朝のバルコニー
6:30起床。気持ちのいい朝です。早速1階のサロンで朝食と昼のお弁当作り。
支度を整えて部屋のバルコニーに出てみれば、木々と牧草の緑が爽やか。
ラ・トゥルネットの頂き
そして、くっきりとラ・トゥルネットの頂きが見えます。
今日は、ラ・トゥルネットの山登りはしませんが、その足元の峠を通る予定です。
1階のテラス
1階へ降りると、私たちが夕食・朝食をとったサロンの前にはこんなテラスがありました。実は、このサロンとテラスは宿泊客用の朝食会場でもあって、数人のお客さんがテラスで食事をしていました。
このテラスでお茶しながらまったり過ごすのも気持ち良さそう。
ジット・レ・メサンジュ
宿泊棟の全貌は大きな農家風でこんな感じ(写真)。3階の左端が私たちの部屋でした。
宿にいた青年(オーナーの友人?)が『どのあたりを走るの?』と聞くので、『アルプスの麓だけど、ツール・ド・フランスで有名なラルプ・デュエズも走ろうかと思ってるよ』と答えたら、『それはナイスなバカンスだね!』と“いいね”サイン。
今日はまず峠を越えてアヌシー湖を巡り、さらに西の山に入ります。
フィエル川に沿って南下
朝8時過ぎに出発。まずはフィエル川に沿って南へと進みます。正面にはラ・トゥルネットの頂き。
トーヌに突き出す山塊
後ろには、トーヌの町に突き出した山塊が横たわっています。写真右端に見える尖った頂きはラシャ山(Mont Lachat)でしょう。
道路は周囲の山の陰になり、まだ日差しが届いていません。
峠のサイン
しばらく南へ向かう緩い上りが続きます。
走り出して程なく、フランスの峠ではお馴染みの『サイクリング峠コース案内』のサインを見つけました。ラ・クロワ・フリー峠(Col de la Croix Fry)、12kmで累積高度800m強を上るとのこと。これは、ここから東に向かう峠ですが、私たちは南下を続けます。
リヨン山並みと木造の家
緩い上り坂を進むうちに、太陽が高度を増して日差しが届くようになってきました。まだ空気はひんやりしていて気持ちよく走ります。
岩肌を見せる山並みの下、木造の家々が牧草地に点在していて、『う~ん、アルプスに来たなあ』と実感する景色が続きます。
ラ・トゥルネット
そして、右手の緑の牧草地の上にひときわ高く白い山塊が現れました。ラ・トゥルネットでしょう。
マレ峠到着
前方に視界が広がり、勾配が緩やかになってきました。そして、ここがマレ峠(Col du Marais)。
今回のフランス旅行で初の峠制覇です。喜びのゴールポーズはサイダー。
マレ峠の看板
峠の標高は843m。トーヌからは7kmほどで、標高差は220m、平均勾配は3%程度。初級の峠で楽しく上れました。
それにしてもこの看板はシールだらけですね。ジオポタシールを持ってくればよかった?
山々を背景に満足のサリーナ
いい景色だね~と満足げなサリーナ。トゥルネットを含む山々をバックに記念撮影です。
木造の家は開口部がアーチのデザインで可愛い。
緩い下りを飛ばす
さて、峠を過ぎると緩い下りが始まります。景色を愛でながら快適に飛ばします。
集落入口は上り
ラ・ボティエール(La Bottière)というところで脇道へ。
途中の集落の入口で上ったりとちょっとアクセントがありますが、基本は下りで滅多に車も通らない快適な道でした。
木立の中を下る
再び幹線道路に合流。木立の中をどんどん下っていくと、
岩の連なる山脈
右にカーブする道路の上には、白い岩の壁がそそり立っていました。
これはラ・トゥルネットから南に連なる山脈で、2000m前後の山頂が扇のように連なっています。
南の山を見ながら下る
右に左に緩いカーブを描きつつ、どんどん下ります。
今度正面に見えたのは南の山で、ポワント・ド・ラ・サンビュイ(Pointe de la Sambuy)。
ファヴェルジュの岩山
下りはサン=フェレオル(Saint-Ferréol)で終わり、その少し先のファヴェルジュ(Faverges)からは自転車道に入ります。
正面には断崖が傾いたようなファヴェルジュの北の岩山が現れました。
自転車道を飛ばす
自転車道は北西へ延びてアヌシー湖へ向かっています。
左右に緑の山を眺めながら、まっすぐで平坦な自転車道を飛ばします。
サリーナが行く
『これは快適だね~』と笑顔のサリーナ。
さっきまではサイクリストはあまり見ませんでしたが、自転車道に入ると家族連れなど自転車を楽しむ人々がどんどん増えてきました。
雄大な景色の中、自転車道は続く
左手から前方にかけては岩肌の見える山並みが続き、景色もなかなか雄大でよろしい。
これがずっと自転車専用のサイクリングロードとは、贅沢な気分になりますね。さすがフランス!
