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ブルド→ウランバートル

モンゴル 4

開催日 1997.08.27(水)
総合評価 ★★★

ブルド周辺
ブルド周辺

旅の紹介

◆ ブルドからウランバートルへの帰路は、まず朝靄の草原を眺め、遊牧民のゲルを訪ねます。馬に乗る少女たちに連れられた村のナーダム(祭)では、立ち並ぶ馬の尻をかき分けて、草原で行われる力強いモンゴル相撲を観戦します。

地図:Googleマップ

宿泊棟ゲル宿泊棟ゲル

ブルドのバヤン・ゴビ・ツーリスト・キャンプの朝の目覚めは壮快。

今日もどこかの彼方から動物の鳴き声が聞こえてきました。でもその動物はここからは見えないんですよね。

大ゲル大ゲル

私たちのテントにボロルマと彼氏がやってきて、朝ご飯に行きましょうと言います。

食堂に移動です。

大ゲル内部大ゲル内部

この施設の食堂は巨大なゲルです。これ、宿泊棟ゲルの何倍も大きいです。

一般のゲルの装飾は簡素ですが、ここは木々が鮮やかな色に着色されていて、その他の装飾もきれいです。

内部はレストラン内部はレストラン

ここで四人で朝ご飯をゆっくりいただきました。

さて、今日は適当に寄り道をしながらウランバートルに戻ります。

草原と山とゲル草原と山とゲル

モンゴルには草原しかありません。

そしてそれを取り巻く小高い山。時折その中に白いゲルが現れます。

草原と山とゲル5つ草原と山とゲル5つ

ここには音というものがありません。時折吹く風の音以外は。

ひたすらまっすぐな道ひたすらまっすぐな道

草原を突き抜ける道路はほとんどまっすぐです。何もないのでうねうねと曲がる必要がないのです。

ここの路面は比較的良好ですが、実際はかなり凸凹したところが多いです。

道端の不思議な置物道端の不思議な置物

そんな道端に、なんだかよく分からないものが置かれています。

低い台のようなもの、南京袋を被せられた何か、棒に括り付けられた紙切れのようなもの。

アイラック売り場アイラック売り場

突然道脇から飛び出してきた女の子は看板らしいものを置き、南京袋を取り去ると、あっという間に去って行きました。

ボロルマによると看板にはアイラック(馬乳酒)と書いてあるそうです。南京袋から現われたのは牛乳缶のようなもので、この中にはたぶんアイラックが入っているのでしょう。ロード・サイドの一杯飲み屋といったところでしょうか。

羊の群れ羊の群れ

女の子が去ったほうを見ると、放牧された羊たちの群れの先にゲルが見えます。

今日は特に予定はないので、あのゲルにちょっとお邪魔してみることにします。

羊たちと二つのゲル羊たちと二つのゲル

ここには五つのゲルがあります。寄り添うようにして立つ二つのゲルが二組。少し離れて一つだけのものが一組。

そして家畜の囲いや、外回りの道具などの倉庫らしきものが見えます。

寄り添うようにして立つ二つのゲル寄り添うようにして立つ二つのゲル

このように近いところにあるゲルは大抵、一つの家族か、その親戚がいくつか集まって構成されているそうです。

少女のゲル少女のゲル

道路から走り去って行った女の子のゲルはこちら。

『サェン バェ ノー(こんにちは)』と声を掛けると、中から少女のお姉さんらしき人が出てきました。ボロルマが、おじゃましていい? と聞くと、今度はお母さんが出て来て、どうぞどうぞ、と招き入れてくれました。

女の子の家族女の子の家族

真ん中の青い服の少女が、さっきアイラックの南京袋を取っていった子です。

飾り棚飾り棚

昨日教えてもらったようにゲルの内部には決まった席があり、入口から見て正面は主人席で、左側が客人と男の席なので、私たちは左側に通されました。

主人席の横にはきれな飾り棚があります。そこには家族の写真や美しい陶器などが飾られています。馬乳酒や食器類は女の席である右側の入口側に置かれています。ゲルの中央付近にはストーブが置かれ、見上げればトーノ(明かり採りの輪っか)から干し肉がぶらさがっています。

記念撮影記念撮影

ボロルマの通訳でひとしきり話を聞いたのち、外で記念撮影をどうですか、と言ったら、なんとみんな着替えをしたり髪にリボンを着け出したりしました。

モンゴルでは写真は、やっぱりまだ大切なものなのです。

馬に乗る少女たち馬に乗る少女たち

ある村で少女達が馬に乗り、先を急ぐところに出会いました。

『どこいくの〜』 とボロルマ。

『今日は村のお祭りなの。この先の広場でやっているのよ。』 と先頭の少女。

馬の尻馬の尻

じゃあ私たちも行ってみよう。ということで少女達の後を追うと、すごい人だかり、というか馬だかり。

後ろから見ると馬のお尻ばかりが、ずらっ〜。(笑)

馬で観戦する人々馬で観戦する人々

みんな馬に跨がり、熱心に前方を見つめています。

いったい何をやっているのだろうと、間をすり抜け前へ出ると、やっていましたモンゴル相撲。

モンゴル相撲モンゴル相撲

2人の力士がそれぞれもう一人の介添人と共に現われました。介添人が力士の帽子を取ると力士はなにやら踊りを始めました。

『あれは鷹が舞い降りる仕草なの。』 とはボロルマの解説。

あちこちで行われる取り組みあちこちで行われる取り組み

力士はみんな引き締まったマッチョな人ばかりで、日本の力士というよりレスラーに近い感じです。草原のあちこちの複数箇所で取り組みは行なわれています。 

『あれ、土俵がないね。』

『モンゴル相撲には土俵はないの。だから押し出しはナシで、倒されたら負けよ。』

投げ技が決まる投げ技が決まる

『ブーツ履いているし、胸の方だけないチョッキみたいなのも着ているね。』

『チョッキを掴んで投げてもいいのよ。手は地面に着いても負けにならないの。』 と少し日本の相撲とは違います。

ああそうなんだと思っていたら、正面の取り組みで豪快な投げ技が決った。迫力あるぅ〜! 最後の儀式は負けた方はチョッキの紐を解き、相手の腕の下を潜るというものでした。

おやつ休憩おやつ休憩

モンゴル相撲はかなり面白く、いつまで見ていても飽きないものでしたが、小腹が空いてきました。

ここでちょっとおやつ休憩を。

ウランバートルの集合住宅ウランバートルの集合住宅

ブルドから300kmほど走ってウランバートルに入ると、モンゴルではここだけが別世界のようで、現代的な高層アパートメントがあちこちに立ち並んでいます。

まったくの草原地帯から突然こんなところにやってきたら、きっと頭がおかしくなるに違いありませんね。

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