0312

南ドイツ 3

Oberammergau

開催日 2003.08.20 (水) - 2003.08.21 (木)
参加者 ナオボー/サイダー/サリーナ
総合評価 ★★★
難易度
走行距離 73km

草原の中のカントリーロードを行く
草原の中のカントリーロードを行く

コース紹介

夏の保養地ムルナウから美しい山並を眺めつつ、草原や湿原、森を越えて、アルプスの麓は、童話の絵が描かれた家々があるオーバーアマガウに移動し、見事な山々の間を走ります。 緑の草原の中に続くダートのトレイルは楽しく、赤い屋根の家々も素敵です。

走行ルート図
地図ベース:ミシュラン546 Bayern

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月日 コース 走行距離 評価 備考
0820 (水) Murnau~Bad Kohlgrub~Oberammergau 35km ★★★ 泊:Wolf/D:75€/S:50€
0821 (木) Oberammergau~Linderhof~Oberammergau 38km
★★★ 泊:同上

さらにアルプスに近づく! Murnau~Oberammergau

murnauのホテルの前でmurnauのホテルの前で

やっと病院から解放されたナオボー。 『ビール、飲んでもええんよね~』とお祝いモードのムルナウの夜。

でも、しばらくは慎重にね。 というわけで、ムルナウからオーバーアマガウまでの移動は別行動、サイダーとサリーナは自転車、ナオボーは列車となりました。 『宿で会おうね!』

murnauを出発murnauを出発

サイダーとサリーナは、またまたサイクリングマップ頼り。 ファミリーコースの一つをたどり、オーバーアマガウを目指す。 草原、湿原、山並が美しい。

道はダート道はダート

しばらく平地のダートが続く。 ダートといっても締まった砂利道なのでサリーナでも走れます。 うん、さすがファミリーコース、と納得。

三輪のリカンベント三輪のリカンベント

リカンベントや子ども連れの牽引トレーラーもいます。 これならなんとか走れるね、と思ったのだが、それは甘かったのだ。

森の中を行く森の中を行く

その後、森林地帯を抜けるコースとなり、ダートの厳しい上り。 恐るべし、ドイツのファミリーコース!

Bad Kohlgrabで見掛けたタンデムのカップルBad Kohlgrabで見掛けたタンデムのカップル

ヘロヘロでたどり着いたBad Kohlgrabの街。 ここにはタンデムのカップルもいました。

今日は水曜日、お店はフル稼動。 とりあえず白い黄金液で休憩!

Bad Kohlgrab付近の景色Bad Kohlgrab付近の景色

丘を上り、下り…。 すばらしい景色が次々と現れる。 そして、すばらしいサイクリングロードも! サイクリングマップのコースをたどっていたばずが、いつの間にか別のルートを走っていた。 しかしそんなところも快適。 とにかく、自転車にいい道がたくさんあるんです!

Bad KohlgrabからOberammergauへ向かう途中の景色Bad KohlgrabからOberammergauへ向かう途中の景色

時折現れる村々もみな素敵だ。 草原で小さな村を眺めながら一休み。

ダートの細道を行くサリーナダートの細道を行くサリーナ

道はいつしか細~いダートに。 あれれ、本当にこの道でいいの? ということもあるが、そんな道もまた楽しい。

OberammergauOberammergau

少々迷いつつも、目的地のオーバーアマガウに到着。 ちょうどいいタイミングで、ナオボーは宿に着いたところだった。 ここはムルナウよりさらに南、山並が街を取り囲んでいます。 そして、観光客もたくさん!

Oberammergauの宿の前でOberammergauの宿の前で

写真は、私たちが泊まったホテル。 このホテルに限らず、建物のベランダには花がいっぱい、そして壁には楽しい絵が描いてあるものも多い。

赤ずきんちゃんの家赤ずきんちゃんの家

街の一角には『赤ずきんちゃん』とか『ヘンゼルとグレーテル』の絵を描いた家もあります。 あれ、『長靴をはいた猫』ってどんなお話だったっけ?

リンダーホーフ城とエッタール修道院

オーバーアマガウ付近の小川沿いを行くオーバーアマガウ付近の小川沿いを行く

翌日、まだ少々様子をみるというナオボー。 サイダーとサリーナは、日帰りでルードヴィヒ2世のリンダーホーフ城を目指す。 川沿いの道はダートだけど楽しい。 なんて言ってたら、突然路面が腐葉土に変わった。 どうも馬が足慣らしをするコースらしい。 いくら踏んでも進まない!

