1614-8

トバーモリィ(マル島)

スコットランド 8

開催日 2016年08月12日(金)雨
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価
難易度

トバーモリィ
トバーモリィ

コース紹介

オーバンからフェリーでマル島に渡り、自転車で島の北東岸を走る予定だったが、雨のためバス移動となった。トバーモリィはカラフルな家並みが続く漁港で、マル島最大の観光拠点でもある。

動画(05'45" 音声:BGMのみ)

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ルートデータ1ルートデータ2(gpxファイル)
総合データ1総合データ2(GARMIN Connect:ルート、高度、速度など)

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
Oban - 発09:45 泊:Roseneath Guest House £76(朝付)
Oban War & Peace Museum
Oban港 着10:30
発10:50
フェリー フェリー:50'、£3.45
Craignure 着11:45
発12:00
バス
A849
Mull島、到着前左手にDuart城
バス95:Tobermory行 40'、11:05、本/1.5h
Fishnish港 着12:10
発12:20
バス
A849
ケルトの墓地 着12:25
発12:25
バス
A849
ケルト十字の墓石
Salen 着12:30
発12:30
バス
A848
カフェレストラン、Spar
Tobermory
90m
着13:00 カラフルな家が並ぶ漁港、蒸留所
昼食Macgochans
夕食:Spice of Mull
泊: Castle Croft B&B £50(朝付)
日の出05:20ごろ、日の入21:15ごろ /為替レート:1£=140円/

朝食のパンケーキ朝食のパンケーキ

オーバンの朝、またまた雨が降っている。予報では今日は一日雨だという。今日の自転車走行は早々にあきらめた。

さて、B&Bの朝食だ。2泊目なので、別メニューのパンケーキにしてみた。いちごなどベリー類が添えられ、蜂蜜をかけて、なかなか美味。ハギスやブラックプディングが苦手な人もいるらしく、別メニューを準備している宿も少なくない。

ar & Peace Museum入口War and Peace Museum入口

マル島に渡ってからはバス移動に決めたので、時間はたっぷりある。フェリーに乗る前に、町の真ん中にある 'War and Peace Museum' に立ち寄ってみた。

ボランティアによって運営されているこのミュージアムには、2つの世界大戦とその前後の時代のオーバンの歴史を紹介する写真や展示、鉄道や飛行機の模型、その他、さまざまなものが所狭しと並んでいる。

ミュージアムの展示ミュージアムの展示

スコットランドの軍服は伝統的なキルトだった。

いろいろな展示は手作り感いっぱいで、誰でも何かしら面白いものが発見できそうだ。

オーバン港のフェリーオーバン港のフェリー

昨日同様、オーバンの港から対岸にあるマル島のクレイグヌアまでフェリーで渡る。

デュアート城デュアート城

大型フェリーは静かに出航した。マル島に近づくと、左手にデュアート城(Duart Castle)が見えてきた。13世紀につくられたこのお城は内部の見学可能だが、クレイグヌアから少し離れているのでフェリーから遠景で眺めるだけにした。

クレイグヌアから出航したフェリーとすれ違い、そろそろ港に到着する。

マル島を走るバスの中クレイグヌア港に到着

クレイグヌアの港に着いた。雨はやや小降りになり、一瞬自転車で走る気持ちもよぎったが、天気予報を思い出して12時のバスに乗った。

丘陵地が広がる丘陵地が広がる

バスはマル島の東岸を北上する。周囲には牧草地(ボグ)と丘陵地が広がっている。

シングルトラックの道シングルトラックの道

バスの走っている道はマル島の幹線道路のはずだが、車一台分のシングルトラックだ。対向車はほとんどいない。

フィシュニッシュに近づくフェリーフィシュニッシュに近づくフェリー

10分ほど走ったところでバスは右手の枝道に入った。そこは、フィッシュニッシュ(Fishnish)の港で、対岸のロッカライン(Lochaline)とを結ぶフェリーが行き来している。

フェリーから降りたサイクリストフェリーから降りたサイクリスト

フェリーが到着し、自転車の旅人が降りてきた。バスに乗るのかと思ったが、このまま走り続けるらしい。軟弱な我々とは違うのだった。ファイト!

ケルトの墓地ケルトの墓地

バスはフィッシュニッシュ港を出発。

すぐに右手にケルトの墓地が現れた。ここにはケルト十字の墓石がある。

サレンのスコットランド教会サレンのスコットランド教会

そして、クレイグヌアとトバーモリィの中間地点、サレン(Salen)に到着。サレンの町は小さいけれど、レストランや郵便局、小学校もある周辺地域の拠点の町だ。

牧草地の羊牧草地の羊

バスはさらに北へ向かう。羊が草を食む牧草地、そして丘陵地。

トバーモリィに到着トバーモリィに到着

13時に島の北端のトバーモリィに到着。バスでわずか1時間の道のりだった。

トバーモリィはマル島最大の町で、住民は1,000人ほど。港をぐるりと囲む家並みは鮮やかな色に塗り分けられ、水面にその姿を映し出している。

港を背に笑顔のサリーナ港を背に笑顔のサリーナ

とりあえず、無事到着してよかったね〜、とサリーナ。

きのこのリゾットきのこのリゾット

ここにはレストランやお店も揃っている。バスの到着した湾の南端に感じのよさそうなレストランMacgochansがあったので、入ると広い2階に通された。

このお店のウリは、地場産の肉や野菜、とれたての魚介類を使った料理と、そしてエール。早速エールで乾杯だ。

エールで満足そうなサイダーエールで満足そうなサイダー

店内の広いフロアではライブ演奏やダンスも行われるという。きのこのリゾットと焼きホタテのサラダを楽しむ。

サービスしてくれた女の子はチェコから来ているとのこと。「自転車で旅しているなんて、すご〜い!」と言ってくれたので、「チェコを走ったこともあるよ」と話したら嬉しそうだった。

