関東地方の紅葉は11月がピークのところが多いでしょう。今年の紅葉は例年より2週間くらい遅いのではという噂だったので、いつもなら11月初旬に行くところを少し遅めに計画しました。ところが残念なことにお天気が芳しくないので中止を提案するも、宴会だけでもやろうと言う者がおり、自転車はやめて車で行くことに。
宴会だけのつもりなので遅めに出発し、昼食会場にした日光市大沢町の蕎麦屋に集合です。そこにBMWで乗りつけたのは元、いや現役の暴走族のタキスキー。シャコタンでブウォーンブウォーンという音を響かせながらやってきたのでした。この御仁、今でも首都高でやっているそうな。この車に途中から同乗させてもらったコンタは助手席で冷や汗を垂らしていたとか。(笑)
さて、昼食です。この蕎麦屋さんにはニラ蕎麦なるものがあったのでやってみました。ニラはここのお隣の鹿沼市が産地として有名だそうです。ニラの香りが蕎麦のそれとバッティングするという方もいるようですが、おいしかったですよ〜
蕎麦屋で協議の結果、やはり天気が悪いので目的の紅葉地に行くのは諦めて、近くの古賀志山に行って天気が持ちそうなら登ろうということになりました。さっそく移動です。
やって来たのは宇都宮市森林公園。古賀志山はこの一部なのだそうです。宇都宮市森林公園は、サイクリングターミナルとサイクリングコースがあり、ジャパンカップサイクルロードレースを始めとする自転車関係のイベントがよく行われるところで、その世界ではかなり有名です。
駐車場にあった地図です。私たちは右下の黄色いところ、『現在地』とある駐車場にいます。お天気はなんとか持ちそうなので古賀志山に登ってみることにました。上まで行けば眺めが良いそうです。
ここからまず赤川ダムの堤を渡り、ダム湖に沿って西へ向かって古賀志山の登山口から登ろうと思います。
さっそくダムを渡りましょう。
すると向こうから補助輪付きの自転車に乗った子がやってきました。このルートはサイクリングコースの一部でファミリーコースに重なっているのです。
なんかおかしい。気が付けば、ダムに水がない! このダムは建設から50年以上経過しており、取水塔や洪水吐の修繕工事を行なっていたのです。『ダムの水全部抜く〜』って、ちょっと面白いですね。
水がないダム湖の向こう側に見える小高い二コブ山が標高582mの古賀志山です。
ここは標高200mちょっとで、周囲の山はみんな高くはなく、400mとか500mといったところです。これらの山々はうっすら色づき始めてはいるものの、紅葉というには早すぎるようです。
ここに来た目的は紅葉を観るためではなく時間潰しのようなものなので、そうがっかりもしませんが。
周囲を眺めながら進んで行くとちょっとだけ紅葉した木がありました。ルビオが、このあたりに面白い鳥がいそうだからバードウォッチをしてみんなが戻ってくるのを待つというので、ルビオを残して先へ。
ルビオはここでこんな鳥を発見したそうだ。ん〜ん、ジョウビタキのメスかな?
さて、登山口はどこだ?
どうやらここが古賀志山の登山口のようです。標識にある2500mはこの入口から頂上までの距離でしょう。
ここには何度も来ている地元のベネデッタを先頭に山男のペタッチが続きます。
ちょっと行くとこんな看板が。『逆立ち腕立て伏せ』っていったい・・・
この看板のすぐ先にはこんな衝立が立っていました。ここで逆立ちをして腕立て伏せをしろってな。 ん〜ん、あたし、腕力ないのよね〜(笑) それよか、もう逆立ちができんかもしれん・・・
ベネデッタとペタッチはスタスタと先へ行ってしまい、暴走男のタキスキーとその車に乗せてきてもらってビビリまくったコンタが続きます。
サイダーはここのところ体力激減で、すでにヨロヨロ。これはあきまへん。
このルートはアスレチックコースなのか、今度は『馬とび』!
サイダー、『あたし、がんばってみるわ〜』 と飛んでみましたが、三連続ジャンプは叶わず(笑)
ここで、このコースは山頂までは眺望がないことがわかり、今日の天気からするとたとえ頂上に行ったとしてもあまり眺めはよくないのではないかということで、サイダーは完全に登る気を削がれてしまい、ここから引き返したいと言い出します。
ということで、全員ここで下山開始。おいおい、おまえら、ここに何しにきたん?
下りは途中からやって来た時とは違ったコースに入り、サイクリングターミナルの前を通ったので、赤川ダムを上から見ることができました。
ダムの中に作られた工事用通路にトラックが止まっているのがわかるでしょうか。このダムは決して大きな方ではありませんが、それでもこうやって比較するものがあると大きさを感じます。
さて、このあとはどうしましょう。今日は特に予定を決めていなかったので、温泉に行こうとか、宇都宮に新しくできたライトレールに乗ろうとかいろいろな意見が出ましたが、鉄ちゃんはルビオ一人だけなのでライトレールは却下。
まだ14時ということもあり、那珂川の紅葉がそろそろらしいというので、そこを観てから温泉に行くことに決定。ペタッチのスーパーカーとタキスキーの爆走車とに分乗して那珂川へ。
近いとは言っても古賀志山と那珂川は結構距離があり、1時間ほど掛かってしまいました。
目的地に着くと柿がいい色に生っていました。
やって来たのは烏山駅から程近い那珂川に架かる境橋。この橋は近代化遺産というものに指定されています。
橋の全景がわかる写真は撮れませんでしたが、この橋は1937年(昭和12年)に架けられた鉄筋コンクリート造のアーチ橋で、当時のものとしては珍しくバルコニーが付いています。
この境橋が架かる那珂川の一体は落石という地区で紅葉で有名だそうですが、この時はまだほんのうっすらと色づき始めたばかりでした。見頃になるまではまだ1週間以上掛かりそうですね。
ここ那珂川はカヌーのメッカでもあり、かつてジーコマリアの案内で下ったことを思いましました。またコンタによれば、烏山は移動屋台での歌舞伎を行う『山あげ祭り』でも有名だそうです。
宇都宮に戻って温泉に浸かり、そのあとはお決まりの宴会。(TOP写真)
今回の会場はシャトーデベネで、お刺身、ナスのグラタン風、すき焼きと取り留めなし!(笑) しかしベネデッタのエジプトの古代遺跡調査旅行報告会は最近解明された話題いっぱいで、見応え聞き応え十分で楽しめました。いや〜、これだけでも来た甲斐があったというものですね。