積丹半島ドライブ翌日はニセコ8日目、ちょうど中日です。お天気も今一つなので、今日は完全休養日ということにしました。コテージでまったり過ごし、夕方は車で温泉へ。
羊蹄山の麓にある『まっかり温泉』は、地元の方々と思われるお客で賑わっていました。本来は露天風呂からその雄大な景色が楽しめるはずですが、この日はほとんど雲の中。
温泉の後はコテージでサイダーシェフの料理を堪能。
今日のメインはパエリャ。白ワインでいただきま~す!
エビ、イカ、アサリなど魚介たっぷりのパエリャに舌鼓。
食べ、飲みながら、『一日ゆっくりしたので、明日は自転車で走ろうか』『うん、走りたい。でも暑そうだから短いコースで』などとワイワイ話し、ニセコ近郊の軽いコースを走ることにしました。
ニセコ滞在は半分が経過しましたが、まだ自転車に乗ったのは1回だけ(笑)。ちゃんと走れるかな~
さて翌日。ニセコ9日目、いよいよ自転車2回目です。曇り空で暑さも少しは凌ぎやすそう。
走行距離は緩めの約30km。最後の温泉の到着時間に予定を合わせることにして、お昼前の11時過ぎにコテージをスタート。
まずは、宿のすぐ近くにある『双子のさくらんぼの木』へ。コテージ前のr343を北に向かいます。
そこは、何でも、羊蹄山を背景とした草原の雄大な景色の中2本のさくらんぼの木が寄り添うフォトスポットらしい。
すぐにダートに入り、そのまま進みます。
『この辺かなあ?』とあたりを見ながら進むものの、周囲は背の高いとうもろこし畑のみ。
しかし、『双子のさくらんぼの木』を紹介する看板が立っているのを発見。
ということはこの辺か、と背伸びして見渡すと、とうもろこし畑の奥に2本の木が見えました。『あれかあ。。』足元の平原はとうもろこしに覆われ、その上今日は羊蹄山も雲の中。景色としては残念でした。
ここは一般の農家の方の敷地内で、もちろん畑は立ち入り禁止です。
さくらんぼの木はよく見えませんが、背が高く元気そうなとうもろこしたちも絵になります。というわけで記念写真に収まるレイナ、レイ、サイダー。
若くて美味しそうなとうもろこし。
私たちはこれで満足ですが、フォトジェニックな『双子のさくらんぼの木』の景観を見たいなら、別の季節をお勧めします。
次に向かうのは曽我森林公園です。
レイナを先頭にr343をコテージ前まで戻り、ビューンと通り過ぎます。ニセコの今の気温はまだまだ高いのですが、道路の周囲ではススキが穂を伸ばしていました。
一般道に入り、空が広い中を走ります。
『自転車久しぶりで楽しいね~』とサイダー、レイ、サリーナ。写真は上り坂ダッシュで撮影に奔走するレイナ。
今度はレイが先頭。常食とする大好きな枝豆の畑の間を爽快に走ります。
いったん幹線道路に入った後、すぐのコンビニを左折すると曽我森林公園の小さな入り口があります。主要な入口ではないようですが、ここから公園内へ。
園内に入ると芝生に木が茂り、涼しげでいい感じ。
ここに立ち寄ったのは、お昼のお弁当を食べるためです。曽我森林公園はキャンプもできる公園で、炊事場、トイレが整備され芝生広場もあります。
テーブルのある東屋が見つからなかったのは残念ですが、広場に面したベンチでお弁当タイム。
おにぎり2種、鶏の竜田揚げ、ゆで卵、ゆでとうもろこし。屋外の公園で食べると美味しさもまた格別です。
私たちの前では、家族連れが野球に興じており、思わず見入ってしまいました。中学生くらいの息子さん、上手。ナイスキャッチ&遠投すげー!
