0809

ツール・ド・ピレネー 9

大西洋から地中海へ

第9ステージ Arreau ~ Bagneres-de-Luchon
開催日 2008.08.09(土)曇りのち晴れ
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★★
難易度 ▲▲
走行距離 34km

ペイルスール峠へ向かうサリーナ
ペイルスール峠へ向かうサリーナ

コース紹介

アロウから一級のペイルスール峠を越え、スペイン国境近くの街バニエール・ドゥ・ルッションまで。 アロウから峠までは19kmで860mの上り、平均斜度4.5%。 峠の案内標識からは9.8kmで670mの上り、平均斜度6.8%です。 峠までは山間を行き、目下には美しい集落や湖、そして足元に小さな花が咲き競う草原が楽しめます。 下りも同様に楽しいコースです。 バニエール・ドゥ・ルッションはスキー場がある大きな町で、この季節には自転車のダウンヒルが楽しめます。


第9ステージ:アロウ(712m) ~ バニエール・ドゥ・ルッション(640m) 34km

 峠:ペイルスール峠(1級 1,569 m)

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アロウの朝アロウの朝

昨日の午後をのんびりとアロウで過ごした私たちですが、今日ものんびりです。 1日で走る予定のところを2日掛けて走ることになったので、今日の走行距離は30km強しかありません。

前日ホテルに朝早く出発するよ、と言ったら、ホテルは朝8時にならないと開かないからそれからにしてだって。 おいおい! まあ、今日はそれでもOKなので8時に出発です。

相変わらず朝は曇り、雲が低くたれ込めています。

穏やかな道を行く穏やかな道を行く

肌寒い気温の中、まずは両側が牧草地の穏やかな道を行きます。 10kmほどは3%ほどの緩い上りが続きます。

峠勾配になってきた峠勾配になってきた

10kmほどのところに分かれ道があり、ペイルスルド峠の最初の標識がありました。 ここから頂上までは9.8kmで670mの上り、平均斜度6.8%です。 この峠もツール・ド・フランスでは1級とされていますが、昨日、一昨日のアスパン峠やツールマレー峠ほどはサイクリストに出会いませんでした。

目下の村目下の村

4%に始まった峠への道ですが、徐々に勾配がきつくなってきました。 道は山と山の合間の谷を走っていますが、この谷はさらに下に続き、そこには小さな村々があります。

山にかかる雲山にかかる雲

反対側の山側にも集落があり、そこには雲がかかっています。 ピレネーはいつでも雲の中ですね。

きつい~きつい~

道は本格的な上り調子、7~8%から時には9%ほどになったようです。 こんな時には峠まで1kmごとに設置してある案内標識まで辿り着くことを目標にして走ります。 しかし、きつい~! 一部、短いものの12%を超える勾配のところもあります。

雲に近づく雲に近づく

9%の林を抜けるとちょっと勾配が緩くなり、視界が開けました。 近くの雲はもう自分の高さかそれより下に見えます。 湖と小さな集落がいい感じでした。 さらに進めば周囲はなんとも言えない素晴らしい草原に。(TOP写真参照)

サイダーgoal!サイダーgoal!

3kmほど草原の中を上っていくと、駐車してある車と小さな小屋が見えてきました。 

『お~、ゴールだ~』 とサイダーが到着。

サリーナgoal!サリーナgoal!

いつのまにか重たげな雲はどこかへ去り、素晴らしい青空になっています。 サリーナも登頂に成功!

時は10時40分、今日は時間当たり320mの上りでした。

家族でサイクリング家族でサイクリング

峠に着いてみると、いないと思っていたサイクリストが次々とやってきます。 ここには20台ほどの車が停まっていて、車でやってきている人の中にはこんな人たちも。 お父さんとお兄さんはロードレーサーで峠を上り、それを他の人々はここで待っていたようです。

ペイルスルド峠の標識ペイルスルド峠の標識

登頂記念写真は上の家族に撮っていただきました。 レーサーたちは私たちの自転車を見て、『これで上ってきたの? 重さはどのくらい? ひょえ~!重い!』などと、驚きあきれてくれます。 私たちは荷物も積んでいるからね。

峠の茶屋峠の茶屋

峠にレストランやカフェがあるのはわりと珍しいのですが、ここには小さいけれども写真のおじさんがやっている茶屋がありました。 このあたりにはハイキングの方もいるようで、そういった人々が休憩しています。 ここで私たちもちょっと一休み。

草原の下り草原の下り

下りはいつでも豪快! そしていつでも寒い! でも雲が途切れ、青空が広がり快晴になってきました。

爽快な気分で草原を駆け下り、

ヘアピンヘアピン

ヘアピンカーブをいくつも抜け、

山と村山と村

山の表情は次から次へと変わり、

かわいらしい村かわいらしい村

おとぎ話に出てくるようなかわいらしい村を過ぎ、

バグネーレス・デ・ルッションの通りバニエール・ドゥ・ルッションの通り

お昼少し前に、バニエール・ドゥ・ルッションに到着です。 着いたところはマーケットの広場。 お祭りかと思うほどの混雑ぶりにびっくり。 ここはかなり大きな町ですが、特に観光の目玉になるようなものはないはずなのに、観光客がわんさかいました。

天に登るゴンドラ天に登るゴンドラ

散歩をしていると、実はこんなものがありました。 それはそれは天高く、どこまでも続いているようです。

時間もたっぷりあることだし、これに乗ってみよう、と乗り口に向かうと後から後からゴツイ自転車を抱えた人々が乗り込んで行きます。 どうやらスキー場を利用してダウンヒルが楽しめるようです。

上の世界は絶景!上の世界は絶景!

ゴンドラはもの凄いスピードで、もの凄い傾斜を上って行きます。 みるみる高度が上がり、なんと1,750mまで上がりました。 下は640m位なので1,000m以上登ったことになります。 ここは今日私たちが上った峠よりはるかに高いところです。

そこには万年雪を抱く山々がド~ン! 澄んだ青空の下にピレネーの絶景が広がっています。

自転車の人々はこの山の手前の草原を下って行きました。 街まで下る舗装路もあるので、『私たちも自転車を持ってくればよかったね~』と、ちょっと残念でした。 近くにはパラグライダーの離陸場もあり、次から次に空に舞って行きます。

こっちもビックリ重戦車?こっちもビックリ重戦車?

思いもかけない素晴らしい山並みを堪能して再び下界へ戻れば、こちらにもビックリするものが。 自転車屋ともなんともつかない店先にやってきたのがこのバイク。 山道、川道、どろんこ道もへっちゃら、っていう代物。 自転車屋さんみたいな店は自転車のコースガイドなどをしているところでした。 ちょっと持たせてもらいましたが重いのなんの。 これで本当に走れるんかいな?

ここにやってくる道すがら、四輪のカートも沢山見かけたので、この町はこういったアウトドア系スポーツの拠点となる町なのかもしれません。

昼飯昼飯

たまには飯の様子を。 前菜2種、普通のサラダとトマトのサラダ?。 高級レストランではできませんが、ここでは飽きないように半分っこ。 メインはマトンのソテーでした。 メニューのフランス語がわかっていない私たちに、隣の席の2人のマダムが 『これよ、私が食べてるこれ。 マ・ト・ン』などと親切に教えてくれました。

郵便屋さん郵便屋さん

街で見かけた郵便屋さん。 自転車がかわいい。

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