朝のキャンプ場
キャンプ場での朝の目覚めは5時。昨夜は木の葉の落ちる音を聞きながらぐっすり休みました。朝は長袖でも肌寒いくらいの気候で快適です。林の中からお日様がこんにちは。
茶臼岳目指して出発
ムカエルが準備したコーヒーを頂き、朝風呂と朝食に休暇村の本館へ向かいます。通りに出ると今日上る茶臼岳がくっきり。
右手に朝日岳
休暇村本館の眺めの良い露天風呂でさっぱりした後、バイキングの朝食。『なんちゃってキャンプ』の快適さ、らくちんさです。
朝食の後は休暇村から2kmほどのところにある茶臼岳のロープウェイ乗場に向かいます。さすがにこのあたりの勾配はきつく、2kmといえどもちょっとへ~こら。しかしまだ足がフレッシュなので、なんとか上ることが出来ました。
登山開始
茶臼岳のロープウェイ乗場に到着すると、驚くことにそこの駐車場はすでに8割方埋まっていました。登山人口は予想以上に多いようです。ここでバスでやってくるルビオを待ちます。車組のミュウ&ヒデッチ隊はサヤ、カノン、ケーゴを連れて先に上り出しました。
まずは階段を上る
予定の通りに到着したルビオとサイダー、サリーナ、ムカエル、ミワプッチはミュウ&ヒデッチ隊を追って登山開始。ロープウェイ乗場から峠の茶屋駐車場までは車道とは別に遊歩道が設えられています。すぐのところにある展望台から湯本温泉方面を眺め、峠の茶屋駐車場を過ぎて那須岳登山口の標識を入ると、そこには林の中に階段状の上りが続いていました。
『え~、ロープウェイで上がるんじゃあなかったの~』 と予想と違ったルビオはブツブツ・・・
ごろごろ石を行く
この階段は結構急で始めからよろよろ。その階段が終わり視界が開けると、今度はごろごろ石です。下界への眺望は良くなってきましたが、石に足を取られないよう慎重に上ります。
あれが茶臼岳の山頂か?
青空、最高の登山日和だ! えっこらえっこらしているうちに、上にギザギザとんがり帽子が二つ。
『お~、あれが茶臼岳の山頂かな~』
ハイキングじゃあなくて登山
広かった登山道は徐々に狭くなり、一方は落ち込んだ谷になります。下はボコボコの石と砂利で滑る滑る。今日はハイキングではなく登山なのです。しかしこんな赤茶けた大地にも、エゾリンドウがきれいな青紫の花を咲かせています。
剣が峰と朝日岳
左手に茶臼岳、そして右手には剣が峰と朝日岳が。剣が峰から朝日岳のルートは見るからに大変そうですが、よ~く見るとこれらの稜線に人がいるのが判ります。
正面上部に小さな山小屋が見えてきました。峰の茶屋避難小屋です。ここで先発のミュウ&ヒデッチ隊と合流、記念撮影です。(TOP写真参照) しかし5歳のケーゴ、よくここまで上ってきたね~
茶臼岳山頂を目指す
峰の茶屋でしばし休憩した後は山頂隊と牛ヶ首隊に別れ、それぞれのルートを行くことにしました。まずは山頂隊のサヤ、ムカエル、サリーナ、サイダーが出発。見上げるような急峻な上りをサヤはスイスイ。すぐ近くには水蒸気なのか何かのガスなのか、白いものが地面から吹き出しています。
雲は下
山頂隊の行くルートは完全な岩場状態になり、えっこらよっこらとゆっくり上り詰めます。気がつくと、いつの間にか雲が下に見えるようになっていました。
茶臼岳登頂
ひーこら言いながら、山頂とロープウェイ乗場を示す矢印の標識に辿り着きました。山頂まではあと一歩です。行く手に木の鳥居が現れました。山頂の神社のようです。この鳥居の先が茶臼岳の山頂です。そこには岩場の上にちっちゃな社が。
『やった~、山頂だ~』
サヤ登頂! サリーナ登頂! ムカエルとサイダーがそれに続く。全員登頂に成功です。
牛ヶ首隊
山頂隊が登頂に成功したころ、牛ヶ首隊のミワプッチ、ルビオ、ミュウ、ヒデッチ、カノン、そして5歳のケーゴは峰の茶屋からほぼ等高線に沿って進むルートを、眺めを楽しみながら牛ヶ首へ向かっていました。茶臼岳山頂をバックにパチリの牛ヶ首隊です。
山頂付近より北西を望む
登頂に成功した山頂隊はお釜をぐるっと一廻り。北西方面への視界が開け、周囲の山々が折り重なって見えます。ここでサヤは生まれて初めての
『ヤッホー!』
恐怖の下山
