1720-3

野沢温泉〜千曲川〜長野

紅葉の奥志賀 三日目

開催日 2017年10月09日(月) 晴れ
参加者 シロスキー/シンチェンゾー/サイダー
総合評価 ★★
難易度 ▲▲
走行距離 60km
累積高度 700m
地域 甲信越

千曲川と高社山
千曲川と高社山

コース紹介

野沢温泉からおおらかな流れの千曲川に下り、北信五岳を眺めつつ土手道を南下。たわわに実るりんご畑と黄金色の田んぼの中を行き、穏やかながらもアップダウンが延々と続く砂利道の三登山山麓林道に入り、最後に長野の善光寺にお参り。

動画(06'21" 音声:BGMのみ)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
野沢温泉
560m
START 発09:00 一般道 泊:てらゆ/11,150円/0269-85-2242
樽川
310m
8km 着09:30
発09:30
千曲川土手 小さな橋
夜間瀬川
330m
20km 着10:55
発10:55
一般道 遡ると湯田中温泉
上今井橋
325m
29km 着11:40
発11:40
田舎道 千曲川
豊野
350m
39km 着12:50
発14:00
一般道 昼食:trattoria CHOCCIOLA
/026-257-5930

430m
40km 着14:15
発14:15
田舎道 三登山山麓林道へ上る
三登山山麓林道
入口 575m
42km 着14:45
発14:45
三登山山麓林道 砂利道、序盤は荒れ気味
peak
660m
44km 着15:10
発15:10
三登山山麓林道 前半のピーク
分岐
600m
47km 着15:25
発15:25
三登山山麓林道 砂利の舗装が良くなる
peak
640m
49km 着16:00
発16:00
三登山山麓林道 ここから出口まではすぐ
三登山山麓林道
出口 575m
50km 着16:05
発16:05
r37号長野信濃線
など
ヘアピンカーブに出る
善光寺
400m
56km 着16:35
発17:10
一般道 本堂(国宝)
鶴賀
370m
58km 着17:25
発19:35
一般道 いろり/026-234-3557
長野駅
360m
60km 着19:45 新幹線:長野20:01→21:36東京/7,680円(自)
日の入り17:21/野沢温泉野沢温泉観光協会

熊の手洗湯熊の手洗湯

昨日、奥志賀スーパー林道の紅葉を楽しみ、野沢温泉に下ってきた私たちは、熊の手洗湯の横の宿に宿泊しました。

今日は、13ある野沢温泉の外湯をいくつか巡り、千曲川沿いを遡り、最後に長野の善光寺にお参りします。

熊の手洗湯内部熊の手洗湯内部

野沢温泉の外湯は共同浴場で、村民によって守られてきました。

村人が浸かることを基本としたものなので、どこも大して広くはなく、せいぜい数人が浸かれる程度のものが多いです。

川原湯川原湯

川原湯は昔は渓流の河原にあったのでこの名が付いたようです。

温度が高めなので朝湯にちょうどいい。

大湯通り大湯通り

野沢温泉の大湯通りでは、日祭日の朝に朝市が行われます。

この時は、6時半から7時までという開催時間を知らずに食事を終えたあとに行ったので、すでに終わっていました。残念。

大湯大湯

大湯通りの突き当たりにある大湯は、野沢温泉のシンボル的な外湯で、唐破風の入口を持つ立派な建物です。

道祖神祭りの準備道祖神祭りの準備

野沢温泉には伝統行事の道祖神祭りがあります。これは小正月に正月飾りや締め飾りなどを焼く『どんど焼き』の類いの火祭りで、その歴史はとても古く、平安時代の宮廷行事としての記録が残っているそうです。

