ニセコ4日目の朝は定番のソーメンサラダ。農産物直売所の野菜が元気なので、彩り良く豪華に見えます。
さて、天気は晴れ! ついにニセコ初自転車です。自転車を組み立て、準備を整えてコテージの前で気合い十分の面々は、左からレイナ、サリーナ、レイ。カメラはサイダー。
『まず足慣らしに、羊蹄山一周64kmにしましょう』とサリーナ。この予定は、その後大きく変わることとなります。
では出発。
私たちのコテージ周辺には5~6軒の別荘が建ち並んでいます。向かいの家でワンワンしているワンコに挨拶しつつ、颯爽と走り出すレイとレイナ。
緑の中で日差しを浴びて、『やっぱり自転車がいいねえ~』と笑顔のサイダーにレイが続く。
そんな中、上り坂になった途端に『私は上で写真を撮りますから~』、とみんなをぶっちぎるのはレイナ。
ハリークインという相棒を得て超人化したレイナ、恐るべし。
ニセコ駅の北側、尻別川を渡る芙蓉橋にやってきました。ちょうど正面の方向には“蝦夷富士”と呼ばれる羊蹄山が現れました。
ニセコに来てから今までほぼ雲に隠れていた羊蹄山。頂上付近にはちょっと雲が掛かっていますが、ともかくついにその姿を拝むことができたのです。
そして反対方向を見ると、尻別川と函館本線を大きく跨ぐニセコ大橋。
このニセコ大橋は1994年に完成、黄色はとても目立ちますね。ニセコの自然との調和を考えて黄色にしたとのことですが、さて、調和はどうでしょうか?
ニセコ駅の横から少し登り、ニセコ大橋から続く道道66号に入ります。
レイが引き、サリーナが追いかける。
道の駅ニセコビュープラザの横を通って1kmほどのところで右折し、しばらく下ります。
飛び出すサリーナ。
幹線道路を離れ、周囲は草木で鬱蒼としています。道路脇の背の高い草はオオイタドリ。
道路は平地から上り基調になってきました。
上りになった途端、レイナ発進! 残りの面々をちぎってバリバリ進み、あっという間に見えなくなりました。
空には薄い雲がかかり、空気は暑さとかなりの湿気を含んでいます。『きつい~』と呻くサイダー、レイ。
レイナにはちぎられたものの、久しぶりの自転車だというレイも快調に進みます。
でも久しぶり過ぎてヘルメットを持ってくるのを忘れ、ジオポタ手ぬぐいを頭に巻いてカッコよく走っています。
そして、周囲が開けてきたところで『第二有島だちょう牧場』に到着。
正面に羊蹄山がバーンと聳え、その裾野の緑の草原に大柄なだちょうが群れているのは、素晴らしくも不思議な景色です。(TOP写真も)
エサ代100円でエサやりもできますが、大きなだちょうに突かれないかと躊躇。
でもじっくり見ると、まつ毛が長くて可愛いですね。
まだ11kmしか走っていませんが、蒸し暑くて汗だくです。牧場のカフェで涼み、『だちょうソフトクリーム』『ミルクシェイク』をいただくことにしました。
カフェにいらっしゃった女性は牧場の経営者で、だちょう牧場の成り立ちやだちょうの性質など、興味深い話を聞かせていただきました。
だちょうは体が黒っぽいのがオス、茶色いのがメス。ここではだちょうの卵を使ったどら焼きなどを販売していますが、卵は全て有精卵。朝、卵を拾いに行くそうで、写真の座っただちょうの上あたりに一つ転がっていますが、朝拾った後に産んだ卵だとか。
牧場では牛とだちょうを同じ場所で飼っており、特に問題なく一緒に穏やかに暮らしているのだそう。
ゆっくり休憩して、とても印象深いだちょう牧場と羊蹄山を背景にしたレイ、サイダー、レイナ。
しかしカフェを出ると蒸し暑さが襲ってきます。とても自転車では走れないよ~、ということで、羊蹄山一周は断念。このままコテージに引き返すことにします。
カフェを出発。しばらくは下り基調でスイスイ走ります。
途中で『このまま来た道を戻るのも何だかなあ。。』ということで、サリーナの提案で羊蹄山の西の麓にある半月湖に行ってみることにしました。
ニセコビュープラザを右折し、国道5号を北上します。
時刻は11時を過ぎたところ。大型車の通行も多く、雲が途切れ日差しが照りつける国道を黙々と走る4人。
青空に羊蹄山。景色は上々ですが、ジリジリとした暑さが襲ってきます。
羊蹄登山口のバス停で小休止。サリーナは倒れ込むように待合小屋に入り、水をかぶります。
国道を走る間の暑さに相当ダメージを受けたようで、しばらく休憩。
ここは羊蹄山のちょうど西の麓。
緑の裾野から、ちょうど雲の切れ目に頂上も見えました。
しばらく休んだ後、国道5号から半月湖へのアプローチ路に入っていきます。
照りつける日差しを受けて、先頭はレイナ。目の前には羊蹄山、後ろにはニセコアンヌプリが聳えています。
そして、この道の周囲には畑が広がっています。ここは花畑。サルビアの赤が眩しい。
しかし、ヘロヘロで周囲の景色はほとんど目に入らないサリーナ。後ろをガードするレイ。
続いて枝豆畑が広がっています。
枝豆を常食とするレイ、そろそろお腹が空いてきたか?
さらに白い花は蕎麦畑。
この地域の恵みを代表するような美しい畑が広がっていますが、ともかく暑い~
ようやく半月湖の入口に到着し、駐車場に自転車を置きます。ちなみに駐車場にトイレの建物はありましたが、使用不可でした。
ここから山道をハイキングです。
林の中をしばらく進むと、視界の下の方に半月湖が姿を現しました。
鬱蒼とした森の中、緑の半月の水が静かに横たわっています。
さてハイキング。ここから湖岸まではかなり下っていかなくてはなりません。ということは、戻る時にはきつい上り。
まあ花が咲いている季節でもないし、湖岸でゆっくり休憩も期待できないということで、湖へは下らず引き上げることにしました。
時刻は午後1時。途中に適当なレストランもなさそうなので、比羅夫経由で一旦コテージに帰ることにします。
ここからは羊蹄山を背にして国道5号を横切り、尻別川まで下り。
川まで下ったら、その後はやっぱり上り(笑)
リゾート地・比羅夫のはずれを通るルートはいたってローカル。通り沿いの花壇を愛でたりしながら上ります。
道道343に入ると、ここからはコテージまでまっすぐ。
右手には枝豆畑が広がり、その向こうにはニセコアンヌプリ。
ようやくコテージまでたどりつきました。時刻は14時になっています。最後尾のサリーナはもうヘトヘトでしばらく動けません。
走行距離は30km少々でしたが、あまりの蒸し暑さにノックダウン。北海道、暑い~!
しばらく休憩した後、車で近くのレストランに向かいます。
ここは高橋牧場。広い敷地にはレストランや乳製品のショップなどがあり、観光客でかなり賑わっていました。私たちはレストランPRATIVOへ。地場の野菜たっぷり、飲むヨーグルトも美味しかった。
コテージに帰る前に、雄大な羊蹄山を望む高橋牧場のお花畑で記念撮影。頂上も何とか見えるかな。
それにしても、蒸し暑さで自転車はかなり難しいことを実感する日となりました。明日からしばらく暑さが続く予報ですが、この先どうする?