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ペニスコラ

スペイン 2

開催日 1988.09.05(月)- 09.06(火)

ペニスコラ
ペニスコラ

旅の概要

◆ バレンシアの小さな港街ペニスコラ。地中海に小さく突き出した江ノ島のような岬に建てられた要塞のお城と迷路のような旧市街を散策し、浜辺でビーチリゾートを楽しみます。真っ青な海に真っ青な空、強烈な陽の光に輝く旧市街!

地図:Googleマップ

行程表

day 月日 行程 備考
13 09.04
(日)
Barcelona17:50 列車 → 21:42Benicarló 泊:H.Marynton**/4,558Pts
14 09.05
(月)
Benicarló → 12:30Peñiscola
旧市街散策、ビーチで一泳ぎ
タクシー700Pts
昼:サラダ、パエジャ、魚のフライ、メロン、ワイン1/2ボトル, 1,100pts/人
夕:Bar Pulpo/オリーブ、鰯のマリネ、ホタルイカ、マッシュルームのオリーブ油浸、ビール、500pts/人
泊:H.Mar Enostrum*/1,300Ptsx2泊
15 09.06
(火)
朝散策、ビーチ、夕方遊覧船
Peñiscola
→ Benicarló 21:42 夜行列車→ 11:20Granada
昼:Bar Pulpo/鰯のマリネ、小蛸のトマトソース煮、ビール、500pts/人
夕:海岸のレストラン/サラダ、魚介盛り合わせ、900pts/人
1F(フラン)= 22円、1Pts(ペセタ)= 1.1円、時差: -7h(夏時間)

江ノ島のようなペニスコラ江ノ島のようなペニスコラ

カタルーニャのバルセロナから地中海沿いを南下し、アンダルシアへ向かいます。途中、バルセロナから200kmほどのところにある、バレンシアのペニスコラに寄ることにしました。ペニスコラは江ノ島のように出っ張った半島の上にある旧市街と白いビーチが美しいところだそうです。

夕方バルセロナの駅で列車を待つも、これがなかなか来ない。2時間近くも遅れてやってきた列車ですが、とにかくこれに乗れば一安心。ペニスコラへはベニカルロという駅で下車します。そのベニカルロに到着したのは真夜中の0時ごろで、なんと辺りは真っ暗。日本と違ってこの鉄道駅は街の中ではなく、そこからずいぶん離れた所にあります。

下車した人々はいたのかいなかったのか、とにかくまわりには誰もいません。無人駅ではないと思うのですが、駅員も見当たりません。駅の外に出てもバスはおろかタクシーさえ、それどころか車も人も全く見当たりません。暗くて街がどちらにあるのかさえわからないので、歩いて行くわけにもいかない。困った!

ペニスコラのビーチペニスコラのビーチ

その暗闇のなかに突然車のベッドライトが一筋。やってきた車から下りたおじさんは駅の中をちょっと覗いて、助手席のおばさんに首を振るとそのまま立ち去ろうとします。私たちは走ってこの車に近づき、なんとかおじさんに話しかけました。

『すみません、街に行きたいんですが、どうしたらいいですか?』

『やあ、君たち、さっきの列車で来たの? ずいぶん遅れたね。まあここではしょっちゅうだけれどね。私たちは知り合いが来るっていうんで迎えにきたんだけれど、今のには乗っていなかったみたいだ。そうそう、今の時間だと街には歩いて行くしかないよ。よかったら送ってあげるよ。』

ということで、小さなセアットという車に乗せてもらいました。泊まる所は決めていないというと、おじさんとおばさんが相談して、適当なホテルに連れて行ってくれました。感謝。

ビーチから要塞を見るビーチから要塞を見る

翌日はちょっと朝寝坊をしてゆっくり朝食を済ませ、昼ごろタクシーでペニスコラに向かいました。

タクシーを下りるとそこはビーチでした。

地中海のサリーナ地中海のサリーナ

ビーチ近くに宿をとり、まずはリゾートをと海岸に出ました。

ジリジリと焼き付けるような太陽はこれぞスペイン! 海の色は深い紺碧。水はやっぱりしょっぱかった。

ビーチでくつろぐサイダービーチでくつろぐサイダー

強い日差しを反射した砂はほとんど真っ白に見えます。ここのビーチにはトップレスの女性が沢山いて目を楽しませてくれました。(笑)

