バタール断面
今日の朝食パンは、バタールにしてみました。いつものバゲットより生地がしっかりモチモチしています。
フランスパンは、フランスでは『パン・トラディショネル』(Pain traditionnel)と呼ばれ、小麦粉、水、塩、パン酵母のみで作られ、その形状やサイズによって名称が定義されています。バタール(Bâtard)とは『中間の』という意味で、バゲット(Baguette)より短く太いもの。ちなみにバゲットは『棒』『杖』という意味です。
ル・ブール=ドアザンの部屋
朝食と弁当作りを終えたら、3泊したこの部屋ともお別れです。便利な場所で設備の整った快適な部屋でした。
今日はグルノーブルまで走ります。来るときはバスだったけど、帰りは基本的に下りなので何とかなるでしょう。
ル・ブール=ドアザンのバス停横を通過
宿を出てル・ブール=ドアザンの中心部を離れ、来る時に降りたバス停横を通り過ぎます。
ラルプ・デュエズに上るバスもここから発車したなあ~
ロマンシュ川サイクリングロードに入る
すぐに右折して、ロマンシュ川沿いのサイクリングロードに入ります。
入口には、自転車・歩行者、馬はいいけど、車やモーターバイクはダメよ、のサイン。
南側の景色
朝の光を浴びて、川沿いを走るのは清々しい気分です。後ろを見れば、とんがった山のあたりはロマンシュ川が東へ折れ曲がっているところでしょう。
『ここは本当にいいところだったね』と名残惜しそうなサリーナ。
ロマンシュ川沿い
『そうだね~』とサイダーが引く。滞在中、天気は快晴、気温は快適。そして景色は絶景、言うことなしでした。
サイクリングロードには時々散歩の人や自転車を見かけますが、ほぼ独占状態です。
ロマンシュ川に架かる橋
前方の山がどんどん迫ってきます。宿を出てから3kmほど、ロマンシュ川に架かる橋のところで一旦川沿いを離れます。
左へ曲がってロマンシュ川と並行するサイクリングロードへ。
林の中のサイクリングロード
ロマンシュ川と並行する細い運河沿いのサイクリングロードは500mほど。
しばらく林の中を走っていくと、
小さな運河を渡る
もう一度左折し、もう一つ小さな運河を渡ります。
ロマンシュ川と再び合流
その運河に沿って進めば、すぐにロマンシュ川と合流し再びその川沿いを走ることになりました。
前方の険しい山々に遮られ、そろそろロマンシュ川は大きく左へ曲がるはずです。
吊り橋を渡る
ロシュタイユまで来ると、小さな吊り橋がありました。ここは、ル・ブール=ドアザン初日のヴェルネイ湖一周サイクリングでも渡った吊り橋です。
ここまでは左岸を走ってきましたが、ここからは橋を渡ってロマンシュ川の右岸側へ。
北へ向かって走る
北の山を目掛けて気持ちよく走っていきます。青空と牧草地の緑も美しい。
バトン道路に入る
キャンプ場の横を通り、西へ向かうバトン道路(Rte du Bâton)に入りました。
しばらくは民家もありましたが、
ゲートを潜る
こんなゲートを潜ると、あとは林の中へ突入。
林を走るサイダー
右手側は険しい山々がそそり立っていますが、ここはずっと平坦です。
林の中をスイスイと走っていくサイダー。
林を走るサリーナ
追うのはサリーナ。こちらも気持ちよく駆け抜けていきます。
右手側の山並み
木々がまばらになったところで右側の視界が開け、その山並みはこんな感じ。
うねるような崖地の表面が迫ってきます。
ドアザン道路に入る
そして、バトン道路と右の崖地との間に土肌が現れ、トラックが行き来して砂埃が舞っています。何か採掘しているのでしょうか。
そんなエリアを通り過ぎたら、そろそろバトン道路も終わり。これから幹線のドアザン道路に入ります。
ドアザン道路を走る
グルノーブルへ通じる幹線のドアザン道路はずっと緩やかな下り。道路には自転車用の側道はあるものの、車がビュンビュン脇を通るのでちょっと怖い。まあ、車も気を遣ってはくれているんですけどね。
途中には自転車レーンがとれないエリアもあったりして、さらに緊張感が増す。ともかくどんどん下っていきます。
枝道でストップ
ところが、ふと気がついてみると後ろを走っているはずのサイダーがいません。右手の枝道のところで停止。
しばらく待っても来ないのでスマホで連絡しようとしたら、『パンクしたから待ってて~』のメッセージを発見。うひゃあ。。
