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男鹿半島2(男鹿温泉-寒風山-能代)

男鹿半島・五能線・津軽半島 二日目

開催日 2013年04月28日(日)曇り時々晴れ
参加者 ジーク/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★☆
難易度 ▲▲
走行距離 80km
地域 東北

寒風山からの下り
寒風山からの下り

コース紹介

男鹿半島の男鹿温泉から八望台に上り、戸賀湾、一ノ目潟、二ノ目潟を眺めたら、緑の芝生の山・寒風山までよっこらして360°の眺望を楽しみます。宮沢海岸で穏やかな海岸線の日本海を眺め、クロマツ林の『風の松原』を通り抜けて、能代まで。

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
男鹿温泉
40m
START 発07:40 r59
八望台
180m
5km 着08:20
発08:25
r121
なまはげライン
戸賀湾、一ノ目潟、二ノ目潟への眺望
鬼の隠里
195m
22km 着10:00
発10:00
r55など 鬼が石を積んで住処としたところ
この付近ダート
寒風山
350m 軽食
24km 着10:35
発11:25
r55など 芝生の山、360°の眺望
滝の頭
20m
29km 着11:45
発12:10
広域農道
r42
エメラルドグリーンの池
大潟村干拓博物館
0m
43km 着13:15
発14:00
r54など 300円(この日は無料)
道の駅
宮沢海岸
0m
50km 着14:30
発14:35
海岸道 海水浴場
釜谷浜
0m
60km 着15:25
発15:30
海岸道 海水浴場
風の松原
10m
72km 着16:45
発16:45
自転車道
一般道
クロマツ林
能代
10m
80km 着17:45
泊:湯らくの宿のしろ/0185-54-2121/10,125円

男鹿なび 男鹿市観光協会 あきたファンドッとコム 秋田県WEB観光案内所 能代宿泊 秋田観光バス

男鹿温泉の赤なまはげ男鹿温泉の赤なまはげ

男鹿半島の二日目は、八望台と寒風山に上り、そこから男鹿半島の眺めを楽しみ、能代までです。

男鹿温泉の湯本地区の宿で朝風呂を浴びて、いざ出発。ホテルや旅館が建ち並ぶ石山地区の入口に立つ、昨日はちらっと横目に通り過ぎただけの赤なまはげくんにごあいさつ。

男鹿温泉からの上り男鹿温泉からの上り

まずは八望台までの上りです。赤なまはげくんに別れを告げるとすぐにえっこらよっこらが始まります。体が温まっていない朝一の上りはきつい!

r121で八望台へ向かうr121で八望台へ向かう

r59からr121にスイッチして、なおも上り詰めます。

一ノ目潟付近一ノ目潟付近

八望台までは一気に上るのかと思ったら、最後にちょっとした下りが。

一ノ目潟一ノ目潟

その下りの最下点の内陸側にあるのが一ノ目潟です。

ニノ目潟ニノ目潟

そして海側にはニノ目潟と戸賀湾が。

八望台から二ノ目潟と戸賀湾を望む八望台から二ノ目潟と戸賀湾を望む

そこから一上りすると八望台に到着。八望台は八方すべてが絶景ということから名付けられたそうで、戸賀湾や二ノ目潟を眼下に見ることができ、これから行く寒風山も見えています。晴れていれば奥羽山脈や青森県境まで望めるそうですがこの日は残念ながら、これらは見えないようです。

すぐそばにある一ノ目潟、二ノ目潟、そしてここからは隠れて見えない三ノ目潟は『マール』と呼ばれる、火山が噴火したあとの火口に地下水が溜まってできた湖で、これは世界的にも珍しいものだそうです。今は海になっている二ノ目潟の先に見える戸賀湾は、古くは四ノ目潟と呼ばれていたそうですから、これもかつてはマールだったのでしょう。

八望台からの下り八望台からの下り

八望台から道は下りに転じ、一ノ目潟を廻るようにして落ちて行きます。この一ノ目潟は男鹿市の重要な水源の一つだそうです。一ノ目潟の真東でR121から男鹿山牧場に向かうカントリーロードに入り、なまはげオートキャンプ場の先で『なまはげライン』に合流します。このカントリーロードはちょっとアップダウン。

なまはげラインなまはげライン

『なまはげライン』は男鹿温泉郷の東から男鹿半島の中腹を通り、羽立駅の北のR101を結ぶ線のようで、途中の橋には男鹿にちなんだ名が付けられています。『なまはげライン』は穏やかなアップダウンを繰り返します。

赤鬼橋赤鬼橋

これは赤鬼橋ですが、この先に青鬼橋やなまはげ大橋も出てきます。この赤鬼橋の先の交差点にはなまはげ館への案内標識があり、そのむこうにはなんと『なまはげ直売所』が。なまはげはどうやらここで買えるらしい!

