信貴山の紅葉
ここはお寺! 早朝5:45より『朝の御務め』。別棟の本堂に行くと、僧衣を纏った住職を中央に、後ろにはお坊さん達が5~6人鎮座している。読経が始まるとその華やかなことこの上無し。オペラと現代音楽のミックスか? 続くこと30分、正座が終わった時には立ち上がるのに一苦労! そしてこの苦行は場所を変えてもう一度繰り替えされたのだった!!
おいしい精進料理の朝食を済ませて、いざ出発。だが、またまたジークの案を無視して、今日の集合場所、西大寺駅まで走ることに。
ところが、お寺から北へ山道が延びているはずなのだが、これが見つからない。なんと多宝塔への階段を上がって、うねうねと周り込んだところに隠されていたのだ。
山道を行く
やっと見つけた山道は当然ダート、しかも上りときましたね。
大喜びは我らがクライマー・ミワプッチ、ヴェネーノもそれに続いた。泣きは初の宿泊ツーリングに参加のセーナとヒーロー。なんとか押しで凌いだけれど。
池と紅葉
少し視界が開けたと思ったら、こんな池がひっそりと。
上ればいつかは下るもの。いつしかダートも舗装路に変わっていた。朝の木漏れ日をあびながら快調に下ると、大きな道に出た。ここからは道幅も広がり平群駅まで里山を爽快に下った。
平群駅からは普通の道。でも集合場所までは一山越えなければならない。ダートは辛いセーナだが、ここを快調に上っていくのにはみんな驚き!
平城宮跡を行く
西大寺駅で企画者ジークと関西支部のナオボーに合流。いよいよ本番開始。
まずは平城宮跡をのんびりポタリング。朱雀門を始め、いくつかの遺構が復元されていた。広々としていていい気分!
先頭『今日はがんばるぞ~』のジーク、二番手『ゆっくり行こ~よ~』のナオボー、三番手『今日、帰らなくちゃならないの』のミワプッチで快調に進む。
奈良の町中までは佐保川沿いの桜並木の土手を移動。ここもも紅葉だ。元興寺(世界遺産)では住職じきじきの説明を受けてみんな感動。ジークのお友達なんだって。このお寺は相当古いらしく、飛鳥時代の瓦が残って(実際使用して)います。すごい!
奈良町の裏筋
奈良町に入ってもあまり多くの観光客はいませんでした。こらこら、だからってそんなに広がって走っちゃいけないね~。
昼ごはんまでもうすぐ。だからみんなにこやかなのかな?
昼食は奈良町の歴史的な民家『藤岡家住宅』で。『かまど』で炊いた炊き込み御飯。炭のほんのりした香りと『おこげ』がうまかった。
二月堂の前で
奈良公園の辺りはさすがに観光客でいっぱい。ぐるりと一回りして東大寺へ。本来のコースではないのだけれどジークが気をきかせて廻ってくれたのだ。
しかしなんにも知らないヒーローがなにやら騒いでいる。どうも南大門をゆっくり見物させてもらえなかったのが不満らしい。
そこでまた気をきかせるジーク、さすが企画者。それなら二月堂と三月堂を見物と、寄り道。
唯一の全員集合の写真:二月堂にて
二月堂からは奈良の市内はもちろん、今日の出発地、信貴山をはるか彼方に見渡せる。ヒーローもこれで一応納得? 『わ~、あそこから来たの…』 すばらしい眺望に見とれるメンバー。しかし、このあと地獄が訪れようとは誰も想像していなかった。
春日山原始林に突入
春日大社へさらりとお参りしたあと、いよいよ今回のツーリングのメインイベント、『春日山原始林』へ突入!