多いかと思ったお弁当は各自ぺろりと平らげ、自転車再スタート。
空は少し晴れ間が見えてきて、羊蹄山の中腹が姿を見せています。
ほとんど車の通らない一般道は快適そのもの。
『いい感じのコースですね~』とレイがポーズ。コースチェックに余念のないレイナ。
その時ふと左の畑を見ると、そこには黄色いじゅうたんが広がっていました。
『おおお~』とカメラを構えるサイダー。
そう、ひまわり畑です。
ひまわりと言えばツール・ド・フランスの風物詩。ひまわり畑の脇を走るカラフルなウエアのロードレーサーたちの姿が目に浮かびます。
ひまわりはちょうどこちらに顔を向けて満開です。
『この道を通ってよかったね~』『みんなこっちを向いているし』と喜ぶ面々。(TOP写真も)
ひまわりに感動し、るんるんと走っていくジオポタでしたが、目の前にニセコアンヌプリが現れました。
『あれ、方向が違うみたい』と、ニセコアンヌプリを背にして来た道を戻ります。
予定コースに戻ると、何とそこはダート道。
『誰だ~このサイダー道のルートを作ったのは(怒)』。はい、私サリーナでございます。昨日ちゃちゃっと作ったコースは調査不足でした。仕方ないのでみんなでダートを進みます。
進んでいくと、木々に囲まれた緑の畑がありました。この野菜はブロッコリかな?
畑を過ぎたら森に入り、ダートをぐわーっと下ってまた上り。山道に迷い込んだようです。
ワイルドなダート道が2kmほど続いた後、r343に出てきました。終わってみれば結構楽しかったですね。
r343はもちろん舗装路、そして長い下り。レイナが先頭を引いてガーッと豪快に下る。
サリーナ、レイがレイナを追いかける。
この道路は尻別川まで下り、昆布駅方面へと続いています。
尻別川まで下ってきました。道の両側には田んぼが広がっています。
その左の田んぼの中に目立つ看板が立っていました。『おお、ここが黄金温泉ですね』とレイ。
道路の右側には『黄金温泉』という幟がたくさん。ちょっと覗いてみましょう。
米農家の方が掘り当て、手作りで整備してきたというこの黄金温泉は、炭酸ガスを含む炭酸泉だそうです。
脇道を入っていくと、ニセコアンヌプリを背景にした正面に『露天内風呂黄金温泉』という大きな看板の建物がありました。
この『黄金温泉』、コテージの管理スタッフも『面白いですよ』と勧めてくれていました。しかし、自転車だと帰りが長い上り坂になってしまうので、今日は場所の確認のみ。『今度、車で来ようね』ということで黄金温泉を後に、先へと進みます。
再びr343を尻別川に沿って西へと進んでいきます。
気がつけば、雲が途切れて青空が広がってきています。つまり、日差しを浴びて『暑くなってきた。。』
黄金温泉がら2kmほどで右へぐわっと折れてr207に入り、さらに300m先の『湯の里温泉郷』の看板を右折。ここからしばらくは、結構な上り坂が続きます。
『暑い~きつい~』とうめきながら上るサイダー。
レイナはダッシュして見えなくなり、黙々と追いかけるサリーナとレイ。
空は青空、道の両側には緑の中に黄色いキクイモが咲き乱れています。この道、車がほとんど通らないのはいいけれど、ずっと上り。
このあたりの『湯の里温泉郷』は別荘地で、上っていくと木々の間の所々にログハウスなどの別荘が現れます。
とはいえ建物は少なくとても静かで、ニセコの中心部や比羅夫からは少し離れているためか、飲食店などのお店はほとんどありません。
r343を離れてから2.5kmほどで別荘地を外れ、ビニールハウスの農地に着いたところで上り勾配はようやく一段落。
『いやあ、この上りはきつかったですね~』と言いながら、ニセコに来て絶好調のレイはピースサイン。
左折すると、正面から右手には雲に頂上の隠れたニセコアンヌプリをはじめとするニセコ連峰が連なっています。
私たちの今日の目的地はニセコアンヌプリの麓の温泉です。まだまだ上りだね~(笑)
別荘地を外れると道を覆っていた木陰がなくなり、道路の上下から暑さが襲ってきます。
北海道っぽい真っ直ぐな道路のちょうど後ろには羊蹄山の姿が。
そんな道の途中に蕎麦畑。小さな白い花が満開で涼しげに見えます。ほんとはかなり暑いけど。
一般道から再びr207に入ったところで小休止。『蒸し暑い』『まだ上りなんだ』と呟きつつ、汗をぬぐいながら水分補給する面々。
上りは続くものの勾配は緩やかになっており、ニセコアンヌプリの麓を目指して北へと走り始めます。
後ろを守るレイとサイダー。
いや、キツくてヘロヘロしているだけか?
