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鳥海山

酒田・鶴岡・鳥海山 四日目

開催日 2003年09月23日(火)快晴
参加者 ミワプッチ/ヴェネーノ/サイダー/サリーナ
総合評価 ★★★
難易度 ▲▲▲
走行距離 55km
地域 東北
山形県
秋田県

鳥海山五合目鉾立
鳥海山五合目鉾立

コース紹介

鳥海山アタック! 象潟から鳥海ブルーラインのつづら折れを上れば、うしろには真っ青な日本海。深い襞を刻んだ稲倉岳が現れると、男鹿半島まで見渡すことが出来る鳥海山五合目の鉾立に到着。あとは吹浦まで20kmの豪快なダウンヒル。

地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 備考
いろり火の里『田田』 START 発06:25 田んぼの間を走る
藤島駅/山形県 6km 着06:50 象潟駅まで電車移動
象潟駅/秋田県 6km 発08:45 10%勾配のつづら折れが続くが絶景
小滝浜道 12km 着09:20
発09:20
これより鳥海ブルーライン
鉾立
 標高1,150m
30km 着12:00
発12:50
鳥海ブルーラインの最高点
象潟口五合目、鉾立展望台まで400m
あぽん西浜 52km 着13:55
発14:25
温泉
吹浦駅 53km 着14:45 羽越本線

三川町の朝三川町の朝

藤島駅へ向かう藤島駅へ向かう

今日は本ツアーの最終日。いよいよ鳥海山アタックだ! 待った甲斐があった。快晴!!

早朝の6時半出発でもみんな元気だ。三川町の宿からまずは藤島駅へ向かい、そこから秋田県の象潟(きさかた)駅まで輪行する。

三川町から見る鳥海山三川町から見る鳥海山

庄内平野の北に鎮座する鳥海山! いい姿だ。

あの五合目の標高1,150m地点をこれから私たちは目指す。

象潟駅付近から見る鳥海山象潟駅付近から見る鳥海山

象潟駅までワープしたら、さっそく鳥海山へ向かう。象潟駅はほぼ標高0mだから、今日は少なくとも1,150m以上を上ることになる。

すぐに正面に鳥海山が見え出した。三川町から見た時はだいぶ小さかったが、ここからはかなり大きく見える。

象潟矢島線象潟矢島線

東北地方の最高峰は尾瀬沼の北に位置する福島県の燧ヶ岳(標高2,356m)だが、この鳥海山は標高2,236mでそれに次ぐ高峰だ。

その五合目までは『鳥海ブルーライン』が通っているので、まずその入口を目指し県道象潟矢島線に入る。

ミワプッチ、ヴェネーノ、サリーナミワプッチ、ヴェネーノ、サリーナ

台風一過、今日ばかりは、暑い暑い。

企て人のミワプッチが牽き、ヴェネーノ、サリーナと続く。

小才ノ神より日本海を望む小才ノ神より日本海を望む

徐々に高度を上げて行くと、うしろに真っ青な日本海が見えるようになってきた。

神山付近の象潟矢島線神山付近の象潟矢島線

この道は最近整備されたようで路面がきれいでとても走りやすい。

鳥海ブルーラインへと続く観光道路なので交通量がどうかなと思っていたが、車はかなり少なくストレスはない。

北西から見る鳥海山北西から見る鳥海山

鳥海山の頂が二つに分かれているのが見える。左が七高山(しちこうさん 2,229m)、右が新山(2,236m)。

この山は活火山で、近いところでは1974年に水蒸気爆発を起こしている。

ススキと鳥海山ススキと鳥海山

鳥海山の山容は遠目ではシンプルに見えたが、こうして近づいてみると意外と複雑で、特に右側にはたくさんの山が重なっているのがわかる。

標高150m標高150m

突然、

『え〜! まだ150mしか上ってないよ〜』 と、高度計を見て驚いたミワプッチ!

こっちがびっくりするよ〜

鳥海山に目をやるミワプッチ鳥海山に目をやるミワプッチ

『ってことは、まだ一合目まで到達していないんだ〜!!』

と、顔を上げて前方に聳える鳥海山に目をやる。

これより鳥海ブルーラインこれより鳥海ブルーライン

象潟町の小滝浜道までやってくると、ついに鳥海ブルーラインの標識が現れた。

これまで走ってきたのは県道58号の象潟矢島線だが、それはここで左へ折れ、直進すると県道131号の鳥海ブルーラインとなる。

鳥海ブルーラインで鳥海山へ向かう鳥海ブルーラインで鳥海山へ向かう

象潟矢島線はここまでずっと上りだったが、鳥海ブルーラインに入ると平坦から下り基調となる。

鳥海ブルーラインはかつては有料道路だったが、これは2001年に無料化されており、現在は料金所も何もない。当時と変わらないのは鳥海山の姿と、鳥海ブルーラインがその五合目まで上っていることだ。