迫る山々迫る山々

ようやく腐葉土を抜け視界が広がると、そこには険しい山々が迫っていた。 その中の一本道を快調に飛ばす。

修復中のリンダーホーフ城修復中のリンダーホーフ城

リンダーホーフ城は、ロココの離宮。 なんとただいま修復中! ガイドツアーでキラキラと黄金に輝く室内を見学した後、広い敷地の一部を散策。 ムーア風のドームのある建物もあったりします。

森を抜ける森を抜ける

リンダーホーフ城からの帰路は、途中にあるエッタール修道院に寄り道することにした。 行きは舗装路の車道だったから、帰りはダートの自転車道ね! これがまたすばらしい。 

昨日までのムルナウ周辺は草原地帯だったが、このあたりは間近にアルプスの山が迫り、森も多い。 その森の中のダート道を行く。

サイクリングロードを行くサイクリングロードを行く

森を抜けると車道沿いのサイクリングロードになった。 山を眺めながらエッタールへ向かう。

草地を伸びる自転車道草地を伸びる自転車道

そして今度は草原。 緑の草地の中に白い自転車道がまぶしく輝いて見える。 この道を駆け抜け、エッタールの村に到着。

山に囲まれたダート道を行く山に囲まれたダート道を行く

道が山の裾野近くを通るようになると、再びダートになる。 周りの景色がいいので、こんなところのダートは気にならないから不思議だ。

エッタール修道院エッタール修道院

エッタール修道院はバロック様式。 街に近づくときのこの存在感はすごい。

村の中でニース風サラダと鱒のグリル、黄金水と白ぶどうジュースのお昼をゆっくりとり、その後、修道院を見学。

小径に流れる小川小径に流れる小川

エッタール修道院の内部の華麗なスタッコ装飾の丸天井などを見たあとは、小径を辿りオーバーアマガウへ。

オーバーアマガウの裏山からの眺めオーバーアマガウの裏山からの眺め

オーバーアマガウの裏山1600mにロープウエイで上ると、景色は最高。 はるか向こうに、一昨日までいたムルナウの街や湖が見える。 切り立った崖地からはパラグライダーが発進している。

山の上に立つナオボー山の上に立つナオボー

ナオボーはいるかな~? とサイダーとサリーナ。 2人はいるかな~? とナオボー。 同じ時間帯にいたみたいだけど結局合流できず、それぞれにエピソードを刻んでホテルで落ち合った。

◆感想 by サイダー

湖で泳ぐサイダー湖で泳ぐサイダー

今年は無理かな? と思っていた夏休み、スッポリ空いた2週間で急遽南ドイツへGO!

そんな訳で何の下調べもなしに出かけてしまったのですが、まずミュンヘン都市部での自転車路の整備状況に驚き、そしてムルナウ以降、郊外のサイクリングルートの多様さと整備状況に再び驚くのでした。

南にはアルプスの手前の山並、ゆったりとした平野と穏やかな丘陵地帯の中を白いサイクリングロードがどこまでも続くのです。 時に道はダートになったり、車道脇になったり、専用道ではなく普通の田舎道になったりもするのですが、それはそれでまた楽しい。 こういった田舎道は車がほとんど通らないような所が選択されているらしく、出会うのは農業用のトラクターとサイクリストがほとんどです。

突然道は森の中に消え、その先には静かな湖がひっそりと現れたり。 なんといっても素敵なのは、真っ青な空の下、ゆったりとした丘陵のむこうに突然かわいらしい小さな村が現れる時。 ああ、ここにも人が住んでいるんだ、というなんともいえない安心感。 自然もすばらしいけれど、こうした小さな村々がなんともいえぬ情感をもたらしてくれるのです。 家々の窓を飾ったきれいな花が私たちを出迎えてくれます。

そして、こうした村々で食べるドイツ料理がまたすばらしい! これまでドイツ料理ってゴツイばかりで、あんまり美味くもないものと思っていたのですが、その認識を改めなければならなくなりました。 この辺の内陸部でも川魚は豊富らしく、とってもすばらしいものがありました。 そしてもちろんワイン! やっぱり白がお薦めですね。 やや辛口ならフランケン、やや甘口ならモーゼルですか。

この地方以外は行ってないのではっきりしませんが、ドイツはどうやらどこへ行ってもサイクリングロードが充実しているようです。
ドイツは、はじめて海外サイクリングに行く人にお薦めできる国のようです。

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