1717-6

ヴァルダール〜鷲の道〜ガイランゲル

ノルウェイ 6

開催日 2017年08月07日(月)曇りのち晴れ夜小雨
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★☆
難易度 ▲▲▲
走行距離 51km
累積高度 1,750m

タ・フィヨルド
タ・フィヨルド

コース紹介

ヴァルダールから高台に上り、ノールダルス・フィヨルドとタ・フィヨルドを眺めたら、フェリーで対岸に渡りU字谷を遡る。展望台から世界遺産ガイランゲル・フィヨルドを見下ろし、11連続カーブの『鷲の道』でフィヨルドにダイブする。

動画(06'17" 音声:一部にあり)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectGPSies

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
Valldal
10m
START 発08:25 Fv92 Valldal Fjordhotell朝食付、バス:10:05
Solvergvegen
340m
9km 着09:55
発09:55
一般道 Norddalsfjordenと奥のTafjorden眺望
Mefjelletハイク
Valldal
10m
18km 発10:40
発11:00
Fv92 Valldal Fjordhotell
Linge Ferjekai
10m
22km 着11:20
発11:20
フェリー フェリー:2本/h、33NOK
Eidsdal
10m
22km 着11:30
発11:35
63 カフェ、Coop
Eidsvatnet
430m
29km 着12:30
発13:55
63 湖、WC
昼食:ランチボックス
展望所
625m
40km 着14:40
発14:55
63 peak、ガイランゲルフィヨルド展望、WC
ここから一気に落っこちる
Ørnesvingen
470m
41km 着15:00
発15:15
63 ガイランゲルフィヨルド展望台
11連続カーブ『鷲の道』、七姉妹の滝
Geiranger
10m
49km 着15:50
発16:10
一般道 世界遺産Geirangerfjord
スーパーJorker09:00-22:00
Homlong
35m
51km 着16:25 夕食:自炊
泊:Fjorden Campinghytter/589+リネン130NOK/K付
為替レート:1NOK=15円/Geiranger FjordserviceFjordnorway

ヴァルダールの宿ヴァルダールの宿

ヴァルダール(Valldal)の朝は曇り。14°Cで少し肌寒い。午前中は曇りだが午後は晴れるという。今日の午後は世界遺産のガイランゲルフィヨルド(Geirangerfjord)なので、天気だと良いと思っていたが、どうやら期待できそうだ。

私たちの宿はノールダース・フィヨルド(Norddalsfjorden)とヴァルドゥラ川(Valldøla)に面したちょっぴり贅沢なホテルで、朝食も豪華だ。スモークサーモンは文句なくおいしいし、ノルウェイの朝食ではよく見かけるニシンの酢付けもなかなかイケる。

宿の横のヴァルドゥラ川と岩山宿の横のヴァルドゥラ川と岩山

ここからガイランゲル・フィヨルドまでは30kmほどなので時間はたっぷりある。そこでこのあたりのフィヨルドを眺められるところに行ってみることにした。

ここから東に少し行ったところにミェーフェル山(Mefjellet)があり、そこから見るノールダルス・フィヨルドと、その奥のタ・フィヨルド(Tafjorden)への眺望は素晴らしいという。

トンネルトンネル

しかしそこへ行くにはトンネルを通らなければならない。

ここでノルウェイのトンネルについて述べておくと、数が非常に多い。しかも長いものが多い。狭いものが多い。無灯のものもある。自転車通行不可のものも多い。サイクリストにとってトンネルほど厄介なものはない。まして日本とは環境が異なる国のトンネルだ。それがどんなものなのか容易には想像できない。だが大変有益な情報があった。”Map of Norwegian tunnels

これによるとここで通るトンネルは、1km少々で交通量が少なく問題ない、とある。これを信じて行って見ると、まさにその通りだった。

タ・フィヨルドタ・フィヨルド

トンネルを抜けると静かなフィヨルドが現れる。

ここは私たちの宿から2kmほどしか離れていないが、宿から見るそれよりぐっと幅が狭まっており、さざ波一つない。宿のあるあたりまではノールダルス・フィヨルドと呼ばれるが、それより奥はタ・フィヨルドと呼ばれる。