タイヤに刺さった釘
その頃サイダーは。『ありゃ、パンクだよ~』と道路脇に停車。
タイヤをチェックしてみたら、こんな大きな釘が刺さっていました。ひょえ~
直角に刺さった釘
3cmくらいはある釘がブスリと直角に刺さっています。まるで誰かがわざわざやったような刺さり方。。誰だ?(笑)
ともかくハイスピードでパンク修理を終え、サリーナを追います。
サリーナが追いかける
そして、待っていたサリーナに気づかず追い越して、先に行ってしまいましたとさ(笑) まあ無事合流できて一安心です。
たまに幹線道路から離れ、村の中心を通る旧道を抜ける時はホッとします。ここはガヴェ(Gavet)というところ。
ドアザン道路に合流
そして、村を出たらまたドアザン道路に合流。
セシリエンヌ
セシリエンヌ(Séchilienne)という村で、またドアザン道路を離れ集落の中を走ります。
2階建ての家が、道の両側に町家のように並んでいます。
ロマンシュ川と並走
セシリエンヌを出て一旦ロマンシュ川の左岸に渡り、しばらく川と並走したら再び右岸へ。
私たちは、この細い谷をロマンシュ川とずっと一緒に下ってきました。
住宅地の中を走る
出発から30kmほど走ったところで、また幹線を離れて住宅地の中を通ります。
まっすぐ続く並木道
そして右折し、背の高い木々が並ぶまっすぐな並木道にやってきました。
右手には塀が続き、その中は緑の森のようです。実は、右の塀の内部はシャトー・ド・ヴィジーユ公園。私たちの次のスポットはヴィジーユ城とこの公園ですが、入口はまだずっと先。
お城と公園の入口付近に到着
ようやくお城と公園の入口付近に到着したようです。
並木道に入って2kmくらい走りました。広い公園なんですね~
入口脇のメリーゴーランド
自転車を置いて、早速シャトー・ド・ヴィジーユ公園に入りましょう。
あ、ちょっとその前に。公園入口のすぐ脇に、またまたメリーゴーランドがあります。
レトロなメリーゴーランド
ここも子どもたちに大人気。歓声を上げながら木馬に跨っています。
木馬だけではなく、豚さんやラクダ、ヤギ、キリン、何とクラシックカーまであります。レトロな雰囲気がいい感じ。
メリーゴーランドは1920年製
チケット売り場に書いてあった説明によれば、このメリーゴーランドは1920年にできたのだそうです。
駆動の機構には当時のT型フォードの車軸が使われているそうで、当初は蒸気機関で動いており、現在は初期の電気モーターに置き換えられているのだとか。中央の軸のあたりにベルトが回転しているのが見えて、ちょっと盛り上がります。
シャトー・ド・ヴィジーユ公園入口
では改めて、シャトー・ド・ヴィジーユ公園に入りましょう。
時刻は11時半。この公園でお弁当ランチにする作戦です。
木々に覆われた運河
公園に入ると、右手には背の高い木々に覆われた透き通った水の流れがありました。
これは公園内を流れる運河。
ヴィジーユ城
そして左にはヴィジーユ城。17世紀初頭に建設され、現在はフランス革命博物館となっています。
実際、この城はフランス革命で重要な役割を果たしています。1788年7月にこの城で『ヴィジーユ会議(ドーフィネ三部会)』が開かれ、全国三部会の召集を要求したことがフランス革命につながったのだそうです。
ヴィジーユ城の全貌
お城の全貌はこんな感じ。お城は公園の北端にあり、南側(写真の左手側)に130haもの公園が広がっています。
広い運河が流れる
公園の入口から南東へは、広い運河の両側に芝生と木立の魅力的な場所が続いています。そして水鳥もたくさんいました。
この辺りでピクニックランチの場所を探しましょう。
ガチョウ上陸
大運河には、こんな鳥たちがいます。
上陸しようとしているのは、トゥールーズ・ガチョウ。後ろのカモに比べてかなり大きいですね。
ガチョウはガンを家畜化したものです。ここで飼われているのかな。
マガモのオス
後ろのカモもその後上陸。マガモ(オス)の夏の姿と思われます。
こんなに近くまで来てくれました。可愛い~
カナダガン
こちらでくつろいでいるのはカナダガンのようです。
ヨーロッパでは北部以外は渡ってこないということですから、カナダガンもここで飼われているのかな。
カナダガン?
