1717-6

ハワイ島 6

Captain Cook~Wai'ohinu

開催日 2010.06.24(木)曇り
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 82km

溶岩荒野を行く
溶岩荒野を行く

◆ コース紹介

コナ・コーストのキャプテン・クックからコーヒー農園をかすめて海岸に下り、プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園で古代ハワイのカプ(掟)に思いを馳せます。 激坂を上りハワイ・ベルト・ロードを南下すれば、いつの間にか噴石と溶岩だらけの荒野、カウ地区に突入。 荒涼たる溶岩の丘の先にマカダミア・ナッツの林が見え出し、アメリカ合衆国最南端近くのワイオヒヌに到着。

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発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
Captain Cook START 発08:00 Napo'opo'o Rd 泊:Manago Hotel /(808)323-2642
Pu'uhonua
O Honaunau
14km 着08:55
発09:45
Pu'uhonua Rd
Hawaii Belt Rd
入園無料
近くのTwo-Stepはシュノーケリングが楽しそう
Kealia 22km 着11:00
発11:50
Hawaii Belt Rd Ocean Viewまでの最後の食品店FUJIHARA'Sで補給
Ocean View
 昼食
62km 着14:40
発15:35
Hawaii Belt Rd 昼食:The Lava Tube
Wai'ohinu 82km 着17:00

泊:Macadamia Meadows Farm B&B/★
/$134/朝付
夕食:SHAKA RESTAURANT

キャプテン・クックから海岸を望むキャプテン・クックから海岸を望む

キャプテン・クックは言わずと知れたハワイ諸島を発見したイギリスの探検家ですが、3度目の世界航海の途上、ハワイ島のここで先住民との争いによって命を落しました。 クックの記念碑が建つのが、キャプテン・クックの街から下ったカアワロア・コーブです。 カアワロア・コープはシュノーケリングに最適とのことで、そこまで街からキャプテン・クック・モニュメント・トレイルがあり、大変興味をそそられたのですが、このトレイルは上級とのことで止むなく断念。

海岸への下り海岸への下り

ナポオポオ・ロードでとりあえず海岸へ下り出します。 昨日の海岸からの上りがとてもきつかったように、この下りも豪快、8kmで450mの下りです。

ヤシの木と南国の花々ヤシの木と南国の花々

キャプテン・クックはコーヒー・ベルトと呼ばれるコナ・コーヒーの産地の一番南端にある街でもあり、近くにはコーヒー農園の看板がいくつか見られます。 小規模ながらもこういった農園は650ほどもあるそうですが、その一つで100%のコナ・コーヒーをGET。

廻りにはこういった南国のきれいな花が咲き乱れています。

プウホヌア・ロードをどんどこ行くプウホヌア・ロードをどんどこ行く

ケアラケクア湾に下りるも、カアワロア・コープでのシュノーケリングを諦めた私たちはビーチには寄らず、すぐにプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園へ向かいました。 ここからの道は海岸からちょっと内陸を走っており、海はまったく見えません。 ただバサバサとした灌木の中に真っすぐな道が伸びています。

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園

この真っすぐな道を6kmほど進むと、プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園です。 ここは古代ハワイの避難所だそうで、『逃れの地』という意味だとか。 古代のハワイにはカプという掟があり、それを破ったものは殺されたそうですが、罪人はここに辿り着けば、その罪を逃れることができたといいます。

碁盤のような石のテーブル碁盤のような石のテーブル

しかし、ここの周辺には王族や戦士たちがおり、無事に辿り着くには外洋を泳いで来なければならなかったそうです。

ヤシ林の先に建つのはハレ・オ・ケアウェ・ヘイアウ。 1650年頃建てられたものを復元したもので、なんとこの中には23人の首長の遺骨が眠っているとか。

園内には手彫りのカヌーや漁のための植物の葉をたくさんぶら下げた縄などの展示がありました。 サリーナの前にあるのは碁盤のように白と黒の石が並べられたテーブル。 どんなゲームだったのでしょう?

神の化身の像神の化身の像

プリミティヴなこんな像がいくつか建っていますが、これらは神の化身だそうですよ。

上るサリーナ上るサリーナ

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園で古代ハワイに思いを馳せた後は、標高300mまで一気に駆け上ります。 平均斜度6%でアヘアヘ~~

コーヒーの木コーヒーの木

ゆっくり上り詰めていると、道端に小さな青い実を付けた木が並んでいます。 よく見れば赤い実も少しだけ混じっています。 コーヒーの木です。 コーヒーの実は始めは緑、そして黄色からオレンジに、最後はチェリーと呼ばれる深い赤に変わるのだそうです。 成熟は一気ではないので、8月から1月にかけて収穫されるといいます。 なんとこのあたりでは、植え付けから収穫まで、全部手作業で行なわれるというからびっくりです。

ケアリアの小さな教会ケアリアの小さな教会

坂道をなんとかこなし、ハワイ・ベルト・ロードに出ました。

今日はお昼処がむずかしい。 キャプテン・クックからワイオヒヌまでの間にある大きな町はオーシャン・ビューですが、そこに到着するのはお昼をかなり過ぎる予定です。 その手前にあるのはケアリアという小さな村。 ここに小さな食料品店があるというので、注意して進みます。

