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神仙沼ハイキング、燻製づくり

夏の北海道・ニセコ 10・11日目

開催日 2023年08月15日(火)曇り-08月16日(水)晴れ
参加者 レイナ/レイ/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 0815:
徒歩2km(車66km)
地域 北海道

神仙沼
神仙沼

コース紹介

ニセコアウトドアセンターのプログラムに2日続けて参加。10日目は神仙沼ハイキング。湿原の成り立ちや植物のガイドさんの説明を聞きながら、静かで美しい神仙沼まで散策します。11日目は羊蹄山を眺めながら燻製づくりです。

08月15日(火)神仙沼ハイキング

動画(03'23" 音声:BGMのみ)

地図:Googleマップgpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
Totei Townhouse
220m
Start 発08:45 r343, r66 車でニセコアウトドアセンターへ
ニセコアウトドアセンター
220m
(3km) 着08:50
発09:00
r66 ニセコアウトドアセンター(NOC)の車で移動
T字路
285m
(18km) 着09:15
発09:15
r268
神仙沼ハイキング路入口
760m
(33km)
0km
着09:30
発09:35
遊歩道 ここからハイキング
神仙沼湿原入口
765m
(33km)
0.7km
着10:05
発10:10
遊歩道
神仙沼
770m
(33km)
0.9km
着10:20
発10:30
遊歩道
神仙沼湿原入口
765m
(33km)
1.3km
着10:40
発10:40
遊歩道
神仙沼ハイキング路入口
760m
(33km)
2.0km
着11:00
発11:05
r268 ハイキング終了。ここからNOCの車で移動
T字路
285m
(48km) 着11:20
発11:20
r66
ニセコアウトドアセンター
245m
(63km) 着11:35
発11:40
r66, r343 マイカーに乗り換えてコテージへ
Yotei Townhouse
220m
(66km) 着11:45
日の入り18:55~18:36/ニセコリゾート観光協会ニセコ サイクリング

08月16日(水)燻製づくり体験

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
Totei Townhouse
220m
Start 発09:50 r343, r66 車でニセコアウトドアセンターへ
ニセコアウトドアセンター
220m
(3km) 着09:55
発11:00
r66, r343 燻製づくり体験
車でコテージへ
Yotei Townhouse
220m
(6km) 着11:05
日の入り18:55~18:36/ニセコリゾート観光協会ニセコ サイクリング

r268を車で走るr268を車で走る

今日と明日は、ニセコアウトドアセンターの提供する体験・アクティブティのプログラムに参加します。まず本日はガイド付きの神仙沼ハイキング。

コテージから3kmほどのニセコアウトドアセンターに車で出かけて受付を済ませると、ネイチャーガイドの方の車に乗り換えて神仙沼入口まで。『r66の一部が通行止めなので、遠回りになります』ということで、r268に入ります。

左手に山並みの景色左手に山並みの景色

r268が途中から一車線の山道になるのは私たちも8月10日(5日目)のドライブで経験済み。くねくね道を上り紅葉の滝入口を通り過ぎ、新見峠を越えるとニセコパノラマライン(r66)にぶつかります。

ここからは、時々左手に広がる景色を楽しみながら神仙沼の入口まで快適ドライブ。

ハイキングコースへ向かうハイキングコースへ向かう

レストハウス前の駐車場でハイキングの準備を整え、ガイドさんに導かれていざ神仙沼へ出発!