『なまはげください~』 といったら、

『青いのにしますか、それとも赤いのにしますか?』

って、まさか。

正面に寒風山正面に寒風山

先にぼんやりと現れた寒風山を見ながら、丘陵地帯の穏やかなアップダウンを繰り返します。

橋の下の棚田橋の下の棚田

『なまはげライン』の橋の下には棚田が広がっていますが、水入れはまだ当分先のよう。八望台までに稼いだ高度を徐々に放出しつつアップダウンを繰り返すうち、R101との交差点で標高はわずか15mになってしまいました。

寒風山に近づく寒風山に近づく

R101を渡ってカントリーロードに入ると、さっきまでは薄ぼんやりとしていた寒風山がはっきりと見えてきました。ここから寒風山の頂上、標高350mまで上り詰めなければなりません。またしてもえっこらよっこらが始まります。

男鹿半島の山をうしろに男鹿半島の山をうしろに

うしろには本山あたりなのか、穏やかな山が横たわっています。雲が大分後退してお日様も顔を出して、このあたりはいい気分で進みます。

寒風山寒風山

そのカントリーロードがr55に合流する頃になると、寒風山が芝生の山なのがはっきりと見て取れるようになります。このr55も穏やかな上りです。

r55の激坂を上るr55の激坂を上る

先に道が大きくヘアピンを描いているのが見えると、そこからは10%超えの激坂になりました。ここはえっこらよっこら。

ショートカットルートを行くショートカットルートを行く

そのヘアピンの丁度コーナーからはショートカットルートを行ってみることにします。この入口は土手状でちょっと分かりにくいのですが、小さな標識で、『鬼の隠里→』とあります。

鬼の隠里鬼の隠里

この道を選んだのはちょっとショートカットできるという理由の他に、標識にある『鬼の隠里』を見てみたかったからです。この地道を入って少し先に行くと、黒茶色の岩がたくさん積まれているところに出ます。これが『鬼の隠里』で、鬼が石を積んで住処としたという言い伝えがあるところだそうです。これはどうみても土木工事の残骸の違法投棄と思いきや、実は固まりかけた溶岩が地表に押し上げられ、柱のようになってそれが壊れ落ちたものと考えられているそうです。

地道と寒風山の展望台地道と寒風山の展望台

『鬼の隠里』のあともこの地道を上って行きます。先にはあの寒風山の頂上にある展望台が見えてきました。寒風山は芝生の山ですが、その下のこのあたりも草原で、芝生のところもあります。この道を5~600mほど進むと舗装路のr55に合流。

r55の最後の上りr55の最後の上り

気持ちのいい草原を見ながら最後の一踏ん張り。

寒風山山頂へ寒風山山頂へ

r55の最高点には妻恋峠とあります。そこから寒風山の山頂へは枝道が伸びています。これも激坂でよっこらしょ。

上るサリーナ上るサリーナ

もう一息!

寒風山頂上付近寒風山頂上付近

最後の喘ぎ!

下には脇本から秋田にかけて伸びる穏やかな湾がきれいに見えています。

寒風山頂上寒風山頂上

やっほー、山頂ゴール!!

寒風山頂上からやってきた道を望む寒風山頂上からやってきた道を望む

頂上からやってきた道を見ればこんな感じ。良く上ってきました。写真の中央部付近に『鬼の隠里』が見えますよ。寒風山の上りはちょっときついけれど、ここはそれだけの価値のあるところです。

八郎潟方面を望む八郎潟方面を望む

ここから北東の眼下には今は干拓され大潟村となった八郎潟が見えます。大きな川のようなものが八郎潟の調整池で、その左手が田んぼです。晴れていればここから西には入道崎が、そして南には秋田県と山形県の県境に位置する鳥海山までもが望めるそうですが、今日は残念。

なまはげさんたちなまはげさんたち

寒風山の芝生の山で、これを保つために春(3月下旬から4月上旬)に山焼きが行われるそうですが、今年は行われなかったように見えます。この山は一昔前までは牧草地で、8月に草刈りが行われていたようですが、その牧草が芝に代わり、草刈りが山焼きになったのですね。

寒風山の頂上には回転展望台があり、併設されているレストランで軽食をとりながら休憩です。そうしたらここに、なまはげさんたちがやってきた。『鬼の隠里』から出てきたようです。

