2204-1

那須高原と那須湯本温泉

那須湯本 初日

開催日 2022年03月04日(金)快晴
参加者 サイダー/サリーナ
総合評価 ★★
難易度 ▲▲
走行距離 30km
累積高度 815m
地域 関東
栃木県

那須高原スカイライン
那須高原スカイライン

コース紹介

那須塩原駅から那須連山、黒滝連山を眺めながら田畑や牧草地を進み、那珂川を渡ると上りが始まります。乙女の滝を眺め、那須高原の別荘地を通り抜け、一旦下って最後の上りをこなしたら、那須湯本で白濁の硫黄泉にたっぷり浸かります。

動画(04'46" 音声:BGMのみ)

地図:GoogleマップgpxファイルRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
那須塩原駅
275m
START 発11:45 一般道 新幹線:東京10:12→11:20那須塩原
宇都宮共和大学
355m
7km 着12:20
発12:20
一般道
昼食
455m
13km 着12:50
発13:35
r369
一般道
那須蕎麦山月
阿油沢橋
485m
18km 着13:55
発13:55
一般道
r266
途中からr266(那須高原スカイライン)
乙女の滝
690m
21km 着14:25
発14:40
r266
peak
895m
25km 着15:20
発15:25
r266
南ヶ丘牧場
700m
28km 着15:40
発15:40
一般道
r17
南ヶ丘牧場
那須湯本
830m
30km 着16:10 - 中藤屋旅館/0287-76-2705/13,200円
鹿の湯/08:00-18:00(最終受付17:30)/500円
日の入り17:36/

那須塩原駅那須塩原駅

近場の白濁の硫黄泉に浸かってまったりしたい。。そんなことでネット検索したら、那須湯本温泉がヒット。天気予報がよかったので、自転車企画にすることに。

那須塩原駅に到着したのはサイダーとサリーナの2人。東京から新幹線で1時間少々と、かなり気軽な旅です。駅前にあったちょっと不思議なモニュメントから駅を眺めて、いざ出発。

