中佐久間ということは下佐久間や上佐久間もあるのでしょうか。果たしてそれはありました。佐久間は海側から下、中、上と並んでおり、佐久間ダム側が上佐久間です。ここは中ですから真ん中ですね。
上佐久間の茅葺民家
なだらかな東斜面の中をお日様の光を浴びて進み、上佐久間の川久保に入ると茅葺屋根の民家が目にとまりました。以前ここを訪れた時には『差し茅(さしがや)』やっていましたが、あれから何年経ったのでしょう。そろそろまた茅を差さないといけなさそうです。
長屋門風の門
茅葺屋根の民家の先には長屋門風の長い門を持つ民家もあります。この形は一般的な長屋門とは少し違うのですが、やはり長屋門と呼んでいいのでしょうか。
佐久間ダムへの上り
県道184号外野勝山線に出て佐久間ダムへ上ります。
ダムが近づくと道脇は桜並木になります。これが佐久間川に約400本が植えられているという頼朝桜でしょうか。ここは午前中は日陰になるので、まだ少ししか開花したものはありませんが、それでも木全体がピンク色になっています。
佐久間ダム湖と水仙
金銅橋を渡り佐久間ダム湖の親水公園の入口にやってきました。
冬でここのところまったくといっていいほど雨が降っていないので、湖の水量はかなり少ないですが、湖畔の水仙は満開です。
佐久間ダム湖畔の水仙とサリーナ
いつものところで記念の一枚。
白梅
ここはもう少しすると、水仙、梅、桜の共演が見られそうです。
湖畔道を行く
湖畔道を回って対岸にある展望台に向かいます。
『よりとも桜と竹あかり』
新長尾橋の手前の広場で『よりとも桜と竹あかり』というイベントの準備がされていました。ここの水仙も良さそうなので、ちょっと覗いてみます。
『よりとも桜と竹あかり』会場の水仙
水仙はちょうど見頃!
『よりとも桜と竹あかり』会場のサリーナとコテッチャン
まだ竹あかりの時間ではないので、今は頼朝桜と水仙です。
近くで焼き芋を売っていた方によると、今年は水仙は例年の半分くらいしか咲いていないけれど、桜が早いので来週あたりなら両方楽しめるよ、と。
『をくづれ』へ
この公園ですっかり時間を使ってしまったので展望台はまた今度にして、『をくづれ』へ向かいます。
まずは湖畔の道をのんびり行きます。道脇にはやはり頼朝桜が咲いています。
この道は最初のうちは穏やかなのですが、
激坂押し
湖畔を離れると激坂が連続するようになります。
そんなところは乗って上っても押しても時間に大差ないので、無理をせずに押し歩きます。
下に佐久間ダム湖
先ほどまでいた佐久間ダム湖が下に見えるようになりました。けっこう上ってきました。
をくづれ水仙郷の水仙と桜
激坂をなんとかこなして『をくづれ水仙郷』にやってきました。
先に見えるピンク色の花は桜のようです。ここでも水仙と桜とがいっぺんに楽しめそうです。
をくづれ水仙郷を行くサリーナ
足元の水仙は今日ここまでで1番の咲きっぷりです。
をくづれ水仙郷の水仙
水仙畑の向こうに民家の屋根が見え、その屋根越しに房総の低い山並みが見えています。この景色を見ると、ああ、をくづれにやってきたな、という感じがします。
をくづれ水仙郷を行くサイダー
水仙と桜を眺めながら上るサイダー。
八雲神社からやってきた道を見下ろす
をくづれの集落の中に八雲神社があります。ここは私たちのいつもの休憩スポットとなっているのでこの日も立ち寄ります。
八雲神社
新らし注連縄で気持ちがいいですね。
八雲神社の水仙
八雲神社は道から一段高いところにあり、階段付近には水仙が植えられています。
ここから見ると、手前の水仙と下の水仙畑とがパースペクティヴに繋がり、先の山まで連続した奥行きのある空間が素晴らしいです。
水仙畑のサリーナとコテッチャン
この景色ににんまりのサリーナとコテッチャン。
水仙と頼朝桜を横目に進むサリーナ
眺めを楽しみながら一休みしたら、八雲神社をあとにしてをくづれ水仙郷を上ります。
上るコテッチャン
この道は激坂ではないものの、それなりの勾配が続きます。この時期は水仙と桜を楽しめるのでそれほど応えませんが、何もない時期だとちょっときついかもしれません。
コテッチャンはビデオの撮影に夢中であっという間に先に消え、
上るサイダーとサリーナ
