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丹後半島 二日目

久美浜~丹後町

開催日 2003年04月27日(日)晴
参加者 ナオボー/チューボー/ケンボーズ
ジーク/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★★
難易度 ▲▲
走行距離 40km
地域 近畿

子午線最北端の塔より
子午線最北端の塔より

コース紹介

久美浜から海岸沿いを経ヶ岬方面へ北上します。いろいろな浜や子午線最北の塔など見所がたくさん。春のうららかなこんな日はお花つみでも楽しみながら、のんびりポタリングしましょう。海岸線には起伏があり、美しい景色とともにちょっとした上りも楽しめます。

地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:Googleマップgpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
久美浜温泉 START 発09:15 R178 久美浜温泉湯元館
夕日が浦 5km 着09:30
発09:45
地方道 広々とした砂浜
五色浜 9km 着10:15
発10:45
地方道 安山岩質火山礫・凝灰岩層が波で削られてできた波食棚
ポットホール
七龍峠
 ロードパーク
11km 着11:00
地方道 ちょっと休憩
子午線最北の塔 13km 着11:40
地方道 明石と同じ経度/付近は眺めが素晴らしい
網野 15km 着12:00
発13:15
R178 昼食:万助楼/ばら寿司
琴引浜 20km 着13:50
R178 鳴き砂は鳴かない
城島 28km 着14:30
地方道 しろしま/磯場が広がる小さな島/のんびり散歩
道の駅
 てんきてんき
30km 着15:05
R178 休憩
古代の里 32km 着16:00
R178 竪穴式住居/500円
宇川温泉
 よし野の里
40km 着17:30
泊:よし野の里★★★/íOå„í¨ãvëm

全員集合全員集合

丹後半島の二日目は久美浜から宇川温泉まで。

昨夜お世話になった久美浜温泉の前に全員集合。

ダイコン類の花を眺めながら夕日が浦へ向かうダイコン類の花を眺めながら夕日が浦へ向かう

丹後半島は海も山も野花も美しい。透き通るようなエメラルドブルーの海を背景に可憐な野草が咲き競います。白い花はダイコン類ですね〜。あっちはニンジン類ですよ〜。

え〜、ほんと〜? だが、どうやら本当らしい! 食べられるのかな?? これはちょっと食べられないらしいね。

『これは私らのところではスカンポっていいます。』 と道端の別の太い草をもぎ取り、ポリポリと食べてみるのはケンボーズでした。

夕日が浦夕日が浦

おだやかな道を進むと砂浜の海岸に出ました。ここは『夕日が浦』。

夕日が浦の面々夕日が浦の面々

さきほどまでの風景とは違って、海が目の前に広がります。名前のとおり、ここからの夕日は見事でしょうね。

サーファーが小さな波を頼りに楽しんでいました。

網野町浜詰網野町浜詰

『夕日が浦』で輝く海を眺めたら、浜詰の集落の中を抜けます。

海藻を干す海藻を干す

この集落は依然海と密接な結びつきがあり、道端で海藻が干されていました。

浜詰からの上り浜詰からの上り

浜詰の集落からは上り。えっこらよっこが始まります。

塩江塩江

なんとかこの上りをこなすと、塩江に下ります。

塩江その2塩江その2

塩江の集落は、漁港になっている小さな入り江の奥にあり、肩を寄せ合うようにして数十戸の家が立ち並んでいます。

塩江を出る塩江を出る

塩江の集落を抜けると再び上り。

一列で上る一列で上る

この上りはちょっと長そうですが、、、

五色浜付近の青い海五色浜付近の青い海

やっと上った〜と思ったらそこには海へ下る道があり、『五色浜』の標識が。眼下に素晴らしい景色が広がっています。

『これはいかなくちゃ〜。』 と、どんどん下るサリーナ。しぶしぶ後を追うメンバー3人。せっかくの位置エネルギーを失うのはいやだというのは、ジークとナオボー。

五色浜五色浜

五色浜はボコボコの平らな岩が広がる海岸です。

五色浜その2五色浜その2

『紀伊半島の千畳敷の小さなもんですなぁ。』 とケンボーズ。

潮干狩りをする人が何人もいました。イソギンチャクやカニを見つけては歓声をあげます。(お待たせしました、ナオボー、ジーク)