フューラからの上りフューラからの上り

ここはフューラ(Fjøra)という村で、ミェーフェル山へはここから上る。

フィヨルドは山を氷河が削ってできたU字谷に海の水が入ったもので、上の写真を見ても分かるように、水辺を離れれば即、上りとなる。その上りは大抵強烈だ。

上るサリーナ上るサリーナ

急勾配の道をえっちらおっちらと上って行くと、フィヨルドに遠近感が出てくる。

タ・フィヨルドの奥が見えてくるタ・フィヨルドの奥が見えてくる

タ・フィヨルドは、フューラで135°曲がってさらに奥に続いていく。

より高いところからより高いところから

道は徐々に高度を上げていく。10%以上の激坂が続いてハヒハヒだ。

そのハヒハヒの度合いに応じて景色が良くなるから、なかなかハヒハヒを止められない。

上るサイダー上るサイダー

昨日、有名な『トロールの梯子』というZ坂の連続のような坂を上ったが、実はフィヨルドにはああした坂道は結構ある。

ここも対岸に道があれば、そこからここはそんな風に見えるだろう。

ノールダルス・フィヨルドノールダルス・フィヨルド

えっこらよっこら、えっこらよっこらと上って行き、標高350mほどになると視界が開けた。

南東には緩いカーブを描いて奥へ延びて行くタ・フィヨルドが見え(TOP写真)、西にはより伸びやかなノールダルス・フィヨルドが見える。

ノールダルス・フィヨルドとサリーナノールダルス・フィヨルドとサリーナ

『わお〜、ここはきれいね〜。朝練に来た甲斐があったね。』 と、サリーナ。

実はサリーナは、ここへ来るか、宿でゴロゴロしているか迷っていたのだった。

延びていくタ・フィヨルド延びていくタ・フィヨルド

ミェーフェル山山頂へはここからさらに徒歩で上って行くのだが、それはもういい。私たちにはこの景色で充分満足だ。何と言ったって今日は午後の部もあるのだから、ここで無理をするわけにはいかない。

道は民家に突き当たっておしまいとなるので、やってきた道を引き返す。

宿の前宿の前

帰りもフィヨルドを眺めながら、のんびりヴァルダールの宿に戻った。

11時、荷物を纏めて今度はガイランゲルに出発だ。このルートは、昨日ヴァルダールから始めた絶景ルート "the Golden Route" の続きだ。

ノールダルス・フィヨルドと遊歩道ノールダルス・フィヨルドと遊歩道

宿のあるエリアにはノールダルス・フィヨルドに遊歩道があって快適だ。

こうやって見ると、ノールダルス・フィヨルドとタ・フィヨルドの幅の違いや、織りなす風景の違いを実感する。フィヨルドは奥に行けば行くほど景色が良くなるというが、それはここにも当てはまる事実だ。

