自転車と環境7 レンタサイクル編

旅先での市内観光などには、歩くよりずっと広範囲を移動できて気軽に停まれる自転車がぴったり。ジオポタメンバーはどこでもマイバイク持参ですが、レンタサイクルがあれば、誰でも気軽にサイクリングを楽しめます。ヨーロッパでは、レンタサイクルを都市内の公共交通機関の一つとして活用する取り組みも始まっています。


◆ 公共交通機関としてのレンタサイクルシステム

バルセロナでは、2007年春から公共交通機関としてのレンタサイクルシステム 'Bicing'(ビシング)を開始しています。2008年に訪れた際、その利用の様子を見ることができました。(2008.08)

バルセロナのレンタサイクルバルセロナのレンタサイクルシステム 'Bicing'。街角にたくさんの無人ステーションがあり、多くの市民が気軽に利用していました。

バルセロナのレンタサイクル差し込みその仕組みは、事前登録してカードを発行してもらい、2時間までを限度としてどこのステーションでも貸出し、返却できるというものです。これは公共交通の一部として短い距離・時間での利用を想定しています。

なお、観光や週末レジャーなど、もっと長い時間や広域での利用については別のレンタサイクルスポットが紹介されていました。

バルセロナの自転車走行帯レンタサイクルステーションの整備とあわせて自転車専用道の整備も行われ、自転車走行に快適なまちづくりが進んでいます。

'Bicing'ホームページより:

利用料は1年間で24ユーロ(または1週間で1ユーロ)。当初30分の利用はこの料金に含まれ、30分を超えると30分ごとに0.3ユーロ追加料金がかかる。原則2時間までの利用なので、2時間を超えると1時間あたり3ユーロのペナルティがかかり、24時間以内に返却しなけれなさらに150ユーロがかかる。1台の利用時間が30分を超えなければ、当初の利用料金内で何度でも利用できる。
2007年3月に14箇所のステーションと200台の自転車で始まり、2007年6月には100箇所・1,500台となった。2008年9月現在のステーション数は374箇所。

◆ 無人レンタサイクルステーション

ウィーンの目立つ色のレンタサイクル目立つカラーの自転車はウィーンのレンタサイクル。観光客が気軽に利用している姿をよく見かけました。(2006.08)

無人のレンタサイクルステーション街角には無人のレンタサイクルステーションがありました。カード会社のロゴが入ったレンタサイクルもあります。

カード式の機械中央にあるこのキカイにカードを入れて、番号を入力するとその番号の自転車をはずして使うことができます。確か、クレジットカードのほかに事前登録したプリペイドカードも使える仕組みだったと思います。

◆ 電話でレンタサイクル

ミュンヘンのレンタサイクルミュンヘンの街角で見かけた目立つかっこいい自転車。これは実は、ドイツの主な大都市にあるレンタサイクル『CALL A BIKE』です。個々の自転車の車体にロックとカード機能が備えられています。料金はクレジットカード払いで、車体にある電話番号に連絡して暗唱番号を聞き、ロックをはずして利用します。返す時は、ロックをかけて電話で返却する旨とレシート番号、場所を伝えるだけ。場所は大きめの交差点ならどこでもいいそうです。(2003.08)

◆ レンタサイクル・修理・自転車販売の店

アムステルダムでは、自転車観光ルートの要所要所に『MacBIKE』というお店がありました。レンタサイクルや自転車の修理、自転車の販売も行っています。レンタサイクルはどの店で返してもOKなのが便利でうれしい。このお店ではレンタサイクルを使った市内観光ツアーも実施しています。(1998.07)

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