昆布温泉公園の角を右に折れ、r66ニセコパノラマラインに入ります。
この公園にはテーブルのある東屋があるようで、『早く出発してここでお弁当が良かったかな』『でも、ここまで補給無しだとハンガーノック』などと話しつつ通り過ぎます。
昆布温泉エリアには大きめのホテルがいくつか点在しており、その一つ、ニセコグランドホテルの先の名水『甘露水』の角を左折し、脇道に入ります。
木々に覆われた脇道を上り小さな橋を渡ると、『あれ、見たことある景色だなあ』とサイダー。ここは5日目に車で日帰り温泉にやってきたホテル甘露の森でした。
甘露の森を通り過ぎ、ジグザグと進み、ヨッコラヨッコラと上ってきたのはニセコモイワスキーリゾート。
モイワ山とはアイヌ語で『小さな山』という意味だそうで、こぢんまりしたプライベート感覚のスキーが楽しめるのだとか。今は夏なので閉鎖中です。
そして上りは続く。ここでついに勾配10%の標識が。
『もうすぐ温泉なのに、ここで10%かよ~』とレイが呻く。
涼しげに見える木立の道ですが、蒸し暑くてキツい。
『早く温泉にしてくれ~』とサイダーがヨロヨロ進むと、
ヘロヘロのサリーナは無言。ゆっくりゆっくりと何とか足を回す。
ようやくニセコアンヌプリ国際スキー場の入口までやってきました。右手の方に、先日乗ったアンヌプリゴンドラの山麓駅があります。
突っ走るレイナ、追うレイ。
最後のコーナーを左へ曲がると、いよいよ目指す温泉は正面。
ここは『ニセコアンヌプリ温泉』という温泉で、途中の道路沿いに黒い塀に囲まれた源泉がありました。
ついに到着。これが本日目指してきた日帰り温泉『いこいの湯宿いろは』です。
暑い中、標高差360mの上りを1時間半かかってゴール!
木々の緑に囲まれた雰囲気のいい露天風呂にゆったり浸かります。『ああ~このために走ったのよね』
汗を流して休憩していると、そこで面白いものを発見。竹のスキーに皮のシューズ。昔はこんな感じだったんですね。黒くてピカピカの皮シューズはオシャレすぎる。
温泉でさっぱりしたら、森の中の道を抜けてコテージへ帰ります。
コテージまではまだ6kmあるのですが、全部下り。ヤッター!
東山スキー場の手前で右折すると、そこは4日目に遅い昼食をとった高橋牧場でした。
まっすぐな下り坂をビューン、高橋牧場をあっという間に通過。
そしてr343に戻ってきました。
枝豆畑の向こうにニセコアンヌプリ。もう見慣れた風景です。
一つコーナーを曲がればコテージはすぐそこ。レイナを先頭に揃って到着です。
走行距離29kmとはいえ、後半は暑い中の上りが続きバテバテでした。でも久しぶりに走って楽しかったね~
本日の夕食メニューは和風でさっぱりと。まずは冷奴ときゅうりの酢の物。
この豆腐ですが、普通サイズの倍以上はある巨大な『ニセコ豆腐』。ニセコビュープラザで購入したもので、ニセコ産の大豆で作られています。しっかりした味があり美味~
そして、野菜炒めを挟んで肉豆腐。ニンニクと生姜を効かせてご飯に合いますね~
そのご飯。炊きたてのツヤツヤ米が最高に美味しい。
これは蘭越町の道の駅で買ったもの。蘭越町のお米は有名だそうで、観光物産協会のホームページによれば、『清流日本一』という尻別川流域の肥沃な土壌と、ニセコ連峰から湧き出る天然のミネラルをたっぷり含んだ清流が、良質でおいしい『らんこし米』を育てるのだとか。
今日は何とか自転車で走ることができて、結構きつかったけど楽しめました。さて、明日あさっては体験アクティビティ、神仙沼ガイド付きハイキングと燻製作り体験です。