自転車は、子どもからお年寄りまで、それぞれの体力や技術に合わせてレジャーとして楽しむことができるツールです。みんなが楽しめるためには、安全で楽しいサイクリングロードがあること、そしてそのコース設定が充実していることがポイントでしょう。
南ドイツで出会ったリカンベント、タンデム、ベビーカーの牽引。(2003.08)
ベビーカーにはほんとにたくさん出会いました。サイクリングロードでは、ローラースケートでランニング用ベビーカーを押して走るお母さんもいました。こんな風に楽しめるのも、安全なサイクリングロードがあるからだろうなあ。
ドナウ川の中州(ウィーン)には、自転車やローラースケート、キックボードを楽しむ人たちが集っていました。(2006.08)
ドイツの事例。(2003.08)
サイクリングロードが自動車道路を横切るところにパーキングスペースが。車に自転車を積んできて、ここからサイクリングに出発。自動車と自転車の道路体系がしっかりできているからこそ、どちらも楽しめるんですね。
こちらもドイツです。(2003.08)
ゆっくりと景色や自然を楽しむなら、別に舗装路でなくてもいい。牧場の中を通って牛にあいさつしたり、小川の脇を通ったり。砂利道は確かに走りにくいけれど、のんびりと風や草木を感じながら走れば、すばらしい景色が私たちを迎えてくれます。
日本にも鉄道廃線跡を利用したサイクリングロードがありますが、スペインでは1993年から鉄道廃線跡を自転車・歩行者の道として活用しようという官民一体の取り組み 'Vias verdes'(緑の道)が始まっています。2008年夏、この 'Vias verdes'を走ってみました。(2008.08)
スペインのオロットからジローナへ向かう緑の道。自動車は入らず、鉄道廃線跡なので勾配やカーブも緩やかです。安全で快適、自然豊かなすばらしいルートでした。小さい子どもを連れた家族やカップルなど、多くの人に利用されていました。
アバデセスという町では、使われなくなった駅舎を利用してカフェが設けられていました。
'Vias verdes'(緑の道)は、使われなくなった鉄道の廃線跡を利用して、自転車やハイキングで自然を楽しむ道をつくろうという取り組み。ほぼ平坦で自動車やモーターバイクを排除した「緑の道」は、高齢者や子ども、障害者など、誰もが楽しめる快適なルートであり、あわせて古い鉄道駅舎などを活用した休憩所やレンタサイクルスポット、エコミュージアムなどを設け、サービスの充実を図っている。2007年末時点で65ルート(1,600km)の「緑の道」が整備された。「緑の道」は、新しい余暇の楽しみ方として観光客を呼び、地域の活性化にも効果をあげつつある。
琵琶湖の東岸にある『さざなみ街道』です。(2000.07)
充分な幅員がとられ、しかも湖側に視界が開けている自転車歩行者道。安心して気持ちよく走れます(長浜付近)。
しかし、「さざなみ街道」の車止めはほとんどが写真のように狭く設置されています。注意を喚起しスピードを緩めさせる目的なら、もう少し広くてもいいのではないかと思いました(ぶつかってコケそうだった)。
琵琶湖は東岸~北岸はサイクリングロードがあったり岸の近くを走れるなど、とても楽しいところです。しかし西岸の多くは自動車の多い幹線道路を走ることになり、とても疲れます。せっかく琵琶湖という日本一の湖があるのですから、湖岸一周を楽しめるように考えてもらえないものでしょうか。
東伊豆のR135(下田と稲取の間)です。(2000.01)
温泉・景観・食べ物がすばらしく、東京方面から近いこともあって、よく伊豆の宿泊サイクリングを楽しんでいます。けれど、伊豆半島東側の道路は交通量が多く狭いので、自転車にとって緊張の連続。
さらに、そんな道路の側溝が深さ1mもある「溝」では、端に寄ることもできず、つい中央寄りに走ってしまい渋滞を引き起こすことも。せめて側溝には蓋を…。
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