1915年創業のFUJIHARA'S1915年創業のFUJIHARA'S

小さな尖塔の教会が見えるとそのケアリア村です。 村とは言ってもこういった村は、民家が数軒現れたらそこが村、といった具合なので、小さな食料品店などすぐに見逃してしまうのですが、ここでは教会の前にあったのですぐに分かりました。 しかも想像より大きな店でした。

看板には、FUJIHARA'S est1915とあります。 ここは100年ほど前に日本人が始めた店のようです。 ホットドッグとバナナを頬ばり、ムスビを非常食として買いました。

マウナ・ラニを出発ハワイ・ベルト・ロードを飛ばす

FUJIHARA'Sで補給しゆっくり休憩したので、元気にハワイ・ベルト・ロードを飛ばします。 まだまだ緑豊かですが、

緑のない道に緑のない道に

『あれ~、まわりに木がなくなった~』 と思えば、そこには黒々とした溶岩が。

マカダミア・ナッツの畑マカダミア・ナッツの畑

今度はバサバサした感じの中木が並ぶようになります。

『よくもまあ、くるくると景色が変わるもんだね~』 と言いつつ、その木をよく見ると、

マカダミア・ナッツの実マカダミア・ナッツの実

見かけない実が生っています。 下には薄茶になった実がたくさん落ちていました。 もしかしてと思い、近寄って、落ちている実を石で割ってみました。 ところがこれが割れないのです。 何回かトライしてようやく一つ割ることができ、中身を頬張ると、これがうまい。 どうやらこの木がマカダミア・ナッツのようです。 マカダミア・ナッツの実は固くて、割るのが大変だといいます。

道脇は再び溶岩に道脇は再び溶岩に

マカダミア・ナッツの木の下でちょっと休憩したあと、再びハワイ・ベルト・ロードを走り出します。 少し続いたマカダミア・ナッツの畑の先は、またしても溶岩でした。 このあたりはマウナ・ロアから流れ出た溶岩が、帯状になって海へと落ちて行くのでした。

道は多少のアップダウンはあるもののずっと上りです。 へろへろし始め、オーシャン・ビューの休憩ポイントが待ち遠しくなりますが、廻りは相変わらずの溶岩。 こんなところに本当に町があるのだろうかと、ちょっぴり不安になります。

道端のレストラン道端のレストラン

ちらっ、ちらっと建物が現れ出し、どうやらオーシャン・ビューに入ったようです。 しかし建物は皆サブ・ウェイに入ったところに建っており、メイン・ロードには何も見当たりません。 ここオーシャン・ビューは比較的最近開発された住宅団地のようなところで、サブ・ウェイは碁盤の目状になっています。 地図で見るとあまりに人工的な形状にびっくりします。

もしかするとレストランは奥にあり、メイン・ロードに面していないのでは、という思いが頭をかすめたその時、一つの建物が目の前に現れました。

『お~、あれあれ、あれ、レストランよね~』 と喜びのサリーナ。 運良く昼のラスト・オーダーに間に合い、ここでおいしいメキシコ料理にありつくことが出来ました。

さらに溶岩の中を行くさらに溶岩の中を行く

遅い昼食のあとも、溶岩でした。 標高600mのオーシャン・ビュー付近は穏やかなアップダウンを繰り返しつつ、この溶岩の中を抜けて行きます。

くっきりと浮かび上がる溶岩の流れくっきりと浮かび上がる溶岩の流れ

面白い光景に出会いました。 このあたり一帯はマウナ・ロアの噴石や溶岩で出来ていますが、古いそれらの上は砂漠に生えそうな低木や地被植物で覆われ、その一部を最近流れた溶岩が真っ黒に覆っています。

新旧の溶岩を眺めながら進む新旧の溶岩を眺めながら進む

緑の先の黒い溶岩の流れは、道路を突っ切り、山側から海に向かって落ちています。 ハワイ島って、すごい!

のんびり草を食む動物たちのんびり草を食む動物たち

周囲に緑が多くなってくると、道は下りに転じました。 SOUTH POINT RDの標識が現れ、細い道が右手に伸びています。 この道を行くとアメリカ合衆国の最南端です。 そこには砕けた珊瑚でできたきれいな緑色の砂浜があるといいますが、行けば600mの下り、往復35kmで諦めます。

山にも緑が戻り、近くでは放牧された馬や山羊がのんびりと草を食んでいました。

ワイオヒヌ到着ワイオヒヌ到着

あっという間に標高300mまで下ると、そこは雨が降ったのか、路面が濡れていました。 ヤシの木が復活し、鬱蒼とした木々が現れると、本日の農家民宿があるワイオヒヌに到着です。

この民宿はマカダミア・ナッツを作っているところで、家の前にはマカダミア・ナッツの畑が広がり、庭には鶏が放し飼いにされている、のんびりしたところです。 基本は三泊からですが、サイクリストに限り一泊でも泊めてくれます。 夕食は隣村のレストランまで車で送迎してくれました。 徒歩圏にレストランがないところの民宿は、このように車で近くのレストランまで送迎してくれることが多いようです。

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