リンゲへ向かうリンゲへ向かう

宿の前のゾーンからRv63に出てリンゲ(Linge)へ向かう。

かつてはヴァルダールからガイランゲルまでフェリーがあったのだが、この航路は今はなくなったので、リンゲからエイズダル(Eidsdal)に渡って、そのあとは陸路だ。

対岸にエイズダル対岸にエイズダル

11:20にリンゲのフェリー乗場に着くと、すでにフェリーは接岸しており車が乗り込んでいる。私たちが乗り込むと同時に、このフェリーは出航した。

自転車は折り畳まないでそのまま乗り込める。片道10分の航海で500円。自転車は無料だ。

ノールダルス・フィヨルドを渡るフェリーノールダルス・フィヨルドを渡るフェリー

フェリーからノールダルス・フィヨルドの奥を見てみると、一隻のフェリーが見える。

あのフェリーのちょうどうしろあたりが、今朝までいたヴァルダールだ。

エイズダルエイズダル

10分の航海はあっという間だ。景色をゆっくり見る間もなくエイズダルに到着だ。

エイズダルに立つサリーナエイズダルに立つサリーナ

エイズダルは小さいけれど街だ。カフェがありスーパーマーケットもある。

ここで休憩をとも考えたのだが、まだ疲れていないので少し走ってからにする。

エイズダルをあとにするエイズダルをあとにする

エイズダルから道はフィヨルドに直行して延びている。

つまりここからはU字谷コースとなる。

谷底を流れる川谷底を流れる川

その谷底には川が流れる。これからしばらく私たちの旅の供をしてくれるのはこの川だ。

上るサリーナ上るサリーナ

フェリー乗場を出るとすぐにこんな景色になる。緑の谷だ。

上るサイダー上るサイダー

下の方の谷は広く、空間に広がりを感じる。うしろに見える山はフィヨルドの向こう側のものだ。

岩山岩山

道は穏やかに上っていく。勾配はずっと5%で気持ち良く上れる範囲だ。これは中間点にある湖まで変わらない。氷河というのは精密な造形をするものだ。

先に雪が残る岩山が見えてきた。おそらくあれは1,528mのトゥレティナニッバ(Tretindanibba)だろう。

エイズフーナエイズフーナ

そして谷間から平らな頭を出しているのは、1,629mのエイズフーナ(Eidshornet)か。

エイズフーナのhornetは英語のhornのことだ。マッターホルンのホルンである。Eidsは何だろう。フェリーが着いたところもEidsだったから、このあたりの土地の名なのかもしれない。

エイズフーナその2エイズフーナその2

エイズフーナから手前に延びてくる斜面は、きれいなくらい真っすぐだ。

ここは谷が広がっていて、周囲には牧草地が見られる。

青空と牧草地青空と牧草地

いつの間にか青空が広がっている。

こうなると北国のノルウェイでも暑い。サイダーは半袖になっている。

U字谷U字谷

この谷ではここまであまり意識できなかったのだが、ここに来て氷河に由来するU字が見えてきた。

エイズ湖エイズ湖

そこにはエイズ湖(Eidsvatnet)があり、その向こう側にあのエイズフーナが聳えている。湖の名もEidsなのに気付く。

この湖の畔にはトイレとテーブルがあるので、ここでお昼にする。こんな景色を見ながらのランチは最高だ。近くでは家族連れがドローンを飛ばして遊んでいる。実物のドローンは初めて見た。

エイズ湖とサリーナエイズ湖とサリーナ

道はエイズ湖の畔を進んで行く。

V字谷V字谷

先にはV字谷が見える。この先は急に谷が狭まっている。

エイズ湖の周りの家々エイズ湖の周りの家々

エイズ湖の周りには民家がパラパラと建っていて、芝生のような緑の牧草と赤い外壁の対比がきれいだ。

近付くエイズフーナ近付くエイズフーナ

エイズフーナが手が届きそうなところまでやってきた。

それにしてもこの斜面、見事なほど真っすぐに氷河は削ってくれたものだ。

穏やかな上り穏やかな上り

エイズ湖の周囲はフラットだったが、また上りになった。しかし勾配は穏やかだ。

小川小川

道に沿って小川が流れている。そこに、山の斜面に沿ってたくさん細い川が流れ落ちている。

V字谷に入るV字谷に入る

V字谷に入った。前も後ろも、両側とも切り立った岩だ。

トンネル迂回路トンネル迂回路

その岩の間を上って行くとトンネルが現れた。このトンネルには迂回路がある。たぶんこちらが旧道なのだろう。ご覧のような砂利道だ。

視界が開く視界が開く

このトンネルがピークかと思ったが、そうではなかった。トンネルの先も上りは続いていた。

しかしこの先はそう長くはない。1.5kmほどで視界が開き、ずっと先の山が見え出した。あの山はフィヨルドの向こう側のものだ。左手に大きな駐車場が現れた。あそこがピークだ。

展望所よりガイランゲル・フィヨルドを望む展望所よりガイランゲル・フィヨルドを望む

駐車場の先は急に落ち込んだ谷で、ガイランゲル・フィヨルドがちょっと見える。

ガイランゲル・フィヨルドの大型客船ガイランゲル・フィヨルドの大型客船

そこには大型客船が浮かんでいる。さすがに人気のガイランゲル・フィヨルド、世界遺産だ。

フィヨルドの色はターコイズ・ブルー。

『鷲の道』展望台へ下る『鷲の道』を展望台へ下る

ここから待望の下りが始まる。しかし考えてみれば今通ってきた道は、ピークの位置が極端にガイランゲル・フィヨルド側に偏っている。何せガイランゲル・フィヨルドはほとんどこの真下にあるのだから。