ここでは火の元となる木の枝を集め、一ヶ所に集める作業がされていました。

滝沢川沿いを下る滝沢川沿いを下る

ゆっくり外湯巡りをしたら、野沢温泉を出発。

まず滝沢川沿いを下り、

野沢温泉付近の田んぼ野沢温泉付近の田んぼ

県道から田んぼの中を進みます。

刈り取り前と刈り取り後の田んぼ刈り取り前と刈り取り後の田んぼ

ここには、黄金色で刈り取りを待つばかりの田んぼと、すでに刈り取られて三角帽子が作られている田んぼがあります。

高台から見る田んぼ高台から見る田んぼ

r38飯山野沢温泉線に出ると、たった今間を通ってきた田んぼが一面に広がって見えます。

カントリーロードカントリーロード

飯山野沢温泉線は大した交通量ではありませんが、それに並行して通る鄙びたカントリーロードを見つけたので、これを行きます。

飯山市瑞穂飯山市瑞穂

カントリーロードを出ると飯山市の瑞穂の集落を抜けて進みます。この集落の周囲にはちょっとした畑が広がっています。

その畑の向こうには、千曲川の対岸の山並みが見えます、

千曲川へ向かう二人千曲川へ向かう二人

千曲川の引力圏に入ったことを感じながら、カントリーロードを進んで行きます。

しかし、橋は見えど川は見えず。

>千曲川と斑尾山千曲川と斑尾山

ようやく千曲川が見え出しました。

その向こうには北信五岳の一つである斑尾山が見えます。

樽川と高社山樽川と高社山

南を見れば、初日に宿泊した湯田中温泉の北にあった高社山が見えています。

千曲川の土手千曲川の土手

小さな樽川の橋を渡り、千曲川の土手に入ります。

この土手上には、自転車道とおぼしき快適な道が通っています。

姿を変えた高社山姿を変えた高社山

千曲川の土手をぐるっと廻るようにして進んで行くと、高社山が徐々にその姿を変えていきます。

奥志賀の山々奥志賀の山々

高社山から視線を左に移していくと、昨日走った奥志賀スーパー林道が通る、奥志賀の山々が見えます。

R403中央橋R403中央橋

道はずっと千曲川の土手を進んでおり、R403の中央橋をくぐります。

この橋の向こう側には飯山の街が広がっています。

綱切橋付近の赤地蔵綱切橋付近の赤地蔵

千曲川の土手上の道が終わると、再びr38飯山野沢温泉線に入ります。

すると綱切橋の東詰めに、赤地蔵尊なるものが祀られていました。名前の通り、とにかく前身真っ赤なお地蔵さんです。

岩井岩井

赤地蔵の先で北陸新幹線の高架橋をくぐり、旧道らしき道に入れば小さな集落を抜けていきます。

ここは中野市の岩井というところのようです。

岩井の民家岩井の民家

岩井にはかつては茅葺きだった大きな屋根の民家が数軒建っており、日里御宰建神社には相撲の土俵も。

りんご畑を上るりんご畑を上る

そして田上の集落を抜け、細道を上って行くと、周囲はりんご畑に。

りんごの木りんごの木

このりんご畑の中でちょっと一休み。

カントリーロードを行くシロスキーカントリーロードを行くシロスキー

次は柳沢です。このあたりは小さいながらも集落がポツポツと繋がってあります。

中野市柳沢中野市柳沢

この集落にもかつて茅葺きだった民家が残っています。

南西から見る高社山南西から見る高社山

高社山の真西で夜間瀬川を渡ると、周囲は田んぼになります。この夜間瀬川を遡っていくと、初日に宿泊した湯田中温泉に至ります。

高社山から離れて行くと、その南西面が良く見えるようになってきます。

三角帽子三角帽子

ここの田んぼはすっかり刈り取られ、稲藁の三角帽子が立っています。

田んぼの中を行く田んぼの中を行く

ここは両側とも黄金色。

対岸に上今井対岸に上今井

南北に横たわる小高い丘を越えると、千曲川の対岸の上今井の街が見えてきます。

上今井橋より千曲川と高社山上今井橋より千曲川と高社山

r505三水中野線の上今井橋を渡り、

千曲川左岸の土手千曲川左岸の土手

千曲川左岸の土手の上に出ます。

ここは快適ですが、1kmほどでこの道はなくなり、一般道を行くようになります。

三念沢川沿い三念沢川沿い

時刻は正午を過ぎ、そろそろ昼飯処を探さなければなりません。

このあたりで飲食店は豊野にしかなさそうなので、鳥居川に突き当たったら飯山線沿いを行き、豊野に向かいます。

r368村山豊野停車場線r368村山豊野停車場線

豊野の駅周辺をうろつくも、レストランは休みや貸し切りで見つけることが出来ず、浅川を渡ってR117に行けば確実に何件かあるものの、これは先を考えると面倒なので、初日に予定していたイタリアンレストランに向かうことにしました。

しゃれたイタリアンレストランしゃれたイタリアンレストラン

r368村山豊野停車場線を上って行くと、ぶどう畑の向こうに、このあたりではなかなか見掛けないしゃれた建物が現れます。

このイタリアンレストランは連絡をとったときは満席だったのですが、ちょうど一つテーブル空いたところで、すんなり入ることができました。ここは外観もおしゃれならインテリアもなかなかで、料理も満足いくものでした。

三登山へ向かう三登山へ向かう

さて、おいしいパスタやピザをいただいたら午後の部開始です。ここまでは野沢温泉からの下りとごく僅かなアップダウンがあるだけでしたが、ここからは上りで、三登山(みとやま)を目指します。

吉で隈取川に出てからあとは、りんご畑の中の激坂上り!