だが山に近づいたので、鳥海山の山頂が手前の山に隠れて見えなくなってきた。

上り始めた鳥海ブルーライン上り始めた鳥海ブルーライン

鳥海ブルーラインを2kmほど行くと上りになり、さらに1kmほど進むとヘアピンカーブが現れる。

ここからが本格的な上りだ。

一の清水一の清水

二合目は410m地点で、ゲートと『一の清水』がある。ひとまずこの清水でほてりを冷まして休憩。

勾配は徐々にきつくなる勾配は徐々にきつくなる

ここからはそれぞれのペースでアタック。ヴェネーノのカプレオのギアは異常に軽い、犯罪だ! でもそのおかげでバシバシ皆の写真を撮ってくれた。

上るにつれて道の勾配はきつくなってきて、カーブも頻繁に現れるようになる。このルートの最大勾配は10%だ。

日本海を眺めながら休憩日本海を眺めながら休憩

やがてところどころで視界が開け、日本海を望む絶景が広がる。

遠くに男鹿半島遠くに男鹿半島

上るたびにどんどん視界が広がっていく。

青い海の彼方に見えるのは男鹿半島の寒風山だろう。

標高600m標高600m

標高600mを超えた。まだようやく半分だぞ〜

ふんばるミワプッチふんばるミワプッチ

暑いぞ〜、でも気持ちいいぞ〜!

小砂川あたり小砂川あたり

標高700m。下に見えるのは小砂川あたりだろうか。

標高800m超標高800m超

いい眺め! 標高800m超!

このあたりからヘアピンカーブが連続するようになる。つまり、きつい!

稲倉岳稲倉岳

標高900m。よいいよクライマックスゾーンだ。

前に見えてきた頂は、おそらく稲倉岳だろう。

上るミワプッチとサイダー上るミワプッチとサイダー

うしろには真っ青な海!

上るサリーナとミワプッチ上るサリーナとミワプッチ

ここからは絶景絶景のオンパレード。

上るサイダー上るサイダー

きつい上りもこの美しい景色が応援してくれる。

これが楽しくなくて何が楽しいのだ! と、ミワプッチ。

10%勾配が続く10%勾配が続く

しかし上り勾配は10%が続いてヨロヨロ。

振り返れば下に、これまで上ってきた道が芸術的なカーブを描いているのが見える。

標高1,000m標高1,000m

そしてついに標高1,000mを超えた!

ここまで来れば目指す鉾立まではもう一息だ。

上るミワプッチ上るミワプッチ

鳥海山五合目へ至る鳥海ブルーラインはもちろん山形県の吹浦からも上れるが、秋田県の象潟から上るこのコースが、景色や交通量から言って正解だろうと思う。

『あと150mだ〜!』 と、高度計を見て喜ぶミワプッチ。この辺りの山といえば鳥海山ばかりが目立ってあまり気がつかなかったが、うしろにはその周辺の小高い山並みが見えている。

一息つくサリーナ一息つくサリーナ

『もうちょっとだけど、ここでこの景色を眺めながら一息つきましょう。』 と、絶景に見とれるサリーナ。

奈曽渓谷と鳥海山山頂奈曽渓谷と鳥海山山頂

標高1,100m超。もうすぐ鳥海ブルーラインの最高点に到着する。

目の前には鳥海山のふたつの頂があり、その手前に迫力のある奈曽渓谷が口を開けている。

稲倉岳稲倉岳

奈曽渓谷の横にある深いひだを刻んだ山は稲倉岳。

その向こう側に続く尾根は蟻ノ戸渡と呼ばれているもので、ここからはわからないが名前からしてナイフエッジなのだろう。

鳥海ブルーラインの最高点鉾立より鳥海ブルーラインの最高点鉾立より

ほどなく鳥海山の五合目、鳥海ブルーラインの最高地点である標高1,150mの鉾立に到着。

いや〜、よく上ったよ〜

鳥海山五合目鉾立より日本海を望む鳥海山五合目鉾立より日本海を望む

どうだ、この眺めは!

自分の脚で上った人でなければ味わえない感動。それにしてもいい天気だ。

下るヴェネーノ下るヴェネーノ

鉾立展望台のレストハウスで昼食を食べ、たっぷり景色を楽しんだあとは、しっかり着込んで吹浦へ下り出す。

10%のダウンヒル10%のダウンヒル

上りが10%なら下り勾配も10%。

壮快なダウンヒル壮快なダウンヒル

青い日本海へダイブするような豪快なダウンヒルだ。

下に吹浦下に吹浦

吹浦までは20kmほどの長い下りが楽しめる。

カラフルな『きらきらうえつ』カラフルな『きらきらうえつ』

吹浦に着いたら温泉『あぽん西浜』で汗を流し、酒田まで電車で移動。

きらきらうえつ内きらきらうえつ内

酒田で、コインロッカーに預けた荷物取り出し&買出し班、『きらきらうえつ』ラウンジカー場所取り&『きらきらうえつ弁当』確保班に別れ、この旅は完璧なフィナーレを迎えた。

きらきらうえつの車窓から観る鳥海山きらきらうえつの車窓から観る鳥海山

きらきらうえつの車窓の向こうでは、先ほどまで上っていた鳥海山が私たちを見送ってくれている。

そして今日もすばらしい夕焼けが最後まで私たちを楽しませてくれた。

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