こちらもカナダガンなのでしょうが、顔が白地に黒い斑点になっています。まだ若鳥ということでしょうか?
散策する水鳥たち
大運河沿いのベンチでは、私たちと同じようにピクニックを楽しむ人たちがいました。その周りを、餌をついばみながらトコトコ歩いている水鳥たち。楽しい風景ですね。
カモを筆頭とした水鳥が大好きなサリーナは大喜び。特に、東京の水辺ではなかなかガンの仲間は見られないですからね。
お城へ向かう白鳥
そして、大運河をお城に向かって優雅に泳ぐ白い水鳥。ご存知、白鳥です。
お城と白鳥。まさに“白鳥の湖”の世界。。
サイダーとコブハクチョウ
ランチを終えて引き上げようとするサイダーにすり寄ってきました。ゴメン、何もないよ~
この白鳥さんはコブハクチョウのようですね。
ヴィジーユを出発
水辺でゆっくりランチと水鳥を楽しんだ後、ヴィジーユを出発。
ここからグルノーブルまでは、車の多い幹線道路を避けたルートを通ります。
上るサリーナ
ということで一山越えなくてはいけません。いや、標高差200mなので山と言うよりは丘なんですが。
しかし、標高が低くなってきて気温は30度超え。ああ、ル・ブール=ドアザンは涼しくてよかった。。
尾根道を走る
尾根道に出て、周囲は牧草地。見晴らしも良くなり、並行する谷間の集落も見えてきました。
ブリエ=エ=アンゴンヌ
そして左へ緩いカーブを曲がると、ブリエ=エ=アンゴンヌ(Brié-et-Angonnes)に着きました。
ところで、今通っているこの道路は『ナポレオン道路』(Rte Napoléon)とも呼ばれています。1815年にナポレオンがエルバ島からカンヌへ上陸し、7日間でグルノーブルに至った道なんだそうです。
ナポレオン道路を下る
そんな『ナポレオン道路』をどんどん下っていきます。
エイバンに到着
下り終えると、教会の塔が見えました。
エイバン(Eyben)に到着です。グルノーブルの宿まではあと10kmほど。
グルノーブルの郊外住宅地
このあたりまで来るとグルノーブルの郊外として、住宅地が広がっています。都市部に入ったなあ、という雰囲気。
そして、ここも車道と分離した自転車専用道がきちんと整備されています。フランス、素晴らしい~
自転車道を進む
自転車マークもくっきり分かりやすい。
午後の日差しを受けながら、自転車道を辿ってどんどん進みます。
路面電車
そしてこの道には路面電車も走っています。
路面電車、自動車、自転車、歩道と、それぞれのスペースが明確に分けて配置されています。
イゼール川の土手を走る
グルノーブルを横切るイゼール川に着きました。土手に設けられた自転車道がまた快適そのもの。土手を少し走ったら、川を渡って北へ向かいます。
しかし、橋の降り口を間違えたらしく、気がついたら何と高速道路に入っていました。『や、やばい~』慌てて方向転換。
宿に到着
そんなこともありましたが、程なく無事宿に到着。この細い道に面した静かな宿ですが、グルノーブルの中心からは2~3kmほどの好立地です。
そして、すぐ近所にミニスーパーがありとても便利。チェックイン前にビールの仕入れも済ませました。
前菜サラダ
ここはル・ブール=ドアザンより標高が500m近く低いので、かなり暑く感じます。宿でしばらく休憩して涼んだら、買い出しに行って夕食です。
今日は、まずブロッコリーとニンジン、サーモントラウトのサラダ。さっぱりして美味しい。
ミニパスタ炒め
メインは、宿に置いてあったミニパスタを使い、生ハム、パプリカ、ブロッコリーなどとの炒め物。これもなかなか美味です。
ついにフランス旅行の最後の場所、グルノーブルに到着しました。フランス滞在もあとわずか。明日からのグルノーブルでは、封印してきた(?)レストランでの食事も楽しもうと思います。