山の中のダート山の中のダート

寒風山からの眺めを楽しんだあとは、穏やかな湾を眺めながらの豪快な下りです。(TOP写真参照)

r55から分岐する広域農道を行けば、あれれ、いつの間にか山の中のダートに。でもこれはほんのちょっとの区間だけ。

滝の頭滝の頭

舗装路に出て少し下ると『滝の頭』があります。『滝の頭』は森の中にある神秘的なエメラルドグリーンの池で、寒風山の下に溜まった水が20年以上の歳月をかけ、湧水となり、ここでこんこんと沸き出しているのです。ここでは水を正確に分けるための装置である円形分水を見ることもできます。この水は一ノ目潟同様に男鹿市の主な水源であり、道路沿いには無料で給水できる施設もあります。私たちもここで給水を。

いい感じの林の道いい感じの林の道

『滝の頭』からは北上して日本海に出るつもりでしたが、八郎潟の大潟村で桜祭りと菜の花祭りをやっているというのでちょっと寄り道してみることにしました。

八郎潟の水路と寒風山八郎潟の水路と寒風山

八郎潟は元は海と繋がった汽水湖で琵琶湖に継ぐ日本第二の大きさの湖でしたが、戦後の食糧難解消のため、湖の干拓工事が行われ、田んぼが作られました。海との境にある海水を塞き止める大きな水門は昨日男鹿線の車窓から見えたものです。

その周囲に巡らされているのがこうした水路で、これを渡ると八郎潟です。

八郎潟の田んぼ八郎潟の田んぼ

ここは人工的に作られた土地なので、その中の道路はまっすぐ。その脇にだだっ広い田んぼが広がります。ちょっと北海道に似ているでしょうか。その田んぼはまだ田植えの準備も始まっていないようでひっそりとしていて、ちょっと寂しい。

八郎潟の菜の花八郎潟の菜の花

今年の関東地方の桜はかなり早かったのですが、このあたりは例年よりずいぶん遅れているといい、ほんの一輪かそこらしか咲いていません。菜の花もまだまだということで、これはちょっと残念。通ったr42は車も多いし、ここはサイクリング向きのところではないような...

秋田駅の男鹿線道の駅と大潟村干拓博物館

しかし、大潟村役場の近くにある干拓博物館は八郎潟の干拓事業が良くわかって勉強になります。

気持ちのいい海側の細道気持ちのいい海側の細道

八郎潟からは日本海に向かいます。このあたりは海岸沿いに道はなく、少し内陸に入ったところを細い道が通っています。この道はほとんど車が通らず快適です。

宮沢海岸宮沢海岸

地図に宮沢海水浴場とあるのでちょっと覗いてみました。もちろんこの時期はまだビーチに人はいませんが、静かな日本海はぼんやり眺めているだけでもいい気分になります。

松林と風車松林と風車

宮沢海水浴場のあともこの海岸に近い道を行きます。道幅は二車線と広くなったものの、それでも車は極めて少ないです。道脇の畑の先に松林が現れるようになり、さらにその向こうに風車が並ぶようになります。

釜谷浜に並ぶ風車釜谷浜に並ぶ風車

続いて行く風車を追い掛けてどんどん進めば、釜谷浜。このあたりはずっと海岸線に沿って道があるのですが、海との間に松の砂防林があり、海はまったくといっていいほど見えません。このあたりの松林は14kmあるといわれる『風の松原』の末端に当たるのでしょう。

松林の中を行く松林の中を行く

その末端付近の松林の中を行きます。

能代風力発電所能代風力発電所

松林の中や脇をどんどこと行くと、釜谷浜とは違った形の風車が見え出し、今度はその真下を通り抜けて進みます。この能代風力発電所には24基の風車があるようですが、そのうちの半分ほどを通り抜けたあとは、海岸との間にある松林の中を進みます。

あちゃーのどろんこ道あちゃーのどろんこ道

ところがその松林の中の道は、じゃりじゃりダートのどろんこ道だったのでした。あ~れまぁ!

手入れの行き届いた松林手入れの行き届いた松林

しかしこのじゃりじゃりダートはほどなく終わり舗装路に。このあともずっとずっとず~~と松林で、めずらしくその一部が途切れたと思ったら、そこはロケット実験場でした。このあたりの林は下草がきれいに刈られ、とても手入れが行き届いているものでした。

風の松原風の松原

火力発電所に差し掛かったところから、さらに厚い松林の中を行くようになります。このあたりが『風の松原』の中心部でしょう。

松林の先の米代川松林の先の米代川

何kmも続いた松林の先に明るい光が見えると、突然米代川の河口が現れ『風の松原』が終わります。

能代大橋から米代川河口を望む能代大橋から米代川河口を望む

暮れ行く夕日を眺めながらR101の能代大橋を渡り、米代川の北にある本日の宿に到着。ここも温泉だ~

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uploaded:2013-05-09