なおも続く上りなおも続く上り

五色浜からはそれはそれはきつい上り返し。そして元の道に戻ってからもさらに上りは続くのでした。

この上りは七龍峠のロードパークまで続きます。

網野町磯付近網野町磯付近

その先はつづら折りの下り。

一つのカーブを曲がるとパッと視界が開け、さらに先のつづら折りがいくつもいくつも見えるのでした。

出入りの多い海岸線をバックに出入りの多い海岸線をバックに

はるか彼方まで続く今日のコースを一望に、ここで記念撮影。

山間の集落山間の集落

下を見下ろすと小さな美しい集落があります。ここは網野町の磯というところで、源義経を愛した静御前の生誕の地だそうです。

『のんびりした感じの気持ちいい村やな〜』と、しんがりを務めるチューボー。

こんなところで生活したら人生観も変わるでしょうね。

磯の集落へ向かう面々磯の集落へ向かう面々

その素敵な磯の集落へ向かいます。

野花と青い海野花と青い海

ここで海を覗くとその青の見事なこと。小さな白い花はダイコン類です。

磯

磯の集落は急な斜面地にあり、その一番上に道が通っています。

海側には瓦屋根が並んでいますが、この屋根の下にもその先の民家が立っています。

磯の集落から子午線最北の塔へ磯の集落から子午線最北の塔へ

磯の集落を過ぎたところで地図を見ると、この先に『子午線最北の塔』があるようです。

子午線最北の塔へ向かうナオボー子午線最北の塔へ向かうナオボー

へ〜、ここは明石と同じ経度なんやね〜、とちょっと驚きのナオボー。

磯集落方面の見返り磯集落方面の見返り

磯集落方面の見返り。写真ではわかりにくいですが、海の色の微妙な変化が美しいです。

子午線最北の塔付近のタンポポとスミレ子午線最北の塔付近のタンポポとスミレ

ほどなく道端に小さな『子午線最北の塔』の看板出てきました。

海側へ続く階段を数段登ると、そこにステンレス製の5mほどの高さの塔が立っています。

子午線最北の塔から西を望む子午線最北の塔から西を望む

この塔の先からは東西に素晴らしい景色が広がっていました。

西は磯の先の岬まで。

子午線最北の塔から東を望む子午線最北の塔から東を望む

東はどこまでも続く凹凸の激しい海岸線。

ハマナスハマナス

『子午線最北の塔』付近の景色に感動したら、この旅の出発地でもある網野の街へ下ります。

網野では昨日昼食に郷土料理のばら寿司をいただきましたが、今日は普通の寿司をと思い児島神社の向かいの万助楼に入ってみました。

ばら寿司ばら寿司

寿司と頼んで出てきたのはまたもや、ばら寿司でした。『このへんでお寿司といったらこれなんですよ。』 とのこと。

ばら寿司は具材をバラバラと散らすことからその名が付いたようです。若狭湾は鯖がよくとれ、古くから大衆魚として親しまれていましたが、冷凍技術がなかった時代に傷みやすい鯖を保存する方法の一つとして焼くことが考え出されました。ばら寿司はその焼いた鯖を甘辛く炒り煮にしておぼろにしたものを主材料として用います。

琴引浜到着琴引浜到着

網野を出るとすぐに鳴き砂で有名な『琴引浜』に到着。

琴引浜琴引浜

この浜では煙草の『灰』を落とすことさえ禁じられています。

こういった雑物が砂に混じると鳴かなくなるそうです。

琴引浜を歩くサイダー琴引浜を歩くサイダー

靴をくくっ、と砂に埋めてみるが『鳴かないみたいだね〜。。』

お天気のせいかな?

一列でゆっくり上る一列でゆっくり上る

琴引浜からは海沿いを離れ少し内陸を行きます。

『今日は迷走はないですから安心を〜』とは先頭のサイダー。『今日はたっぷり時間があるからのんびりゆこうね〜。』と2番手のナオボー。3番手は今日も余裕のサリーナ。『今日は距離が短いからなんとかなるかな〜』とは4番手のケンボーズ。しんがりはいつもひょうひょうのチューボー。カメラは我らが大王ジーク。

