恒例となった花見ポタリングです。いつものとおり今年も埼玉県は吉見八景の桜堤を中心とするコースです。
しかし今年はこの地を庭とするカビロが残念ながらいません。変わりにそのカビロがかつて作ったコースをトレースすると案内人を買って出たのはムカエルです。しかしムカエルはかつて、迷案内でみんなを驚かせた人物。はたして今回はその汚名挽回となるか?
今年の桜はちょっと遅く、この時に都心でちょうど満開になったところ。このあたりは都心より少し遅いので、どんな感じかちょっと気がかりです。
東武東上線の高坂駅に集合したのは6名。あれ、ミワプッチがいない! なんとミワプッチは案内された電車に乗ったものの、間違って2つ手前の坂戸駅で下車してしまったそうな。
『東武東上線には"坂"と名の付く駅が多すぎる~』 とはミワプッチの弁。
ちょっと遅れてやってきたミワプッチが合流し、7名で高坂駅をスタートです。10分ほど走ると都幾川の流れです。土手には赤や白の花が咲き、黄色い菜の花もちらほら見受けられます。
いつの間にか道は市野川の土手にぶつかりました。土手下の道は砂利道です。
『ん~、なんかここはカビロのコースじゃないような気がするな~』 と先頭の遅刻者ミワプッチが首をかしげると、
『へへ、カビロのコースは途中からしかGPSのデータが残っていなかったから、ここいらへんはおいらがテキトーに作ったのさ!』 とムカエル。
確かにカビロが言う、日本でもっとも通行量の少ないサイクリングロード『川島こども動物自然公園サイクリングロード』も通りませんでしたな。
そんなムカエルがみんなを引き連れて、とにかくどんどこ進みます。出発時点では曇りだった空に青みが挿してきて、気分は爽やかです。
『ジオポタはダートも行くんですね~』 とちょっと真剣な面持ちで進むは、初参加のマキちゃん。しかしこの御仁、なんとオキナワセンチュリーラン160km走破の実力の持ち主。あっぱれ!
徒歩橋のところで土手上に上るも、なんとそこもダートでした。
『おいおいムカエル、ちゃんと道調べたのかー』 とメンバーから非難の声が上がるも、相変わらず
『えへへへへ~』 とのんきなムカエルでした。
路面の状況はともかく、このあたりは空が広く、のどかな雰囲気に包まれています。
穏やかな流れの市野川を渡ると、ようやく道は荒川サイクリングロードに合流しました。
『ようやくカビロのコースにでた~』 とちょっと安心顔になったムカエル。パソコン見ながら走るケロガメが続く。
ここに来て土手の菜の花も全開となり、香しい匂いを漂わせています。
荒川サイクリングロードを進むとお目当ての吉見八景の桜堤です。しかし、、、
『あれ~、桜、咲いていないじゃないの。。』
なんと桜堤の入口付近の桜はまったく開花していません。あ~ぁ
しかし堤を進むにつれ、ちらほらと咲いている木も少しありました。全体としては二~三分咲きといったところでしょうか。でも土手の菜の花はきれいです。
去年も記念撮影した堤のほぼ中央部で今回もパチリ。ここはまずまず咲いている方なのです。
いつもは自転車では通れないほど賑わう堤の中の道も、この日はスカスカ。花見の季節にここにやってきて、こんなにスカスカなのは初めてです。
ほとんど開花していない木が多いのですが、中には満開に近い木がありました。種類が違うのか、樹齢のせいなのかはわかりませんが、不思議ですね。
桜堤からも荒川サイクリングロードを進みます。このサイクリングロードは実はこのあたりでは荒川の流れはほとんど見えませんが、広い空の下をどこまでも走ることができるのがうれしい。この時期は土手下も土手上も菜の花満開で、一番いい季節です。
ジオポタもここはルンルンと全開です。(TOP写真参照)
吉見運動公園に差し掛かったところでサイクリングロードを下り、八丁湖へ向かいます。行く手に見えるこんもりした森の中に八丁湖はあります。森の手前に広がる畑の中に延びる道も気持ちがいいです。
畑の中からほんのちょっぴり上ると、その八丁湖に到着。
湖の廻りにはあちこちに桜があるのですが、ほんのりうっすらピンクになってきたところです。
湖の水量は例年に比べ少なめのようです。周りには1km強ほどの周回路があるので、散策してみました。夏には生い茂った木々で薄暗く、ひんやりとしたその散策路もこの時期は明るく、水面に遊ぶ鴨などが見られました。