砂浜の先には海に突き出た高台があり、そのてっぺんにお城が立っています。この高台がペニスコラの旧市街で、陽の光を受けた真っ白な家々が輝いて見えます。そもそもペニスコラという語は、ラテン語の半島を意味する言葉から来ているのだそうです。

公園からベニカルロ方面を見る公園からベニカルロ方面を見る

ビーチでチャパチャパしたあとは旧市街を散策します。

旧市街は城壁で囲まれていて、下の方は公園になっています。この公園に上れば、今朝までいたベニカルロ方面が一望に。

公園からビーチを見る公園からビーチを見る

ビーチもよく見えます。

公園からはお城へ向かいます。

旧市街の白い建物旧市街の白い建物

お城と城壁は積まれた石がそのまま表わしになっていますが、家々はみんな白く塗られています。

光が強烈で、目が痛い!

公園からお城へ向かう公園からお城へ向かう

公園付近は比較的穏やかな階段が続くのですが、これはすぐに急勾配になっていきます。

旧市街の家並み旧市街の家並み

急坂や急な階段を上へ上へとどんどん上って行きます。

レストランと土産物屋レストランと土産物屋

下を見れば、レストランや土産物屋の前に観光客の姿が見えます。

ペニスコラはそれなりの観光地で、特に北ヨーロッパからやって来る人たちが多いようです。

狭い路地を行く狭い路地を行く

路地は狭く、両側から民家が押し迫ってくるようです。

はげ落ちた外壁の民家はげ落ちた外壁の民家

ここの民家はどれも古く、岬の上にあり塩風を受けるためか、あちこちで外壁が剥がれ落ちているところをよく目にします。

紺碧の空に映える白い建物紺碧の空に映える白い建物

建物はいずれも2階から3階建ほどで、ほとんどの外壁は白い漆喰で塗り固められています。

写真の建物はピンクがかって見えますが、おそらく白なのです。ところどころで顔を出す空は見事な紺碧。

バルと地中海バルと地中海

そうそう、こんな迷路のようなところをぐるぐる廻っていると、思いがけない所から海が現れてびっくりすることがあります。

ここはそんなところの一つで、狭い路地の先に紺碧の海、横には小さなバルがあり、上にはこのバルのマークなのか、箒に乗る魔法使いのかわいらしい看板がぶらさがっていました。

万国旗がはためく坂道万国旗がはためく坂道

バルは日本にあるバーとはかなり異なり、喫茶店と居酒屋と食堂とファミレスとキオスクがいっしょになったようなものと思えばいいでしょうか。

朝はコーヒーを、夜はタパス(小皿料理)をつまみながらお酒が飲めます。そして昼にはビールかワインが付いた定食をいただけます。もちろんここは港町だけあり、レストランでもおいしい新鮮な魚介類が結構安くいただけます。

花が這う壁花が這う壁

強烈な光と熱を受けながらも、花々は元気です。

お城を眺めるサリーナお城を眺めるサリーナ

えっこらよっこら上って、お城に到着。

城壁の鳩城壁の鳩

城壁の上には白い鳩が二羽。

ペニスコラ城ペニスコラ城

ペニスコラ城は14世紀にテンプル騎士団によって建てられたものだそうで、15世紀にはアヴィニョン教皇のベネディクトゥス13世が住んでいたとか。

内部も見学できるようになっていて、ぐるっと一廻り。このお城は中庭がとてもきれいです。

ペニスコラ城からの眺めペニスコラ城からの眺め

お城からは周囲360°が見渡せ、古い街並を通してビーチが、そしてその反対側には漁港が見えます。

この港からは遊覧船が出ているので、半島の周囲をぐるっと一回り。断崖絶壁の上に建つ要塞のような旧市街はなかなか見応えがありました。

路上市路上市

この時期、ここはものすごく暑いので、ビーチ近くでは男たちは上半身裸。

道端では八百屋や果物屋が店を出しているので、ここでフルーツをGET。 南国のフルーツは安くておいしいです。

広場では牛追いの準備広場では牛追いの準備

広場では牛追いだか闘牛だかの冊を設置していました。

スペインの夏はお祭りシーズンで、ここペニスコラでももうすぐお祭りだそうです。この旅ではあちこちでお祭りに出合いました。

港からペニスコラ旧市街を望む港からペニスコラ旧市街を望む

ビーチリゾートを楽しみ、古城を巡り、古い街歩きを楽しんだペニスコラです。日本ではまだあまり有名ではありませんが、ここはとてもすばらしいところでした。

そのペニスコラを後にし、今度は本当の夜行列車でアンダルシアのグラナダに向かいます。

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