今日は鶴岡周辺をブラブラする。
今日は週明けの月曜日。月曜日は各種施設が休みということで本当は鳥海山アタックの予定だったが、台風の影響があり、鳥海山は明日にして鶴岡の観光をするこにした。
昨日、今日と連泊なので、宿に荷物を置いて身軽で出発。連泊はこういうところがいいね。
鶴岡までは赤川沿いの快適な土手道を飛ばした。
行く手には、鶴岡の市街地の南に連なる金峯山や母狩山といった低山が見える。
ありゃ、水没〜〜?
奥羽本線の線路をくぐるところに水がたまっていた。
ミワプッチ大推薦の『アマゾン民族館』。
個人収集の資料が1万点もあるという。4人しかいないビジターに職員の方がつきっきりで説明をしてくれた。説明ありなしとでは、全然印象が違う! 今日はラッキーでした。
アマゾン民族館から鶴岡の中心部へ向かうと、その途中に鶴岡天満宮がある。
天満宮は言わずと知れた学問の神様である菅原道真が祀られているところ。
ここでは毎年5月25日に「鶴岡天神祭」、通称「化けものまつり」が開催される。3年間誰にも知られずにお参りができると念願がかなう、そうだが、これは無理だろうからご利益はなさそうだ。(笑)
しかしこの祭りは、みんな派手な花柄の長襦袢に角帯を締め、手拭いと編み笠で顔を隠し、徳利と盃を手に無言で酒を振る舞うというもので、この顔を隠した人々がみんな化けものなんだそうな。なんだかちょっと面白い。
さて、鶴岡の中心部にやって来ると、そこにあるのは鶴岡公園。この公園は庄内藩酒井家が約250年来居城とした鶴ヶ岡城址で、お濠の向こう側には大寶館(たいほうかん)が見える。
大寶館は大正天皇の即位を記念して1915年(大正4年)に建てられたもので、赤いドームが特徴。
お次はサリーナ推薦の『致道博物館』へ。
ここにはいろいろな年代の建物が移築されており、写真は旧鶴岡警察署庁舎。初代県令により1884年(明治17年)に建てられた。洋風だが入母屋造りで、屋根の大棟や破風の妻飾りなどに在来の様式が見られる。
旧西田川郡役所は1879年(明治12年)竣工。
玄関上の2階にバルコニー、その上に塔屋と時計塔があるルネッサンス風の建築だ。
これは茅葺き屋根で兜造りと呼ばれる形式の『多層民家』。出羽三山のひとつである湯殿山の山麓の田麦俣に1822年に建てられたものであることが、大黒柱のほぞに記された墨書より分かっている。
3階建で、1階は通常の生活空間、2階と3階は蚕場として使われていた。
寄棟造の両妻を切り落とし「袴腰」といわれる形にし、そこに大きな破風窓を設けている。
これは広い屋根裏空間に対して採光と通風の確保を目的としたものだが、それが同時に美しい屋根の反りと輪郭とを持った独特な外観を生んだ。
雪国だからだろうか、天井は高く取られ、そこに高窓が設けられている。
小屋は白川郷などの合掌造で見られる扠首組(さすぐみ)、軒は出し桁造りとも言われる大きく張り出した軒の出が特徴の船枻造(せがいづくり)となっている。
1階の生活空間から上階への移動は簡単な梯子だけで、これはちょっと大変そう。
縁側でくつろくミワプッチとサイダー。
はて、おなかも減ったねと鶴岡市内で昼食どころを探す。蕎麦屋なのになぜか豆腐直売もしている『難波』。
これは美味しそう!と中へ。ミワプッチは中国ラーメン、他の皆は豆腐定食。中国ラーメンとはつまりは肉なし坦々麺のことだった。
豆腐定食は絶品! 聞けば難波の本業は豆腐屋だそうだから、これは当たり前か。
おなかいっぱいのミワプッチとサイダーは公園で昼寝、昼寝。
ヴェネーノはデザートを探しに行ったようだ。
今回は予定を決めていない旅。その3日目も臨機応変に走る。午後は地図で見つけた『湯田川温泉』へ。
これは温泉街のメインストリートに鎮座する正面湯。なかなか立派ではないですか。
ところがミワプッチはあえて一般向けの共同浴場には行かずに、目立たぬところにある『田の湯』を発掘。
これは渋いぞ〜 しかし内部の写真が撮れないのが残念。
