転倒! そして滞在… Murnau
列車内の自転車
いよいよツーリングの始まりだ。 ミュンヘン駅を出発し、列車で南へ向かう。 ドイツの列車には自転車をそのまま乗せられる車両があり、簡単に輪行ができる。
ムルナウ駅のプラットフォーム
昼前にムルナウ駅に到着。 ここはアルプスの手前、山並みがせまっている。
天気は快晴、暑いけど空気は乾燥し、快適だ。 さあ出発! ところが、駅の周辺は道がわかりにくく、とりあえず幹線道路を行くことにした。
救急病院
陸橋のトンネルを抜けたところで下り。 あれスピードが出過ぎかな、と思う間もなく、ナオボーのBirdyが激しく横揺れし始め、転倒!!
ナオボーは脳震盪を起こし、救急病院へ運ばれた! 青くなるサイダーとサリーナ。 しかし外傷はないとのことで、みんなホッ。 大事をとって、ナオボーは病院で2日間のお泊まりとなった。
ムルナウの街
サイダーとサリーナは、ムルナウの街に宿をとった。 これが実は、すばらしくいい街だったのです。
丘の上からムルナウを見る
あまり観光化していない落ち着いた夏の保養地で、カンディンスキーやミュンターなどの画家も滞在したとか。 その家『ミュンターハウス』は丘の上にあり、のんびり散歩して訪ねるのにピッタリ。
ムルナウ周辺
街中を一歩出ると、あたりは草原。 そして遠くに白い雪を被ったアルプスが見える。 すばらしいロケーション!
Murnau~Seeshaupt~Murnau
ムルナウを出発
観光案内所に行くと、まず目にとまるのが『サイクリングマップ』なのでした。 ファミリー向け、長距離、マウンテンバイクと3つの種類に分けて、ムルナウを拠点としたお薦めサイクリングコースが7ルート設定されていました。 まず長距離コースの1つへ出発!
車道脇のサイクリングロード
サイクリングマップのコースはすべてが自転車専用道というわけではないが、車道沿いに自転車道があったり、車が少ない道が選ばれていて、安心、快適に走れる。
サイクリング・ロード
ムルナウは小さな村、少し走るとすぐに広々とした丘陵地に出た。 牛は草をはむのどかな風景の中を、のんびり走る。 ときどき出会うサイクリストや農家のトラクター以外はほとんど車も通らず、『すばらしい。ベストコース!』と絶賛する2人。
草原を行くサリーナ
草原を7~8km走るたびに、赤い屋根、ベランダを花で飾った家が連なる村に到着する。 こういうコース設定はすばらしいね~、などと楽し気なサイダーとサリーナだったが、実は大きな落とし穴が!
とあるレストランの前で
そろそろお昼、とレストランを探すが、全く見当たらない。 いや、あることはあるのだが全て閉まっている。
ドイツでは休暇の権利は徹底している。 今日は月曜日、普通のお店が休む土日にレストランは営業しているので、月曜日は休みなのだ。 わ~、どうしよう…。 道ばたでしゃがみ込むピンチのサリーナ(ハンガーノック体質)!
次の村を目指して走る
とにかくレストランのありそうな村まで走るしかない、と次の村へと急ぐ。
穏やかなアップダウン
草原を突っ切り、畑の脇を通り、穏やかなアップダウンを繰り返す。
そして、そこに突然現れたレストランに何とか救われた。 黄金の液体、そしてお薦めの鱒のムニエル、ラムのもも肉ワイン煮込みは、どちらも絶品!
獣道を行く
食事をゆっくり堪能していたら黒雲が広がり、突然の雷雨。 いったんは止んでスタートしたものの、その後は降ったり止んだりの雨。 そしてサイダー野生の勘が大ハズレでケモノ道に入るなど(写真)苦労した後半だったが、コースとしてはすばらしく、自転車で走る楽しさを満喫できた。
親切なお惣菜屋さんに感激! Murnau~Bobing~Murnau
快走サリーナ
翌日も、我らのバイブルはサイクリングマップ。 今日は長距離コースの2つ目、アップダウンもありそうです。 湖、山、草原と赤い屋根の村。 景色は最高!