入り口で数人のおばさんに出会った。「あんたら、どこいくの?」 『笠置山です。』 「エッツ… ここをその自転車で!」 『そうですよ。』 「こらまた、えらいこっちゃ!」 『?…』
ちょっと不安になったけれど、このときはさらりと受け流していた。しかし本当に『えらいことに、なっちゃう』のでした。
目の前にいきなりダートの上りが現われた。最初はなんとか自転車に乗っていたけれど、とても乗ってはいられなくなる。即、押しです! 実はダートはすぐに終わるものとみんな信じていた。しかし、行けども行けどもダート。ついに、
『ジーク、まさかず~とダートじゃあないよね?』
「原始林はず~っと」
『エ~、原始林の中の舗装路をカッ飛ぶんじゃないの~…』
『そんじゃあ、原始林はいつ終わるの?』
「言わないほうがいいみたい…」 『どひゃ~…』
春日山原始林の紅葉
しかし、そう聞くと居直るもので、ほとんどのメンバーが完全押しモードに。一人クライマー・ヴェネーノだけがサドルから下りないのでした。
山もずいぶん深まってきた。ちらほらと見えていた紅葉もずいぶんそこら中に広がり出してきた。
木漏れ日
逆光の紅葉のなかを、木漏れ日を浴びて、一息入れようと立ち止まるナオボー、ジーク、サイダー。
美しすぎる紅葉
このあたりは、ただ、ただ、ため息のみ。
峠の茶屋
予定時間をはるかにオーバーしたけど、やっと原始林を抜けた。舗装路だ、、と思ったらまたまた上り!
『ジーク、上りはどこまで~?』 「…」
ここが頂上か? 『峠の茶屋』 草餅を頬張るみんな。すご~くおいしかった。なんせ、もうへろへろなのだ。
里山の紅葉
茶屋からは当然下りでしょう。だって『峠の』茶屋なんだから。そうなんです。下りです、少しはね!
そして、また上り!
そして、また上り!!
とうとうセーナに泣きが入った。そういう時はね、セーナ、上を向いてはしろおう~
でも、原始林とはまた違った紅葉や里山の雰囲気がとっても良かった。
なんとか柳生の里まで辿り着いたけれど、日が沈む寸前。散歩どころではない。一目散に笠置山へと向かう。笠置駅への分かれ道に着いた時には真っ暗。ここでミワプッチは一人、駅へと向かう。(そのあとはすご~く暗くて恐かった---ミワプッチ)
さて、宿泊組はというと、またまた上りなのだった。そして最後の〆がすごい。
真っ暗やみのダートの山道を押しで1km、宿に着いた時にはみんなへろへろ、きのうと違って石の階段にへたり込んでしまうセーナなのでした。
感想 ---by セーナ---
奈良ポタリングとは、はじめて宿泊ポタを経験する初心者(初級?)の私にとっては正に「奈良自転車合宿」という感じでした。とにかく、毎日、朝早い上に、夜は大貧民や宴会で寝るのも遅く、しかも日中はアップダウンの連続のハード走行で、普段運動をしていない私にとっては、本当に大変なポタでした。
最大の難所、春日山原始林で、ダートの坂を一人っきりになって走った時には、本当に涙が出ました。「激坂で、セーナ泣く泣く、春日山」でしたよジーク!(笑い) でも、苦労した分、あんなに綺麗で、バラエティに富んだ紅葉を生まれてはじめて見ることが出来たし、疲れてヘトヘトになった時に、皆んなに励まされ、皆で走ることの楽しさと温かさを経験できたことは、本当によかったと思います。伝説?神話?・・の奈良ポタを完走できたことは、本当にいい思い出になりましたし、少し自信も出て来ました。信貴山、春日山原始林など、あれだけ繰り返し登ったおかげで、坂やダートも怖くなくなりました。年齢に合った「ゆったり・のんびり・楽しく」ポタリングするジオ・ポタ・シニア(略してGPS)として、来年も果敢に参加していきます。
最後になりますが、盛りだくさんのポタリングを企画くださったジーク、初級コースを中級・上級コースにしてくださったサイダーに感謝?(笑い)するとともに、いろいろ励まして頂いた参加メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
追伸:「初心者向けの企画」は皆さん信用しない方がいいですよ。特に、ジークやデュエルン等の団塊の世代の企画の場合は!(笑い)