さて、温泉でさっぱりした後は、今日も利き酒と行くか。。と湯田川温泉から北へ向かって走っていると、感動のだだちゃ豆イベント発生! 産直館とある産地直送販売店らしいところでおいしそうなだだちゃ豆を見つけたので、さっそく買って店先のテーブルで食べようとすると、なんとその豆は茹でていない生だった。ショック! たまたまそこに出てきた店のおばさんが、がっかりしている私たちを見かねて、調理場で茹でてきてくれたのでした。おいしい〜。
その後、ヴェネーノは利き酒があるところを発見できなかったのかこれを諦め、海を見るぞ! と湯野浜を目指すことにしたが、途中の小高い山の裾野には善寳寺があるので、まずはこれに立ち寄ってみた。
ここは、妙厳寺、最乗寺と並ぶ曹洞宗三大祈祷所の一つで、山門や五重塔がある立派なお寺だ。
海の守護神・龍神を祀るという珍しいところでもあり、漁業関係者の参拝が絶えないそうだが、この時はひっそりとしていてほとんど人はいなかった。
サリーナの寺院動物コレクションに加わった一品がこれ。
獅子かなと思うけれど、どうかな。ちょっと変わっている。
本堂は薬師如来を祀っているが、本堂背面の伽藍最奥には二大龍王尊を祀る龍王殿が建っている。
これは入母屋造りではあるが、正面に軒唐破風付の向拝と千鳥破風を二連付してあり、内外とも彫刻や彩画で飾る華やかな意匠だ。
善寳寺にお参りしたらいよいよ湯野浜へ向かう。
湯野浜までは小さなサイクリングロードがあった。これは1975年に廃線となった庄内交通湯野浜線の跡だという。
日が沈んじゃう〜 と、このサイクリングロードを激走。
日本海が見えたら、そこはすばらしい夕陽スポット。湯野浜到着。
なんとか日没の10分ほど前に着くことができて、ちょっと満足な面々。
地元の方と一緒にとっぷりと沈む夕陽を眺めた。
ん〜〜ん、明日の天気が気になるな〜
夕陽鑑賞のあとは一路今朝出発した宿へ。予約した夕飯の時刻には間に合わないかもと思ったが、GPSのおかげで暗闇の中、なんとか宿に到着。
食後の足つぼマシンとマッサージ機はヴェネーノ、サイダーに占領されたのであった。。明日の鳥海山アタックに備えているのか?
感想 by サリーナ
すばらしいポタリング+鳥海山アタックでした。鳥海山は言葉を失うくらい絶景アンド絶景。加えて感動だったのは、食べ物のおいしさです。さすがミワプッチ企画だ!
初日の夜に酒田でサイダーとともにミワプッチ・ヴェネーノに合流し、早速宴会場?「魚一」へ。ここは漁が休みの日はお休みになる魚料理の店。おまかせコースを頼んだら、もうお刺身も煮物も、何もかも絶品! 超満腹状態で、走る前から『来てよかった〜』。
翌日、ポタリングしながら入ったお昼の麺の店もヒットだったし大満足。夜はさらにすごかった。宿の夕食で『だだちゃ豆』を注文。枝豆かな? ちょっと違うのかな? その謎は解けていませんが、とにかくオイシイのです。ガンガン注文して気がついたら6皿也。
3日目、夕方近くに立ち寄った産直品販売の大型店でヴェネーノが『だだちゃ豆』を発見! 試食したら超ウマイ! 『おお〜ここで黄金の液体とともにいただこう』と黄金の液体を買い求め、玄関脇のベンチで『だだちゃ豆』をパクリ。『か、固い…』 何と、試食用はゆでてあったのだけど、販売用は生の豆。呆然と生の『だだちゃ豆』を見つめる4人。ゆでてあるみたいに鮮やかな濃い緑色なんだけどね〜。
そこに、お店のおばさんが『だだちゃ豆は夏、お盆の頃はもっとおいしいよ〜』と声をかけてきた。いえ、今でも十分おいしいのだけど、食べようと思ったら生で…と言うと、おばさんは目をくるっとさせて微笑み、『ゆでてきてあげるわ』とお店の奥へ。ああ、大感激、ゆでてもらったアツアツの『だだちゃ豆』は比類ないほどおいしく、涙しながらあっという間に食べた4人でした。
帰りの企画列車『きらきらうえつ』のきらきらうえつ弁当もよかったし、食べて食べて、太って帰った酒田鶴岡ポタでした。