折り畳み自転車で輪行するようになって、サイクリングの行動範囲が一気に広がりました。数年前から、JRなどの列車で自転車を折り畳み、輪行袋に入れれば運賃無料になったのはすばらしいことだけど、折り畳まなくても乗せられるのなら、さらに自転車利用が高まると思います。通勤ラッシュを避けるなどの配慮をすれば、実現できる場面も多いのでは?
ミュンヘン市内を走る電車の事例です。(2003.08)
先頭か最後尾車両には、自転車を置いたり車いすが乗るためにイスのシートが上がるスペースがあります。自転車は片側に最大2台、また平日はラッシュ時を除く時間帯に限定されています。自転車を固定するためのベルトも設置されています。
3席ずつが向かい合わせ。大きな荷物がある場合も都合がいい。
ドイツの自転車持ち込み車両。(2003.08)
週末のミュンヘン駅構内は、自転車で郊外レジャーを楽しもうとする人たちがいっぱい。自転車を押しながらホームを歩く人たちであふれています。
自転車マークのついた車両には、自転車をそのまま気軽に持ち込めます。
こちらはフュッセン駅です。家族連れで自転車を楽しむ人たちもたくさんいました。列車の床が高い(ホームが低い?)ので、持ち込むのがちょっと大変ではありますが、回りの人たちも手伝ってくれます。何よりそのまま持ち込めるのはすばらしいです
ここも基本的には都市内の電車と同様、イスのシートが上がるスペースがあります。都市内電車よりは広いスペースだったけれど。
そして自転車を固定するためのベルトが用意されています。
自転車をそのまま持ち込める車両。アムステルダムの事例です。(1998.07)
写真は自転車を置くところの向かいが座席になっています。他に、自転車専用車両のあるタイプもあります。自転車以外にもペットと旅ができる車両もあり、日本とは雲泥の差!
日本でも、期待できる動きがあります。2002.9から年2回、専用列車での開催ではありますが、東京都心の駅から自転車をそのまま列車に乗せて南会津でサイクリングを行うイベント「南会津サイクルトレイン」(東武鉄道~野岩鉄道~会津鉄道)が始まりました。(写真は2002.09、2003.05参加時)
列車の車両は日本の一般のものなので、設置場所や固定方法など、スタッフがさまざまなアイデアで実施しています。 ホームで自転車を押しながら列車に乗り込む。こんな光景が日常的になるといいですね!
アメリカ/ロスアンジェルスの事例。
ハリウッドを走る路線バス。車いすの人が誰の手もかりず、バスに乗り込めるバリアフリー。乗車用ステップの下から、車いすを乗せる台が道路まで伸びてきて、それに車椅子の人がバックスタイルで乗ると、そのまま持ち上げられて、バスに乗り込める仕組みです。
自転車はバス前面に突き出したバーにそのままで固定。こんな風に気楽に路線バスに乗せられるといいですね。パンフレットによれば、地下鉄も週末と休日は終日、平日は特定区間のラッシュ時以外は自転車をそのまま乗せられるとのこと。
---最初、車いすの手助けしなくていけないのでは、と思った私でしたが、このバスに乗る様子を見て、健常者の手助けはいらない環境の中、車いすの人も普通に公共交通機関を利用できてる自然さが、いいんだなぁーと思わされました。自転車は、バスの前面に横向きの自転車が空中に浮いて、しかも貼り付いて見えるので、最初目にした時は、何んだ?ってビックリしました。(コロンボン)
フランス/ルション(ピレネー)で見かけました。(2008.08)
ここはスキーリゾートで、夏のスキー場は自転車のダウンヒルにも利用されています。ゴンドラリフトに自転車を簡単に乗せられ、頂上に着いたら自分で降ろします。山の上からは舗装路もあるので、普通の自転車でも楽しめます。こんな使い方もいいアイデアですね。
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