先に城島を望む先に城島を望む

砂浜があるかと思えば、鬱蒼とした植物に覆われた海岸もあります。

走るごとに違った風景が次から次ぎへと繰り広げられます。今回の海はあくまで穏やかで、透き通るような海は場所によりその色を少しづつ変えていきます。

城島へ城島へ

先にこんもりした小さな島が見えてきました。城島(しろしま)です。

丹後町砂方丹後町砂方

その城島へ向かってどんどこ。

丹後町間人丹後町間人

ここは珍しく平坦区間でらくちん。

城島と小間漁港城島と小間漁港

城島に到着。

その手前は小間漁港です。

小間漁港のイカ釣り船小間漁港のイカ釣り船

間人! さてなんと読むでしょう? カンジン、マジン、違いますよ。『たいざ』と読みます。

穴穂部間人(あなほべのはしうど)皇后がここを『はしうど』と名付けたあと斑鳩に帰った。人々は皇后の名を口にすることをはばかり、皇后がこの地を『退座』したことにちなみ、『たいざ』と呼ぶようになったとのことです。このあたりにはむずかしい読みの地名が多いですね。

小さな漁港にはイカ釣り漁船が浮かんでいました。

透明な小間漁港の水透明な小間漁港の水

この湾の水は驚くほど透明。 吸い込まれそう!

城島を出る城島を出る

城島の海側には棚が広がっていますが、これは五色浜のようなもので、釣りや磯遊びに良さそうです。

城島のすぐ先に道の駅があるのでそこでちょっと休憩し、『丹後古代の里資料館』へ。

丹後古代の里丹後古代の里

『丹後古代の里資料館』には、近くの遺跡から発見された品々が展示されており、その屋外では、復元された弥生時代の竪穴式住居や高床式倉庫などが見学できます。

丹後町竹野丹後町竹野

『丹後古代の里資料館』のすぐ近くの丹後町竹野の集落はなかなか良い姿を見せてくれます。素晴らしい!

屏風岩屏風岩

その先は丹後町筆石で、ここには海の中に突き出た屏風岩があります。その手前の小さな棚田が風情を添えます。

この屏風岩は筆のように見えなくもないので、筆石の名はおそらくここから来ているのでしょう。

直線の海岸道をどんどこ行く直線の海岸道をどんどこ行く

丹後半島の海岸線は入り組んでいて当然アップダウンが多いのですが、中にはこんな直線で平坦な区間も。本当はちょっと上りですが。(笑)

雲一つない真っ青な空と、その青を写すような海を眺めながら、『お〜、ここはすごい〜。』 と全員フル回転で豪快に飛ばします。

平海岸平海岸

地図には丹後松島とあったのですが、気が付かずにうっかりそこは通り過ぎてしまいました。丹後松島の名は日本三景の一つである宮城県の松島に似ていることから来ているといいますが、その規模は比べるべくもなかったようです。

その丹後松島のすぐ先に平海岸があります。

平海岸の松が生えた小島平海岸の松が生えた小島

平海岸はそう大きな海岸ではありませんが、ゆったりとした三日月形のビーチでとてもきれいです。

その端に松が生えた小島がありますが、丹後松島はこのような小島がいくつかあるところのようでした。

松の島を後ろに松の島を後ろに

ともかく後ろに松の島をひかえた砂浜にて、記念撮影。

丹後松島からほんのちょっと山側に入ると今日の宿泊地『よし野の里』に到着。ここは露天風呂からの眺めがすばらしい快適な宿です。夜はしんと静まり返った海の彼方にイカ釣りの漁火がおどろくほど等しい間隔で並んでいるのが見渡せました。

ケン・ボーズケン・ボーズ

丹後は、食べ物が美味しかった。鯖のそぼろ寿司は二日連続で食べた。(思い出したら、おなかが鳴りそう!) それにしても、天気も眺めも素晴らしかった。波の音を聞きながらのポタリングは「生命」の洗濯になりました。

このコースは、車ではもう何回走ったことでしょうか。しかし、自転車での経験は初めて。頬にあたる風の心地よさ、第一日の林間での冷たいほどの風の感触。苦しい上りから、下りにかかるときの心地よい風の優しさ。

そして、静かな中に感ずる自分のこぐ、タイヤの音。聞こえて来る鳥の声、はるか下から聞こえる波の音。自然と一体となれるというのが自転車の醍醐味ということをしみじみと感じたポタリングでした。

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uploaded:2003-05