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スペイン 巡礼の道1

パンプローナ~エステーリャ

開催日 1999.08.30(月) 晴
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度 ▲▲
走行距離 45km

Puente la Reina の王妃の橋を渡る<br />
Puente la Reina の王妃の橋を渡る

地図ベース:ミシュラン442
地図ベース:ミシュラン442

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コース紹介

ピレネー山脈の麓の街、牛追い祭りで有名なパンプローナをスタートし、プエンテ・ラ・レイナで古い石橋『王妃の橋』を渡り、『星の雨が降り注ぎ、埋もれていた聖母像を照らしだした』という伝説による美しい中世の街エステーリャまで。

発着地 発着時刻  ルート 累積距離 評価 備考
Pamplona 発09:45 N-111 Start ★★★ Pamplonaを出てしばらくすると上りが始まり16kmまで続く。その後8kmはダウンヒル。
Puente la Reina 着11:30
発12:30
N-111 25km 「巡礼の道」の合流点を過ぎるとすぐPuente la Reina。ここからも上りが続き、暑くてつらい。
 昼食 着15:00
発16:00
N-111 40km ★★ 道沿いにほとんどレストランはなく、やっと発見。ついワインを飲んでしまう。
Estella 着16:15
45km レストランからの5kmは下り。
泊:P. San Andres/5000PTAS

Pamplonaの市役所Pamplonaの市役所

スペイン巡礼の道サイクリングのスタートは、ピレネーの麓ともいえるスペインの北東に位置するナバーラのパンプローナから。

フランスからピレネー山脈を越えてスペインに入る巡礼の道の一つは、フランスのヴァルカルロスからイバニェタ峠を越え、ロンシェスバージェスを経てここパンプローナに入る。

パンプローナはナバラ王国の首都として10世紀初頭にできた町で、14世紀の終わり頃から始まったといわれる闘牛やサン・フェルミン祭という牛追い祭りで有名。そのサン・フェルミン祭の開始を告げる舞台がこの市役所。毎年7月6日から14日まで行われるこの祭りの時は、この広場が人々で埋め尽くされる。

カスティーリョ広場カスティーリョ広場

街の中心にあるカスティーリョ広場から、いよいよ巡礼の道を辿りサンチャゴ・デ・コンポステーラへ向けて自転車で出発。スペイン最初のサイクリングはこのパンプローナから、巡礼の道を辿りエステーリャまで。

パンプローナからの上り ドイツワーゲンチームの監督とパンプローナからの上り ドイツワーゲンチームの監督と

下にパンプローナの街を、遠景にピレネーを望む美しい風景が続く。まず登り。そして登り、登り、まだまだ登り。なんと16kmずっと登りなのだ。勾配はさほどではなく山道でもないが、登っては休憩、登っては休憩の繰り返し。

そしてなんといっても 『暑い! やっぱりスペインだ!』

しばらくすると、ようやく爽快な下り。8kmずっと下り。

プエンテ・ラ・レイナ手前の巡礼像プエンテ・ラ・レイナ手前の巡礼像

プエンテ・ラ・レイナのすこし手前でフランスからの二本の巡礼の道が合流する。一本は私たちがやってきたパンプローナからのもので、もう一本はソンポルト峠を越え、ハカを経由してくるもの。

道の合流点には旅人を見守るように、巡礼像が立っていた。その足元で、

『ふぅはぁ~、さっきの登りはきつかったね。でもダウンヒルも楽しかったね~』

サンティアゴ教会サンティアゴ教会

プエンテ・ラ・レイナは小さく静かな街で、ここにも牛追い祭りのサンティアゴ祭があり、ロマネスクのサンティアゴ教会がある。

王妃の橋王妃の橋

そしてアルガ川には町の名になった王妃の橋という古い美しい橋が架かっている。

ここのバルで一休み。休憩すると、どうしても一杯が入ってしまう…

エステーリャへ向かうエステーリャへ向かう

さあがんばるぞ、と意気込むがまたまた登り! 景色はいいんだけれど…  エステーリャでゆっくり昼食の予定が大幅に狂ってしまい、はらぺこ状態で道路脇のバルに。ここでもやっぱりでてきたワインボトルが空に!

サン・ミゲル教会サン・ミゲル教会

暑く苦しい道をのろのろ進むと、ようやくエステーリャの街が見えてきた。

エステーリャの名は、『星の雨が降り注ぎ、埋もれていた聖母像を照らしだした』という伝説によるとされ、本当に名前のように美しい街。

エガ川に架かるカルセル橋を渡ると、高台にあるサン・ミゲル教会に到着。

サン・ミゲル教会の入口サン・ミゲル教会の入口

サン・ミゲル教会のファサードはスペイン・ロマネスクの代表とされる。この巡礼の道にはこうしたロマネスクの建物があちこちにちりばめられている。

サン・マルティン広場サン・マルティン広場

サン・ミゲル教会からエガ川を渡ると、かつての中心地であるサン・マルティン広場に辿り着く。ユニークな形の噴水を中心に、かつては巡礼者の旅籠だったと思われる古い建物が建ち並んでいる。

ナバーラの王宮ナバーラの王宮

広場の角で夕陽を受けて佇んでいるのは、かつてのナバーラの王宮。

サン・ペドロ教会サン・ペドロ教会

この向かいにはやはりロマネスクのサン・ペドロ教会がある。

サント・セプルクロ教会サント・セプルクロ教会

サン・マルティン広場からエガ川を東に数百m行くとサント・セプルクロ教会。こちらは14世紀のゴシック。

この日は多くのサイクリストに出会った。日本人の若者二人連れやヨーロッパ各地からの人々。特にドイツからのサイクリストが多く、かなり年輩の夫婦やアシストカーを引き連れた本格派まで幅が広い。このへんは日本との差を歴然と感じる。

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