サイダーとサリーナがそれを追います。
続く水仙と頼朝桜
今年は頼朝桜が咲いたので、例年の倍、得した気分です。
猿に気づかずに上り続けるサリーナ
左手の木が風もないのに大きく揺れています。変だなと思ってよく見ると、そこにはお猿さんが数匹。
猿の木
前のハイカーも気が付いたようで指で指しています。何匹かは他へ移動してしまいましたが、この写真には少なくとも2匹写っています。
をくづれのピークへ
お猿さんの木を過ぎると、をくづれのピークが近づきます。足元の水仙はこのピークまで続いています。
頼朝桜、水仙、夏みかん
ピークの少し手前にはすでに五分咲きほどになっている頼朝桜がありました。
頼朝桜
この時期にここまで咲いてしまうとは、本当に季節が狂ってきていますね。
押しのコテッチャン
この頼朝桜から先は急に勾配がきつくなり、ついにコテッチャンに押しが・・・
をくづれのピークから東を望む
この坂の先で東の視界がパッと開きます。そこにはこれぞ房総という景色が広がっていました。
この右手奥に見える山が千葉県最高峰の愛宕山(408m)だと思います。
ピークから下るサリーナ
このピークからは東へ下ります。
西畑の黒山羊さん
西畑にやってくると道端に仔牛と山羊2頭が繋がれていました。これは黒山羊さんですがもう一頭は白山羊さん、牛は白黒でした。😀
こうした動物を見ると、なぜか心がほんわりしますね。
石畑の集落
平塚川の谷が開きました。下に見える集落はその西に位置する石畑です。
ユッケジャンうどん
石畑を過ぎて富津立山線に出たら、平塚の韓国料理店『味家(ミカ)』で昼食です。この時は大入り満員でご飯が売り切れとのことで、ユッケジャンをうどんでいただきました。ぐつぐつ煮えたぎるスープに韓国の麺特有のヌルッとしたうどんがとても美味しいです。
平塚の田んぼを行く
お昼のあとは大山の千枚田に向かいます。
この平塚から千枚田までは棚田の中の快適な道が続きますが、何気に上りで、これが何気にきつい。😅
ポコポコ小山と棚田
うしろにはポコポコ小山。房総ですね〜
ここの風景が好き!
畦焼き
ここではちょうど畦焼き(あぜやき)が行われていました。畦焼きは土手焼き(どてやき)とも呼ばれますが、春に新しい草が生えてくる前に畔の草を焼いて一度リセットすることで、その後の管理をしやすくします。これにはネズミや害虫を駆除する目的もあるようです。昔は一般的に見られた風景ですが、田んぼが減っていることに加え、農村が都市化が進行して火を使うことがためらわれる環境に移行してきているからか、最近は田舎でもやられなくなりつつあるようです。
畦焼きの中を行くサリーナ
この時は消防車が待機して大勢の人々が参加しているようでした。こういった作業は村人総出でやるのが一般的でしたから、そうしたことが難しくなってきている今日、滅多に見られないのもうなずけますね。
焼かれた畔
畦焼きはその名のとおりに畔だけを焼いて田んぼの中は焼かれません。稲わらは貴重な肥料(堆肥)になるので、現代ではコンバインで稲刈りをする際、稲わらを細かく裁断して田んぼに撒き散らします。これを土と一緒に耕して漉き込むことで、翌年の米作りのための有機肥料になります。
田んぼを強く焼いてしまうと、土の中にいる有用な微生物まで死滅させてしまう恐れがあるため、耕すことで処理するのが主流なんですね。
高蔵神社一の鳥居付近より
棚田の間をゆっくり上っていきます。先ほど畔焼きをやっていたところとは違う場所からも煙が立ち上っていますのが見えます。この時期が畔焼きのピークシーズンのようです。
大山千枚田その1
大山の千枚田に到着しました。
ここは日本で唯一天水だけで作られる田んぼで、現在はオーナー制で耕作が維持されています。
大山千枚田その2
3.2haの急斜面に大小さまざまな375枚の田んぼが連なっているのですが、どうしたらこれらの田んぼが天水だけで米が作れるのか。
大山千枚田の土は非常に粒子の細かい重粘土質なのだそうです。この粘土は一度水を含むと、まるでコーキング材のように水を漏らしません。雨が降ると、水が地中深くへ逃げずに表層近くの粘土層の上に溜まります。これが地下水として蓄えられ、少しずつ田んぼに染み出してくるのです。
大山千枚田で飛ぶ!