トバーモリィの街トバーモリィの街

食事を終え、とりあえず湾の北端まで行ってみることにする。そこには、明日対岸のキルチョーン(Kilchoan)に渡るためのフェリー乗り場があるので、確認しておきたい。

店舗が並ぶ店舗が並ぶ

湾を囲む建物の1階はレストランや店舗が並び、上の階はB&Bになっているところもある。

街の中心部街の中心部

お土産品店もあれば、薬局など普通のお店もある。その先に見える教会は Tobermory Evangelical Church だ。

マル博物館前を過ぎるマル博物館前を過ぎる

湾に沿って少し右手に折れたところのクリーム色の建物は、マル博物館(Mull Museum)。私たちは入らなかったが、この博物館、小さいながらもマル島の歴史が詰まっているという。

さらに先の港へ向かうさらに先の港へ向かう

雨が結構降ってきた。観光客で賑わっているエリアのはずだが、その姿をあまり見かけない。こんな雨の中、クルーズに出ているのだろうか。

ここトバーモリィからは、昨日私たちが参加したスタッファ島や、他のヘブリディーン諸島の島々を訪れるツアー、そして鯨やイルカを見るツアーなどの船が出ている。

The MishnishThe Mishnish

その先には、鮮やかに塗り分けられた建物が。ここはミッシュニッシュ(The Mishnish)というレストラン・バーで、古いパブの雰囲気をつくり出している。

港の入口に到着港の入口に到着

レストラン・バーを過ぎると、港の入口に着いた。カラフルな街並みの中でも、先ほどのレストラン・バーがひときわ鮮やかだ。

帆船帆船

その脇には、帆船が接岸している。フェリー乗り場はもう少し奥にある。

高低差のあるトバーモリィの町高低差のあるトバーモリィの町

トバーモリィの町は、湾に面したメインストリートに建物が並んでいるが、その背後は丘陵地となり、急坂を30mくらい上った高台に家並みが広がっている。

バスを降りた広場まで戻るバスを降りた広場まで戻る

私たちの今宵の宿は、南側の高台の上にある。そんなわけで、再びバスを降りた広場まで戻り、そこから坂上りとなった。

B&Bに到着B&Bに到着

この時期のトバーモリィには大勢の観光客が訪れ、湾沿いはどこのB&Bも満杯。それでもなるべく中心部に近いところを、と探し出したのがこの宿「キャッスルクロフト」だ。

先ほどの広場からは600mほどの距離だが、雨でグジョグジョ、激坂でハヒハヒ、ダートの小道でヨレヨレになりながら、ようやくB&Bにたどり着いた。とても小さなB&Bだが、日本びいきのマダムが温かく迎えてくれてほっと一息。

高台の家もカラフル高台の家もカラフル

しばらくは部屋でダラダラと休憩して過ごす。そして19時、夕食のため出かけることにした。相変わらず雨はやまない。

高台の上の教会高台の上の教会

高台の上の住宅地を北に向かい、海側に折れると教会(Parish Church)に出る。

高台からの湾の眺め高台からの湾の眺め

教会の前の道は丘陵地の端になっていて、そこからはトバーモリィが面する湾全体が見渡せる。右手の小高いところはマル島の陸続きの岬、中央の平べったい陸地はカルブ島(Calve Island)だ。

湾沿いの道に出る湾沿いの道に出る

そこから湾に向かって激坂を降りていくと、お昼に通ったカラフルなレストラン・バーの横に出た。

高台の上下にある2つの教会高台の上下にある2つの教会

高台の上の教会や家並みと、湾沿いの下の町はこんな感じ。

さて、本日の夕食候補はシーフードのはずだったが、お目当ての店は満杯。カラフルなレストラン・バーも観光客で溢れ、立錐の余地もない。何軒か覗いてみたが、夕食どきでどこも満員だ。やっぱり観光客は多かった!

前菜のサモサ前菜のサモサ

しばらくうろうろしたあと、ピンク色の壁のインド料理店を発見。何とか入れそうだ。聞けば、昨日まで中華料理店で、今日インド料理店として開店したばかりだという。

スコットランドでは、小さな町でも結構インディアン・レストランを見かける。イギリス全体でインド料理の伝統があるということだろうが、私たちにとって困るのは多すぎるメニューだ。『カレー』などというメニューはなく、マドラス風野菜の煮込みだの何だの、どんな味なのやら想像できない品名が100くらいは並んでいる。熟考の末、サモサとボンベイ風チキンカレー(卵、じゃがいも、赤パプリカ、チキンのやや甘みのあるカレー)にした。予想とやや違ったが、それなりに美味です。

今日は一日中雨で、バス移動の上、トバーモリィの散策もあまりできなかったため★一つの評価になったが、マル島一の街並みは華やかだった。晴れたていたらきっと高評価になったことだろう。明日は雨がやむといいなあ。

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