0805-3

四万十川 三日目

窪川~大正~江川崎~西土佐橘

開催日 2008年05月05日(月)雨のち曇り
参加者 ジーク/マリー/ケロガメ/ ナオボー/
ピルゼン/サリーナ/サイダー
ビジター ミエチャン/トシクン/ベティー
総合評価 ★★★
難易度
走行距離 85km
地域 四国

四万十川の中流域を行く
四万十川の中流域を行く

コース紹介

四万十川の中流域を走ります。窪川からいくつもの沈下橋を巡り、十川では天を泳ぐ鯉のぼりの群れを眺め、江川崎を経て西土佐の橘まで。後半のR381には沢山トンネルがありますが、距離は長くなるもののすべてに快適で楽しい迂回ルートがあるので、こちらがお勧めです。本数は少ないもののJR予土線が並走しているので、エスケープも可能です。

走行地図
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
窪川駅付近 START 発08:10 左岸 美馬旅館/0880-22-1101
P組は電車 窪川発10:01
若井沈下橋 5km 着08:40
発08:45
R381他 若井駅前
弘瀬沈下橋は広瀬トンネルから南2km
上宮(じょうぐう)沈下橋 19km 発10:00 R381他 手前で往復6kmのロスあり
上岡沈下橋 24km 着10:20
発10:25
R381
道の駅四万十大正
轟公園
29km 着10:45
発11:20
R381他 P組 土佐大正着10:26
轟公園のツツジは終わっていた
土佐大正駅
昼食
30km 着11:30
発12:30
R381他 お寺で催しがあり、お餅をもらう
P組は電車 土佐大正発13:56
里川沈下橋 37km 着12:55
発13:00
左岸 浦越トンネルの南1km
茅吹手(かやぶくて)沈下橋 41km 着13:10
発13:15
R381 津賀トンネルの窪川側500m南
第一・第二 三島橋 46km 着13:40
発13:45
左岸 三島トンネル手前
トンネル先に土佐昭和駅
十川駅対岸
鯉のぼり
58km 着14:50
発15:00
左岸 P組:十川着14:09、発15:59
道の駅四万十とおわ 八坂神社
半家(はげ)沈下橋 71km 着16:00
発16:10
R381他 江川トンネルから南
中半家沈下橋 76km 着16:20
発16:30
左岸
長生(ながおい)沈下橋 78km 発16:40 左岸 半家駅の先
西土佐橘 85km 着17:20
泊:民宿にしとさ/0880-52-1469
2食付6,825円
窪川→土佐大正→十川→江川崎
10:01→10:26→10:39→10:51
13:27→13:56→14:09→14:21
15:02→15:30→15:59→16:22

窪川付近の四万十川窪川付近の四万十川

朝起きると外は雨。あ~~ぁ。。

連休中はずっと晴れの予報が直前に変わり、今日は朝から雨。しかし、中抜けの四万十川下りはいやだ! というものが数名。そこで雨の中を自転車で走るS組と電車で移動するP組に分かれました。天気は午後には恢復に向かうとのことなので、とりあえす土佐大正駅の近くで待ち合わせです。雨の中走り出したS組は、ベティー、ピルゼン、ジーク、ケロガメ、そしていやいやのサイダー。

ザザ降りの中を自転車で走り出したS組の風景、雨にけぶった四万十川はそれはそれでなかなかおつなものです。

上宮沈下橋上宮沈下橋

窪川から線路沿いの左岸を走り始めると、いきなり後方を走っていたジークとケロガメが行方不明に。雨で視界が悪く、ちょっとした隙に前方を見失い、あらぬ方向へと走っていたのです。ケータイで連絡を取って若井駅で待ち合わせることにしました。こういう時、ケータイって便利ですねぇ。この左岸の道はなかなか快適でした。

本日最初の沈下橋はその若井駅の少し先にひっそりとありました。この若井沈下橋を渡り、ここからは右岸のR381を行きます。300番台の国道とは言え、この道は窪川と宇和島を結ぶ幹線で、そこそこ交通量があるので本当は避けたかったのですが、地図では左岸に適当な道が見つからなかったのです。 しかし雨の中を走っていると脇を走る車がいやになって、『天の川橋』から左岸に渡ってみました。なかなか整備された道があったからです。

この道を快調快調と進むこと3km、ところがそこで道はいきなりプッチン! 廃棄物処理場があるだけでこの先には獣道すらありません。あちゃ~~ こういう道には、『この先行き止まり』って書いておいてよねぇ。(怒)

上岡沈下橋上岡沈下橋

仕方がないので天の川橋まで戻って再びR381を行き、上宮の沈下橋から左岸に渡りました。しかしこの快適な道も打井川駅でおしまい。またもやR381に戻りしばらく行くと、菜の花畑の向こうに上岡の沈下橋が見えてきました。橋脚もスラブの端っこも丸みを帯びたかわいらしい姿の橋です。その橋の袂に下りたところで丁度、川向こうの山の裾野あたりに、たった一両だけの電車がガタゴトと通って行きました。P組はきっとあれに乗っているね、と手を振ります。しかしあとで聞いたところによると、P組は気がつかなかったんだって。