人的な労力も必要です。毎年春先に粘土質の土を練って畔に塗りつけ、ひび割れを塞ぎます。これにより、雨水を1滴も外に逃がさないようにします。上の田んぼに溜まった水が、わずかな隙間や地下を伝って下の田んぼへ順繰りに供給される仕組みになっています。
また、農家の方は天気予報と首っ引きで、雨のタイミングに合わせて田植えなどの作業を行うのだそうです。
大山千枚田から見る千葉県最高峰愛宕山
大山千枚田から南を見ると山が連なっています。大きく分けると4つの塊になりますが、右から2番目が千葉県最高峰の愛宕山(標高408m)です。愛宕山山頂には航空自衛隊の嶺岡山分屯基地があり、特徴的な白いドーム型のレーダーサイトが設置されています。
その右側、写真では一番右端の塊は二ツ山で、この二つ山から愛宕山にかけての一帯は「嶺岡帯」と呼ばれる非常に古い地層でできており、そこから染み出す豊かな地下水が、天水田である大山千枚田を支える重要な水源の一部となっています。
大山千枚田から二ツ山へ
大山千枚田の眺めを楽しんだら本日の最後の見所となる元朝桜(緋寒桜)が咲く抱湖園へ向かうのですが、この抱湖園は和田浦海岸に面したところにありここからはいくつかのルートが考えられます。
もっともアップダウンが少ないのは、鴨川まで下って海岸線を行くルートです。次はR410で嶺岡連山を横切る谷を抜ける。そしてもっとも厳しいコースは、先ほど見えていた二ツ山まで上って嶺岡連山の稜線を行き、適当なところで海岸線へ下る。この三つでしょう。
大里の白梅
1番目と2番目のルートは長狭街道に出ることになりそうなので、好みではありません。3番目のルートが一番鄙びていそうです。結果としてはこの3番目の一番厳しいコースをとることにしました。
千枚田を出るとすぐに周囲の景色はこれまでとがらりと変わり、開けた空間が閉じ、針葉樹の間を行くようになります。
ここからは上り一本! ところどころで木々の合間から見える梅の花や房総の山並みが心の慰めです。
大田代
分かれ道に出たので二ツ山のピークに辿り着いたと喜んだものの、これはぬか喜びに終わりました。この大田代の分かれ道は二ツ山のピークまでのたった半分だったのです。😅
二ツ山ピーク
さらにどんどこ上って、よろよろ〜っと二ツ山のT字路に到着。
二ツ山のピークはこのT字路から東に300mほど行ったところなのですが、ここで一休み。
ここまで結構きつかったです。ちょっと押しが入ったかも・・・😆
愛宕山ピーク付近
ここからは林道嶺岡中央1号線で、稜線付近を行くことになるので勾配は穏やかになります。
進路を東にとり、ちょっとだけ上ると道はいよいよ下りに転じました。やった〜ここからは下りだ! と思ったのも束の間、道はなんと再び上り出すではないですか。
愕然とするものの、しかしその上りは400mほどで終わり、今度は本格的な下りに転じました。あ〜よかった〜
愛宕山からの下り
このピークの少し先に航空自衛隊嶺岡山分屯基地の入口があり、愛宕山の山頂はその中にあります。なにがしかの手続きは入りそうですが、基地内に入りこの山頂に上ることができるようです。
正面に嶺岡浅間
周囲の木々が退き、正面の視界が開きました。このやや左手に嶺岡浅間があるはずです。
二ツ山から愛宕山を繋ぐ稜線はR410で一旦途切れるので、嶺岡浅間方面へは一旦下って上り返さなくてはいけません。
酪農の里付近のR410と林道嶺岡中央2号線
林道嶺岡中央1号線は『酪農の里』付近でR410に出て終わるのですが、R410を横切ったそのすぐ先から林道嶺岡中央2号線が始まり、嶺岡浅間方面へ続きます。
林道嶺岡中央2号線を上る
このあたりはR410が谷となっているので、これよりまた上りが始まります。
溝にハマった前輪
愛宕山方面の林道嶺岡中央1号線もほとんど交通がありませんでしたが、こちらの林道嶺岡中央2号線はそれに輪を掛けたようで、かなり鄙びています。
道の脇が篠藪になったところで、サイダーの前輪が道路の真ん中の溝にハマってしまいました。スピードは出ていなかったので転倒は免れましたが、危ないところでした。用心々々!