駐車場から道路を渡ったところがハイキングコースの入口です。

ハイキングコース入口ハイキングコース入口

ハイキングと言っても歩きやすい木道を全2kmほどということなので、ゆるりと参りましょう。

まずは入口の看板の前で記念撮影におさまるのは、左からレイ、レイナ、サリーナ、サイダー。撮影はガイドさんです。

木道を進む木道を進む

ガイドさんを先頭に、木道を進んでいきます。

道の周囲にはササ、そして周りにはダケカンバが茂っています。

ガイドさんの説明を聞くガイドさんの説明を聞く

時々、まわりの植物の前でガイドさんが説明してくれます。『これはエゾヤマザクラです。特徴は…』花はピンクが濃いそうです。今はもちろん咲いていませんが。

なお、この日は色々な草木や花を解説してもらいましたが、名前を忘れて後からこちらで調べたものもあります。なので、記述には間違いがあるかもしれませんがご容赦を。

ウツギウツギ

この季節、あたりに花はほとんどありませんが、白い花を発見。『アジサイですか?』とレイナ。

これはアジサイ科ですが、ウツギです。花は終わりかけですね。

ササの間を行くササの間を行く

今日は風が結構強く吹いています。

ザーッと音を立てながら風になびくササ群の間を行くサイダー。

木道をさらに進む木道をさらに進む

木道をどんどん進む。ササと低木に囲まれたこのあたりは、空が広く感じられていい気持ち。

花の季節でもなく紅葉の季節でもないせいか、ほとんど人に出会いません。

トドマツトドマツ

しばらくすると、高木が現れてきました。

これはトドマツだったか。。幹に大きな亀裂が入っていましたが、大きく枝が四方八方に伸びて存在感があります。

ミズバショウの葉っぱミズバショウの葉っぱ

木道の横の大きな葉っぱはミズバショウ。花はもう終わっています。

チシマザクラチシマザクラ

これはチシマザクラ。背が低く、根本から枝分かれするのが特徴だそう。

ハウチワカエデハウチワカエデ

大きな葉っぱのカエデがありました。ハウチワカエデというらしい。

少し紅葉している少し紅葉している

すでに、少し赤く紅葉している葉っぱも見られます。

ダケカンバダケカンバ

こちらはダケカンバ。

シラカバ(白樺)より標高の高い山岳に生えることから、ダケカンバ(岳樺)と名付けられているとのこと。

ねじ曲がったダケカンバねじ曲がったダケカンバ

ねじれた枝々が四方に伸びて、結構迫力があります。『道路沿いではまっすぐに伸びて高木の林になっていたようですが?』と質問。

『積雪や風の影響を受けるところでは、こんなふうにねじ曲がります』とガイドさん。まっすぐ伸びたシラカバとダケカンバはかなり似ているので、見分け方を教えてもらいましたが、微妙なのでちょっと難しそう。

もうすぐ湿原もうすぐ湿原

長沼方面と神仙沼方面の分岐点を越えました。

そろそろ『神仙沼高層湿原』と呼ばれる湿原に入ります。

ウメバチソウウメバチソウ

湿原に入ったあたりで、草の間に白くかわいいウメバチソウの花を発見。

『ついに高山植物の花に出会った~』と喜ぶ面々。8~9月、湿原の中で最後まで咲く花だそうです。

神仙沼高層湿原に到着神仙沼高層湿原に到着

神仙沼高層湿原の入口には説明看板とベンチがありました。湿原に入る前にガイドさんの説明を聞きます。

『高層湿原』とは、分解された泥炭が多量に蓄積されて、周囲よりも高くなったために地下水では涵養されず、雨水のみで維持されている湿原だそう。神仙沼高層湿原の広さは4.18ha。所々に池塘(泥炭層にできる池沼)がみられます。

湿原と木道湿原と木道

木道の伸びる湿原を進んでいきましょう。

風が吹くと湿原を覆う草がなびき、風の姿が目に見えるようです。右の方の低木はハイマツ。日本では、本州中部以北の高山帯にしか見られません。

池塘に遭遇池塘に遭遇

木道を曲がったところで最初の池塘に遭遇。泥炭層の上にあるため、水は黒く見えます。


ネムロコウホネネムロコウホネ

静かな水面に撒き散らしたような黄色っぽい葉の水草は、ネムロコウホネ。今は咲いていませんが、黄色く可愛いピンポン玉くらいの花が咲くそうです。

『コウホネ』は『河骨』と書き、泥の中の地下茎が白く骨のように見えるのがその名の由来とか。ちなみに『コウホネ』と『ネムロコウホネ』との違いは、コウホネの葉が空中に突き出るのに対し、ネムロコウホネは水面に浮かんでいるのだそう。