時折現れる小さな村
おおらかな自然の中にあるこういった小さな村は、そこを通るたびに人々の生活を感じさせ、ただ自然だけがあるのではないことを感じさせてくれる。
快走サイダー
南ドイツ、最高! とサイダーが飛ばす。
のどかな景色
丘を上り切ったところに馬がいて、記念撮影。 景色も気分も爽快です。 しかし、実はさらに落とし穴が(笑)。
今日は火曜日だからと安心していた私たちはド素人! ドイツの休暇の権利は徹底している。 土日に営業するレストランの休みは月火なのだ! そろそろお昼を、とある村で探したレストランは4軒とも休み。 どうする~?
お惣菜やさんのベンチで
とりあえず開いていたお惣菜屋さんに尋ねると、『レストラン? 30km先の町でなら開いてると思うわ…』とおねえさん。 これはマズイと、ここでお惣菜を買って食べることにした。 お店の前のベンチで食べていいですかと言うと、お皿とフォークを貸してくれた上、何と黄金の液体まで抱えてきてくれた。 お金を払おうとすると、『これは売り物じゃないからいらないわよ~。 自転車でフラフラしないようにね!』 感激!
湖を眺めながら
なんとかお昼にありつけたので、午後も快調に行く。 眼下に湖、その向こうに赤い屋根の家々、そして穏やかな緑の丘陵が続く。 とにかく美しい!
流れる雲の下を行く
このあたりは空の雲まで美しく感じてしまう、そんなところです。
丘の上の教会を目指す
自然が美しければ小さな村の建物もみな美しい。 草原の彼方の小さな丘の上にすくっと延びる教会の尖塔。 ひとまずあそこへ向かおう。
小さな村の風景
このあたりの家の屋根はみんな赤茶色の瓦だが、他は少しずつ違い、左の家の壁には宗教画のようなものが描かれ、村の角にはこれまで見た事のない装飾のある柱が建っている。
その頃、ナオボーは…
病院のテラスと夕食
ムルナウの病院、バルコニーからの景色は山並みがステキやな。 でも2日間も見てるとさすがに見飽きたわ~。
食事も、こんなんよ!(下、晩ごはん) ドイツの晩ごはんは一般に冷たいものだけみたい。 とは言え、さみしいわ~。
こうして、貴重な体験の記録と写真撮影に励むナオボーであった。 復活の日はいつなのか!?
感想 by ナオボー
アルプスの麓を行くナオボー
まず告白しなければならないのは、転倒、2泊3日の救急病院の入院です。 当人の私は、事故直前の記憶が飛んでしまっているので(診断書には、退行性健忘症と記載)、「ワッ、倒れる!」という恐怖感は全く感じていない。 転倒して、脳震盪による3~5分の意識不明で、その後はサイダーとサリーナの呼びかけに応答していたとのことですが、全く記憶にない。 記憶にあるのは、事故後3時間近く経過して、まだ治療室のベッドで、そばに二人がいてくれたというところからです。 病院に運ばれたのも、CTやCTT等の検査を受けたのも知らない。 その後、翌日の朝まで、時々は目覚めていたが夢うつつ。 翌日の夕方頃になって、やっとサイダーとサリーナを慌てさせただろうし、迷惑をかけてしまったという思いをひしひしと感じ始めた。 ほんとに、ほんとに、ごめんなさいね。
事故後6日目からツーリングに加わる。 恐る恐る走り出したけど、まるで絵のような景色の中に吸い込まれて、すぐ全快モードに。
サイクリング環境の完備は、わが国でも町興し、国興しになりそう。 ジオ・ポタリングしながら、現地の人たちと接することができれるような環境整備がなされれば、国内外からの観光客も増えるだろうし、地域の生活環境の向上にも繋がる....と、すぐ仕事モードにも入ってしまったのです。
そのような環境整備のためのメニューをたくさん学びとることができたドイツの旅でした。