駅前通りの正面に那須連山駅前通りの正面に那須連山

予報通り、天気は快晴で気持ちいい。そして、駅前の広い通りのはるか前方には中腹から白い雪を被った那須連山がどーんと姿を見せています。

『いいね、いいねー』と、走り始めからテンションが上がります。

のどかな景色になるのどかな景色になる

駅前の一区画を過ぎると、あたりはすぐにのどかな景色になります。

そして畑の先には那須連山。今日の目的地の那須湯本温泉は、あの中腹あたりにあります。

景色を楽しみつつ走る景色を楽しみつつ走る

最終目的地は山の中腹ですが、このあたりはまだほぼ平地。いい景色だね~、とのんびり走るサリーナ。

那須連山とサリーナ那須連山とサリーナ

そして、ちょっと開けたところからは那須連山の素晴らしい姿が見えました。思わず停まってゆっくり眺めます。

サリーナの手のちょっと左が白笹山、中央手前が黒尾谷山、後ろが南月山、そして最も高い右側の頂きが茶臼岳(1915m)です。

黒滝連山黒滝連山

前方やや左手に目を向けると、こちらは黒滝連山です。

広い空の下に白い山並みが連なる景色の中を、爽快に走ります。

脇道に入る脇道に入る

田畑の間の脇道に入ってみましょう。広々とした景色はさらに素晴らしく、那須連山が次第に大きくなっていきます。

田畑の間を走る田畑の間を走る

そんな景色の中を気持ちよく走るサリーナ。

田んぼと雑木林の間田んぼと雑木林の間

黒滝連山を見ながら田んぼと雑木林の間を駆け抜けていきます。

宇都宮共和大学前宇都宮共和大学前

宇都宮共和大学に出てきました。大学前のまっすぐな道を通ります。

この広い那須キャンパスには、様々な運動施設や温泉の源泉もあるそうな。

牧草地牧草地

続いて緑の美しい牧草地の中を行きます。那須は酪農が盛んなところですね。ときどき牧草ロールも見かけるようになってきました。

ダートに入るダートに入る

車道を外れて、ちょっとダートに入ってみましょう。

牛さんたち牛さんたち

すると、いたいた。牛舎の牛さんたちがのんびりこちらを見ています。

『なんだ、あんたら~』と近づいてくる牛さんも。

板室街道に出る板室街道に出る

脇道から出て、県道369号に入りました。

この道は『板室街道』といって、那珂川上流にある板室温泉へと続いています。

板室街道を進む板室街道を進む

時刻は13時に近く、そろそろお腹がすいてきました。この板室街道と県道30号の交差点付近にはいくつかお店があるので、このあたりで昼食にしましょう。

県道30号は、栃木県北部の主要な観光地である塩原温泉郷と那須高原を結ぶ道路で、通称『横断道路』と呼ばれているそうです。

昼食の天ぷらそば昼食の天ぷらそば

というわけで、交差点の近くで入ったお蕎麦屋さん『山月』。盛りのいい天ぷらそばを美味しくいただききました。

板室街道を走るサイダー板室街道を走るサイダー

昼食を終えて、再び板室街道を北へ向かいます。

板室街道を走るサリーナ板室街道を走るサリーナ

那須連山は随分近づいて大きく見えてきました。

那珂川にぶつかる那珂川にぶつかる

昼食の交差点から3kmほど板室街道を進んだら、右折して那須高原方面を目指します。

すぐに那珂川にぶつかり、那珂川に沿って橋までちょっと下り。

那須高原と那須連山那須高原と那須連山

おっと、下る前にちょっと待った。そこからは、右手に那須高原と那須連山が一望に見渡せました。『おお、素晴らしいね~』とここで記念撮影。

那珂川へ下る那珂川へ下る

那珂川を渡る橋までは、さーっと気持ちのいい下り。下りを楽しむサイダーです。

那珂川那珂川

那珂川にかかる阿油沢橋を渡ります。

那珂川は那須岳山麓を源流とし、板室温泉、黒磯を通って栃木県を南へと流れ、茨城県を横切り太平洋に注いでいます。全長150km、関東随一の清流として知られているそうです。

いきなり激坂いきなり激坂

阿油沢橋を渡り終えると、ついに上りが始まりました。今日の目的地は山の中腹なので上りだとは分かっていたのですが、ここまではせいぜい1~2%でほぼ平坦。

いきなりの上り坂で、特に最初の500mは10%を超える激坂が続き、ヨロヨロと上るサリーナ。

上るサイダー上るサイダー

『きついよ~』とサイダー。

上り坂と呼応するように、道の両脇に雪が現れ始めました。

雪が高くなっていく雪が高くなっていく

上るにつれて、道路脇の雪はどんどん高くなっていきます。

『こんなに雪があったんだ。。』と、那須湯本まで自転車で走れるのか心配になるサリーナです。

沢名川沢名川

『那須高原スカイライン』(r266)を黙々と上り、白笹山から流れる沢名川にかかる橋までやってきました。

すぐ近くに『乙女の滝』があるはずです。

雪の中を行く雪の中を行く

しかし、滝に行く階段や遊歩道は雪に埋もれています。

『どうしよう。。』と躊躇しましたが、看板に『滝まで30m』とあったので行ってみることにしました。

乙女の滝に到着乙女の滝に到着

滑りそうになりながら何とか滝の前までやってきました。

サリーナの視線の先に『乙女の滝』。

乙女の滝乙女の滝

これが『乙女の滝』です。幅は5m、高さは10数m程度のかわいい滝でした。

ちなみに乙女の滝駐車場の横に公衆トイレがありますが、冬季(12月中旬~3月中旬)は閉鎖されているので要注意。

さらに上るさらに上る

乙女の滝からさらに那須高原スカイラインを上っていきます。この周囲はゴルフ場のようですが、雪に埋もれてよくわかりません。

雑木林の中を進む雑木林の中を進む

道の両側は雑木林に覆われ、少しずつリゾート感が漂ってきました。

と言ってもこの雪では、まだシーズンオフで車もほとんど通りません。

雪の回廊を上る雪の回廊を上る

あたりはほぼ雪の回廊。ハヒハヒと上るサリーナです。

那須町へ入る那須町へ入る

小沢名川を越えて、ようやく那須塩原市から那須町へ入りました。上りはまだ続きますが(笑)