八丁湖を散策しているうちにお腹が空いてきました。
『ムカエル、はらへった~、そろそろ飯にしよう~』 というみんなの要望に、なんと企て人ムカエルの返事は、
『いや~、じつはどこに飯やがあるのかわかりまへんのや。カビロのコースのとおりに行けば、どこかにそば屋があるらしいんだけど~』 とまったく頼りない。
仕方なくともかくカビロコースを行くと、八丁湖からはちょっとした上り。その先には大きな桜の木が見えるのですが、こちらもまだ蕾みのようです。しかし大きな椿の木には真っ赤な花が。
道が下りに転じ、広い道に出たところにカビロのそば屋はありました。
『あった! ここが本日の昼飯処で~す!』 と調子のいいムカエル。まあともかくこうして昼飯を食いっぱぐれることはなかったのでした。
昼飯のあとは森林公園の近くを抜けて嵐山桜堤へと向かいます。写真は森林公園に出る前の大谷というあたりの景色。特にどうということのない風景ですが、とにかく田舎の快適な道です。この近くには『大谷伝説の里コース』という東松山市のウォーキングコースになっている雰囲気のいい道もあります。
にっこりと快調に進むはパソコンを載せたケロガメ、続くはジオポタ新メンバーのウェルシー。
とにかく春! 山々は芽吹く直前のピンクに染まり、畑の色も真冬のひからびた色からほのかに湿り気を帯びたものになってきている。
ランドナーに乗るミワプッチが飛ばし、サリーナも今年は花粉症が軽いとあって元気に進みます。
武蔵丘陵森林公園を横目に穏やかな坂を下り、東武東上線の線路を越え、関越自動車道を潜りしばらくすると、都幾川の流れに出会います。
この都幾川沿いにあるのが武蔵嵐山の桜堤です。そこは一面菜の花畑! このあたりでも有数の菜の花畑が広がっています。ただただ見とれるばかりの黄色い絨毯。
しばしこの見事な黄色い花に見とれ、香しい匂いを楽しみました。
残念なことに、ここの桜はほとんど咲いていないに等しい開花状況でした。もう少し遅い時期ならば、弧を描いて美しく連続する、見事な霞のような桜が見られるはずですなのですが。
桜の木の下で、豪快に広がる菜の花畑を眺めつつ、しばし自転車談義を楽しみつつ休憩です。ビジター・マキちゃんはクランクの長さに興味があるようで、ケロガメのバイクフライデー・チキットやサリーナのBD2.1に試乗と大忙しでした。
この近くにはいくつか露店が出ているのですが、この日はみな閑散としていて、焼そばは大量に売れ残りそうな気配です。
武蔵嵐山の桜堤を少し進み、堤の途中から引き返し田舎道で高坂駅方面へ向かいます。これまで畑にはあまり作物を見かけなかったのですが、ここには緑の畝が。
都幾川の流れが少し広がったところには沈下橋である鞍掛橋が掛かっています。この橋はコンクリート製で車も通れる頑丈なもの。その先に、本日の桜としては一番見応えのある、たなびく雲のような桜が現れました。
桜の木はふんわり丸っこい形をしているのが多いと思いますが、ここの桜は枝を広げ、水平に延びるように連続しています。
橋の中央で本日最高の桜をバックにパチリとやっていると、両側から車がやってきました。橋の上は車は一台しか通る幅がないので、反対側にいる車は橋の袂で対向車が通過するまで待機するんですね。
鞍掛橋からさらに高坂駅方面に向かうと、途中の道端の神社の脇にはまずまずの開花状況の桜がありました。手前の枝垂れたピンクの花はなんでしょうか。これもなかなかきれいです。
道が民家の間を行くようになったところで、正面に大きなピンクの桜を発見。これはほぼ満開に近いようです。黄色は菜の花、その手前には真っ白なユキヤナギがこれも満開です。
今回は桜には概ね一週間から10日ほど早かったようですが、すばらしい菜の花の絨毯が見られました。それから、桜の時期にはもう終わっていそうな花々も目にすることができたので、それなりに○なポタリングとなりました。
なになに、ムカエルは前半の不評なコース取りを見直し、満開の桜を愛でるために来週も走るって? ん~ん、どうせなら走ってから企画にしてよね(笑)
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