カントリーロードを行くカントリーロードを行く

土佐大正駅の2kmほど手前にある『道の駅四万十大正』でS組とP組が合流。道の駅向かいの、つつじがいっぱいあるという轟公園に行ってみることに。しかし残念ながらつつじはもう咲き終わっていました。土佐大正駅に移動し、お寺(熊野神社に行くはずだったんだけれどね!)にお参りしたあと、近くの食堂で昼食を取りました。

午後の部はS組にマリーとサリーナが加わりました。雨はほとんど上がったようです。ここからはR381を極力回避してカントリーロードを行きます。

里川沈下橋付近里川沈下橋付近

うねうねとした四万十の流れに沿ってカントリーロードを走ると里川の沈下橋に出ます。ここからぐっと川に近づきます。雨も風も止み、川面は鏡のようになっていました。

里川の沈下橋で左岸に渡り、雨に濡れたすばらしい緑の中を、しばらく穏やかな川の流れを楽しみつつ走ります。

茅吹手沈下橋茅吹手沈下橋

この道は茅吹手沈下橋でおしまいです。ここからはR381に上がって三島橋まで進みます。

S組が行くS組が行く

R381に上ればこんな感じ。山並みの合間を縫うようにして下方に四万十の流れがあります。雨も完全に上がって快調に飛ばすは、ケロガメ、マリー、サリーナ。

大きな曲かり大きな曲かり

中流域の四万十川はうねった大きなカーブが連続します。昨日の上流域では、カーブはもっとずっと小さなものでしたが、このあたりでは写真のようにとてもおおらかな曲がりになります。

第一三島橋第一三島橋

三島の沈下橋は2つあり、こちらは鉄道の橋と並走する第一です。すっごく高い位置に架かる鉄道の橋とすっごく低い位置にかかる沈下橋って対比が面白いです。明るくなってきた空を写す川面はまるで鏡のようでした。

快適な左岸を行く快適な左岸を行く

R381からググッと下りたところにある第一三島橋を渡ったあとは、そのまままっすぐ進み第二三島橋を渡ります。そこからはちょっと大回りですがR381の三島トンネルを避けるために、左岸をずっと走ることにしました。この道、車がまったく通らない快適な道です。

ダートダート

しかし土佐昭和駅の先の昭和大橋を過ぎると突然道幅が狭まり、ついにダートに。雨が降った後なのでジャブジャブどろんこのところも沢山、ボコボコ砂利のところもありました。

『こらっ、サイダー、ロードの私のことも考えてぇ~~』 と悲鳴を上げるはベティー。

『あ~れま~ぁ、けど、なるようにしかならん!』 とはいつでも無責任なサイダー。

このダート、次の小野大橋付近まで5kmほど続くのです。ギャー!!

P組合流P組合流

S組がようやくダートを抜け小野大橋に着くと、ちょうどそこに、電車で十川駅まで移動したP組が走ってきて合流しました。行く先には、お~、これが十川の鯉のぼり!

十川の鯉のぼり十川の鯉のぼり

十川駅の前の四万十川を跨いで、あっちとこっちに張られたロープ2本に鯉のぼりがびっしり。なんでも500匹いるとのことですが、数を数えたトシクンによれば2~300匹じゃあないかってことです。トシクンってヒマだったのね~

『足りない分は、ジークが食っちまったんじゃろ!』 ってことで、みんな納得。へ?

山道を行く山道を行く

さてお天気は恢復したようだけれど、これからP組はどうしましょう? ここからはさほどのアップダウンはないものの、ちょっと山道という雰囲気のルートです。ショートコースにすれば国道でトンネルをいくつも通らなければなりません。雨上がりで注意も必要ということで、P組は電車で移動になりました。

P組と分かれたS組ですが、鯉のぼりの場所を出るとすぐにこんな山道になりました。車は皆無で快適な道です。林の合間にチラチラッと四万十の流れが見え隠れします。こんな道はこの後もず~と続きます。

半家沈下橋半家沈下橋

しかし、ところどころにある沈下橋では川の流れを間近に見ることができます。ゆったりしていた流れはこのあたりでは川幅が広がった為か、浅く急な流れになっています。中半家の沈下橋を経て長生の沈下橋あたりになると視界も開け、渓流釣りをしている人やカヌーで川下りをしている人を見かけるようになります。

津大橋付近津大橋付近

さらにぐっと視界が開け、畑がちらほら現れるようになると江川崎が近づきます。江川崎で広見川が合流し、その先の津大橋で目黒川が合流すると、四万十は大きくその姿を変え、ほとんど流れていないような、ゆったりとした川になります。

四万十の中流域は大きなゆったりとした曲がりがある流れでした。雨、それはそれなりの風情を四万十川にもたらしていました。さて、明日は大きな流れになった四万十の下流域を河口まで下ります。どんな流れが待っているのか、今からわくわく、ドキドキです。

ひとこと by ジーク

ゴールデンウイーク企画には”GEO POTTERING”に初参加以来8年連続欠かさずの参加ですが、企画した昨年と違って今年はすっかり気楽な参加、清流として名高い四万十川とはいえ延々と川沿いを下るのって単調なのでは!? なんて思ったりもしていたのですが、とんでもない危惧でした。数々の沈下橋を縫って組み立てられたコース取りは素晴らしく、想定外の泣きたくなる様な雨のお陰で幻想的な美しい風景にも遭遇! ”アッ”という間の本当に素晴らしい4日間でした。

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uploaded:2008-05-14