尾根道の林道嶺岡中央2号線
林道嶺岡中央1号線はほぼ尾根を通っていましたがそれは愛宕山の北斜面だったので陽当たりがなく、寒いこの季節は快適とは言えません。一方こちらの林道嶺岡中央2号線は嶺岡浅間の南斜面を通っており、陽当たりが良くポカポカです。
このすぐ近くに茅葺き屋根の民家・旧水田家住宅があるのですが、この日は時間が押しており、こえは次回に。
吹原から南を望む
吹原で林道嶺岡中央2号線から南に別れる枝道に入ります。
ここからは南の鴨川富山線の谷を挟んだ向こう側の山並みが美しいです。
こういう山並みが好き。
小西を行く
徐々に下りながら南斜面の中腹を進んでいくと、ここにも水仙と頼朝桜が咲いています。
水仙と頼朝桜
今回の房総水仙のポタリングは一日中桜とともにありました。
この水仙と頼朝桜を眺めた後は道が下りに転じ、これは江見海岸まで続いていきます。
小西から山間を行く
小西の棚田を横目に鴨川富山線を渡ると視界が閉じていき、山間を進むようになります。
白髭山羊さん
そんな中に白髭山羊さんの姿が。
江見海岸
江見海岸のサリーナとコテッチャン
長い下りが終わると突然、目の前に太平洋が! 江見海岸です。
この長い下りは動画撮影にちょうどよかったと、満足げなコテッチャン。
江見海岸の堤防を行く
ここには海沿いにコンクリートの堤防が築かれていて、その上を走ることができます。その堤防を行けるところまでどんどこ行き、
抱湖園遠望
ちょっと内陸に入ると、山がほのかにピンク色に染まっています。
あそこが元朝桜で有名な抱湖園です。時は16時40分。日没は17時ごろなのですが、お日様はちょうど山影に隠れたところです。もう10分早く到着する予定でしたが、あ〜、残念!
元朝桜の下を行く
元朝桜の名は旧暦の元日朝に咲くことからだそうです。
旧暦の元日はその年により少し前後しますが、今年2026年は2月17日です。ここが満開だという知らせはちょうど一週間前に届いたので、なんだかんだ今年は一月も早く咲いたことになります。驚きですね。
元朝桜
元朝桜は品種としては寒緋桜(緋寒桜、台湾緋桜、元日桜などとも)だと聞きましたが、私が知るそれらはここで咲くものより赤みが強く、花柄が長いように感じます。これは環境のせいなのか、それとも遺伝子的に少し異なるものなのか、よくはわかりませんが。
どうやらこの元朝桜は純粋な寒緋桜というよりは、寒緋桜と山桜などが交雑した寒桜の一種、あるいはその近縁種として扱われることが多いようです。寒桜は寒緋桜に比べて花柄が短めで、花が密集して咲く特徴があります。
和田漁港
元朝桜は陽があるうちに見られなかったのが残念ですが、その代わりたっぷりと頼朝桜が楽しめたのでこれは良しとしましょう。
さて、本日の終着地の和田浦へ向かいましょう。
反省会風景
駅の近くの和田漁港に地魚やクジラを出す食堂があるので、ここで反省会に突入。クジラは半世紀ぶりにいただきましたが、子供の頃食べたものとはまったく印象が異なり、とても食感が柔らかいのに驚きました。
外房エリアで最も古くから、そして現在も捕獲されている代表的なクジラはツチクジラという種類だそうで、捕鯨で特に有名なのがここ南房総市和田浦で、地域全体にクジラ食文化が根付いているようです。
和田浦駅
さて本日のポタリングですが、房総の水仙は相変わらず素敵でした。今回は少しピークを過ぎていたところもありましたが、概ね満開という状況でよかったです。なにより頼朝桜(河津桜)の開花が重なり、一層華やだったのが例年との違いで、これは感動ものでした。家を出るまでは気温が低そうで躊躇しましたが、心配した風も穏やかで、三重丸。また来るのが楽しみです。