残念ながら、ジオポタがこれまで出会った中では、日本で自転車にお薦めの都市内道路は見当たりません。ちょっとした街散歩に日常的に自転車を利用したいけれど、日本の都市内道路は自転車が道路のどこを走ったらいいのかよくわからないですよね。ヨーロッパの自転車先進都市は、比べものにならないほどすばらしかったです。
ウィーン旧市街では、歩行者、自転車、自動車の交通体系がきちんと整備されていました。(2006.8)
歩行者、自転車、自動車が明確に分離されています。
旧市街の道路は狭く、自動車はもちろん、自転車も一方通行で処理しているところがあります。写真は右側が並木の歩道、左の車道に一方通行の自動車・駐車スペースと自転車走行帯が設けられています。
なるほどー、と思ったのは自動車の一方通行と逆走方向に自転車の一方通行が設定されているところ。対面で走る方が対向車に気づきやすく、事故の危険が少ないですね。
ドイツ/ミュンヘンでは街全体で歩行者、自転車、自動車の交通体系が確立していました。(2003.8)
歩行者と混在するところは概ね自転車専用レーンが設けられています。
商店が連なり、観光ルートでもあるこの道は歩行者専用となり、自転車は押して歩かなければならないルールとなっています。
一方、ここは自転車専用道路。車は入ってこず、屋外カフェ、自転車道、歩道が連なっています。車が来ないので排気ガスをかぶることもありません。自転車は人の表情が読み取れるくらいのスピード感なので、カフェでは徒歩や自転車で行き交う人々を眺めながらくつろぐことができました。
上のアムステルダムの写真は自転車路を二車線とり、車道・歩道とも縁石等で分離している事例。下のアイントホーヴェンの写真では信号の左の赤い舗装が自転車道、右が歩行者用。自転車はかなりスピードを出し、歩行者が誤ってここを歩くと怒られます。ルートとしてきちんと整備されている上サインもわかりやすく、日本のように自転車路が途中で途切れてわからなくなる、ということはまずありません。 また観光名所などには自転車用ラックが整備されているケースが多く、駐輪スペースが一目でわかると同時にきちんとした駐輪が可能。
アムステルダム
アイントホーヴェン
自転車から見やすい位置に自転車用の信号が設置されています。自転車で交差点に停車していると車の信号は見えにくいので、これは是非設置してほしい。
日本/広島の例。(1999.01)
都市内道路と言えるかどうか、国道2号に設けられている二輪車路。歩道と分離されており道路の両側にあるので、車が少ない時には自転車でも走りやすくなっていました。でも、市街地に近くなるにつれて車が寄せてきたり停車中の車があったりして走りにくかったです。そんな車のマナーも問題ですが、自転車側にも堂々の右側通行があったりして問題ありです。
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