三登山三登山

長野の郊外にある三登山は、登山やトレッキングで人気のところのようです。

その三登山が見えてきました。

三登山の上り三登山の上り

私たちはここで三登山山麓林道を目指します。

この隈取川沿いのアプローチ道は、なかなか感じがいいです。

林道へ向かうシロスキー林道へ向かうシロスキー

このコースは初日に予定されていた逆コースで、本来はもっと長野側で林道を下りることにしていたのですが、その下りは超激坂なので上っていくことはできません。

そこでより勾配が緩い隈取川沿いを上ることにしたのですが、それでもこの道は結構きついです。

三登山山麓林道に出た三登山山麓林道に出た

関が出てきて隈取川の流れが見えなくなったあと、さらに少し上ると林道に突き当たりました。

三登山山麓林道はほぼ全面に渡り、砂利道です。

土砂崩れ土砂崩れ

入口に『災害発生中』の立て札。発生中って何だ? ということで、ここは様子見に。

するとこの立て札のすぐ先で土砂崩れがあったようです。しかしこれは自転車の通行には特に問題なし。

深い砂利で走りにくい深い砂利で走りにくい

三登山山麓林道の序盤部分は、最近はほとんど通りがないようで草が目立ち、敷き込まれた砂利が浮いていて、さらに上りとあって、ほとんど乗車できません。

三登山山麓林道を走る三登山山麓林道を走る

勾配が和らぎ路面が土になると、なんとか乗って進みます。

しかし一昨日の雨でぬかるんでいて、思うようになりません。結局、このあともほとんど押しに。

序盤出口序盤出口

本来走るつもりでなかった三登山山麓林道の序盤が終わり、広い空間に出ました。

ここからは道幅が広がり、路面の砂利も締まった細かいものになります。

林道を行くシンチェンゾー林道を行くシンチェンゾー

『これならなんとか走れそ〜』 と、シンチェンゾーが行きます。

へたるサイダーへたるサイダー

ところがこの道、細かいながらもアップダウンの連続で、すぐにへとへとに。

路面は剥げた簡易舗装や土のところもありますが、基本的には細かく締まった砂利です。

長野の市街地長野の市街地

そろそろ限界と思う頃、左手に長野の市街地が見える所に出ました。

この林道はまったくと言っていいほど見晴らしがないのですが、ここは特別です。

腹を立てながら進むシンチェンゾー腹を立てながら進むシンチェンゾー

この見晴らしまで来れば、後半のピークまではあと少しです。

しかし、その後も続くアップダウンに、最後は腹を立てながら進むシンチェンゾーでした。とにかくこの道のアップダウンはしつこい!

カーブを廻るシロスキーカーブを廻るシロスキー

へばっていたシロスキーもなんとか気を取り直し、カーブを抜けてきます。

林道終盤の山並み林道終盤の山並み

下から車の音が聞こえるようになると、林道の出口が近付きます。

最後に視界が開け、向こう側の山並みが見えます。

三登山山麓林道出口付近三登山山麓林道出口付近

三登山山麓林道は突然、r37長野信濃線のヘアピンカーブのところに出ます。まったく人気のない林道と、かなり交通量がある長野信濃線の対比は落差が大きく、ちょっと驚きます。

ここからは善光寺を目指します。

民家の横をすり抜けて行く民家の横をすり抜けて行く

長野信濃線は結構な交通量なので、途中から裏道に入ります。

この道、住宅と住宅の間をすり抜けるほとんど獣道といった感じの細道で、なかなか面白いです。

善光寺参道に立つサイダー善光寺参道に立つサイダー

下り基調なのでどんどこ進んで、善光寺の参道に到着です。

善光寺本堂善光寺本堂

善光寺は、江戸時代には、『一生に一度は善光寺参りを』と言われるようになったほど有名な寺で、巨大な本堂は国宝です。

長野盆地は善光寺平とも呼ばれ、現在の長野市はこの善光寺の門前町を起源として発展た街なのです。

善光寺参道の商店街善光寺参道の商店街

その参道には賑やかに商店が建ち並んでいます。

鶴賀の呑み屋街鶴賀の呑み屋街

善光寺にお参りしたあとは、権堂駅近くの呑み屋街に向かいます。

このあたりは、かつては遊郭もあったというところで、現在も呑み屋やちょっといかがわしい店がたくさん軒を連ねています。

きのこ鍋きのこ鍋

私たちは健全に、きのこ鍋を。

しかしこのあと、シロスキーはこのまちの暗い闇に飲み込まれていくのでありました。(笑)


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