ガリシア地方のリアス式海岸の名称の源、リアス・バハス(下リアス地方)を自転車で巡る旅が続く。
この日の出発地カンバドスは海に面した街で、他の多くの街同様にやはり歴史あるところのようだ。フェフィニャーネス広場には道を跨ぐ古いアーチ橋が架かっていた。
その隣には17世紀の聖ベニト教会が建つ。カンバドスの旧市街は極めて小さいが、他にも古い貴族の邸宅などの見どころがある。観光バスも来ていたので、ちょとした名所なのかも。
カンバドスを出て湾をぐるっと廻るように南下し、ア・トクサへの分岐を過ぎると、今までの漁村のような風景だった海岸はビーチへと変わってくる。このあたりで初めて砂浜を見る。
またこのへんでは、ロードレーサーの集団に出会うことが多く『ブエノス・ディアス!』と声を掛けてくる。このあたりから景色は最高に!
砂浜はこのあたりの岩などの色なのか、かなり赤みを帯びている。このあたりは外洋に面していて、これまで穏やかだった海面に白波が立っていた。
砂浜の外洋から再び湾に入る。この湾はポンテベドラ湾というらしい。湾の入口のサンゲンホはかなり人気のビーチらしく相当の賑わいで、ホテルやマンションが多い。一杯休憩後、ポンテベドラへ向かうがこの辺も相変わらずアップダウンが多い。
ここの海は穏やかで水もすごく透明。こじんまりとしたビーチには海水浴を楽しむ人々の姿が。
ポンテベドラは大きな街でちょっと寄る気にならなかったので、マリンへと向かう。しかしここから道は産業道路のようになり、海沿いなのにあまり快適ではなかった。
ポンテベドラから一時間ほどでマリンに到着。
マリンではぜひ泳ぎたかったのでビーチの場所を訪ねると、『どこのビーチだい、最初の、二番目、それとも三番目?』 との答え! それで、最初のビーチへ。ほんとにちっちゃなビーチだけれど、シャワー室完備、レストランも一軒だがちゃんとある。数組の家族づれに混じって、スペイン最初の一泳ぎを楽しんだ。