サイダーが行く
『よっしゃあ、飛ばすぞ~』とサイダー。アヌシー湖の南端目指してまっしぐら。
アヌシー湖の西岸を走る
そしてアヌシー湖に到着し、西側の湖岸を北へ向かって走ります。自転車道と湖岸との間には住宅地があって、湖はちらりと見えたり見えなかったり。
右前方に見える尖ったギザギザの山は、昨日訪れたタロワールの背後にある山『ドン・ド・ランフォン』(Dents de Lanfon)。確かにギザギザは歯(Dents)にも見えますね。
アヌシー湖の対岸はタロワール
デュアン(Duingt)に近づくと、自転車道は高いところを通ってアヌシー湖がよく見えました。青い湖と山が望めて気持ちいい~
前方の対岸はタロワール。昨日はタロワールのビーチからこちらのデュアン城を眺めました。
デュアンに到着
自転車道のトンネルを抜けると、デュアンの町に到着。デュアン教会が迎えてくれます。
今日のコースはここから西の山側に入り、しばらく山上り続きます。そんなわけで、時刻は11時とちょっと早いけれどここでピクニックランチすることにしました。
デュアンのビーチ
飲み物を購入し、デュアンの小さなビーチに面した芝生の木陰でサンドイッチのお弁当を開きます。
湖では子どもたちがパチャパチャやっていたり、カヌーやSUPで遊んだりしています。
牧草地を行く
お弁当を食べ終わったら、12時少し前に出発。まずは湖と並行する牧草地の道を行きます。
この辺りの上りはまだ緩やか。
激坂で押し
住宅地に入るとすぐに激坂に突入。少しは頑張って上ってみますがあっさりダウン、押します。
この辺りに住むのは景色は良さそうだけど、車がないと暮らせないだろうなあ。
アヌシー湖を見下ろす
坂はキツい上に、この道にはほとんど日陰がない。昼過ぎの照りつける太陽。暑い。。
しかし、ヘロヘロと上ってふと後ろを振り返れば、眼下にはアヌシー湖の絶景が広がっていました。これなら上った甲斐があったというものです。(TOP写真も)
アヌシー湖を背に上る
上り甲斐はまだまだ続く。
カンカン照りの中、アヌシー湖を背中に10%を超えるつづら折りの坂を黙々と上っていきます。
アヌシー湖の最後の景色
デュアンから標高差300m近くを上ってきました。背後のアヌシー湖もそろそろ見納めです。
山の牧草地を行く
もう少し上りは続きます。
周囲は牧草地。その緑の間に小さな集落が点在しています。
T字路に到着
T字路にたどり着きました。この辺りはピュージェ(Puget)というところで、概ねピークに達したようです。暑くて疲れた~、と建物の陰に入るサリーナ。
一息ついてT字路のつきあたりをよく見ると、道路サインのすぐ隣に『チーズ販売、右700m』という看板があるのに気がつきました。『チーズ屋さんがすぐ近くにある!』これは行かねば。
チーズ屋さん
700m進むと、こんなチーズ屋さんが現れました。
入口テラスでは、女性スタッフが地元の野菜や果物を並べているところでした。『中へどうぞ!』と笑顔で応対してくれます。
地元産のチーズ
店内のガラスケースには、地元産のいろいろな種類のチーズが置いてありました。
他にもソーセージやジャム、卵、野菜などがあってどれも美味しそう。
ヤギのチーズをゲット
スタッフの方にお勧めを聞いて、今晩のワインのお供に Tomme Cremeuse a la Chevre と書いてある地元のチーズを買うことにしました。クリーミイなヤギ乳チーズだって。楽しみ~
ヨーグルト
そして、すぐ食べる用にヨーグルトも購入。濃厚だけど爽やかで、すごく美味しい。上りで疲れた体に染み渡ります。
それにしても、ほとんど車も通らないこんな山の途中で出会ったステキなチーズ屋さん、驚きです。さすがフランスですね。しかも着いたのは、ちょうど開店時間の14時。ラッキーでした。
サン=テュスタシュの中心
チーズ屋さんからしばらく下ると、サン=テュスタシュの中心にやってきました。
中心といっても教会と村役場がある小さな集落です。塔のある教会の横を通り抜けます。
再び上り
サン=テュスタシュの教会と役場を過ぎると、何とまた上りが始まりました。
再びの上りは足にも心にもダメージをもたらします。前にも増してヨロヨロと低速で上っていきます。
ラ・シャペル=サン=モーリス
しばらく上ると、教会の塔が見えてきました。ラ・シャペル=サン=モーリス(La Chapelle-Saint-Maurice)に到着です。