神仙沼へ向かう神仙沼へ向かう

湿原の草むらの中、いくつも池塘が現れます。

アカエゾマツを背景に、ガイドさんに導かれて神仙沼へと歩を進めるレイ、サリーナ、レイナ。

池塘とサイダー池塘とサイダー

次第に雲が低く垂れ込めてきました。その幻想的な風景の中、写真撮影のため遅れていた赤い帽子のサイダーが追いかけてきます。

こちらの池塘では、ミツガシワが水中から葉を伸ばしています。

神仙沼に到着神仙沼に到着

アカエゾマツの切れ目から水辺が見えました。

神仙沼に到着したようです。

神仙沼神仙沼

木々に囲まれた静かな神仙沼。

曇り空、それに風で水面が揺れており、周囲の木々が水面に映り込む『よくある写真の風景』ではありませんでしたが、しんと静まった孤高の沼の美しさが際立っていました。(TOP写真も)

サリーナとサイダーサリーナとサイダー

『静かでいいところね~』と、水辺に佇むサリーナとサイダー。

ミツガシワミツガシワ

『神仙沼』の看板近くの水辺ではミツガシワがたくさん葉を出しています。ミツガシワは神仙沼のある共和町の『町の花』だそうで、4~5月に白い花を咲かせます。

ミツガシワの手前には紫の花が見えます。

サワギキョウサワギキョウ

紫の花はサワギキョウ。静かな沼の縁を控えめに飾っています。

キキョウ科ですが、花の形は上下に分かれて上が2裂、下が3裂になっていて、キキョウとは随分見た目が違いますね。

水面で何か発見水面で何か発見

その時、レイナとサリーナが水面近くで何やら発見。

『わ~、大きい!』

オオルリボシヤンマオオルリボシヤンマ

それは、瑠璃色のシマ模様の大きなトンボでした。このトンボ『オオルリボシヤンマ』は日本最大級のヤンマだそうで、全長8~9cm。ミツガシワに産卵しようとしているところでした。

ところで神仙沼には魚は棲んでいません。川などと繋がっておらず周囲とは隔絶された環境のためです。

神仙沼の前で記念撮影神仙沼の前で記念撮影

神仙沼の景色を楽しみ、周りの植物や昆虫を観察したら、改めて記念撮影。

湿原や沼の風景が美しく、道路沿いの入口から片道1kmくらいと、気軽に楽しむハイキングとしてお勧めです。

アカエゾマツの間を通るアカエゾマツの間を通る

では、そろそろ帰路につきましょう。

アカエゾマツの間から湿原を通り抜けます。

湿原を進む湿原を進む

木道は周回コースになっており、風になびく草原の中、来た道とは違うルートを進みます。

池塘の浮島池塘の浮島

池塘の中には、島のようなものも見えます。

これは、泥炭層の一部が剥がれ、浮島のようになっているものだとか。

写真を撮るサイダー写真を撮るサイダー

そういえば、とサイダーが『ここにはモウセンゴケはありませんか?』と尋ねると、

『ありますよ!こっちです』とガイドさんがすぐに案内してくれました。

モウセンゴケモウセンゴケ

水辺のすぐそばに、赤いモウセンゴケの群生がありました。早速熱心に写真を撮るサイダーとサリーナ。食虫植物、好きなんですね~

『私もモウセンゴケが大好きで、時間を忘れて写真を撮ったりしてるんですよ』と嬉しそうに話すガイドさんでした。

木道を進む木道を進む

さらに湿原の木道を進みます。

背の低いマツ背の低いマツ

その先で、背の低いマツに出会いました。

ハイマツではなく、アカエゾマツでしょうか。強い風や雪にさらされる環境でこんな形になったのか。

湿原の端に到着湿原の端に到着

そろそろ湿原の端に到着です。

ここからは、林の中の来た道を戻ります。

カエデの実カエデの実

北海道の8月といえばそろそろ秋。木々は実をつけたり、冬を越し春の萌芽の準備を始めるものもあります。

このカエデは翼を持つ実をつけていました。

オオカメノキオオカメノキ

これはオオカメノキ(ムシカリ)か。たくさんの赤い実が目を引きます。

そして、その実の根元には小さな冬芽が出てきているのでした。

コナラの小さなドングリコナラの小さなドングリ

これはコナラかな。先端にはまだ小さなドングリが。

ミヤマアキノキリンソウミヤマアキノキリンソウ

そして、足元の黄色い花はミヤマアキノキリンソウ。

今更ですが、ミヤマは『深山』。高山植物の名前には『ミヤマ』が付いているものがよくありますね。

ダケカンバの林を戻るダケカンバの林を戻る

ササに覆われたダケカンバの林の中を、ハイキングの出発地点へと戻ります。ガイド付きツアーはいろいろと教えてもらえていいですね。行程は往復全2kmですが、1時間半かけて楽しみました。