お猿さんお猿さん

と、その時。『キキー!』と慌てて道路脇の擁壁を駆け上っていった姿は、お猿さんでした。

車もほとんどいなくて、のんびりしていたんですね。

那須ハイランドを行く那須ハイランドを行く

ここは『那須ハイランド』。ゆったりと別荘やペンションが並ぶリゾート地ですが、まだほとんど人はいないようです。

道路脇に風力発電の風車が建っていましたが、写真は撮り損ねました。

ピークに到着ピークに到着

ヘロヘロ、ヨロヨロ、もうだめ~、というところで、ようやくピークに到着したようです。

かなりキツかった~

コナミ研修施設前コナミ研修施設前

ここは、コナミ研修施設の前。南西には那須町中心部方面への扇状地の景色が広がっています。

南ヶ丘牧場への下り南ヶ丘牧場への下り

さて、ここからは4kmほど下りが続きます。久しぶりのスピード感に歓声をあげたくなりましたが、積雪もある場所ですから下りは当然凍える~

下りはあっという間に終わり、南ヶ丘牧場まで下ったら、いよいよ最後の那須湯本への上りです。

最後の上り最後の上り

残り2km、白濁の硫黄泉を心に描きながら黙々と上ります。

那須湯本に到着那須湯本に到着

そしてついに、那須湯本に到着しました。小さな温泉街の佇まいです。ほのかに硫黄泉の香りが漂います。

中藤屋旅館中藤屋旅館

今宵の宿泊は、こちらの中藤屋旅館。約1400年の歴史ある『鹿の湯』から引湯した硫黄泉の宿です。ああ、楽しみ~

元湯通り元湯通り

その前に、まずは元湯の『鹿の湯』へ。宿からは、石畳の『元湯通り』を歩いて上ります。温泉気分が高まってワクワク。

途中には、奥の細道の旅の途中に立ち寄った松尾芭蕉の宿泊地という看板もありました。

滝の湯滝の湯

続いて『滝の湯』という建物の前を通りました。地元の方専用の共同浴場のようです。

弘法大師社弘法大師社

こちらは『弘法大師社』。1858年の山津波の数十年後、湯治客が河原で弘法大師像を見つけて、里人と共に社を建立したそうです。

湯川と鹿の湯湯川と鹿の湯

民宿の並ぶ小道の先に、川の両側にかかる木造の建物がありました。これが『鹿の湯』です。

この川は、その名も『湯川』。白く濁った硫黄泉が川に流れ込んでいるようで、硫黄泉大好きのサリーナのテンションが上がります。

鹿の湯鹿の湯

『鹿の湯』の入口はこちらの階段を上ったところ。

この鹿の湯は7世紀前半に開湯されたと伝えられ、鹿が温泉で傷を治していたことがその名前の由来だそう。古くから湯治場として人気を集め、前述のように松尾芭蕉も立ち寄りました。

鹿の湯入口鹿の湯入口

木造の建物は昭和16年に改築されたものだそうで、鄙びたいい雰囲気を出しています。

温泉はご存知白濁の硫黄泉。温泉に浸かる前に、まず『かぶり湯』を行うのが心得だそう。かぶり湯とは、浴槽の縁で温泉を柄杓で頭から被ることで、大人は200回が目安とか。私はかぶり湯はパスしましたが、温泉は本当に素晴らしくリラックスできて、体が芯からポカポカになりました。

宿の夕食宿の夕食

大満足で宿に帰れば、豪華な夕食が待っていました。牛ヒレの陶板焼き、柔らかくて美味しかった。

そして、宿のお風呂も鹿の湯と同じ硫黄泉。ああ、最高です。がんばって自転車で上ってきてよかった~


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