ガイランゲル・フィヨルド側の道は、『鷲の道(Ørnesvingen)』と呼ばれ、11のヘアピンカーブが連続する。

ガイランゲル・フィヨルドとサリーナガイランゲル・フィヨルドとサリーナ

『鷲の道』を下り出すとすぐ、次のカーブのところにたくさん車が止まっている。そこには『鷲の曲がり角』(Ørnesvingen)という名の展望台がある。

展望台からはガイランゲル・フィヨルドの末端と、

『七姉妹の滝』方面のガイランゲル・フィヨルド七姉妹の滝』方面のガイランゲル・フィヨルド

『七姉妹の滝』方面のガイランゲル・フィヨルドが一望にできる。

七姉妹の滝七姉妹の滝

このフィヨルドにはたくさん滝が流れ落ちているが、『七姉妹の滝』はその中でもっとも美しく、またもっとも有名なものだ。

ガイランゲル方面ガイランゲル方面

フィヨルドの末端にあるのはガイランゲルという名の小さな村だ。有名なフィヨルドの村としては、想像より遥かに小規模だ。だがそこにはひっきりなしに大型客船がやってきて、またそこを発着する観光船もたくさんある。

この周辺の山はみんな標高1,500mクラスだ。小さなフィヨルドの周りに、よくこれだけ山が並んだものだ。

『鷲の道』を下る『鷲の道』を下る

展望台から眺望を楽しんだら『鷲の道』を下る。

道幅は狭く、時にはバスも上がってくるから用心しなければならない。

下るサリーナ下るサリーナ

ぐわ〜ん、ぐわ〜んと下って、

下るサリーナその2下るサリーナその2

ドーッとガイランゲル・フィヨルドに落っこちていく。

中腹部から見たガイランゲル・フィヨルド中腹部から見たガイランゲル・フィヨルド

落っこちるにつれ、フィヨルドは微妙に姿を変えていく。

下から見上げた『鷲の道』下から見上げた『鷲の道』

フィヨルドまで下ってきた。その畔から『鷲の道』を見上げる。

『鷲の道』『鷲の道』

下から見ると、ジグザグを繰り返しながら上って行く道がはっきり見える。これは確かに、見る者にアピールする絵だ。

ちなみに『鷲の道』の名は、かつてここにたくさん鷲が生息していたことに由来するという。

ガイランゲルの港ガイランゲルの港

ガイランゲルの中心部に辿り着いた。港の周りに観光施設がたくさん並んでいる。オスロを出てからは、こんなにたくさんの観光客を見るのは初めてだ。

ここで明日のクルーズ船の予約をした。

フィヨルド対岸へフィヨルド対岸へ

ガイランゲルの私たちの宿はフィヨルドの対岸にあるキャンプ場だ。

奥にキャンプ場奥にキャンプ場

このキャンプ場があるのは正確にはホムロン(Homlong)という場所のようで、ガイランゲルからそこまでの道は、細かい砂利敷きだ。

私たちのコテージ私たちのコテージ

私たちはキャンプ場でキャンプはせず、コテージに宿泊する。

1号室、写真の一番手前の部屋で、部屋に冷蔵庫、バルコニーに電気コンロが付いている。水廻りは共同だが、清潔で問題ない。シャワーは有料だが不思議なことに洗濯機と乾燥機は無料。とにかく洗濯機と乾燥機があることはありがたい。全体になかなか快適な施設だ。

ホムロンからガイランゲルを見るホムロンからガイランゲルを見る

充分に食事を作れる設備が整っていることがわかったので、ガイランゲルに戻って食材を買い込む。サーモン、味付きポーク、フィッシュケーキ(かまぼこみたいなもの)、玉ねぎ、サラダ用野菜、野菜スープの元、ビールなどを仕入れた。

そして今宵のメニューは、野菜スープ、サラダ(レタス、ルッコラ、玉ねぎ、オリーブ)、メインはポークと玉ねぎの合わせ炒めフィッシュケーキ添え、それれにパン。もちろんビールと食後のコーヒー付きだ。レストランでこれをオーダーすると、軽く8,000円以上になるだろう。

夜のガイランゲル・フィヨルドは大型客船がいなくなり、静寂そのもの。昼間とはまったく異なる姿を見せていた。

さて、明日は自転車休養日。ガイランゲル・フィヨルドをクルーズし、ちょっとしたハイキングをする。

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