標高950m。暑い中、サン=テュスタシュの中心から200mほどを何とか上りました。
教会の前で休むサイダー
太陽はギンギンに全開。『暑かったね~』とサイダー。
ここには教会の横にトイレがあり、ありがたく使わせてもらいました。
泉の水を被るサイクリスト
そんな私たちの横をサーっと通り過ぎていくサイクリストが2名。
『元気だね~』と私たちも出発すると、彼らはすぐ先で停止し、泉で水を被っています。
泉の前で休憩
泉の向かいはお店のようで、今日は閉まっているようですがベンチがあって彼らは一息入れています。
おお、我々も水浴びしよう、とストップ。
水を被るサイダー
早速泉の水を被る。『ひゃあ~冷たくてメチャ気持ちいい!』と何杯も水を被ります。ああ、生き返った~
ラ・シャペル=サン=モーリスを出発
『どこから来たの?』『日本だよ』『お、いいねえ。僕らはフランス人でバカンス』などと話した後、サイクリスト2人は先に出発。
しばらく休んだら私たちも出発です。ここからは緩い下り。
快適な田舎道
牧草地と林が交互に現れる中、右に左にと緩いカーブを描きつつ爽快に下っていきます。快適な田舎道が続きます。
レショー峠を過ぎる
そしてレショーという村の手前にあるレショー峠(Col de Leschaux)で大きく方向を変え、南へ向かいます。
ここは『峠』といってもなぜか下りのまま。『どうして峠なのかねえ~』などと呟きつつ、サイダーが下る。
牛さんたち
草を食む牛たちの横を駆け抜け、
山間の景色
山間の景色を楽しみながら走れば、
ベルコンブ=アン=ボージュ
ベルコンブ=アン=ボージュ(Bellecombe-en-Bauges)の教会の塔が見えてきました。
今日の目的地のキャンプ場まではあと10kmくらい。
ローカル道を走る
今は下り基調といっても、既にアップダウンのある50km以上の距離を走っています。疲れが溜まってきましたが、あと少し!と気合いで走るサリーナ。
ところでこの道路の補修状況は何だか芸術的ですね。。ちなみにここはD61Aという道路。頭のDは地方道(県道)のことですが、最後のAは支線のことらしい。今まではD61だったから、よりローカルな道のようです。
自然食品店で食材購入
その後主要道路に戻り、道を間違えたりしながらも何とかキャンプ場の手前の商業施設通りに到着。既に60kmを過ぎ、サリーナはヘロヘロ。
自然食品店で食材を買い、コンビニでビールを買い、パン屋でバゲットを買って、本日の宿のキャンプ場までまっしぐら。
最後の上り
ところが商業施設通りからキャンプ場入口ゲートを越えてしばらくは、また上り坂。
『もう勘弁して~』と言いつつ最後の力を振り絞って上るサリーナ。
キャンプ場の受付棟
キャンプ場入口ゲートから1.5kmほどでキャンプ場の受付棟に到着。ここはレシェルエーヌ(Lescheraines)というところのオー・ヴィーヴ(Eau Vive)キャンプ場です。湖の周りにキャンプサイトがあり、宿泊棟もあります。
私たちは宿泊棟の部屋を予約しており、受付でチェックインして鍵をもらい、宿泊棟の裏手に自転車を置きました。
キャンプ場のレストラン
部屋はベッドとシャワー・トイレの簡素なつくりです。シャワーを浴びてほっと一息ついたら、夕食の準備。ここにはレストランや軽食販売もありますが、我々の夕食はいつものように買ってきたチーズ、ハム、サラダなど。
時刻は18時を過ぎていますが日差しが残り、部屋の中はちょっと暑い。なので、夕食は外に持って出て食べることにしました。
湖で遊ぶ人々
部屋を出るとすぐ前は湖。19時になっても芝生で遊ぶ人々の姿があります。
湖で泳ぐ人はさすがにいませんでしたが、水上スキーでジャンプの練習を繰り返す女の子も。
キャンプ場の主要施設
写真の正面がこのキャンプ場の受付棟とレストラン。右が我らの部屋のある宿泊棟です。
芝生に椅子を並べ、湖を眺めながら昼間のチーズ屋さんでゲットしたローカルチーズ(ヤギのチーズ。美味しい!)やサラダ、ハムなどをいただきます。
今日はアップダウンのある64kmを走り、暑さもあって疲れましたが、山並みが美しいマレ峠、アヌシー湖沿いの自転車道、そしてアヌシー湖を見下ろす壮大な眺めなど、バラエティに富んだルートでした。さて明日は、山を抜けてサヴォワの都シャンベリーまで行く予定です。