登山は上るより下りるほうがむずかしいとは良く言われますが、この茶臼岳もその例外ではありません。ロープウェイ山頂駅方面への下山ルートはもの凄い斜度の岩場です。足を滑らせたら下界へ真っ逆さまです。慎重に慎重にゆっくり下ります。
岩場が終わり下にロープウェイ山頂駅が見え出すと、ようやく斜度は緩やかになりました。しかし今度は砂地です。ズズズ~と滑ってしまうし靴の中に砂利は入るし・・ あ~ イタタッー
自転車隊出発
なんとかロープウェイ山頂駅まで辿り着き、ほっと一息。いや~、茶臼岳登山は大変だったけれど、楽しかった~
下のロープウェイ乗場で合流した山頂隊と牛ヶ首隊はここから自転車組と車組に別れ、湯本温泉へ下ります。
展望所より湯本温泉を望む
自転車の下りは速い。ぐわ~、ぐわ~っと下って、途中の展望所から湯本温泉あたりを眺め、びゅ~んと飛んで湯本温泉到着。
湯本温泉
湯本温泉街の少し上には殺生岩という見どころがあるようですが、昼を大分過ぎていたので寄らずに、食事処へ。
昨日のキャンプと今日の茶臼岳登山を振り返りつつ食事をしたあと、自転車組と車組はここでお別れ。
r266を行く
自転車組は湯本温泉街の郵便局から入る細道を下り、地方道266号那須高原スカイラインに入ります。ここまでは下りで快調に行きますが、那須高原スカイラインに入ったとたんに上りとなり、そこからの高度差200mの上りは登山の影響でか、かなりきつく感じられました。
乙女の滝
よたよたしつつ小さなピークを過ぎると突然三基の風車が現れ、その脇を掠めるように下ると、すぐに『乙女の滝』に到着。那珂川の支流、沢名川にあるこの滝は規模は小さく、わざわざ足を運ぶほどではないかもしれませんが、一時の清涼感を味わうことが出来ます。このあたりでは渓流釣りをやっている方が結構いました。
那珂川
『乙女の滝』からはその流れの本流、那珂川へ下ります。昨日、黒磯で見たときは広々としていた那珂川も、ここでは渓流そのものです。
山間の田んぼと杉林
那珂川の周辺は川沿いに小さな田んぼが広がり、その向こうの山にきれいな杉林が立つ雰囲気の良い所です。下ったのでここからはちょっとだけ上り返しが。
『木綿畑』付近
畑の脇を抜け、こんもりした林を抜け、小さな集落を抜けて進みます。このあたりは特別にこれと言ったものはありませんが、田舎の感じの良い風景が続きます。
『木綿畑』という地名のところで入った道は周囲は田んぼ、後ろには那須岳の西に位置する山塊が迫る、気持ちのいい道でした。
ついにダートに
続いて高林付近で入った道は最初は快適な舗装路のカントリーロード。道はずっと緩い下りでルンルン行くも、ついにダートに。舗装路もいいけれど、ちょっとなら畑の中を行くこんなダートも楽しいものです。空を見上げればへなへなの飛行機、ライトプレーンが数機舞っています。
牛くん
そうそう、昨日も今日も紹介しませんでしたが、那須周辺にはたくさん牧場があるのです。ここはもっさりの牧草でちょっとたまげましたが。
箕輪からは舗装路に復帰して、緩い下りを楽しみながら那須塩原駅へ向かいました。この道は交通量は少なく、まったく問題なしです。
◆ひとこと by ヒデッチ
ジオポタ企画の家族参加は2001年の霞ケ浦BBQ以来です。いつのまにか2人も増えましたが、今回はテントでお泊り付きという子供たちには魅力的な計画であったので参加しました。
初日の夕食BBQはいろいろトラブルもありましたが、ランタンの灯りとキレイな星空のもと出来栄えはよく確認できなかったけれど、とてもおいしかったです。テントは子供たちのお気に召しまして、ひととおりはしゃいだ後は家と変わらない寝相で爆睡でした。朝はひんやりとした空気のなかムカエルが昨晩の炭から火をおこして沸かしてくれたコーヒーが最高でした。
当初ハイキングは参加する気はなくロープウェイに乗って・・・という気持ちでしたがサイダーに勧められこちらも参加しました。結果はサヤ、カノン、ケイゴ3人とも眺め、達成感からか大満足で、また違う山にも登ってみたいとのたまっています。みなさんに面倒をみてもらって楽しいひとときが過ごせました。
いつかは5人揃って是非走るほうに参加したいです。