この後、車でニセコアウトドアセンターへ、そして、レイレナのマイカーに乗り換えてコテージへと戻りました。

黄金温泉黄金温泉

さて、本日のおまけの行程は、黄金温泉。昨日通ってとても気になっていた温泉に突入。

手作り感満載の内風呂、露天風呂があり、露天風呂からは目の前にニセコアンヌプリが聳えます。1人用の露天風呂では特に炭酸泉が楽しめ、プチプチの泡が体にまとわりつきます。ああ、いいお湯だった~

熱気球熱気球

その帰り道。車の中からニセコアンヌプリの麓あたりに見えたのは、2つの熱気球でした。

夕食はBBQ夕食はBBQ

そして、晩御飯。今日は簡単にホットプレートのBBQを室内で。

またモリモリ食べて、明日に備えます。と言っても、明日は運動系ではなく燻製づくり体験でした(笑)

たいけん工房たいけん工房

翌日。いいお天気です。

今日は休養日にするというレイナはコテージに残り、レイ、サイダー、サリーナの3人が車でニセコアウトドアセンターへ。そこには『たいけん工房』という建物がありました。

燻製づくりのセット燻製づくりのセット

そこにいたスタッフの方が、『燻製づくり体験はこちらでやります』と建物横の半屋外スペースに機材や食材を運びつつ、私たちを誘導します。

半屋外のテーブルには一斗缶を加工したらしい手作り燻製器と食材、そしてスモークチップが並べられています。

3種のスモークチップ3種のスモークチップ

『どれでも好きな香りのチップを選んでくださいね』とスタッフさん。

さくら、ヒッコリー(オニグルミ)、ナラ。レイとサリーナが香りを慎重に確かめ、ナラのチップを選択。ブレンドもできますが、初心者ですからまずは単品で。

食材を網に乗せる食材を網に乗せる

ではまず、上の網に食材を乗せましょう。ということで、担当はサリーナ。

トングで食材を網に乗せていきます。

網の上の食材網の上の食材

食材が適当に、いや整然と並べられました。

ししゃも、ゆで卵、ソーセージ、チーズの4種類。

チップを入れるチップを入れる

次は、スモークチップをスコップでその下のスペースに入れていきます。担当はレイ。

ザザーっと2・3回チップを入れたら、準備完了。

しばらく待つしばらく待つ

スタッフさんが食材に蓋をして缶の下のバーナーに火をつけたら、あとはしばらくして1回ひっくり返します。

『あとは待つだけ、簡単じゃの~』とサイダー。羊蹄山をバックに日差しを避けながらおしゃべり。

風除けの囲いを立てる風除けの囲いを立てる

ところが、今日は結構風が強い。

煙の様子を見たり、『火が消えそう』と風除けの囲いをしたりとスタッフさんが対応してくれます。

食材をひっくり返す食材をひっくり返す

そろそろできたかな~

蓋を取って裏返してみると、飴色に燻されていい感じ。もうしばらく待ちましょう。

燻製が完成燻製が完成

はい、できました!

4種類のししゃも、ゆで卵、ソーセージ、チーズの燻製の完成です。

チーズの燻製を味見チーズの燻製を味見

建物に入って、待ちに待った試食です。もったいないので小さく切ってちょっとずつ味見。

『うん、美味しくできてるね~』とサイダー。『ビールのつまみにピッタリですね』とレイ。

たいけん工房の内部たいけん工房の内部

このたいけん工房では他にもそば打ち、いももち&バターづくりなどの食べ物や、ガラスリッツェン、木の葉アートなどのクラフト体験ができます。アウトドアはカヌーやフィッシング、トレッキングなどのプログラムがあり、私たちの奥にはカヌーに使うジャケットが置いてありました。

燻製の成果品、美味しいね~と試食しているとすぐになくなりそう。『レイナに持って帰らなくちゃ』と慌てて袋に詰め込むサリーナ。プチ体験のお土産を手に車でコテージに戻り、本日のイベント終了!

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